リストも弾いたフォルテピアノ
9日、先日ヨーロッパから届いたニュースをご紹介。ウィーンの本社がヤマハに買収されたとか、同時に日本支社が突然閉鎖されたとか何かと話題のベーゼンドルファー社。その170年に渡る長い歴史の最初の栄光を誇る1838年製のピアノが最近ルーマニアのお城から発見されたとの驚きの情報を入手。この6オクターブ半のウィーンアクションのフォルテピアノ(製造番号No.18)、製造後はベーゼンドルファー社の貸出用の楽器としてヨーロッパの音楽界で活躍したとの事。ヨーロッパからのコメントでは「
当時センセーショナルな超絶技巧の持ち主としてヨーロッパで活躍中だったフランツ リストが、彼の並はずれたダイナミックな演奏に耐えられる、つまり彼の一晩の演奏会中に壊れない楽器を探し出すことは、とても困難だったと言われ、それを聞きつけたウィーンの友人たちが、このベーゼンドルファーの楽器のメカニックの良さ、すばらしい音色に感銘を受け、ぜひこの楽器で演奏会をやるようにフランツ リストに勧め、大成功をおさめたという逸話が残っています。」との事。こんな貴重なピアノが長年お城に眠っていたなんてロマン溢れるお話が出てくるのがさすがヨーロッパ。是非この由緒あるピアノを弾いて見たいもの。
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