クリスマーネピアノ博物館ブリュッセル
ブリュッセル南駅すぐという便利な場所にあるクリスマーネピアノ博物館ブリュッセルを訪問。3階ある店内は1階は高級ピアノショップ(スタインウェイ、ヤマハ、カワイなどと自社製ピアノが展示)、2階と3階が博物館。ここの展示楽器はすべてベルギー製という拘った内容。
1階のショールームには自社製平行絃現代ピアノも主役として展示。現在このピアノの普及に熱心に取り組んでいる様子。このユニークなモデルもいずれ日本にも入ってくるのかも。
19~20世紀のピアノ製造は隣国フランス・英国、ドイツそしてオーストリアなどが主役だと思ってましたが実はベルギーもかなり有力なピアノ生産国だったのだとか。それを実証するために作った博物館の様ですね。自国愛溢れる思いが伝わります。
チェンバロは1台だけですがベルギー・アントワープで繁栄したルッカース一族の楽器を特等席に展示。2段鍵盤の楽器ながら後世ラバルマンされたとの事で原型はとどめていない分改造の様子が間近で見る事が出来ます。
演奏不能な状態ですが底板を外し床下のガラスの下に埋め込んで内部の構造が見える様にするなど工夫された展示が素晴らしい。
展示されているベルギー製ピアノはスクエアから竪型までユニークな形状のモノが多くその独自性を存分にアピールされてます。
ピアノの目玉楽器は1850年頃作の平行絃グランドピアノ。外観といい構造といいほぼエラールの模倣の様ながら当時業界トップのピアノに近いレベルのピアノをベルギーで作る事が出来たという事に感嘆しました。
中を覗くと金属支柱や下からのダンパーなど見れば見る程エラールそっくりであります。このピアノは試奏が可能。昨日のロシナンテの本社にある2つの博物館とブリュッセルの博物館計3つを民間企業が運営しているという事には驚きました。その上チェンバロやフォルテピアノなどの古楽器製造にも熱心に取り組み、果ては?平行絃やラウンド鍵盤などのオリジナルモデルの現代ピアノまで開発しているマーネ社の躍進振りに脱帽した次第。やはり社長のマーネ氏の鍵盤楽器への熱い思いの結果なのでしょうね。この3つの博物館も機会あれば是非ご覧あれ。
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