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30日、西のスタジオの周辺は明治・大正時代は全国有数の桜の名所だったので(大歓楽地だったそうな)今も古木ながら桜多く花見の穴場として人気高いもののまだ桜5分咲き程度で見頃はもう少し先か?隣の旅館に宿泊のセンバツ高校球児は残念ながらベスト8止まりだったのか姿見れず残念。
昼は花見ついでにご近所の漁港食堂に立ち寄り刺身定食。いつもは閑古鳥鳴いている街外れの店も今日はほぼ満席、漁協直営だけに魚の鮮度は抜群で値段も安く穴場の海鮮食堂。
食後の腹ごなしに近くの海沿いの歴史的和風建築を見学。昭和16年太平洋戦争開戦直前の竣工ながら細部まで贅を尽くした素晴らしい建物、戦災も震災(阪神大震災の震源地の目の前!)も潜り抜けた保存状態の良さに驚愕。
散策途中に同じ幹から紅白の違う色の花が咲く珍しい源平桜(桃?)を発見。源平の一の谷合戦の地が近いという縁もあるのか?
25日、ドッグ入り中の国産1段チェンバロのご機嫌伺いから。長さ180cmで5オクターブと欲張った設計がユニーク。
午後から某大学内の築百年を超えるチャペルでのヨハネ公演のリハにオルガンで出動。このチャペル有名なヴォーリスの設計ながら本人にとっても特にお気に入りだった様で自身の結婚式もここで行われたとの事。その歴史的建築で私も数多くの公演に参加させて頂き思い出深い場所でもあります。
チャペルは最近耐震工事を施され音響も改善し阿蘭陀の名工作のオルガンも導入され充実した空間になったものの上空が飛行機の航路となってしまい騒音問題が発生か。驚くほど低空飛行しているのでまるで911の様な写真が撮れてしまう程。
ヨハネリハご一緒のチェンバロが何故か日替わり状態、昨日はジャーマン、今日はフレミッシュ、調律師も日替わり!リハの途中大御所ヨシオ先生が聴きにお越しに。少し御痩せになった様子ながらお元気そうでした。
22日、まずは小型クラヴィコードの運送から。次にチェンバロ製作歴55年、御歳九十歳という日本チェンバロ製作家最長老の方の工房を訪問し様々なお話を拝聴。米国滞在中にチェンバロに接し帰国後独自に研究し製作を開始した頃の苦労話や日本の古楽創成期の方々との交流など日本古楽史研究においての貴重な証言を多数伺う事が出来収穫多し。
夜は関西の老舗古楽グループの元メンバーお二人のお話を酒を交えて拝聴。1977年関西アングラフォークレーベルから出た幻の古楽アルバムを参加されたメンバーが御持ちでそのオリジナルLPを生で拝見させて頂き感激!お二人から1970年代からの日本だけでなく欧州古楽史についての貴重な証言を語って頂きアリガタシ。
19日、少し遠方の個人宅の2段フレンチのご機嫌伺いに出動。いつも走り慣れている東名高速を2時間も走れば到着する距離ながら念のため早朝出発するも今日は連休初日それもマン防終了間近との事で自粛疲れ?の行楽客の車で高速トンデモナイ大渋滞で1時間も遅刻する大失態。チェンバロ部屋はエアコン暖房無しという心配な環境ながら半月前の調律が殆ど狂っておらず実は楽器には快適だった様子でひと安心。
訪問先が遠洋漁業で賑わう漁港近く、ランチに評判の漁港食堂を訪ねるも案の定凄い大行列で退散、少し離れた別の食堂見つけ入ると昼時ながら空席目立ちハズレのお店かと覚悟するも問屋直営との事で新鮮なネタ大盤振る舞いで値段も安く大満足。
18日、本来なら今週はフライブルグの古楽オケとフォルテピアノ界の至宝ベザイデンホウト氏とのモーツァルトPfコンチェルトの来日ツァー(延期分)があるはずだったのがコロナ禍のお陰で来日中止。ウチのワルターでどんな演奏を聴かせてくれるか楽しみだったのですが残念・・・。今日は別件で使用の為久々にご機嫌を伺うも楽器自体去年登板少なかった割には鳴りは好調を維持出来ていたのですが。
今日は郊外の歌劇場での古楽アンサンブル+Sopの公演にジャーマン2段で出動。こちらも本来は伊太利の人気カウンターテナーも参加するはずがコロナ禍で来日出来ず演奏はSop歌手を交えた日本勢だけに。
しかしカウンターテナーは映像で伊国のグループとの演奏を披露しヘンデルを中心としたオペラアリアの白熱した日伊歌合戦に。伊国の古楽グループのコンミス3年前に来日ツァーでご一緒したバーゼルのVn奏者でした。急に気温下がったので外は雨なのに舞台は乾燥気味、季節の変わり目のチェンバロ調律中々大変・・・。
12日、古都郊外にある老舗ホールでの若手演奏家公演に白フレンチで出動。天井高く残響豊かながらたった二百席という贅沢な空間は全国でも稀では?(三百席と百席はあるが中間の二百席は少ないはず) ただ不思議な段差有る搬入口なのでチェンバロを一人で入れるのは難易度高し、帰りは楽屋口から助けを借りて階段担いで搬出。
このホール昔は食事に関しては陸の孤島状態だったのが最近ご近所に美味しいカレー屋やベーカリーが出来た様で訪問の楽しみが増えた!朝8時から空いている大型書店があるのも高ポイント。
公演後某所で近々調整予定の2段チェンバロを拝見。長年放置されていたという事ながら環境良かったのかダメージ少なそうでホッ。
9日、西のスタジオへ出動前ランチでご近所(チト遠い?)御贔屓饂飩屋でカレーうどん。麺も出汁もハイクラスながら拘って仕入れた野菜が絶品!コロナ禍の中でも開店と共に大繁盛も納得。
近くの商店街を冷やかすと大行列に遭遇。何かと見るとここ数年記録的な不漁続きで今年もたった4日で終漁となってしまったこの時期名物のイカナゴシンコの販売!ある時に買わないとすぐに無くなるゾと地元民が殺到した様子。例年なら皆大量に買い込んで自宅で作ったイカナゴのくぎ煮をご近所友人親戚に配りまくるのがこちらのこの時期の恒例行事なのですが・・・。
8日、前日毎度この時期悩みタネの年貢収めうやっと終えたので祝杯上げる為(笑)珍しく地元中華街へ。日頃観光客で溢れ返るエリアには近付かない事にしているので今日は裏通りの広東料理の老舗店で海鮮焼きそば。落ち着いた店内で本場らしい上品な味付けを堪能(関東人には味が薄過ぎて物足りないでしょうが)。しかし昼時なのに大箱店閑古鳥鳴いていたが大丈夫?
西のスタジオにチェンバロ1台搬入。ここ最近私の70年代ロック雑誌コレクションを調査したいと若き洋楽史研究家がスタジオに度々来訪。今日も今や入手どころか閲覧も難しいというマイナーな雑誌やミニコミ誌を山積みして熱心に精読のご様子。捨てられない病の私が偶々持ち続けていた古い雑誌類が今や学術的価値高しと言われ驚くばかり。
7日、以前より噂を聞いていた三重の山奥?に去年10月開館したピアノ博物館 を西への移動の途中初訪問。
長年海外から蒐集されていたという19世紀から20世紀にかけてのピアノの銘器約40台を所蔵、約半数を展示し来館者も演奏可能というユニークな博物館。修復する工房まで見学可能というのも面白い!ピアノの他にモダンチェンバロやクラヴィコード、自動演奏ピアノまでお持ちでした。
コレクションの中でもチェンバロ関係者注目はフランスのエラール社のチェンバロ!ランドフスカが愛用したプレイエル社のチェンバロと似たタイプをライバルのエラール社が作っていたとは!世界でも現存数少ない仏蘭西のモダンチェンバロが日本にあるとはビックリでした。まだ未修復でその音色が聴けなかったのが残念。
この山裾にあるピアノ博物館実は周辺は温泉街と知り早速ご近所の温泉に入浴。熱めでトロ味あるお湯が素晴らしい!これからはこの博物館訪問と温泉はセットでどうぞ・・・。
4日、前日までのみちのく行脚から一転今日は駿河湾沿いの町へチェンバロ運送で出動。早速港近くの漁港食堂で海鮮丼のランチ。近海遠洋どちらの魚も揚がる大漁港なのでどのネタも新鮮で安価。
食後近くに駿河湾の深層水の配給所を発見、湧水マニアの血が騒ぎ早速噂の深層水を入手の為現地で慌ててポリタンクを購入。深度2500mと日本一深い湾の深海から汲み上げたという海水は汚染が無く栄養分豊富との事でコーヒーや料理などには最適だとの事で楽しみ。
重量有る2段チェンバロのお届け先は段差無しの1階でホッ。しかし運び入れた横に大型チェンバロより大きなピアノがありビックリ。大概2台並べるとチェンバロの方が大きいのですが・・・。
2日、みちのくのホール所有のチェンバロ・ポジティフオルガン・クラヴィコードのご機嫌伺い。コロナ禍で稼働少なくなった為やはりどの楽器も鳴りがチト大人しい?。やはり楽器は弾かなければ調子は出ませんぞ!
こちらのホールをお伺いする楽しみはご近所食べ歩き。今日は昭和の香り漂う歴史的遺産の様な大衆食堂でランチ。外観からは営業してるか不安になる程の草臥れ具合ながら入店すると老夫婦が元気にお出迎え。
人気のタンメン野菜たっぷりで麺大盛、その上スープは意外にもあっさり上品な味。安価ながら老舗の貫禄を感じる逸品。
しかし店内の普通のお宅にお邪魔した様な雑然とした感じがB級グルメマニアには堪らない・・・。末長く営業し続けて欲しいお店。
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