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16日、都心の人気ホールでのハイドン大曲公演にフォルテピアノで出動。昨日までの水中の様な凄い湿気のリハ会場に比べて湿度コントロール完璧な舞台に管絃打古楽器陣皆大喜び(パイプオルガンが設置されているお陰か?)。フォルテピアノも一晩水抜き効果で豪快な鳴りっぷりを取り戻した様子。私の古楽器でのこのハイドンの大曲初体験は約30年前のシギス親方率いるLa Petite Bande初来日の時、海外の有名古楽オケに初めてウチの鳥の羽フレンチを提供する事になり感激した覚え有り。その時オケに日本人が8人も参加しており欧州古楽界での邦人奏者の活躍振りに驚いたのですがそれが誰だったか今日のオケメンバーに聞こうとするも30年前の事を知っている方殆どおらず皆若い事に気付き呆然・・・。私もいつのまにか業界の古老になってしまっているのかも。十数年前アーノンクールがこの曲で来た時も同じフォルテピアノ提供してましたね。ミンコフスキーの公演にも直前に言われてこのフォルテピアノ持っていた覚えあり(当初Cem弾く予定で来日していたのは若きF・コルティ)。
14日、珍しくフォルテピアノ担いで距離離れた2か所のホールでダブルヘッダーというハードな1日。まずは都心高層階にある人気ホールでのTV収録から。大御所Vn奏者と共演との事でモダンピッチでの演奏。落語家の方とご一緒というのも珍しい現場。収録終わると全速力で撤収し次の現場に一目散。
次の現場は郊外のホールでのハイドンの大曲公演のリハながらこちらはピッチが10Hzも低いので慌てて現場に駆け付けるも別室で何度も調律繰り返し何とかピッチ安定させてから楽器を提供。同じ日に全く違うピッチでの現場掛け持ちは初体験。そう言えば遥か昔仏蘭西の御大クリスティ初来日時前半伊太利物後半仏蘭西物(だった?)を演奏するので休憩時ピッチ半音下げてましたね。チェンバロは2台だったので問題無かったけどオケの弦楽器は調弦半音下げ!聞くと半音上げは無理だけど下げるのは出来るよとの事、今から思うとかなり無茶な事やっていたのでは・・・。
7日、七夕。地元室内オケのリハに白フレンチで参加。今回から公演会場が千席の中ホールから二千席の大ホールへ変更となるそうな。昨日の若手奏者デュオ公演で活躍した二百歳のオリジナルピアノが登場する公演もこの大ホールで開催予定。人気フォルテピアノ奏者のモダンオケ相手のフォルテピアノ演奏がどの様に聴こえるか乞うご期待!
今日のホールのご近所の路地裏で高齢の大将1人で経営されていた天然記念物の様な古びた大衆食堂が遂に閉店と知り別れを惜しむ為訪問。もう何十年も放置された様な外観ながらこれでつい最近まで営業していたのが驚きであります。
在りし日の雄姿を見返すと閉店した今と殆ど変わらない朽ち果てた外観に呆れるも(笑)営業の目印だった垂れ下がったボロ布の暖簾が無くなったのは寂しい限り。恐ろしい程年季の入った店内でもう一度うどん食ってみたかった・・・。
それでもホールご近所には昭和の香り漂う食堂はまだ数件有り。今日はこれまた老夫婦営む年季の入った中華店で五目揚げソバ。シンプルながらインパクト有る盛り付けが素晴らしい!
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