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28日、やっと気温も下がり冬到来近し。山間部走ると紅葉始まってますね。今日は現代ピアノのご機嫌伺い2件。国産D社のグランド、名工大橋氏設計なので半世紀近く経っても木の香りする暖かな音色は健在。
2台目は国産Y社のアップライト。1台目と同じ年代なので大手の量産タイプとはいえ堅牢で明瞭な音色が素晴らしい。ピアノ有る部屋に垂涎のアナログオーディオ銘器がズラリと並んでおり調律しながら気になって仕方無し・・・。
スタジオに戻るとこの辺りの主の様な野良猫?が悠然と昼寝中。そう言えばトラの方は一度スタジオに表敬訪問なのか忍び込んできてましたね。スタジオの脱ピンク色が完了した様子、綺麗になったものの何やら普通の建物に見えてしまいチト残念。
22日、間も無く開催の京都芸大での蓄音器レクチャーコンサート、来年の移転を控え現校舎での最後の開催で音響素晴らしい円形ドーム式ホールで約百年前の大型蓄音器の迫力あるサウンドを堪能できるラストチャンスであります。参加費無料!
今回のテーマは「ピアノ黄金期の2大ピアノ産地「ドイツ」と「フランス」の音色聴き比べ!」。約百年前のピアノ黄金期の音楽界は現在の様な僅かなメーカーが独占している様な事は無く、数多くのメーカーがトップの座を目指して競い合っていた時代でありました。その中でもベヒシュタイン、スタインウェイ、ブリュートナーなどの「ドイツ勢」とエラール、プレイエル、ガヴォーなどの「フランス勢」の2大産地のピアノは欧米だけでなく日本でもライバルとして激しくしのぎを削っておりました。
ドイツ、フランスそれぞれの銘器を使った巨匠達の歴史的名演を、貴重な映像と詳しい解説付きで蓄音器によるオリジナル原盤の演奏でタップリと楽しんで頂く予定。スタインウェイを筆頭に現在でも人気高いドイツ製のピアノの源流はどんな音色だったのか?今や幻の銘器となってしまったフランスのピアノの全盛期がどんな音色だったか?フォルテピアノにも通じる歴史的ピアノの魅力を是非お聴きください!詳しくはこちらをご覧ください。
14日、出陣控えたフォルテピアノ陣のご機嫌伺い。この秋のフォルテピアノ提供は何故か二刀流ばかり。まずは露西亜出身の若き鬼才のソロリサイタル、この公演はチェンバロ、フォルテピアノ(ワルター)、モダンピアノの三刀流という凄い布陣でオールモーツァルトプロ。まあこんな無茶な組み合わせをやろうと言うには驚異の四刀流で度肝を抜いた同郷の天才奏者並みの才能でしょうね。伝え聴く前評判も高評価ばかりで期待大! 次はVn界の大御所がフォルテピアノと現代ピアノの伴奏二刀流で演奏という来日ツァーに二百歳の老ピアノを提供予定。今やモダン奏者の古楽参入は珍しく無く圧巻の技量でフォルテピアノ相手にどう演奏するか楽しみであります。最後はフォルテピアノ界の獅子王久々の来日ツァーはワルターコピーと二百歳の老ピアノの2台弾き分けという豪華プログラム。日本では初めてのオリジナルフォルテピアノの演奏、達人がどんな音色を奏でるかこれまた楽しみであります。11月は聴き逃せない公演続きでフォルテピアノファンには嬉しい悲鳴か・・・?
12日、みちのくのお馴染みのホール近くの公民館での蓄音器コンサートに出動。会場が普通の集会室ながら蓄音器との相性抜群で過去ベスト3に入る程音響良く、どの盤も実に生々しく鳴ってくれ嬉しい誤算、カルーソー、クライスラーから美空ひばりまで歴史的名演奏を堪能!大多数の蓄音器初体験の皆さんもその迫力あるサウンドに驚いておられた様子。
みちのくに来ればまずは海の幸をたらふく食べたい!と漁港の海鮮割烹へ。名物デカ盛り海鮮丼慎重に食べないと刺身の山が崩壊してしまう程サービス過剰気味・・・、完食するのが精一杯ながら大満足。
終了後会場近くの御贔屓隠れ家湯治場跡鉱泉で骨休め。2人も入れば満杯という狭い湯舟で混浴という今時凄い所ながら幸い(残念ながら?)貸切でありました。効能凄いと評判の冷泉を薪で焚いた熱湯風呂で体がピリピリ痺れ実に爽快。
こちらの鉱泉住宅地近いものの茂みに囲まれ異次元の様な不思議な空間。湯治場跡も昭和の香り濃厚な(驚くほど古い?)歴史的遺産ながら今日はそこで兎と狸に遭遇。もうお伽噺の世界に迷い込んだ様な気分。
5日、季節跨ぎの個人宅の楽器のご機嫌伺いの1日。まずは日本のベテラン製作家のモダンチェンバロが御相手。断弦とツメ交換簡単に済ませて調律しようとすると殆ど狂っていない・・・。最近調律したんですねと伺うと1年前私がお伺いした時の調律のままですとの事で仰天、モダンチェンバロの堅牢さに脱帽でありました。
次は独逸のベテラン製作家の2段フレンチの断弦修理。20年振りの断弦発生との事でこれまた独逸製の堅牢さに感心した次第。実はウチの白フレンチと色違いの双子の楽器であります。
最後は百歳以上?と伝わる珍しい北欧製のグランドピアノのご機嫌伺い。最近日本にやってきたとの事で湿気のダメージかなり受けてしまったものの調整し直すと蘇ってきたそのブリリアントな音色にこれまた感嘆。ピアノ黄金期の欧州メーカーのレベルの高さを実感した次第。
3日、前日まで東西をハードスケジュールで走り回ったので昨夜はみちのくのホール近くの温泉宿で骨休め。何度も展望浴場で温泉楽しみ朝は漁港食堂でモーニング海鮮丼。相変わらず新鮮なネタと蟹汁美味し。
帰京の前ホールご近所((かなり遠い?)の辺鄙な山奥にある湯治湯旅館の混浴温泉を初訪問。旅館玄関で入浴頼むと「その辺りに料金置いて勝手に入ってね」と言われ浴場に向かうと男性が入口に陣取って中に入れない。伺うと奥様入浴中との事で旦那と待つ事に。中は素朴な湯舟ながらぬるめでトロトロの湯質は極上、湯舟の底から温泉が自噴しているのも珍しい!温泉マニアの旦那に伺うとここも隠れ家温泉として名高いものの一番のお気に入りは意外にもお馴染みのホールすぐご近所の街中秘境鉱泉だとの事。怪我の治療で入浴するも行きは松葉杖でも帰りはしっかり歩ける程効能抜群だとか・・・。
美味い魚を食べ温泉を堪能し田舎の稲刈りの風景を眺めながら無事東のスタジオに帰還。早速先日モダンピッチで活躍終えた二百歳の老ピアノのピッチ下げ。独逸から届いたばかりの新型チューナーを早速テスト、結構小型ながら高性能過ぎて操作が判らず四苦八苦、しばらくは試行錯誤か・・・。
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