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26日、某オリジナルフォルテピアノコレクション拝見3日目。まずは1810年代の軽く明瞭な音色持つ6オクターブオリジナルを調律。日本ではほぼ無名の製作家ながら欧州では結構人気でコピーも作られているのだとか。この楽器はどんな作曲家が合うだろうかと考えながら調律するのも楽しいひと時。
もう鉄骨が入り出した頃のJ・B・シュトライヒャ。ウィーン式が英国式に負けじと大きく変貌しだした頃の楽器か。
19世紀前半のウィーンピアノの最高峰グラーフ。その深み有る音色を聴くとやはり当時一番人気だった事に納得。このピアノを触れただけでも遠路苦労して行った甲斐有り。
金具装飾が美しいベーム。今回は19世紀の銘器を沢山拝見出来て収穫多し。フレンドリーなオーナーのご厚意で普段未公開のコレクションを自由に触らせて頂いた上に楽器見学後地元民で賑わうビーチサイドのシーフードレストランで絶品の郷土魚料理までご馳走になり(余りの美味さに写真撮るの忘れた!)実にアリガタシ。
25日、海外脱出中。昨日に続き某オリジナルフォルテピアノコレクションを訪問。自由に触って良いとの事でまずはショパン時代のプレイエルを調律させて頂く事に。中々コンディション良い楽器で仏蘭西の香り漂う音色を楽しみながらじっくり調律。
続いて1840年頃のウィーン式6オクターブ半のピアノを調律。第2響板も現存しておりウィーンらしい艶っぽく暖かみある音色を堪能。
同じウィーンの後発メーカーながら現在まだ製造を続けているベーゼンドルファーの鉄骨が無い最初期の貴重なタイプを拝見。この時代のベーゼンドルファーは数少なくもう国宝級の存在か。
同じベーゼンドルファーの鉄骨が少し入り出した時代のピアノも拝見。同じウィーンのピアノでもこのメーカーならではの先駆者的なキャラクターに感心。
オリジナルコレクション見学後近くのフォルテピアノ製作工房を訪問。製作中のケースに響板が張り込まれた状態のワルターモデル、外装がかなり凝っており完成が楽しみであります。
22日、朝起きぬけにいきなり頭の中で「神農さんへ行け」という謎の声が・・・。何の事か?と調べるとちょうど今日明日と浪速道修町の神農祭!亡き父が長年通勤で馴染んだ街の年1回の大祭と判明。張り子の虎が可愛い神虎笹を求めてリハ前に浪速の中心街へ遠征。
製薬会社が並ぶ町のビルの隙間にある小さな神社のお祭りながら船場の町民にとっては重要なのか参拝客で凄い行列。朝の声はこの大祭を毎年楽しみにしていた父からのメッセージだったのでしょうね。
また今日は地元球団の優勝パレードもあるとの事で凄い人出。神社でもパレード見物のついで風の縦縞ユニフォームの参拝客多し。
浪速郊外のホールでの合唱公演リハ2日目。通常オルガンは中央か上手に設置されるのに今回は何故か下手端という不思議な配置。客席から演奏する手が良く見えるのは良いのですが・・・。
リハ後は映像作家の息子の個展を鑑賞。2年前に亡くなった母の若い頃から死までの姿を素材とした映像を上映。肉親の最後までも作品にしてしまう作家根性は見上げたモノ。
21日、浪速郊外の新しいホールでの合唱公演リハにオルガンで出動。初見参のこのホール、壁面天井全般に杉角材の断面が張り巡らされているというユニークな構造。本格的な音響設計が入っているとの事で大胆な効果を狙っての事なのでしょうね。まだオケだけの演奏聴いただけなので判断出来ず・・・。
ホール周辺古い街並み残るエリアで駅周辺も昔ながらの商店街が活気有る様子。ランチに立ち寄った小さな老舗甘味店何故かカレーが名物との事で開店時数十人行列出来る程の人気店。出てきたカツカレー、シャブシャブのルーながら皿に入っておりライスは別皿の上箸で食べろとの事で流石甘味店のカレーは食べ方が違うと感心。ピリリとスパイス利いたカレーも美味な上安価、こんなお店が駅前で生き残るのは流石歴史有る街のお陰か。
16日、ターミナル駅近くの住宅地の中にあるサロンでゴールドベルグ変奏曲リサイタル。駅から徒歩圏内に小ぶりながらチェンバロ向けの会場があるとはビックリ。ただ周辺楽器車止める駐車場が少なく駅前などは1時間3300円、1日止めると数万円飛んでいくというヤバイエリアでした(幸い安価の駐車場見つけホッ)。
今日の楽器は奏者所有の英国の重鎮製作家作の珍しいイングリッシュタイプ2段チェンバロ。大陸のチェンバロとは全く違う端麗辛口?でかつ芳醇な音色を持ちレジスターもフレンチカプラーでは無いもののナザール大活躍という実にユニーク楽器。実はこの楽器修理中にスタジオに来た仏蘭西の人気チェンバロ奏者が「今度のリサイタルに使わせて」と懇願された事があり、欧州の奏者でもそのユニークなキャラクターには惹かれるものがあるのでしょうね。
12日。チェンバロのご機嫌伺いの1日。まずは米国の名工作の2段フレンチが御相手。間も無く大ホールでモダン楽器相手のブランデン全曲公演に出陣予定なので音量MAXで調整。元々豪快な鳴りっぷりを誇る楽器なのでほぼレギュラー調整で済むのがアリガタイ。
次は独逸製モダンチェンバロが御相手。音が出ないなどかなりご機嫌斜めで心配するも堅牢な作りで楽器本体にはダメ―ジ無かったのが幸いし各部調整していく内に意外に早くご機嫌直りひと安心。
今日は冬到来を告げる御江戸の風物詩の酉の市(一の酉)なので帰り道に新宿の花園神社に寄り道。境内の露店に所狭しと並ぶ縁起物の豪華な熊手が圧巻。しかしお馴染みの購入時の三本締めが昔程賑やかで無いのがチト残念。
10日、伊国新鋭Vg&Cemデュオ来日公演千秋楽は御江戸郊外の老舗ホールへ。以前は独自路線での集客で渋い古楽系公演を怒涛の勢いでやっていたホールながら最近は古楽系公演殆ど無く私も数年振りの参上か。
今日の公演は某国営放送が映像収録していたのでいつかTVでこの2人の演奏見て頂けるはず・・・。ご両人今日で最後の公演という事もあり迫力満点の熱演振りでありました。
今日の公演、久々の古楽系ながらチケット売出半日でもうチケット完売だったとか。お陰でチラシ配布する間も無かったのでこれが「幻のチラシ」であります。伝説の企画プロデューサーK氏が9年振りに復帰されこのホール名物の独特なデザインのチラシも絶好調!是非細部まで読んで頂くとその面白さが判るはず・・・。今日K氏とお話すると「またチェンバロの公演はやりたいなあ」との事で今後の企画に期待する次第。
今日のホール、お伺いする他の楽しみのひとつが目の前の隠れ家パスタ屋。週4日のみ営業で店内たった3席という実にハードル高いお店ながらパスタは絶品。またすぐ近くのどマイナーなコンビニも今時サンドイッチ120円、おにぎり110円と昭和時代の価格のままという凄いお店。駅から遠いホールながら企画力とチケット低価格、そして周辺の魅力で今だチケット完売続きというのが素晴らしい!
8日、伊国の新鋭Vg&Cemデュオ来日公演2日目は西の人気ホールへ。リハ前の個人練習でCem奏者がいきなりゴールドベルグ変奏曲を弾き始め私1人で切れ味鋭い抜群の鍵盤コントロールで奏でる彼の名演を独占出来た至福のひと時(次回の来日は是非ソロリサイタルを希望)。昨日の初日公演はオールバッハプロながら今日はバッハ&コレッリプロ。バッハも凄いがコレッリのフォリアの熱い演奏が圧巻でした。
今回は2人共電脳譜面を使用。今日のホールには電脳譜面専用スタンドが常備されておりビックリ。Vg奏者は有るならと専用スタンドを選択。最小限の面積のお陰で楽器の音量落ちる心配無いので今後は頻繁に舞台に登場するでしょうね。
電脳譜面は譜めくりもフットスイッチで演奏しながら奏者自身で出来るので文明の進歩は凄いもんだと感心しているとCem奏者の電脳譜面のフットスイッチが突然作動しなくなり大騒動。もしかしてホールの携帯電波遮断装置が悪さしたのか?と疑うも最後まで原因判らず・・・。こういうトラブルあるのでまだデジタル機器は完全に信頼出来ないのですよ。
7日、初来日のブルージュ古楽コンクール覇者同士の伊国Vg&Cemデュオのツァー初日は都心の人気ホールから。今日のみBachのガンバソナタのみというプログラム。CD出たばかりらしく気合の入った演奏。しかし伊国Cem奏者なのにCDで使用のチェンバロは何故かマニアックな仏蘭西製でしたね。平日昼公演ながら結構な動員にビックリ、渋い古楽系は今後同様にマチネー増えるのでしょうね。
若手奏者らしく2人共譜面はあいぱっど!まあ時代ですな・・・。
今日のホールに来る楽しみのひとつはご近所の隠れ家定食屋。裏通りにあり入口が判り難くいので地元民しかこない年季の入った渋いお店ながら味も盛りも良いので大繁盛の様子。
お店の壁には人気看板娘?についての注意書きが・・・。いや文化遺産の様なお店であります。
6日、明日から初来日ツァーが始まる伊国の新鋭Vg&Cemデュオ2人がリハに登場。ブルージュ古楽コンクール器楽部門とCem部門の覇者がコンビを組んだ豪華なプログラム。切れ味鋭く推進力に富む新鋭2人の演奏は流石! 本番乞うご期待!
5日、朝若い衆の工房にチェンバロ届けに行くと近所で猪が出たと大騒動。いくら川向うの場末とは言え23区内(それもベイエリア)で猪が出没したというのに仰天。ご近所の有名な猪肉専門店から逃げ出したのか?隣町のネズミー王国を見たさに山奥から出て来たのか?
久々にハマの南部に出向いたので卸売市場の場内食堂で魚料理食べようと立ち寄るといつのまにか巨大ショッピングセンターが併設されており市場周辺大混雑。それでも海鮮食堂の定食ネタ新鮮で盛りも良く立ち寄った甲斐アリ。
ネットオークションでチェンバロ落札した方から運搬依頼され出品業者の倉庫へ。楽器オーディオ専門の業者との事で巨大倉庫に面白そうな品多数有り。ただチェンバロは滅多に出ないそうな。
急に季節が進みスピネットのご機嫌を伺ってほしいとの事で個人宅へ。急に乾燥始まったお陰で少しご機嫌斜めながらすぐに調子が戻りひと安心。
4日、最近入手した書籍で面白かったのが明治時代から始まった日本の音楽博物館開設の歴史を論じたこの本。洋楽導入後かなり早くから日本でも音楽博物館を作ろうという動きがあったとの事ながら、注目は昭和12年に1年に渡り欧米を旅行し博物館開設に向けた視察を行った太田太郎の紹介文。この方は各地の音楽博物館や楽器工房、コンサートホールを訪ね回りそのレポートを音楽雑誌に発表していたのですが、中にはパリ郊外のランドフスカのサロンでチェンバロ演奏を鑑賞、世界初の古楽専門学校バーゼルスコラカントルムを訪問など日本の古楽界に大きな影響を与えた重要人物でもあります。また昭和12年日本人で初めてチェンバロとクラヴィコードをドイツの工房に注文した事も忘れてはいけない功績か(発注主の大倉喜七郎から委託され注文)。数年前に発刊された本ながら今迄見た覚えなく今となって書店に並んでいるのを発見したのが不思議。長年見逃していたのか?
3日、老舗ホールでの老舗古楽オケブランデン全曲公演にジャーマンで出動。バッハのこの名曲集が全部聴ける公演は滅多に無いせいか満席の盛況振り。先日まで病気療養中だったボス今日は指揮とおしゃべりの二刀流の大活躍(関西弁でまくしたてるオモロイお話毎回大受けですね)、かなりのご高齢ながらまだまだお元気な様子でひと安心。モダン楽器での演奏ながらチェンバロ3人中2人エンドピン忘れたのか?足で挟んでの演奏でした。
今日の老舗ホール、5月から約3年もの改修工事で長期休館となるそうな。築65年という歴史あるホールだけにその素晴らしい音響は是非継続して欲しいモノ。こっそり伺うとまあ内装は余り変化はさせないでしょうとの事ですがね。果たしてどうなるのか・・・。
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