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27日、珍しく電車で都心を移動するも防寒衣装では汗ばむ程の暖かさでしたね(天気予報では明日は東京でも雪との事、油断なりませんが)。昼は銀座の外れの路地奥の隠れ饂飩屋でランチ。老舗八百屋が拘ってやっているお店との事で(店頭には沢山の野菜が並んでます)質量共に讃岐並みの饂飩(値段も銀座では安い!)、そしてネタの野菜が素晴らしい。御江戸で京の九条葱が出て来るとはビックリ。
このあたりはホールも多いものの趣味の世界のマニアックなお店もある個人的には危険地帯。今日もつい寄り道してしまいまた怪しいモノを買い込む羽目に・・・。4月5月に開催を予定している蓄音器コンサート(まもなく明細発表予定です!)で活躍するであろう特殊機器なのですが効果はいかに。
26日、今日は来たる3月17日(火)池袋の洋館で開催のクラヴィコードの講習会&コンサートの御案内を。
24日、中央線沿線の某ホールでのレクチャーコンサートにフォルテピアノで出動。こちらのホールは十数年振り、前回も冬の公演だったのですが舞台の余りの乾燥にチェンバロは悲鳴を上げるはオリジナルのトラヴェルソは割れるはの大惨事になり私の中ではここは関東圏有数の「アブナイホール」。今日も先日入手したばかりの秘密兵器携え(実は今日のために購入したようなものでした)恐る恐る楽器を持ち込むも、何故か外はいつもの乾燥気味なのに舞台は50%前後と理想的な湿度で正直拍子抜け(前回は大ホール、今日は小ホールと会場が違う所為なのか1年前の大改装で空調改善されたのか・・・)。初登板のはずの秘密兵器の実力を試す事が出来ず実は残念。
今日はモダンピアノとフォルテピアノの二刀流で活躍の人気奏者が登場。同じ公演で2台を弾き分けるだけでも相当難しいのに今日は曲ごとに楽器を交互にチェンジ、果ては曲の中で2台を連続して弾き分けるという超難易度高い技まで披露。これだけ自在に現代ピアノとフォルテピアノを操れる奏者は世界でも中々いないでしょうね。
20日、西のスタジオでチェンバロ陣の御機嫌伺い。こちらには楽器の保管部屋とは別に試奏部屋があるのは良いのですが湿度温度の維持に苦労しております。長時間連続加湿出来る加湿器が中々無いのも悩みの種ですね(数日間連続運転出来るスグレモノはもう製造中止との事)。
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今日はスタジオのお隣の古寺の「初大師」の縁日との事でいつもは静寂な門前通りに屋台がずらりと並び御年配の参拝客で大賑わい(参道がこんなに人で溢れているのは初めてでビックリ)。縁日マニアとしては勇んで屋台巡りするも他とは違って露店の業種が御年配向けに特化しているのが面白い。おばあちゃんの原宿ならぬ「おばあちゃんの心斎橋」という賑わいですね。今年は1月だけで4つも縁日訪問する事が出来縁起良いスタートとなった次第。
19日、昨日に続いての西の楽器博物館訪問、今日は某音大の博物館でまず英国の研究家から依頼された1860年代のBroadwoodPianoについての調査のお手伝い。いやこの博物館、東西の楽器コレクションと共に文献資料の充実度は日本有数だと改めて感嘆!今後こちらの資料からどんな凄い新事実が発掘出来るか楽しみであります(まだまだ新発見ありそうですぞ)。今日は明治大正時代の洋楽伝来史の貴重な資料も入手出来アリガタシ。
昼は移動中に途中下車し生まれ故郷のえべっさん近くで最近評判の饂飩屋でランチ。本格的な麺ダシの味と共に讃岐に負けない程の麺の量の多さと揚げたてというちくわ天が素晴らしい!流石時間を外して訪問するも常時満席という人気振りでした。しかし今や阪神間も饂飩激戦区の様相ですね。
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西宮生まれの「宮ッ子」にとっては「初詣」「えべっさん」「厄神さん」「お大師さん」と縁日の連続で1月は1年で一番テンション高くなるのですよ。今日もわざわざ地元の厄神さんを訪問するも(十数年振りか?)厄男ではないので本殿参拝はせず縁日見物のみ。
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昔は参道一杯にズラリと様々な屋台並んで大層賑やかなものでしたが今や数も種類も激減してしまい縁日マニアにとっては寂しい限り。特に売り口上に聴き惚れてしまった「啖呵売」の店が皆無になったのはナントモ残念。こちらの業界でも人材育成が上手くいっていないのかも・・・。
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18日、港町KOBEにある昭和初期建築の洋館ビル(生糸検査場跡だとか)での阪神淡路大震災20周年の追悼コンサートにオルガンで出動。展示会場での演奏との事でリハは開場前の僅か1時間のみ、朝すぐにオルガン使うからねと言われ寒さ厳しい時期だけに調律師は大弱り。いつものように東京から深夜運送すると楽器は冷え切ってしまい朝一では使えない・・・(案の定昨夜は高速雪でしたし)、仕方無く数日前に西のスタジオへ運び入れておき直前まで暖めておく作戦で臨むと幸いピッチは下がらないまま提供する事が出来ホッ。
今回の会場は体育館のような巨大な空間ながら極上の響きの大聖堂のような音響でBachのカンタータの演奏にピッタリ(やはり歴史的建築の音響は素晴らしい!)。震災をテーマに描かれた巨大絵画を背景に東西の震災の犠牲者のための追悼演奏を披露。しかしこんな素晴らしい音響の会場がまだ地元にあったとはビックリでした。
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リハ終了後に食事に出ると昨日震災追悼イベントがあった公園周辺で賑やかな音楽が聴こえる・・・。どうも邦楽系の演奏なので今日も各種の追悼イベントがあるのかと思っていると御近所の八幡さんの「厄神際」の御神楽でした。
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久々の地元KOBEの中心街での仕事だったのでランチは何か典型的な「神戸メシ」をとご近所の人気大衆食堂で「オムカツ」を注文。オムレツの上にトンカツを乗せてケチャップで食べさせるという品の無い(?)組み合わせは正にB級の王道ですね。しかし開店と共に満席という人気店ながら名物料理というこれを頼んだのは私一人でした・・・。
また会場近くに神戸唯一の楽器博物館があるので久々に見学。ここは週末のみの開館だそうで(無料です!)オリジナルの17世紀イタリアンや19世紀のフォルテピアノなどの貴重な楽器の生演奏も聴けますぞ。久々に地元神戸を堪能した1日。
17日、今年で阪神淡路大震災も20年。壊滅状態だった我が街も今や震災の傷跡を見掛ける事も少なくなりました。歴史的な香りを味わえる所が少なくなった事は残念ですが(今となって街の魅力としてのその重要性を改めて感じているのですが)神戸は姿を変えて確実に震災から復興したと言えるでのはないでしょうか。しかし震災の真っ只中にいた身としてはこの20年間片時もその悲惨さ、自らの無力感を忘れた事はありません。改めて犠牲者の方々の御冥福をお祈りする次第です。
20年前の悲惨な現場に遭遇した身としてはやはり4年前の東日本大震災の事が気になって仕方ありません。元々東北・福島県には仕事の関係で頻繁に伺っていたのですが(今でも数ヶ月に1度は伺っております)、去年機会があり岩手から宮城まで地震や津波で大きな被害を受けた海岸沿い約300kmを車で走りましたがどこの街でも20年前の震災の時との復興の速度のあまりの違いに驚きました。神戸では倒壊した住宅も立て直せばまた住めた訳ですが(勿論皆さん苦労なさった末ですが)、津波や原発事故などの影響で元に戻りたくても戻れない方がいかに多いか、個人レベルでは解決出来ない障害が余りに大きいかを改めて思い知りました。早くも4年で震災復興の掛け声は風化しつつあるように感じているのですが、引き続き国民が全力で復興への支援をしていかなければならないのではと思っております。
12日、昨日に続き独逸人Sopのリサイタルのためこの3月で閉館という都心の老舗ホールへ。開館以来その音響の素晴らしさで数々の古楽系の名演奏が繰り広げられた思い出有る舞台が無くなってしまうという事はナントモ寂しい限り。四季を通じていつも湿度温度共に理想的な環境というのも古楽器調律師にとって最高にアリガタイものでありました。
このホール。お客様にとっても贅沢な音響の会場と言う事と共にロビーからこんな立派な景色が見られるというのも楽しみのひとつだったのでは・・・。数年後東京五輪開催となればこの辺りも景色一変してしまうのでしょうね。閉館する3月まで古楽系の公演はもう無いとの事、今日がチェンバロでの最後の演奏と思うと感慨深いものがありました。
今や世界的に大人気という独逸人Sopのステージは正に貫禄の歌と演奏でありました。今日の公演は某国営放送局が映像収録しておりましたので多分4月上旬にはTVで放送される予定とか。是非ご覧ください!
10日、アムスとバルセロナ在住の実力派鍵盤奏者2人によるデュオ、今日は千葉県郊外の新しいホールでの公演。先日のフォルテピアノ1台での演奏とは違い今日は鳥の羽根フレンチCem+ワルターFp+現代ピアノと豪華に3台が舞台に揃い踏み。多分チェンバロもフォルテピアノも初めて聴かれるお客様が大半ながら3台聴き比べると古楽器2台の音色が素晴らしかったとの感想おっしゃる方多く嬉しい限り。
今日はフォルテピアノだけでなくチェンバロでの連弾まで飛び出しお客様も大喜び。今回の500席のホール、少々ドライな響きながら繊細なチェンバロの音色でも一番後ろまで届いたようで中々古楽器に相性良い会場でした。しかし乾燥は相変わらず酷く調律で苦労するだけでなく最後に「パン」と破裂音が楽器から聴こえ真っ青(響板割れた?)。イヤ、冬は辛いっス。
9日、西宮生まれの「宮ッ子」が一番興奮する「えべっさん祭(十日戎)」の3日間がいよいよスタート。仕事の関係で夜明け前に神社に向かうも屋台はまだどこも仕舞っており珍しく静かな参拝に(子供の頃は参拝よりも屋台巡りが一番の楽しみだったのですが)。しかし屋台も相当数減っており寂しい限り(テキヤ業界も人材不足なのか?)
本殿参拝するも夜明け前と言うのは実は生まれて初めて。早朝は本殿に入れないのですね。名物の奉納マグロを見る事出来ずこれもちょっと残念。しかし凄い数の会社関係の方が縁起物を求めて早朝から大行列しておりビックリ。どこも不況の中の神頼みなのですね。えべっさん今年も頼みまっせ!
新年早々から商売繁盛を祈願して気分良し。まずは御近所にこんな素敵なモニュメントがあるホールでのリハへ。おっちゃん達の憧れのヒーローが今だに人気あるとは有る意味凄いですね。
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今日の舞台も天井低く照明近いので乾燥激しくチェンバロには過酷な環境。しかし連日の異常乾燥にも独逸製のチェンバロはピッチそれ程動かず安定感は抜群ですね。断弦もしないしそのタフさに改めて脱帽。
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リハの途中で一旦抜け出し某大学の新学期のためのチェンバロ・クラヴィコードの御機嫌伺いへ。こちらは冬休みで心底冷え切った楽器陣を暖房で暖めてからゆっくり調律。温度が戻ると意外にピッチも元に戻るモノですね。
8日、室内オケの新春ヴィヴァ四季公演のリハに白フレンチで出動。毎度ながら厳しい乾燥に泣かされる会場なので(前回はタフな独逸製の底板割れましたし)今日も戦々恐々で様子を見るも案の定湿度は計測不能寸前・・・。もう何が起こっても不思議ではない状態でリハの間中裏でひたすら無時を祈っておりました(大袈裟?)。少し響板下がったものの最後まで演奏可能な状態を維持出来てホッ。
この会場を訪問する楽しみのひとつは御近所の御贔屓の洋食屋のランチ。コッテリ系の味とガッツリ系の量で人気の行列店に開店と共に飛び込み盛り合わせを注文。盛り沢山のおかずも凄いのですが御飯の盛りが普通では無い!こちらの普通が他の特盛り?、小ライスが他の大盛かも・・・。当然小ライスをお願いするも「こんなもんでいいかしら」と出された盛りがやはり凄かった。もしかして御飯の量を減らさずしゃもじで叩いて体積を減らしただけかも・・・。
5日、うっかり告知忘れてました!今日5日夜19時半からFMラジオで昨年11月のこの公演のライブ収録が放送予定。日本の古楽ファンの度肝を抜いた(私も正直驚いたのですよ)超絶技巧ながら艶やかなVnとラテン乗りの鉄壁アンサンブル陣の興奮のステージが再び聴けます。早々にチケット完売で聴き逃された方多いベイエ流「ヴィヴァ四季」の演奏も収録。今までとは全く違った刺激的な四季ですぞ。チェンバロだけでなくポジティフオルガン入りの通奏低音も聴きモノです。是非お聴きください。
3日、元旦からの大雪騒動のお陰で正月休みが消滅していまい仕方なく(涙)今日からお仕事開始であります。新年早々アリガタイ事にスタジオの楽器が総出動の予定なので順番に各楽器の御機嫌伺い。まず最初のジャーマンチェンバロはこちらのSop歌手の来日公演で登場の予定(私は名古屋、東京公演担当) 3月で閉館という津田ホール最後の外来古楽公演では?2月の北欧の俊英の来日公演(兵庫・東京・名古屋)、3月の米仏で活躍する重鎮の来日公演(平均律1巻全曲!)でも登板予定。
シュタイン(ルイ・デュルケン)モデルのフォルテピアノは、何とバンドネオン+Vnとの共演という異色の組み合わせの公演で登板予定(出番は1曲なのですが)。話題の若手Pf奏者は実はベルリンの音大のフォルテピアノ科在籍中という期待の新人でもあります。どんなフォルテピアノの演奏を披露してくれるか楽しみ!
今やウチの主力チェンバロとなった白フレンチ、1月最初の登板はお馴染み「ヴィヴァ四季」公演。冬場の厳しい環境でも涼しい顔のタフさは頼りになります。
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ワルターモデルのフォルテピアノはヨーロッパで活躍するこちらとこちら二人の奏者の2つのDuo公演に登板予定。意外性のある組合せが実に楽しみであります。
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しばらく出番少なかった鳥の羽根フレンチもここ最近は毎月登板あり嬉しい限り。1月はこちらの公演でフォルテピアノと一緒に登場の予定。新しいホール初参上なのでどんな響きなのかこれまた楽しみであります。
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ポジティフオルガンは東北と神戸2つの被災地を結んで巨大絵画と音楽のコラボレーション企画に登板予定(Bachのカンタータ等を演奏)。会場である1927年建築の洋館も地元ながら初参上だけに楽しみであります。
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最後はしばらく出番は無いもののウチで一番丁寧な扱いを受けている1820年生まれの老ピアノの御機嫌伺い。御老体だからなのかもう多少の環境変化があっても殆んど反応しない鷹揚さは流石二百歳という年季のお陰か。
正月らしく楽器の写真で賑わせてみましたがいかがでしょうか?今年もよろしくお願いいたします。
2日、元旦の関西は大雪で高速道路も各地通行止め続発。まあ朝になり日が昇れば雪も溶けて通行止め解除になるだろうとノンビリ構えているも昼になっても変化無し(汗)。マズイ事に東西を結ぶ名阪、名神、新名神3つ共止まってしまい東京に戻れない事態となり大慌て。雪が酷くなる前に東京に辿りつかねばと急遽正月休み返上し慌てて運送予定のチェンバロを積んで出発準備(去年2月の大雪で3夜も車中泊という悪夢ありましたし)。昼にやっと名阪だけ通行可能との事でそれ!と向かうももう同じ考えの帰省の皆さんで過去経験した事が無い程の大渋滞。雪降る中走っていると途中には昨日の大雪で身動き取れず乗り捨てられた車もあり一刻も早く東京に辿りつかなければと焦りながらひたすら東に移動。結局14時間掛かってやっと深夜(明け方?)東京に到着。正月早々から大騒動でありました(今年も雪トラブル続くのか?)。
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