今年1年を振り返る
31日、大晦日。今年1年当Blogお読み 頂きありがとうございました。最後にこの1年を振り返ってみたいと思います。年明け早々北陸で伊太利の弾き振りのVn奏者と欧州で活躍するCem奏者とオケ公演 でご一緒のはずが元旦の大地震で公演中止の危機に。ホールも被害出ており駄目かと諦めるも幸い1公演だけ開催。今年は最初から波乱の幕開けに。
ブルージュチェンバロコンクールの覇者のポーランド人(名前が覚えられない!)初来日 。新人の地味なチェンバロソロ公演ながら全国7か所もお呼びが掛かったのにはビックリ。私は5公演に参加、ジャーマン、フレンチ、16fチェンバロと楽器が変われど抜群の鍵盤コントロールで見事に弾きこなす剛腕振りに感嘆。ここ最近で一番驚いた逸材。
GW恒例の有楽町の音楽祭 、以前は古楽系奏者多数来日が楽しみだったもののコロナ禍でしばらく中断。今年やっと古楽系プログラムが復活の兆しでホッ。来年の本格復活を期待します。
伊太利の大御所鍵盤奏者と欧州で大活躍のVn奏者のデュオが来日 。躍動感溢れる2人の素晴らしい演奏に思わず舌鼓! TV収録あったのでご覧になった方多いのでは。
ウチのレンタル楽器に新加入が2台。どちらも独逸製でシュタインのフォルテピアノと1段ジャーマンチェンバロ。ウチでは初めて常時練習可能なサービスを開始。この2台は江戸川区のサロンで練習可能です(要予約)。
仏蘭西の実力派チェンバロ奏者が来日しゴールドベルグ変奏曲 を披露(1回のみと勿体無い公演でしたが)。シャープな鍵盤裁きが見事ながらその独創的な音色変化に仰天、流石オルガンも弾く奏者は発想が違うもんだと感心。
日本の老舗古楽グループのヘンデルオペラ にチェンバロとオルガンで参加。工夫された演出とそのトンガッた刺激的な演奏を堪能。4時間超える長丁場もアッと言う間でありました。
独逸の鬼才久々の来日 、チェンバロソロ(自作曲も演奏)とフォルテピアノによるアンサンブルとソロを披露。ご高齢と病み上がりを心配するもバリバリ弾く元気な姿にひと安心。ただ少し好々爺ぽくなったかな。
続いて阿蘭陀のフォルテピアノの獅子王来日 。こちらもご高齢のはずが豪快なベートーヴェンを聴かせてくれ全く衰え知らず。
個人的には10年振りに欧州に行き 各地の楽器博物館を巡り(ブリュッセル ベルギー ブリュッセル2 パリ パリ2 ニュルンベルグ ライプチヒ ベルリン ハンブルグ ) 約300台を超える楽器を見、数十台のオリジナル楽器を弾けた事が大収穫。コンサートや技術者から最新の欧州古楽事情を得られた事もアリガタイ。
旅行中、20世紀前半古楽復興に大きく関わりランドフスカやエタ・ハーリッヒ=シュナイダーが教えたという伯林の音大でコンサートのチェンバロ調律 出来た事は古楽史研究家として大きな喜びでありました。
今年最後は御齢92歳のレジェンドによる16fチェンバロでのゴールドベルグ変奏曲リサイタル 。モダンチェンバロ時代から活躍された奏者の16fへのアプローチが実に興味深い公演でありました。
まだご紹介しきれなかった公演多数あり残念。今年も充実した1年でありました。来年もよろしくお願いいたします。
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