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29日。日本古楽界のレジェンドの遺品コレクションをお預かりする事になり大量な紙資料や録音テープがスタジオに到着。早速日本古楽史研究のお仲間と一緒に中身を検分する事に。長きに渡り活躍されていたレジェンドはその演奏活動歴を克明に記録されており研究家としては大助かり。
数百本もの演奏録音テープを活動歴の資料と照らし合わせながら検分するも今まで録音が残っていないと思われていた某有名グループの音源が大量に出てくるは、世界的な古楽奏者の初来日の音源が奇跡的に見つかるは、大発見の連続で大興奮。幸いカセットテープの保存状態が良くどの音源も半世紀経つのに問題無く聴ける様でナニヨリ。
半世紀前のカセットテープは最初期の物だけに見た事が無いパッケージばかり・・・。先日検分した三千本のオープンリールテープコレクションは大半が劣化しており聴けない状態だったのにほぼ同時期のカセットテープはどれも健全な状態だったのにはビックリでありました。
27日、昨日たった1公演とは言え現在古楽界最高峰のVc奏者のリサイタルに二百歳の年季入り過ぎた?老ピアノ提供という重責をナントカ無事果たし(異常乾燥で冷や汗モノでしたが)ヤレヤレ。今日は自分へのご褒美に御贔屓の蕎麦屋でピラミッド盛りの大もりを注文。「ウチは本寸法の蕎麦屋!」という気負いが全く無い普通の大衆店ながら味雰囲気価格共に素晴らしい!
スタジオに戻り出陣間近のチェンバロ陣のご機嫌伺い。独逸製大型イタリアンはGW有楽町音楽祭のヴェネツィア特集の公演 (リコーダーとのデュオ)に出陣予定。いつも調律法に凝る奏者だけに今回どんなリクエストあるか楽しみであります。
独逸製2段フレンチは有楽町の音楽祭ヴィヴァ四季公演とヘンデル公演に出陣予定。
阿蘭陀製2段ジャーマンは上野の老舗ホールでの定期公演に出陣予定。独逸の実力派Vn奏者をゲストにBachの管組全曲プログラム。最後の出番がまだ寒い冬だったので久々にフタ開けると珍しく弦が1本トグロ巻いてました。
25日、仏蘭西古楽界の大御所Vc奏者の来日唯一のフォルテピアノ伴奏のリサイタルを明日に控え舞台での最終リハに二百歳の老ピアノで出動。その艶やかに歌う饒舌なチェロとピッタリと寄り添う見事な鍵盤コントロールのフォルテピアノの共演が絶品であります。当日券も出るとの事、是非お聴き逃し無く!
23日、間も無く来日中唯一のフォルテピアノ伴奏でのリサイタルを行う欧州古楽界の大御所Vc奏者がスタジオに登場。リハながら今回メインプログラムのベートーヴェンVcソナタを役得でたった1人で味わえた至福のひと時。その艶やかなチェロの音色には聴き惚れるばかり・・・。こんな凄い演奏がたった1回のみとはナントも勿体無い!
19日、珍しく泉州へ楽器運送で出動。時間あったので寄り道し目的地近く(チト遠い?)にある以前より気になっていた秘境温泉へ。トロトロのお湯が絶品ながらここは前評判かなり悪く「ボロボロ」「廃墟寸前」などと悪口言われてましたが全国の鄙びた温泉巡っているとここはまだ「とても綺麗」な方ですぞ。
入浴後ランチは泉州山間部の鄙びた駅前の食堂で海鮮丼。山奥ながら魚屋経営のお陰で新鮮な刺身テンコ盛りが出てきて穴場のお店でありました。
御江戸から運んだ巨大リコーダーをリコーダー・トラヴェルソ製作家の工房へお届け。ここ最近の象牙事情を伺うも制度変更の為劇的に扱い辛くなっているそうな。今後総象牙の楽器を入手するのも増々難しくなるでしょうね。
最後は某所で日本チェンバロ製作界のレジェンド(製作歴60年近いのですぞ!)の1段チェンバロを拝見。レジェンド93歳で今だご健在との事、30年近く前製作の装飾も豪華な力作楽器でありました。
18日、ドッグ入り中の国産2段チェンバロのご機嫌伺い。中を開けると何しろトラブル出ない様に細部まで工夫している作りに感心。日本の激しい環境変化にも耐えうる様に苦心した結果の姿なのでしょうね。
作業が早目に終わったのでご近所(チト遠い?)の花見の名所に藤を見に行くも少し早過ぎたのか全く咲いておらずガッカリ。桜の方がまだ花僅かに残ってました。
またご近所の牡丹の名所も開花前。前の池には陽気に誘われ甲羅干しする亀の姿が。
帰路御贔屓の海辺にある小さな酒蔵に立ち寄り冬限定の発砲濁り酒を購入。この冬最後の在庫だという貴重な1本を辛うじて入手出来て大満足。帰宅後早速試飲しようとするも中のガスが元気有り過ぎて中々開封出来ず困った・・・。冷凍庫に放り込んで暴れるガスをクールダウンさせてやっと飲めるもシャンパンよりも泡立ち凄い!今一番のお気に入り。
15日、所用で都心徘徊中見つけた上州うどんのお店でランチ。本場の幅広帯状のうどん「ひもかわ」が御江戸で食べれるとは・・・。しかし今だ上手な食べ方判らず摘まみ上げた帯を噛り付いておりますが合ってますか?
スタジオに戻り二百歳の老ピアノのご機嫌伺い。今回は仏蘭西のバロックチェロの巨匠のリサイタル (パリ在住のフォルテピアノ奏者が共演)に出動予定。今回の来日ではこの公演のみ古楽器使用という貴重な機会、是非お聴き逃し無く!
14日、今年も開催するGW恒例の有楽町熱狂音楽祭。今回もチェンバロ・オルガン提供で3公演に参加の予定で今日は打ち合わせで会場へ。コロナ禍前のこの音楽祭は海外古楽系演奏家が多数来日していたものの再開後はまだ古楽系公演少ない様子。聞けば本家ナントでも今年は古楽系余りなかったそうで連動する日本も仕方無いのかも・・・。来年こそは以前同様古楽系公演沢山やって欲しいものですが。
久々に電車で来たので仕事後有楽町名所巡りへ。ガード下の場末感漂う庶民的なお店が今やQRコード注文とはビックリ。
行列必至の超人気店も時間帯良かったのか空席有り。まあデカ盛りの聖地でもあるので大半のお客が大盛を注文、しかしその上の横綱盛りは流石におらずか、私はもう歳なので並みにしましたが。
13日、楽器調整に必要な楽品?を求めて山間部の古い伝統工芸の街を訪問。まだ桜散っておらず充分花見出来ました。
以前偶然立ち寄った伝統工芸の資料館で見つけたこの金色の箱に入った薬品がフォルテピアノやチェンバロの調整には抜群の効力を発揮するスグレモノと判り愛用中。今回保充分を購入しようとするともうこの5箱が最後の在庫で今後製造する予定無しと伺い勿論買い占めた次第。
お宝入手後ご近所にある朝から開店の駅そばで腹ごしらえ。1時間に1本しか列車通らない田舎の無人駅の蕎麦屋ながら開店前から大行列の繁盛店。
駅そばでも立ち食いでは無く真っ当な十割蕎麦を出すお店なので僻地でも鼻が利く蕎麦マニアが遠方から押し寄せてくるんでしょうね。朝から本寸法の蕎麦を堪能(値段も本寸法でしたが・・・)。
個人宅のチェンバロ2件のご機嫌伺い。まずは私が製作した(半分は仏蘭西製ですが)イタリアンが御相手。良く弾き込んで頂いているのでご機嫌は上々。伊太利らしいバリバリとした明瞭な音色が魅力の楽器に仕上がっておりました。
次はウチの阿蘭陀製ジャーマンの兄弟楽器が御相手。日本に来てから5年ながら余り弾いていない上に調整もたまに私が行うだけでほぼ新品状態。部屋の環境管理も万全なお陰で今だヨーロッパ的な鳴り方を保っているのが素晴らしい!
10日、音大のチェンバロ・クラヴィコードのご機嫌伺い。4月になってもまだ気温上がらず湿度も冬に近いので楽器はそれ程変化しておらず多少のピッチ上げだけで済み大助かり。
久々に西のスタジオへ。すぐ横の公園の桜正に満開。明治大正時代は桜の名所と共に歓楽地としても全国的に有名だったエリアながら(ウチのスタジオはミニ動物園跡だったそうな)今は寂れてしまいひっそりと桜咲く超穴場。いつかここで花見宴会してみたいもの・・・。
スタジオに楽器入れてご近所(チト遠い?)の大衆食堂でランチはトンカツ定食。ここはデカ盛りの店だという事忘れて並盛注文するも凄い量出てきてギブアップ寸前。美味安価ながら行列出来ないのは地元ならではか?
8日、出陣間近のチェンバロ陣のご機嫌伺い。ウチで一番の箱入り娘の仏蘭西製初期フレンチ1段(数年に1回しか出番無し?)久々の出陣の為総分解して状態チェック。欧州有数の木工技術誇る名工作の楽器だけに全く変化無くご機嫌は上々。
独逸の伝説的な名工作の大型イタリアンは出番続くので状態は良好。今は亡き御大レオンハルト氏はフレスコバルディ&ルイ・クープランプログラムという超渋い公演で毎回この2台を使ってくれてましたね。イヤ懐かしい・・・。
昼にご近所の公園を散策。色々な花満開で春を感じるも池の中を眺めると小さなオタマジャクシ発見。この池はザリガニもいる自然の宝庫なので季節の移り変わりが楽しみ。
リコーダー界のレジェンド多田逸郎先生の楽器コレクション38本をお預かりしていたものの今日で全部嫁ぎ先に送り出す事が出来ホッ。最後の1本総象牙のアルト&ソプラノセットは某演奏家の元に嫁ぎました。
7日、みちのくのお馴染みのホールでのチェンバロ試弾会に演奏家と共に出動。途中北関東の山間部を通るも菜の花満開で春爛漫。
途中山奥にある御贔屓の藁葺屋根の秘境温泉宿に立ち寄るも生憎休業日で入浴出来ず残念。
海に出て漁港近くの海鮮食堂で刺身フライ焼魚3種盛の豪華定食でランチ。新鮮な魚が安価で食べれるとあって僻地ながら大繁盛の様子。
みちのくのホールに到着すると周辺桜並木満開近しと見事な花見頃。
今日はホール所有のチェンバロ・ポジティフオルガン・クラヴィコード計4台での試弾会。舞台下の狭い空間でチェンバロ弾くもコンクリート床壁のお陰かいつもより豪快な鳴りっぷりに少々ビックリ。演奏空間変われば鳴りが劇的に変わるのだと改めて実感した次第。
5日、多田逸郎楽器コレクション展示試奏会 、3日間の開催終えたもののウチのスタジオでコッソリ継続中。今日も試奏の方お越しになり沢山持ち帰られたのでとうとう全38本の楽器が残り1本に。
今日はFBO来日公演東京2日目。会場入り前に今日もホールご近所の人気大衆食堂に出陣するも日替ランチがナント鰻串&BBQという豪華な組み合わせ。千円以下で鰻が喰えるとは・・・。
FBO東京公演2日目は今日だけの特別プログラム。フォルテピアノの貴公子の繊細かつ完璧な鍵盤コントロールが圧巻。殆ど客席に背を向けオケを支配し鼓舞するコンマスの後ろ姿も見物でありました。絶賛の公演評出回ったお陰か明日の来日最終公演完売になったとの事。乞うご期待!
4日、ウチのコンサート用楽器の中で一番の放蕩息子?初期フレンチ1段のチェンバロが久々に出陣との事でご機嫌伺い。何しろ前の出陣から数年振り?(憶えてないのですよ)。重要文化財の洋館での公演での演奏楽しみであります。
FBO来日公演今日はOFF日のはずがフォルテピアノ奏者が個人練習したいとの事で楽器調律してお出迎え。当初かなりナーバスになっていた奏者も楽器の状態が安定してきたのでリラックスしてきた様でホッ。
練習終了後は自分の体のメンテの為郊外の鍼灸院へ。疲労蓄積した体をほぐして頂き体調回復。帰路ご近所のフルートの大御所宅に立ち寄り久々に歓談するも多田先生を始め古今東西の古楽史レジェンドの興味深い逸話の数々を伺えた至福のひと時。
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