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2026年1月

2026年1月31日 (土)

新品同様のクラヴィコード

9_2026013117390131日、ドッグ入りした国産ゲブンデンクラヴィコードの最終調整。外装傷ひとつない美品ながら総分解してみても購入後殆ど弾かれていなかったお陰で中も新品同様。改めて我国でクラヴィコード作りの第一人者だった高橋辰郎氏の作品の精密で美しい仕上げに感嘆した次第。この楽器2月8日池袋での試弾会に参加の方は存分に弾いて頂く事が可能です。

10_20260131175101仏蘭西Cem界の俊英の新録音CDがやっと到着。バッハ全曲シリーズの第11段は珍しい英国製オリジナル楽器でイタリア協奏曲やパルティータなどを弾くというユニークな録音。良く聴くジャーマンやフレンチと全く違う「朝霧の向こうに見える輝く朝日」の様なイングリッシュの音色が予想以上にバッハにマッチしており驚嘆。数年前ウチのスタジオに彼が来た際、修理中のイングリッシュタイプの楽器を弾いて「これをコンサートで使わせて!」と言ってきたので不思議でしたがこれを聴いて納得。彼はこの10月に来日予定。凄いプログラムを用意しているので公式発表お待ちあれ!

2026年1月30日 (金)

2台の楽器間も無く登板

2_2026013018430130日、2台の楽器を東のスタジオへ移動。ドッグ入りしたばかりの国産ゲブンデンクラヴィコード、十年近く冬眠していた様ながら鳴りっぷりは殆ど問題無しでひと安心。この楽器は2月8日のクラヴィコード試奏会で弾いて頂ける予定。この日の公演当初2台のクラヴィコードが登場予定のはずが4台ものクラヴィコードを聴き比べ出来る様になった次第。詳しくは後程発表予定。

4_20260130185801仏蘭西製初期フレンチ1段チェンバロは去年11月の2台チェンバロ公演以来の登板、次回は3月19日若手実力派Cem奏者のソロリサイタルで使用予定。お馴染みの池袋の重要文化財洋館での公演、5年振りに講堂での演奏となります。乞うご期待!

2026年1月29日 (木)

クラヴィコードドッグ入り

5_2026012923140129日、ドッグ入りの国産ゲブンデンクラヴィコードを運送。購入後実は殆ど弾いていなかったとの事でまるで新品の様な初々しさに仰天。

6_20260129231701スタジオで製作中の独逸製16fチェンバロの運送台がやっと完成。今日は装着テストまで完了、実地運送試験の結果が待ち遠しいのですがしばらく保留か。

Photo_20260129232201連日の関西古楽界の証人への聞き取り調査、今日は古典調律ブームの先駆者でもあり現役鍵盤技術者としても今だ活躍中のベテランが御相手。古典調律との出会いなど興味深いお話満載、また私と同世代で共通する古楽体験多く昔話に花が咲き大盛り上がり。

2026年1月28日 (水)

16fチェンバロ運送台製作中

2_2026012819540128日、260cm170kgと巨漢な独逸製16fチェンバロの運送用台製作中。過去例の無い重量サイズなので設計から試行錯誤の連続で悪戦苦闘。

6_20260128195901午後は関西で長年古楽界に携わる先輩のお宅を訪問し聞き取り調査。ポジティフオルガンやオープンリールデッキまで自作するという驚異の才能お持ちの方なだけに話されるジャンルの多彩さに感嘆!秘蔵されている昔の古楽界の録音テープを少し拝聴するもお宝演奏多くこちらにも悶絶! 羨ましいハッピーリタイアライフでありました。

14_20260128201301毎年GW恒例の有楽町熱狂音楽祭、最近古楽系公演少ないなあとぼやいてましたが今年は仏蘭西から活きの良い古楽グループが複数参加するとの噂を入手。連日公演ある様で乞うご期待!

2026年1月27日 (火)

訃報 山田貢先生

10_20260128082801 日本チェンバロ界の先駆者、山田貢先生が昨日1月26日に亡くなられたとの一報が入りました。去年10月にお会いした際は実にお元気なご様子でしたのに急な訃報に驚いております。心からご冥福をお祈りいたします。

巨体チェンバロ運送

2_2026012719010127日、新たに入手した独逸製16fチェンバロ、長さ260cm重量170kgという巨体だけに運送が大問題。過去皆さんこのサイズはピアノ運送業者に依頼していた様ながら私はナントカ自分で運びたいと色々画策中。今日はその運送道具を作成するため材料集めの1日。手頃な長い材木が見当たらずホームセンターをはしごする羽目に。

1_20260127190801徘徊中スタジオ近くの下町商店街の外れにある隠れ家洋食屋でランチ。かなり辺鄙な場所ながら大将の腕は確かで名物のビフカツも絶品。洋食激戦区の中でも穴場の老舗。近くのコインPも食事で駐車してたった50円、流石下町は安い!

3_20260127191501巨大チェンバロ運送道具の整備の一環で新調した台車も再調整。振動防止の為エアタイヤにするも空気圧下がり過ぎで問題有り。当初自転車屋でエア入れようとするも上手く入らず、今日は車のタイヤ屋でお願いするとアッと言う間にエア補充してもらえ助かった!これで170kgの巨漢も1人で運べるのでは・・・。

2026年1月26日 (月)

電子チャーチオルガン

4_2026012619130126日、雪の影響で1日遅れで西へ移動。鈴鹿辺りはまだ雪結構残っており昨日高速通行止となった降雪の激しさを思い知った次第。

11_20260126191801さるお宅で電子チャーチオルガンを拝見。もう製造中止となったこの国産メーカー、昔私もお手伝いしていた事がありいや懐かしい!デジタル時代にあえてアナログに拘った独自の作風がユニーク。

2026年1月25日 (日)

東西分断

Photo_2026012518430125日、広範囲に大雪予報出た為高速通行止で東西分断となってしまい移動出来ず。様子見るも夕方まで通行止解除せず今日の移動は断念、明日早朝出発する事に。コンサートツァーの最中で無くて良かった!

2026年1月24日 (土)

車種変更

Photo_2026012418340124日、車屋さんに来て頂き楽器運搬車乗換相談。車に積むとサイズギリギリという楽器多いので長年全く同じ車種ばかり乗り続けていたものの20年振り?に同じ車種ながら違うモデルに乗り換える予定。最近はチェンバロやフォルテピアノが積める車種が激減しており選択肢が殆ど無いのが悩みの種。もし次の車が楽器入らなくなったら写真の様に屋根に括りつけて運ぶしか無いのかも・・・。

2026年1月23日 (金)

米国製フォルテピアノ

1_20260123223001 23日、米国の名工作の5オクターブフォルテピアノのご機嫌伺い。ウチの米国製と兄弟楽器なので外観はそっくりながら箱入り娘だったのか中も外も新品な様に状態良く羨ましい限り。

6_20260123223601移動中間も無く営業開始という元監獄施設を見学に寄り道するもまだ柵で覆われており中までハッキリ見えず。ホテルになるそうながら宿泊費超高額だとか。昔は大金を盗むと入れた監獄も今や大金を払わないと入れないそうな。

2026年1月22日 (木)

フォルテピアノによるベートーヴェンPf協奏曲本番

5_2026012223040122日、浪速の人気ホールでのフォルテピアノによるベートーヴェンPf協奏曲公演本番に二百歳の老ピアノで出動。リハ出番までホールピアノ庫で調律するもお隣に同じ二百歳の似た様な老ピアノ有り(こちらはホール所有)。演奏家と密かに弾き比べするも同じ時代のほぼ同じタイプのフォルテピアノながらキャラクターが随分違うもんですね。

9_20260122231101本番は某国営放送が録音してましたのでいつかFMラジオで聴いて頂けるはず。モダンオケ相手ながらウチの老ピアノ何とか互角に渡り合えた様子。

6_20260122231301ホール入りする前まもなく年貢収めの時期到来との事で納税意欲満々な(笑)私は申告用紙を取りにゼームショに出向くも用紙がムショ内どこにも見当たらない・・・。受付で尋ねると「今時紙の用紙で申告する人などいませんよ、用紙どこにあったっけ?」と渋々奥から持ってくるというフザケタ対応。ネット申告に移行したい為年々紙で申告する者に色々嫌がらせしてましたが今年は特に酷い!お陰で今後も可能な限り手書きの紙申告書で納税してやると改めて誓った次第。

2026年1月21日 (水)

猪鍋うどん

1_2026012119200121日、フォルテピアノ入りベートーヴェンPf協奏曲リハ2日目。今回のPf奏者、現代ピアノとフォルテピアノ両方で活躍されたウィーンの巨匠に学んだ方だけにその卓越した鍵盤コントロールに感嘆するも、私同様20世紀前半のピアノ黄金時代のピアノメーカー、ピアニストについて熱心に研究されていると判り練習の合間にその話で大盛り上がり。

3_20260121193201今日のランチはホール近くの路地裏に潜む珍しい丹波風うどんのお店へ。名物の黒豆を練り込んだ黒い細麺の猪鍋うどんを注文。味噌味の猪肉臭み無く中々美味。まさかこんな所でジビエ料理が食べれるとは・・・。

 

2026年1月20日 (火)

拍子抜け

1_2026012019560120日、フォルテピアノ入りベートーヴェンPf協奏曲公演リハ初日に二百歳の老ピアノで出動。冬場凄く乾燥するホールだと伺い勇んで秘密兵器持ち込むも何故か今日だけ?乾燥せず拍子抜け(まあ繊細な老ピアノにとってはありがたい誤算でしたが)。良い環境のお陰?でPf協奏曲では老ピアノはオケと互角に渡り合え安堵。

4_20260120200301ランチはご近所ながら寂れた裏通りにあるうどん屋でランチ。僻地なのに名物の舞茸天カレー饂飩が評判通りの美味さで地元民で繁盛の様子。

2026年1月19日 (月)

独逸製16fチェンバロ

Photo_2026011917500119日、ドッグ入り中の独逸製16fチェンバロのご機嫌伺い。冬眠が長かったお陰で中々目覚めてくれなかったのが少しづつ鳴りが回復してきた様で安堵。後はこの巨体をどうやって1人で運べるかが当座の課題か。

2026年1月18日 (日)

二百歳の老ピアノ出陣準備

2_2026011818560118日、間も無く開催のベートーヴェンPf協奏曲全曲シリーズへ出陣予定の二百歳の老ピアノの最終チェック。過去2回はコピー楽器が登板したものの今回初めて(多分残り3回はすべて)このオリジナル楽器が登板か。オケ相手に互角に渡り合えるか責任重大であります。

3_20260118190101もうひとつ心配なのが異常乾燥続く冬場の登板。どの会場も相当乾燥するはずなので繊細なオリジナル楽器を守る為ウチの秘密兵器を久々に準備。もう製造中止の貴重品なので慎重に稼働チェック。

2026年1月17日 (土)

あれから早31年

Photo_2026011711510117日、阪神大震災から早31年。あの時神戸の自宅で被災した身としては今だ震災の記憶は鮮明です。当時の事を少し思い返してみますと、早朝突然の大揺れの直後自宅の家具は殆ど倒れ物が散乱してしまい、しばらく住める状態では無かったので約1週間は道路で車中泊。楽器運搬車が無事だったのが幸いでした。楽器を保管していた工房(2階建ての古い木造一軒家)は2階ベランダが崩れ落ち外に面する1階の部屋も瓦礫の山と化しており、チェンバロを置いていた奥の部屋は剥き出しとなっており建物全壊という惨状、鳥の羽フレンチは瓦礫の下敷きになっており地震直後は押し潰されているのでもう諦めるしかないと思った次第。数日後に僅かな望みを託してご近所の方の応援の元瓦礫を掘り起こしてみると、常日頃楽器に布団を沢山掛けていたのと崩れた柱の隙間に上手く挟まったお陰で楽器は無事と判り写真の梯子を使って無理矢理チェンバロを運び出せた次第。オルガンを置いていた部屋は2階の瓦礫の下敷きになっていたのですが幸いその日は別の場所で保管していたので無事でした。もう1台演奏家に預けていたチェンバロも脚がもげただけで何とか無事、ただグランドピアノは預けていたビルが全壊したので破棄せざるを得なかったですね。電気水道ガス電話すべて切断されたまま自宅前での車中泊生活をしばらく続けてましたが電話がつながると次々と東京から安否確認の連絡入る様になり皆さんの厚意が実にありがたかったです。中でも製作家の堀栄蔵氏から「車駄目になったのならウチの車1台渡しても良いぞ」と温かいお声を掛けて頂いたのが忘れ難い思い出でした。幸い車もチェンバロもオルガンも残ったのでコンサート仕事は継続出来、直後に思い切って東京に拠点を作る事になり結果的にはこの大震災をきっかけに今も続く東西2拠点体制が始まった事になります。31年前のこの日が人生の大きな転換点となったのは確か、改めて当時の混乱続きの日々を思い出した次第。

2026年1月16日 (金)

立食い蕎麦屋

1_2026011618260116日、都心移動中ランチで立ち寄った小さな立食い蕎麦屋、珍しい本格的な太麺と天婦羅類どちらも美味い店ながら駅から遠くネット上でも余り知られていないお陰で常時行列無く大通り沿いながら店前に車駐車出来るのがアリガタイ。値段立食いにしてはチト高いものの御贔屓の穴場の蕎麦屋。

2026年1月15日 (木)

早くも鬼が笑う?

3-640x427_2026011518350115日、早くも鬼が笑う来年の海外演奏家来日公演の打ち合わせ。人気演奏家4人組によるBiberのロザリオソナタでの全国ツァーとの事。またVn複数持ち替えの妙技が見れるのか?

2026年1月14日 (水)

焼き芋屋

2_2026011417570114日、都心移動中焼き芋屋に遭遇。「ヤキイモ~」と拡声器で流しながら走る姿は正に冬の風物詩。そういえばブクロの繁華街外れで毎冬古びたリヤカー引いて現われていた焼き芋屋の爺さんは最近見かけてないけど元気で商売しているのだろうか・・・。

2026年1月13日 (火)

落語も古楽だ!

Photo_2026011318280113日、御贔屓の落語家のドキュメンタリー映画を映画館で鑑賞。実は私、大の落語マニアでして「落語と古楽はどちらも着物を着たり古楽器を使ったりと数百年前の歴史的なスタイルを再現しながら現代にも通じる新たな感動を与える芸である」と主張しておりまして、古楽奏者は勉強になるから絶対落語に精通すべし!と申し上げております。「レオンハルトは古楽界の古今亭志ん生だ!」なんて思うのは私だけ?

2026年1月12日 (月)

1_20260113072401 12日、フォルテピアノ積んで東へ移動中愛知で雪に遭遇(往路でも鈴鹿で雪でしたが)。積もる前にエリアは脱出出来たものの大雪積んだ車多く中部地方結構積雪あった様子。冬本番、東西の移動で雪を心配しなければいけない季節になりましたね。

3_20260112164501西で雪降るも東は好天で雪の気配無し。連休最終日の大渋滞始まる前にナントカ御江戸に帰還。

2026年1月11日 (日)

肩身が狭い

1_2026011118590111日、フォルテピアノ入り管楽器アンサンブル公演本番。いつもは200年前の鍵盤楽器ですと大威張りのフォルテピアノ、今日は管楽器4本がすべて約200年前のオリジナル楽器なので高々二十歳過ぎのコピー楽器は実に肩身が狭い・・・。

2026年1月10日 (土)

オリジナル管楽器グループ

3_2026011021360110日、西の人気ホールでのフォルテピアノ入りオリジナル管楽器グループ公演の前日リハにワルターで出動。2晩真冬の車中泊だったフォルテピアノ、寒かったのか会場に搬入しても中々ご機嫌直らず調律繰り返す羽目に・・・。

8_20260110214001残響豊かなこのホールとオリジナルの管楽器陣との相性良く本番では名手達の極上のアンサンブルが聴けるはず。帰路国道の方車線が全く動かない大渋滞に遭遇するもえべっさん詣での車の駐車場待機待ちでした。

2026年1月 9日 (金)

えべっさん

1_202601092148019日、某音大のチェンバロ・クラヴィコードのご機嫌伺い。前回の調律が湿気多い夏で今回は乾燥している冬と季節跨ぎのお陰で半音近くピッチ低下しており断弦しない様に慎重に調律繰り返してやっと安定。

17_20260109215401仕事終え生まれ故郷が1年で一番賑わうえべっさん大祭へ。商売繁盛のこの祭ちょうど関東の酉の市と同じ冬の風物詩ですね。縁起物が並ぶ露店も華やか。

12_20260109220101本殿には名物の奉納大マグロが。まだ祭初日なので賽銭の貼付けが控えめ。

23_20260109220401正月明けすぐのこの祭は子供時代からお年玉握りしめての露店巡りが楽しみでしたが随分露店の数が減ったもんですね、やはりテキヤも後継者不足なのか?

7_20260109220701昔から祭の大道芸として人気だった猿回しは今だ健在。こちらは若い世代に順調に受け継がれている様子。

20_20260109221201怪しい?お化け屋敷の見世物小屋もありました。ただ昔の様に中から悲鳴が聞こえてこないので今時はお笑い系なのかも。

2026年1月 8日 (木)

古写真整理其の参

Bcj8日、古写真整理の続き。楽器写真と共に多かったのが海外での公演写真。ブルージュ古楽祭での公演写真の他に多かったのがBCJ海外公演の際の写真。BCJの最初の海外遠征だったイスラエル公演に同行したのを手始めにスペイン、イタリア、ドイツ、オランダ、イギリス、オールトラリア、アメリカと世界中の公演にチェンバロ・オルガン調律師としてご一緒出来たのは本当に貴重な経験でありました。

Photo_20260108144301カーネギーやゲヴァントハウス、コンセルトヘボウ、バルセロナ音楽堂など世界的な名ホールでの演奏に参加出来た上に各国で様々なチェンバロ・オルガンに触れられた事は大きな財産として今も役立ってます。場所によってはコリャ何だい!と言うような困った楽器が出てくる事も多々あり技術者としても鍛えられましたが・・・。海外で様々な楽器と格闘したお陰でその後来日する演奏家が日本の舞台で何を求めているのかが良く判る様になった気がしますね。

2026年1月 7日 (水)

古写真整理其の弐

Photo_20260107175501 7日、古写真を整理した中で出てきたのが膨大な数のチェンバロ写真。半分は欧州各地の楽器博物館のオリジナル楽器ながらもう半分はベルギーブルージュ古楽祭での楽器展示会での写真。3年毎に開催されるチェンバロ・フォルテピアノのコンクールの年には約百台もの新作楽器が展示されており欧州の最新の楽器事情を学ぶ絶好の場でありました。私は1992年から2010年までのチェンバロ・フォルテピアノの年は毎回、他の年にも数回参加。20年近くブルージュで数百台の新作楽器に触れる事が出来た事は本当に勉強になった次第。またレオンハルト氏を筆頭に審査員だった重鎮演奏家やコンクール受賞者の演奏会を多数聴けたのも大収穫でした。特にレオンハルト氏は毎回演奏楽器を変えていたので日本では知られていない隠れた名工のチェンバロの音色を聴けたのも有難かったですね。コンクール本選は展示楽器から選択出来るのでどの楽器が選ばれるのかも注目でした。

Photo_20260107175502 私がブルージュに通った時期、コンクールに毎回多数の日本人が参加しており国別では最多だったはず。しかしいつも皆予選落ちとなっており本選まで行けたのは僅かの人数でした。コンクールの審査が演奏テクニックだけでなく様式感や独自の音楽観の有無なども重視される事を思い知った次第。フォルテピアノや旋律楽器などでは覇者や受賞者が多数出るなど日本人が大活躍していましたがチェンバロは長らく入賞どころか予選突破が出来ない状態が続き世界の壁の厚さを実感させられました。2007年2010年はその壁を破る者が出てきて安堵しましたが。

1_20260107175601 今回膨大な楽器写真を見返していると大笑いした展示楽器が何台も出てきました。これは左利き用にすべて逆に作ったというフォルテピアノ。こんな弾き難い楽器を喜ぶ者がいるのか不思議でしたが。

3_20260107175601 豪華な外装を競う余りエジプト趣味という余りにも風変りな装飾を施したチェンバロ。

2_20260107175601 スピネットなのに16fの弦が張られた巨大な楽器。指揮者弾き振りの為に作ったとの事。いや毎回本寸法に製作された多数のチェンバロ・フォルテピアノの中にこういった色物部門で競う様な楽器も多く毎年今回の展示会ではどんな楽器に出会えるか楽しみでありました。

 

2026年1月 6日 (火)

古写真整理其の壱

1_202601061551016日、先日より整理の為長年仕舞い込んでいた欧州旅行の古写真を見直すも面白いモノ多かったので少し御開帳。まずは1991年倫敦での古楽器祭の写真。やはり古楽が盛んな国だけに来場者多く感嘆。

3_20260106155501この年は倫敦市内にある有名な古楽器商の店も訪問。ガンバ、象牙のリコーダー、トラヴェルソなど博物館でしか見た事が無い多彩なオリジナル楽器を売物として大量に所有しており驚嘆。

2_20260106155801フルートなどは18世紀から19世紀の物までオリジナルが山の様に積み上がっており壮観でありました。

4_20260106160001もしかしてチェンバロもある?と伺うとあるよと見せて頂いたのが修復中の17世紀チェンバロ。こんな姿は滅多に見られないので眼福のひと時でありました。

Ryo-yoshida1995年にウチの看板楽器であるフル装飾の2段フレンチを製作したRyo Yoshida氏の工房を訪問した際の写真。この頃はまだお元気で意欲的にチェンバロ製作に励んでおられましたが仕事の遅さでも有名でしたね。

3_202601061606011996年は製作家・演奏家のお仲間と一緒に欧州銘器探訪ツァーを敢行。伊太利ではオルガニストで銘器コレクターでもあるタリアヴィーニ氏のお宅を訪問。オール伊太利製の銘器チェンバロコレクションが凄かった!

2_20260106160901コレクションの中でも注目はチェンバロとフォルテピアノの合体というフェリーニ作の2段楽器。最初期のピアノを復元する際クリストフォリのオリジナルは音域狭いのでこちらをコピーするケース多かったですね。

2_20260106161401その当時南仏蘭西のさるご婦人のお屋敷にあった(現在はさる演奏家が所有)ラモーが弾いたと伝わるエムシュ作のオリジナルチェンバロを拝見。多くの演奏家が惚れ込んだ最高な状態で現存する貴重な銘器に触れる事が出来大感激。

3_20260106161701しかしその国宝級の銘器がコンサート会場への運搬が裸で車に積込まれスタンドは屋根に括りつけただけという乱暴な運搬スタイルだったのには仰天。

2_20260106162001演奏家・楽器製作家そしてコレクターとしても有名だったマイケルトーマス氏のお宅を訪問。数台しか現存しないAファーター作の2段フレンチを拝見。彼が製作したチェンバロは日本にも来ており上野学園が所有していたそうですね。

Photo_20260106162301巴里郊外のケネスギルバート氏の自宅を訪問して彼が所有する銘器の数々を拝見。数年後に彼の唯一の来日公演で楽器2台提供しご一緒する事になりアリガタシ。

Photo_20260106162701最後ブリュッセルでロベールコーネン氏のお宅を訪問しDデュルケン作の2段フレミッシュを拝見。日本と関係深い彼とはその後も親交が続き彼の来日公演では毎回楽器を提供してましたが結局私は彼から2台も楽器を譲渡してもらう事に。

こうやって古写真見直してみると1990年代は毎年渡欧して各地の音楽祭や博物館、楽器コレクションを訪問していた様ですね。超円高だった幸運もあり若さの至りで走り回っていたのでしょう。その経験が今の私に繋がっているのだと思った次第。

 

2026年1月 5日 (月)

独逸伯林芸術大学

3_202601060051015日、今年最初のクレーン吊り作業はフォルテピアノ。重量有る楽器でも堅牢な阿蘭陀製特注カバーのお陰でスムーズに上げ下ろし出来るのがアリガタイ。

13_20260106005401午後は1970年代半ばから10年近く独逸・伯林で留学後演奏活動していたというベテランCem奏者に当時の状況を聞き取り調査。この時代阿蘭陀白耳義に留学されていた方は多いものの伯林のお話伺うのは初めてか。惜しくも早世した俊英Cem奏者で伯林芸術大学で教鞭取っていた恩師Bトレーシー氏の活躍振りや当時の独逸の古楽事情を沢山拝聴。この芸術大学は1913年にランドフスカが世界で初めてチェンバロ科を開設し後に日本にも縁が深いエタ・ハーリッヒ=シュナイダーも教鞭を取ったという古楽界でも名門の大学ながら当時は余り過去の業績は語り継がれていなかったそうな。今や欧州で人気トップのCem製作家となったMグリヴィッシュ氏が実はチェンバロ科の同級生だとは驚き。東西独逸分断時代の苦労話も多数有り。日本の古楽史研究において実に収穫多いひと時。

2026年1月 4日 (日)

次はワルターモデル

Photo_202601041723014日、昨夜のシュタインモデルでの初仕事を終え次に出陣予定のワルターモデルのご機嫌伺い。

21_20260104181901 仕事の合間に昔の海外旅行の紙焼き写真を引っ張り出し整理し始めるも懐かしさの余りつい見惚れてしまい遅々と進まず。これはパリ郊外のKギルバート氏のお宅訪問時。イタリアン「FA」や「クーシェ・タスカン」など多数の銘器を拝見出来た至福のひと時でありました。

2026年1月 3日 (土)

出番はたった26秒

1_202601032357013日、TV生放送オペラガラコンサート本番。2時間公演ながらフォルテピアノの出番はたった26秒(笑) 今迄のコンサート仕事の中での最短記録でありました。TV見た方どこで演奏していたか判ったでしょうか? しかし冬の現場らしく場内湿度計測定不能な程凄い異常乾燥、独逸製の堅牢なフォルテピアノはまだ余り変化しなかったもののモダンピアノの方が調律全く安定せず参った!とピアノ調律師の方からぼやきが出た程。

2026年1月 2日 (金)

仕事始め

4_202601022115012日、今日から仕事始め。昨日は早朝から東西移動だったのでほぼ正月休みは無し。今年最初の出陣は明日地上波生放送のオペラガラ公演のリハへフォルテピアノ提供。音出し9時間前楽器搬入という悠長なでひたすら待機の1日。フォルテピアノは驚く様な使われ方するので本番乞うご期待!

2026年1月 1日 (木)

謹賀新年

7_202601011634011日元旦。明けましておめでとうございます。今年も何とぞよろしくお願いいたします。毎年元旦恒例の西のスタジオ近くの海岸で初日の出鑑賞。ここ十数年何故か元旦朝は雨降らず毎年綺麗な日の出を拝む事が出来てますね。今年もしょっぱなから幸先良し。

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