調律の拘り
9日、昨日までご一緒した伊太利の重鎮鍵盤奏者、驚異の鍵盤さばきで見事にチェンバロを鳴らしてくれましたが実は調律の拘りも尋常では無いレベル。来日毎にその時のプログラムに合わせたオリジナルの調律法を指定してくるのですが(私のチューナーには彼専用のデーターがメモリーされてます)今回もかなりユニークな割り振りの調律法をリクエスト、純正5度は皆無で1/8から1/24PCまで(中には僅かに広い5度まで有るのですよ)を複雑に組み合わせた響きは平均律の順応さと古典調律らしい色彩感を併せ持つ絶妙なモノ。リハの冒頭では指定通りの響きになっているか厳重なチェックをされ、その上「この曲ではこの音だけ1セント下げてね」とまで言われ彼の要求する調律のシビアさに恐れをなした次第。しかし豪快さと繊細さを併せ持つチ彼のェンバロ演奏はこの拘りの調律あっての上で成り立つのでしょうね。
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