ライプチヒ大学楽器博物館
ライプチヒの駅近くにあるライプチヒ大学楽器博物館を訪問。ここは入場料無料でした。
ここは鍵盤楽器のコレクションが充実していますね。まずは装飾が美しいイタリアンチェンバロなどを展示。
イタリアの鍵盤楽器の中でも一番有名なのが世界で3台しか現存していないクリストフォリフォルテピアノ。ここの楽器は1726年製で豪華なアウターケースが特徴です。同じ装飾のイタリアンチェンバロも隣に並んでますがこちらは8+4+2fというユニークな仕様。
他にもクリストフォリの別のイタリアンなど合計6台もの楽器が展示。こうやって多数の楽器を続けて見てみると彼のその驚くべき先進性と大胆な設計、精密な作りに感嘆するしかないですね。
オーケストラの中での指揮者弾き振り用の大型スピネットなどは今でも需要があるモデルでは。昔ドイツの現代の製作家がコピーしていましたが2段チェンバロよりも長いサイズで驚きました。
2段鍵盤ペダル付きという3台が合体した大型クラヴィコード。日本でも復元された楽器2台拝見しましたが実にユニークな構造であります。
オリジナル楽器の展示だけでなく復元楽器も所有しておりクリストフォリピアノや2段チェンバロも演奏会で使用している様子。状態の良いオリジナルチェンバロもあったのでこれも使っているのかも。
自由に弾いても良いとして展示されていたクラヴィコードがドイツのアマー社製ながら1948年製なので歴史的楽器として扱っても良いのではとは思いましたがただの中古楽器の扱いなのでしょうね。
フォルテピアノのコレクションもかずは少ないものの少数精鋭の布陣。
シュタインのフォルテピアノが2台並んでおりその隣には娘ナネッテの楽器も展示。ただフタが閉められていたのが残念でしたが。
19世紀後半のピアノは地元メーカーのブリュートナーが3台も展示。
モダンチェンバロも歴史的楽器として展示。これはミュンヘンのマンドラーシュラム1941年の楽器ながらペダル付きの大型楽器。ほぼ同じ時代のこのメーカーの2段チェンバロが昭和16年エタ・ハーリッヒ=シュナイダー来日時に日本に持ち込んでおり日本で一番最初に活躍したチェンバロメーカーでもありました。
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