調律の日
4日、今日はApril4.4なのでピアノ調律の日だとか。そこで現在ツァー同行中のマチェイ君の公演の調律について語ります。来日前彼からバッハプロには5度圏の図面データのみ、フレンチプロはマイナーな古典調律法の名前を挙げてリクエストがありエラク調律法に拘るなあと感心した次第。バッハ向けの調律はかの平均律第1巻の表紙の上端にあるグルグルから解読された「バッハ調律(E.Jobin版)」と判明。最近御相手するトップ奏者は殆ど平均律に近いものの微妙に色彩感が出るまろやかな調律法を選択する中、彼のリクエストは調によって色合いが激しく変化するかなり扱いが難しい物。そしてその調律法を使い敢えて複雑に響く調性の曲を選んでいるのが彼の独自のセンスなのでしょうね。日頃とはかなり異質のバッハの響きとなる事間違いなし! またフレンチプロも最近仏蘭西周辺で流行っている?ミーントーンテイストの調律法でして陰陽のコントラストが明瞭に出るスグレモノでありました。今回マチェイ君の演奏、その独特の響きにも是非ご注目あれ!
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