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28日、まもなく開催の古楽器によるBachカンタータ公演にオルガンで出動。リハ会場の某大学の築百年という歴史的建築のチャペルは久々か。今回のオケのコンマスは欧州で長年活躍の赤津氏(もう三十年以上のお付き合いか)、事情通の彼から欧州古楽界最新情報を沢山拝聴するも日本に伝わっていない驚くようなお話多くアリガタシ。
こちらのチャペルにある阿蘭陀の名工作のユニークなパイプオルガンも完成して早くも十年だとか。友人でもあるオルガン製作家の画期的な楽器が入るという話を聞きつけまだ工事も始まっていないのに巨匠レオンハルトがふらりとアポ無しでやって来たという話は有名ですね。こちらのオルガニストがチャペルで電子オルガンを一人で練習していたら背後に人の気配がするので振り向いたら巨匠が突然いたので驚愕したのだとか・・・。
26日、独逸で長らく活躍していたバロックVn奏者の帰国リサイタル(9月2日横浜鶴見駅前の小ホール)のリハーサルに白フレンチで参加。リハ前に独逸を中心とした欧州最新事情をたっぷり伺う事が出来アリガタシ。中々フレッシュな演奏本番が楽しみであります。
午後西へ移動の途中岐阜の山奥(失礼!)のオルガン工房を再訪。こちらはもう秋の気配感じますね。澄み切った夜空の満天の星群が実に感動的!今日は高速工事渋滞ばかりで中々前に進まず。
22日、日本のパイプオルガン製作の重鎮辻宏氏作の初期のパイプオルガンの引越を担当。助っ人にオルガン製作家(実は今回のオルガン製作に関わっていた方でした)、チェンバロ製作家、ベテラン楽器運送スタッフと3人お願いしての豪華メンバーで運送。約200本のパイプを全て取り外しケース分解して運送するもやはりオルガン本体はかなりの重量な上に老齢スタッフ多数で大半が腰痛持ちとの事で四苦八苦・・・。
ここ数日荒天続きながら幸い運送時は雨もやみ(またしても晴れ男の本領発揮か?)無事オルガンを新たな場所にお届け完了。設置場所実は30年前からいつかはオルガンを置こうと用意されていたのだとか。譜面灯が最初から天井に仕込まれていたと判り仰天。
辻オルガン総分解してみると中からご本人のサインと日付が出てきましたね。
21日、チェンバロ録音終え今日はパイプオルガンがお相手。本体に張力が掛かっている楽器からただの木の箱に発音体が乗っかっているだけという楽器への移行はちょっと不思議な気分。僅かな湿度変化でも大騒ぎしていたチェンバロと温度に超敏感なオルガンの違いも面白し・・・。
今日2台目はシュタインタイプのフォルテピアノがお相手。こちらはロッシーニのオペラに出動予定(またもやモダンピッチ!)。
さるホールを通り掛かるとこんな物騒な張り紙が・・・。今年は新天皇即位やG20等の警備で迷惑掛けられっ放しながら今度はラグビーW杯だそうな・・・。かなり開催が長期なようで(それも全国各地で!)またもや大混乱が起こりそうですね。ご注意あれ!
19日、みちのくの16fチェンバロ録音3日目。真夏の過酷な環境での録音なのでかなりの苦労を覚悟するも最大の難問の温度維持はホール内の照明をすべて消し暗闇のまま演奏出来たので(奏者が完全な暗譜演奏だったのが幸いでした)エアコン無しでも終日適温をキープする事に成功!もうひとつの難問の湿度調整は空調を色々操作しても全く下げる事が出来ず80%近い極限の湿気の中での録音となり楽器も調律師も悲鳴を上げる羽目に・・・。しかし世界的にも数少ないヒストリカルの16f付きチェンバロによる演奏は通常のヒストリカルとも16fが付いたモダンチェンバロとも全く違う独特の世界ですね。今日はバッハのお馴染みの名曲を録音したのですが16fが入る事で重厚かつ鮮烈な演奏に大変身しており実に新鮮でありました。
18日、みちのくのホールでのチェンバロ録音2日目は会場の都合で夕方からとなり時間調整の為仕方無く(笑)自由行動。それならばとまずは最近行った温泉の中で一番素晴らしかった茨城県北端の温泉を再訪(ホールからはそこそこ離れているのですが)。山奥の人里離れた小さな温泉郷に残る古びた旅館は今だ藁吹き屋根!
旅館の玄関を入るとこれまた懐かしい囲炉裏が現役で残っているのが凄い!もうこれだけで歴史的遺産であります。
その上源泉かけ流しの温泉はとろ味満点のお湯で実に心地良し!朝一番に飛び込んだお陰で貸し切り状態で極上の温泉を独り占めの至福のひと時でありました。
ひと風呂浴びて次は北関東有数の漁港近くの海鮮食堂でランチ。周辺魚料理の店激戦区ながら岬の先端にある一番人気のお店の海鮮丼はネタが新鮮で量も多く絶品(実は米も魚に負けない程美味い!)
ランチの後まだ時間余るので今度はホール近くの温泉マニアの中では有名な元湯治場鉱泉を訪問。半世紀はタイムスリップしたのかと思える程の寂れ具合は正に秘湯の穴場。お盆休み最後の週末なのでマニアが押し寄せているかと心配するもどうやら私が口開けだった様子でまたも貸し切り状態。
こちら3人も入れば満杯という狭い湯船しかないのに混浴!冷泉を加熱しているのでお湯が熱ければ前にあるバケツの水で埋めろ、お湯がぬるければ鈴を鳴らして知らせてもらえば追い焚きするという実に原始的なシステム。今だに昭和の古い湯治場の雰囲気を色濃く残す歴史的遺産であります。
ホール御自慢の16f付きチェンバロでのCD録音、今日も調律安定の為会場内の照明はすべて消して暗闇の中での録音を敢行。
12日、お盆休みを終え再び東へ移動。途中寄り道し岐阜白川町のベテランオルガンビルダー神戸洋幸氏の工房を初訪問。古民家を改造されたという工房は部屋数も多く7m吹き抜けの組立場もあり中々立派。現在製作中という2段鍵盤ペダル付きという小型オルガン拝見するも色々な独創的なアイデア盛り込まれており完成が楽しみでありました(秋にはお披露目予定だとか)。昨日でお盆の里帰り渋滞終了かと期待するも各地でトンデモナイ大渋滞の連続で立ち往生、結局15時間(いつもの2倍!)も運転する羽目に。大型サービスエリアも車満車で止めれない!コンビニの棚が空っぽでレストランは大行列!と駐車&食事難民で溢れ返り大混乱。深夜疲労困憊でやっとこさ帰京。
9日、浪速の音響素晴らしい老舗ホールでのモダンオケ定期公演にフォルテピアノで出動。いくら音響良くてもモダン楽器とフォルテピアノの音量差は埋まらないので(かえって差が開くばかり?)奥の手を使いお客様にも演奏家にも良好なバランスを取る事に何とか成功、今日は調律師というよりは音響屋でありました。しかしモダンだけでなくフォルテピアノとの二刀流に挑戦したピアニストの抜群の鍵盤コントロールと集中力には感嘆。今日の演奏は某国営放送が収録していましたのでいずれラジオで放送するはずですので乞うご期待!約30年前の開館当初は関西の古楽の拠点として数多くの公演あったこちらのホールもいつのまにか古楽系公演激減していたものの去年から古楽企画再開し興味深い公演多数開催中!今年も仏蘭西古楽の看板グループの公演 (人気のメサイア公演なのでチケット好調だとか)仏蘭西のチェンバロの重鎮リサイタル(仏蘭西の重鎮同士が浪速で激突 の様相)、来年もバロックヴァイオリンの実力派の公演と古楽系注目公演目白押し。
8日、モダンオケ公演でのフォルテピアノによるモーツァルトPf協奏曲のリハ2日目。初日は戸惑いもあったもののモダン楽器とフォルテピアノが上手く融合するようになり(裏方の繰り出した秘策多少効果あり)モダンピアノでは出せない色彩感豊かなモーツァルトの世界が出現中!明日の日本有数の音響誇る浪速の老舗ホールでの本番楽しみであります。
5日、この秋は仏蘭西からチェンバロの大物来日ラッシュ!クリストフ・ルセ、ピエール・アンタイ、ジャン・ロンドーが何と立て続けに来襲の予定。中でも久々の来日のCルセ氏の全国ツァースケジュール(今回はガンバと共演、勿論ソロも有り!)がやっと発表に!10月16日銀座 17日横浜 20日名古屋 23日大阪 24日米子 と各地を回る予定。乞うご期待!
Cルセ氏の来日と同じ時期に長年のライバルとも言えるPアンタイ氏も来日するのですよ!10月19日東京 24日大阪 の2公演のみ 東京大阪でルセ氏とニアミス状態なので聴き比べ出来ますぞ!
そして重鎮2人の激戦の後すぐに話題の新鋭Jロンドー氏も来襲!10月30日愛知 31日東京 11月2日札幌 3日東京 4日兵庫 と5公演、早くも各地で完売との事、チケットお求めの方は早めにお申込みを!
チェンバロ好きには堪らない大物3者連続来日公演、日本にいながら仏蘭西の実力派3人の演奏を聴き比べる事が出来る滅多に無いチャンスですぞ!3人共聴きに行くという猛者の方続出では?
4日、代々木の人気ホールでの合唱団公演にポジティフオルガンで出動。以前は良く来たホールなのに最後いつ来たか忘れる程数年間ご無沙汰でありました。残響豊かな300席のゆったりとした空間は正に古楽向けながら今後しばらく古楽系公演が殆どないようなのは実に残念。
ただこちらのホールでは10月に仏蘭西チェンバロ界の重鎮の久々の来日公演が開催予定(東日本では唯一のリサイタル)。若かりし頃からの豪快な暴れっぷりと年齢を経た円熟味を併せ持った最近の演奏はこれまた独特の濃厚なチェンバロの世界でもあります。贅沢な空間でのチェンバロリサイタル是非お聴き逃しなく!
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