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2024年7月

2024年7月31日 (水)

現役バリバリ

2_2024073119070131日、ドッグ入り中の国産1段フレミッシュのご機嫌伺い。50歳近い老齢(?)ながら堅牢な作りのお陰で全く衰え知らずで現役バリバリなのが頼もしい・・・。今日も試奏の方来訪、弾いて頂いた楽器気に入って頂けた様でひと安心。

2024年7月30日 (火)

イングリッシュ2段試奏

1_2024073020460130日、イングリッシュ2段の試奏で演奏家が来訪。英国式は初めてと言われながら独特の音色とメカニックを持つ楽器に高評価を頂きアリガタシ。試奏後3台の楽器運送へ。何とか車に3台積み込めるだろうと甘く見ているとⅠ台が僅かにはみ出てしまい大弱り。最後欧米の左ハンドルの車に積み込む様に楽器引っ繰り返してみるとギリギリ入りホッ。

2024年7月29日 (月)

40年前の調律資料

Photo_2024072917370129日、調律についての資料整理をしていると奥から出て来たのがこの仏蘭西製の音源。オルガンとチェンバロ両方で13種類づつの調律法を使った演奏を収録した貴重な録音。若かりし頃古典調律を学ぶ上で実にアリガタイ物でした。1985年出版なのでまだカセットテープ(懐かしい!)、CDに焼き直すのに40年前のカセットデッキを引っ張り出して再生するも辛うじて動いたのがラッキーでした(もう早送り巻き戻しは出来なかったのですが)。しかし大昔のカセットの音の良さが意外。

2024年7月28日 (日)

独逸の小川さんち親子の作品リサイタル

2_2024072818190128日、欧州から帰国中の奏者のリサイタルにジャーマンで出動。独逸の小川さんち親子5人の作品を並べたリサイタル。当初お父ちゃん作品に合うスタンダードな調律法を選ぶもリハを聴くと息子達の作品にはフィットしない感じがして急遽息子作品に合った調律法に変更。やはりこの親子の間にはかなり音楽的な変動があったのでしょうね。今日の奏者も時代が違う作品を続けて弾く難しさを漏らしておられました。

2024年7月27日 (土)

階段降し

1_2024072716410127日、今日も楽器運送から。堅牢ながら重量ある国産1段チェンバロの厳しい2階からの階段降し、超小型なのでギリギリ狭い階段通過。

2_20240727164501都心に戻り凄いと噂の蕎麦屋でランチ。注文した「もり」の中盛が値段並の2倍、量は3倍?というピラミッド盛りで満腹ギブアップ寸前。大盛が値段並の4倍だったので一体どの位の量なのか恐ろしいデカ盛り店でした。

5_20240727165001運送後は先日より新加入した独逸製フォルテピアノのご機嫌伺い。長い間冬眠状態だったのがここ最近多数の方に弾かれる様になり楽器も徐々に目覚めてきた様子。移動中警備車両の大群に遭遇、今夜は花火大会でした。

2024年7月26日 (金)

名手の残り香

1_2024072617520126日、次の出陣に向けて2段ジャーマンのご機嫌伺い。先日の仏蘭西の鬼才が弾き込んだ名手の残り香を存分に味わいながら調律。良く引き締まった明瞭な音色が素晴らしい。

2_20240726175501次は前の出番から3ヵ月振りの米国製フォルテピアノのご機嫌伺い。公演の調律のまま放置していたもののフタを開けると殆ど変化しておらずすぐに舞台に出せる状態に少々ビックリ。タフな米国製の安定感に感嘆した次第。

3_20240726180001楽器運送で都心に出たのでランチは学生街の超人気中華屋へ。大箱ながら開店後すぐに満席になる繁盛店。北の大地で海鮮丼ばかり食べていたのでこういう都会風の濃い味が懐かしい・・・。

6_20240726180501スタジオでドッグ入りしてきた独逸製クラヴィコードのご機嫌伺い。豪華な木目装飾と弾き易いタッチの楽器、音量豊かで音もクリアなので調律もやり易い。

2024年7月25日 (木)

絶品平目

1_2024072516340125日、前夜北の大地を船で出発し夜明け前にはみちのく北端の漁港町に到着。もっと御江戸に近い港に着く便が多数あるのにわざわざこの船を利用した訳は・・・。

5_20240725164001朝6時開店という港近くの漁港市場にある食堂で平目漬丼を食べる為。絶品の料理が有名になり過ぎて今や僻地なのに日によっては開店前から大行列出来る超人気店に。今朝は港に着いた途端駆けつけて開店45分前に店に着くもやっぱり上手がいるもので先客1人有り。平目とえんがわの相盛丼新鮮なネタと卵と独特のタレの相性が抜群でわざわざ遠回りしてでも食べる価値有りの逸品。食後650kmを一気に走破し御江戸に帰還するも関東圏に入った途端余りの猛暑にダウン寸前、また北の大地に戻りたい・・・。今回のみちのく・北の大地旅結局トータルで走行距離4400kmでした。1日平均400km!よくもまあこれだけ走ったもんです。

 

2024年7月24日 (水)

北の大地最終日

1_2024072421000124日、北の大地の山間部夜から災害級の豪雨となり道路通行止めもあった様子。昨日まで長閑だった川が激流となっておりヒヤリ。

3_20240724210201最終日は大都会へ。海鮮食べ飽きたと名物のラーメンに挑戦。有名店に開店間もなしに向かうも数十人の大行列を見て退散。代わりにさるホール近くの裏通りのお店に行くも昼時なのにお客がいない・・・。こりゃ外したかなと覚悟するもラーメンは実に美味い。間も無く御客がドンドン来店しすぐに満席になり実は評判店と判明。やはり北のラーメンレベルは高いなあ。

8_20240724210501近々お伺いする予定の新しいホールの楽器搬入経路の下見の後は街を散策。曇天のせいか気温低く実に快適。

5_20240724210701近くの別のホールを覗くと大御所のリサイタルのチラシが。みちのくでのバッハ究極の名曲リサイタルの前に各地でも同プログラムを披露される様子。ただ16f付きチェンバロでの演奏はみちのくだけ!

19_20240724210901北の大地、街を出るとすぐに豊かな大自然が楽しめるのが素晴らしい。また街に入る直前まで鹿に何度も遭遇。今回栗鼠・狐・鹿は見れたもの念願の(?)熊と出会えなかったのが残念・・・。

2024年7月23日 (火)

僻地を徘徊

8_2024072317090123日、みちのくから北の大地への長旅は安価な温泉宿を渡り歩く日々。昔から北の宿は夏でも涼しいのでエアコン無いよと聞いていたが今回かなりの場末の宿でもエアコン完備ばかり(百年経つ廃墟寸前旅館と有名温泉地老舗ホテルは無かったですが)。宿の方に伺うと最近大量に押し寄せている外人客は暑さが苦手なので入れましたとの事。お得意様には逆らえないというところか。猛暑続く北の大地を旅する貧乏人にはアリガタシ。

3_20240723172001今日は見残し無い様にと観光地では無い僻地を延々徘徊。夏の北の大地はキャンピングカー、バイク族、チャリンコ族(外人多し)の量の多さに驚くなかり。中には大八車3輪で旅する猛者もいました。

4_20240723172601ランチは観光客が来ない漁港田舎町の普通の寿司屋でちらしを注文。魚の味には煩い地元民相手のお店なので地元産の新鮮なネタを安価で提供している様。

10_20240723173201僻地の資料館で歴史的な大工道具の充実した展示を拝見。昔から船大工の伝統残る街だとか。

14_20240723173401同じく資料館で珍しい国産グランドピアノが展示。象牙鍵盤が使われており有名作曲家の所有品だったとの事で特注品だったのでは。

2024年7月22日 (月)

最北端へ

16_2024072218010122日、一生に一度は日本の最北端を見てみたいと早朝より400kmを爆走。すべて一般道ながら信号殆ど無く車も少ないので高速並みに5時間半で走破。地元民に釣られて?かなりのスピード超過で飛ばすも途中で噂に聞くヘリコプターによるスピード違反取締に遭遇しヒヤリ。

6_20240722180901あらゆる所に「鹿飛び出し注意」とあるので不思議でしたが成る程鹿はどこにでもいる様子で多数遭遇。

7_20240722181101最北端の街でランチは漁港傍の漁師直営の鄙びたお店で海鮮丼。地元産の魚だけの素朴なネタながらどれも新鮮でオマケに安価。

2024年7月21日 (日)

今日も岬巡り

6_2024072117370121日、移動日の今日も北の果てで岬巡り。「つ」の字状に曲がった不思議な半島は自然の宝庫。まずはキタキツネが登場。人懐っこくいつまでも付いてくるのが可愛い。

13_20240721174401地元の方に「鹿の飛び出し注意」と散々言われていたが今日その現場に遭遇。私の前の車と衝突した様子。確かに沢山の鹿の集団見掛けたので飛び出しはあるでしょうね。

22_20240722022501岬巡りで山中を走行中すぐ近くで残雪を発見。まさか猛暑の中雪見出来るとは・・・。

29_20240721175001途中最果ての漁港食堂で鮭三種丼。美味安価で評判のお店なので行列覚悟するも朝はそれ程御客おらずすぐに入店。流石ここまでくる観光客は余り多くないのかな。

42_20240721175401ご近所の山奥に3段並びの秘湯露店温泉があると知り訪ねるもキャンプ客大勢いるすぐ脇なので丸見えで入浴断念。エメラルドグリーンの素晴らしい色の温泉なので(かなり熱湯?)再挑戦したいもの。

59さる資料館で古楽系コンサートに最適な豊かな残響の空間を発見。今は見学のみながら昔は演奏会も良く行っていたのだとか・・・。ただ入場するには一般人は取り難い特殊な資格が必要だったそうな。

55_20240721180101さる浴場に迷い込むと派手なボディペインティングのお兄様達に遭遇しドッキリ。

61_20240721180201夜は最果ての温泉旅館に宿泊。昨日の強酸性から一転紅茶色のアルカリ性のモール温泉。鄙びた温泉宿ながらエアコンが付いておりビックリ。最近は夏の猛暑が当たり前になってきた為か。

2024年7月20日 (土)

白耳義製チェンバロ

11_2024072018000120日、白耳義から持ち帰った1段チェンバロのご機嫌伺い。来日後数年経つも北の大地の気候が欧州に近いのか本来の豪快な鳴りが維持されており感心。猛暑が殆ど無いエリアなのでエアコン無しながらここまで出来るのが羨ましい・・・。

2_20240720181301訪問地の漁港食堂でほっけの開き定食。本当は海鮮丼のつもりがお隣が余りにも美味しそうに食べておられたので釣られて注文。いやホクホクの大振りなほっけが美味い!

3_20240720182101観光客で賑わう魚市場も少し見学。北の魚は大物が多く見ていて楽しい。ここの名物自分でネタを選べる「勝手丼」、調子に乗ると結構割高になるシステムなので私は手を出さないのですが凄い人気。

22_20240720183901楽器調整後は内陸部へ移動。地元民は湿気が凄く猛暑!とぼやいておられるも本州の本物の極暑を知る身としては爽やかな気候にしか感じられず。湖畔の天然の露天温泉を訪ねるも周辺キャンプ客多く入浴者多過ぎて退散。

17_20240720184701夜は周辺強烈な硫黄臭漂う温泉地で宿泊。余りに強い酸性で入浴中に顔を洗うと目が沁みる程。ここしばらく強烈な温泉に入り過ぎて硫黄臭が染み付いてしまい困った・・・。大きな旅館ながら噂通りエアコンが無く扇風機大活躍、意外に安眠出来ます。

 

2024年7月19日 (金)

岬巡り

21_2024071920220119日、北の大地を西から東へ大移動。途中まだ足を踏み入れた事が無い岬を2ヵ所訪れるも濃霧のため景色は全く見えず残念。500kmを一般道のみで爆走するも信号無い道ばかりで高速と殆ど変わらず。しかし北の大地は広過ぎる・・・。

3_20240719203101途中フェリーも到着する港町の魚市場で朝飯。御贔屓の食堂今やマスコミで有名になり過ぎて早朝から長蛇の行列で断念、ご近所の評判良い別の食堂は空席ありすぐに入店、安い海鮮丼も豪華なネタで大満足。これからはこちらを御贔屓にしたいものの有名になって行列出来る様な事はご勘弁・・・。

11_20240719203601途中の田舎町にレコードの博物館があると知り訪問。10万枚以上のレコード所蔵を誇り蓄音器やアナログオーディオの銘器も並ぶ立派なコレクションに感心。

23_20240719204101こちら荒天で気温が下がり夕方には少し肌寒い程に。なにか温かい料理を頂こうと訪問地の老舗人気洋食店でカツスパを注文。名古屋飯で有名なジャンクパスタがこちらでもご当地グルメとなっている様子。鉄板に乗ってくるのでいつまでも熱々が食べれ冷えた体にはアリガタイ。

2024年7月18日 (木)

北の大地北上中

1_2024071817340118日、昨夜から泊まりは北の大地の南の玄関口の港町。駅前の観光客相手の魚市場も大賑わいで朝晩2回も徘徊するもボッタクリのお店ばかり。駅弁の方が満足度高し。

7_20240718175401 港町の宿の温泉も良かったもののご近所に海の波打ち際の天然温泉があると伺い寄り道。1日数時間干潮時のみ姿を表すという正に秘湯ながら常連の方に占領されており恐れをなして見るだけで退散。

9_20240718174801目的地に向けて北上中、途中の山中にマニアにも有名で私も大の御贔屓の鄙びた湯治場温泉宿があるので再訪。相変わらず無人で入浴料を置いて勝手に入浴。独特の濃厚な成分の源泉がドバドバの贅沢な温泉。

14_20240718180001昼飯は街道沿いのドライブインで蟹といくらの丼と蟹汁。他所モンには贅沢なネタながら地元の方には普段食なんでしょうね。

22_20240718180401一般道300km爆走しても目的地には辿り着けず手前の温泉街で宿泊。地元ニュースでは猛暑と騒ぐも御江戸から来た身には実に爽やかでアリガタイ。

2024年7月17日 (水)

北の大地に上陸

2_2024071718480117日、本州北端の街で早朝より駅前魚市場へ。きれいなビルの中にある市場は地元民も観光客も姿無く閑散とした状態。再開発でかえって活気が無くなってしまったのでは・・・。市場内食堂でモーニング海鮮丼を頂くもやはり観光客相手の盛り付けで少々ガッカリ。

17_20240717185501北の大地に渡るのにわざわざ本州最北端の港から出るマイナーなフェリーを利用。乗船前にご近所のいたこで有名な霊山を訪問し境内の片隅にある混浴温泉でひと休み。周辺強い硫黄臭漂う荒地の中にポツンとある浴場は窓を開けておかないとガス中毒する程の濃厚な温泉。わざわざ遠回りしても行きたい大好きな秘湯でありました。

19_20240717191401ランチは本州最北端の海沿いの小さな食堂で活いか定食。注文するとすぐに近くの生簀まで取りにいった鮮度最高のいか、バラバラにされてもまだ生きており醤油を垂らすと「何すんねん、沁みるやないか!」と脚で頭を撫でておりました。

21_20240717192401海峡渡るフェリーはたった90分の旅。不便なアクセスながら夏なので利用客多し。キャンピングカーが一杯!

30_20240717192601北の大地に上陸し最南端の歴史有る港町で歴史的洋館見学。築百年以上経つ公会堂の大広間、音響素晴らしく古楽系コンサートに最適なのでは・・・。

2024年7月16日 (火)

みちのく徘徊中

3_2024071619580116日、昨夜から泊まっていた文化遺産の様な超老舗旅館、夜中寝ていると通気用小窓が風も無いのに何故か急に大きな音を立てて開いたり閉まったりするんですよ。部屋に何かいたのか?今日もジワジワみちのくを徘徊しながら北上中。

15_20240716200301昨日は洋館を攻めたので今日は和風建築巡りを。日本海側の海運で栄えた古い港町には豪華建築多し。まずは1895年築の元料亭跡を見学。凝った細工の建具など豪華な内装に感嘆。他にも100年を超える歴史的建築多数現存。

34_20240716201501昼は港の魚市場で大好物の烏賊尽くしの定食。どこでも穫れる大衆魚ながらここの烏賊は新鮮なのか甘さ溢れる味が素晴らしい!

39_20240716202001食後はまた寄り道しかなり山奥の秘湯温泉へ。常連さんが近くで熊に会ったとか脱衣所に大蛇がいたとかおっしゃる程の秘境ながら源泉がドバドバ湧き出ており湯舟周辺は温泉の堆積物が層になっている程の濃厚な成分の極上の温泉。ご近所にもう1軒畑の中にある不思議温泉を訪問するも場所判らずすごすごと退散。

45_202407162036012日目でやっと本州最北端の港町に到着。明日海を渡り北の大地に上陸予定。

2024年7月15日 (月)

北上中

1_2024071519010115日、ホール所有チェンバロのプチご機嫌伺いでみちのく入り。作業終え次の目的地に移動の為ユルユルと北上中。途中の山間部では20℃以下まで気温下がり喜ぶも都市部は晴天でどこも30℃越え。

15_20240715190801移動中休憩で大きな街に寄り道。歴史的洋館多い街との事で見学。こちらは1878年築の病院跡。曲線美が素晴らしい!

19_20240715191301次は県庁舎&県議会堂跡の洋館へ。こちらはオケリハやコンサートで何度かお伺いした思い出深い建物。その重厚さが見事。

5_20240715195101この街は蕎麦屋激戦区でも有名なので今回は老舗を攻める事に。江戸末期創業という地元一番の老舗店で名物の箱蕎麦を注文。何軒かお店掛け持ちしたいので大盛控えるも3人前のデカ盛りが出てきて仰天、幸い喉越し良くスルリと食べられたので2軒目に挑戦。

22_20240715192601次は100年前創業という老舗店。以前訪問時は流石歴史有る味と感動したのに今回は切れ味悪い蕎麦に少々ガッカリ・・・。どうしたのか?

27_20240715193101今日は無理せず道途中で少し山中に入った寂れた温泉旅館に宿泊。明治元年築という廃墟寸前の歴史的遺産の建物が凄い!マニアには有名な旅館ながら人影が全く無いのでもしや貸切?と心配するも飯場代わりに宿泊する方がおられるとの事でひと安心(1人だと怖い・・・)。

34_20240715195901泊まった部屋は明治時代のままで(もしや遊郭跡?)周囲一面文化財の様な装飾に囲まれて寝る羽目に。勿論冷房無し、久々に扇風機の有難みを実感。

55_20240715200101風呂も大正時代のハイカラ風味溢れる見事な物を貸切で存分に堪能。歴史的遺産に包まれて眠れた贅沢な一夜。

2024年7月14日 (日)

片手に担いでチェンバロ搬入

9_2024071418040114日、チェンバロ運送用カバーは国内外製十数種類所有するも一番良かったのがこの阿蘭陀製カバー。丈夫でクッション性も抜群ながら個人製作なので高額なのが玉に瑕か・・・。新加入の楽器用が届いたので早速試着。

13_20240714181301ハードケース付き超小型スピネットを運送。届け先周辺夏祭りで車近付けず焦るもハードケース片手に担いでかなりの距離を徒歩で何とか搬入完了。

2024年7月13日 (土)

仏蘭西から来訪

1_2024071318040113日、ハードケースに入ったスピネットを久々に開けてみるも数週間前の調律が全く変化しておらずビックリ。チェンバロの調律を長持ちさせるにはハードケースで保管するのが良い様ですぞ(どうやって・・・?)

2_20240713180801超円安の中清水の舞台から飛び降りるつもりでオランダに注文した「ブツ」が遂に到着。果たして高額な投資をした価値はあるのか?

3_20240713181101仏蘭西在住のFP奏者が来訪し来年4月の仏蘭西古楽界の重鎮Vc奏者との来日公演に提供予定の楽器のチェック。合格のお墨付きを頂いた後は欧州古楽界最新情報を色々拝聴。中には爆笑ネタのフォルテピアノ界裏話も・・・。

2024年7月12日 (金)

晴れ男の神通力

2_2024071222280112日、まずは国産D社のピアノのご機嫌伺い。ブランド初期製なので音色に独逸の香りを感じるのが素晴らしい。悪天候の中で1段チェンバロの外階段上げ。今日も晴れ男の神通力が少し効いたのか運送時急に雨が止み大助かり。

2024年7月11日 (木)

イングリッシュ2段チェンバロ

1_2024071118240111日、先日来日した仏蘭西の人気チェンバロ奏者がウチのスタジオに来た際、ドッグ入り中のイングリッシュ2段チェンバロを大層気に入り「この楽器コンサートでも使わせてくれる?」とまで言われこちらがビックリ。極上のオリジナル楽器を沢山弾いている彼がイングリッシュモデルに注目しているのは実に興味深い・・・。今日は日本で唯一?珍しいイングリッシュ2段を製作中のK氏の工房に立ち寄り実物を拝見しながらしばし英国式について熱く楽器談義。

2024年7月10日 (水)

2台イタリアン鳴き比べ

5_2024071015500110日、スタジオで日独2台のイタリアンの鳴き比べをしながら仕上げチェック。交互に弾きながら調整するとそれぞれの個性が明瞭になるので仕上げの精度上がりアリガタシ。独逸製イタリアン先日伊国の大御所が弾いてくれたお陰で豪快な鳴りっぷり。本番で数曲弾いただけなのにこんなに変わるものなのかと大御所のタッチに改めて感心。

3_20240710155801スタジオの片隅で2台の楽器のサイレント化に向けてゴソゴソ・・・。

2024年7月 9日 (火)

生存確認

3_202407091616019日、ドッグ入り中のイタリアン総分解してのご機嫌伺い。国産だけに徹底した湿気対策を施した作りに感心。

6_20240709162201間も無く出陣予定の2台の国産楽器、この4年間空調無しの部屋で放置していたので恐る恐る生存確認するもご機嫌は上々、環境最悪でも調律が全く狂っていないのがアリガタイ・・・。

2024年7月 8日 (月)

暑気払い

Photo_20240708191201 8日、余りに猛暑続くので暑気払いにとご近所に出来た鰻屋でランチ。どうやって価格抑えているのか不思議ながら昔の値段(今の半額近い?)で鰻食わしてくれる全国チェーン店、商店街の外れにあるので閑古鳥鳴いているかと思いきやこの値段なら普段使い出来るという方で結構繁盛しておりビックリ。値段と鰻の量は頑張っているものの味はフワフワしているだけで旨味が余り無いのが残念。それよりも狭い店内に関わらず(私の席は厨房のすぐ横でしたし)鰻を焼いた匂いが全く漂ってこないのがチト恐ろしい・・・。

2024年7月 7日 (日)

夏なのに乾燥?

1_202407071655017日、七夕。スタジオに国産イタリアンがドッグ入り。猛暑の中3日間車中に放置していただけに楽器が蒸し焼きになっていないか心配するも布団で何重にも梱包していたお陰で全く問題無し。

9_20240707170101国産ゲブンデンクラヴィコードを個人宅にお届け。余りの猛暑の為か夏なのに珍しく湿度も下がり気味。

4_202407071704012日間山奥ばかり走り回っていたので都心上空からの眺望は実に新鮮。

2024年7月 6日 (土)

楽器工房巡り

7_202407070117016日、昨日の北方面放浪から一転今日は中部地方で楽器工房巡りの1日。まずは我国のチェンバロ、クラヴィコード製作家最長老の工房を訪問し仕上げ中のクラヴィコードやフォルテピアノを拝見。もう半世紀以上製作されているという氏の昔話どれも面白過ぎでつい長話に。

13_20240707012501ランチはご近所の観光客相手のお店でご当地名物を。暑い中汗搔きながら食べる熱々のほうとう意外に美味し。

22_202407070128012件目は隣町のパイプオルガン界最長老の工房を訪問。御齢80歳を超えながらまだまだ大オルガン相手に元気一杯格闘されているお姿見てひと安心。ここでも昔話に花が咲きつい長居する羽目に。世界中のパイプオルガンのモーターを独占して製造していたメーカーが潰れたと伺い仰天。幸い伊太利のメーカー製が替わりに何とか使えるとの事。

25_20240707013401信州から今日も山奥の一般道百数十km爆走し南下。最後は若手チェンバロ製作家の工房を訪問し製作中の楽器を拝見。ここも業界四方山話が次々飛び出し長話。帰宅出来たのは午前様に。

2024年7月 5日 (金)

500km爆走

2_202407052157015日、超小型スピネットの運送で200km弱移動。この楽器男性だけでなく女性1人でも簡単に移動出来るのがアリガタイ。

8_20240705220001楽器運送後さるホールへ打ち合わせの為また百数十km移動するも時間調整の為ご近所の(ちと遠い?)山奥にある秘湯温泉巡りを敢行。まずは廃墟マニア大喜びの草臥れた旅館へ。硫黄臭漂い白く濁ったお湯に飛び込むも余りの熱さに数十秒でギブアップ。どうも源泉からの湯量が栓が緩んでドバドバ入り過ぎて煮えたぎっていた様子。濃厚なお湯は最高だったので次回は是非適温で入りたいもの。

11_202407052208012件目は川裾にある源泉共同浴場。ここは41℃から46℃まで1℃単位で湯温違う湯舟がずらりと並ぶユニークなシステム。ただ熱いお湯は苦手なので42℃で脱落、それ以上はもう我慢大会なのでは・・・。

16_202407052212013件目は山深くにあり車降りてかなりの距離を歩かないと辿り着けない正に秘境温泉。露天風呂は川のせせらぎを聞きながらノンビリ入れる極上のロケーション。

18_20240705221401ここの内風呂には有名な天狗様が鎮座しておりました。温泉を堪能した後山道を100km以上爆走しホール入り。ここで全国駆け巡っておられる名物マネージャーとニアミスしたのでお茶をしながら最新情報交換。500km以上走り回るも湯治旅となり疲れ知らずで帰京、ただ硫黄臭抜けません(笑)。

2024年7月 4日 (木)

チェンバロ3台運送の1日

2_202407041755014日、チェンバロ3台が御相手の1日。まずは国産イタリアンの運送から。小型楽器だろうと楽観して楽器拝見すると意外にも2段チェンバロ並みの大型楽器。まあ軽量なのが幸いでしたが。

4_202407041759012台目も偶然同じ製作家のフレミッシュ1段。長さ2mも無い軽量小型なので狭い場所での持ち運びが楽で実にアリガタシ。

6_20240704180101最後は英国製スピネットが御相手。素人でも簡単に運べる様にと設計された超小型軽量楽器だけに小脇に抱えて1人で楽々運べるのが素晴らしい。

2024年7月 3日 (水)

空前絶後のゴールドベルグ変奏曲

1_202407032235013日、仏蘭西の実力派鍵盤奏者たった1回のチェンバロリサイタルにジャーマンで出動。ホール入り前に最近稼働し始めたフォルテピアノ練習場で楽器のご機嫌伺い。天井まで5mもある広い空間ながら空調管理万全なお陰で環境変化少なくフォルテピアノもご機嫌上々でひと安心。

5_20240703224101築地の人気ホールでのリサイタル、約20年間の間数多くウチのジャーマンをこのバッハの名曲公演に提供してきましたが今日の奏者の演奏で私自身今まで聴いた事が無かった様な独特な音色が次々に飛び出し仰天(4fソロなんて初めてか)。余りに多彩過ぎる音色変化や超絶技巧で自由奔放な鍵盤裁きに腰を抜かした次第。いや空前絶後のゴールドベルグ変奏曲でありました。今や欧州チェンバロ界のトップとして君臨する圧巻の演奏を堪能出来た贅沢な一夜。

先日の日伊凄腕デュオ公演TVに登場

91_20240703051501 5月に来日した日伊凄腕デュオの銀座公演を収録した映像が明日7月4日TV番組で放送予定。是非ご覧ください。

41_20240703051901伊国の大御所鍵盤奏者はジャーマン、イタリアン2台のチェンバロそれぞれでソロ演奏を披露してましたが放映されるのか・・・。

2024年7月 2日 (火)

バンジャマン氏登場

21_202407021831012日、来日中の仏蘭西の俊英バンジャマン氏がリハーサルで来訪。今イングリッシュ2段があるよと申し上げると早速興味深そうに試奏、ゴールドベルグ変奏曲を弾き始めるも意外にイングリッシュでも合うもんだと感心(もしかすると本番に使えるかもと思ったのでしょうね)。「素晴らしい楽器だね」と絶賛して頂きアリガタシ!

51_20240702183801本番で弾く阿蘭陀製2段ジャーマンは彼はもう十数年前から来日の度に弾いているので自在にコントロール出来るんでしょうね。相変わらず超絶技巧の鍵盤裁きが素晴らしい!明日は密度の濃いゴールドベルグ変奏曲が聴けるはず・・・。

61_20240702184701帰り際最近こんな物出したんだよと頂いたCD、ファリャ作曲のペドロ親方の人形芝居とCemコンチェルトをランドフスカモデルのプレイエルで演奏したとの事。欧州では古楽復興の最先端が遂に20世紀前半まで辿り着いているとは羨ましい!モダンチェンバロも正当に再評価されている様子。

2024年7月 1日 (月)

日本チェンバロ史レクチャー?

2_202407011727011日、ちょうど同じメーカーのチェンバロを修理中なので参考に拝見させて!と先輩技術者が英国製イングリッシュ2段の試奏に来訪。最初は熱い楽器談義で始まるも気が付けば先輩しか知らない「日本チェンバロ史」のレクチャーに・・・。半世紀前の現場の様子を語れる貴重な生き証人か。

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