« 2021年9月 | トップページ | 2021年11月 »
28日、久々に早朝川辺散策で木陰に潜むカワセミに遭遇。見つけるのが難しい鳥も夜明け頃から望遠カメラ担いで追掛ける熱心なウォッチャーに居場所を教えて頂けるのでアリガタシ。河口にはロシアから越冬の為渡来してきた鴨が居残りで通年過ごす鴨に混じって遊泳中。
今日はご近所の資料館で開催中の1200年前天平時代の建造物の修復記録の紹介展へ。今とは比較にならない程シンプルなテクノロジーの時代ながら先人達の巧みな知恵と工夫の成果には驚くばかり。最近でこそ見直されたものの近代の科学的と称する中途半端な修復が実は良い結果を得られなかったという話はチェンバロ技術者にとっても身をつまされる思い。
昼はご近所にある御贔屓隠れ家蕎麦屋で店名物のうどんの様な超太麺のもり蕎麦。喉越しでは無く歯応えで味わう太い蕎麦を刺身醤油で頂くスタイルがユニーク。超人気店も自粛解禁後まだ以前のような行列出来ておらずホッ。
腹ごなしにこれもご近所の名滝を半世紀振り?に訪問。主要駅から僅か数百mで自然に囲まれた名勝が見えるとはナントも贅沢。今日はもう一つの名物のウリボウには遭遇せず。
26日、神保町の洋楽書専門古書店に滅多に入らない戦前の音楽雑誌が大量に入荷していると知り勇んで訪問。私が常々唱える「我国の第1次古楽ブーム」と呼ぶべき昭和初期の動向を知る貴重な情報満載の資料とあって懐事情を忘れて大量買いとなった次第。意外にも今から8~90年前の音楽雑誌には古楽についての記事多し、日本の古楽は実は百年も前から始まっていたという様々な証拠が発掘出来れば!と期待大。こちら店内に並ぶ古書も価値高い物ばかりながら創業百年を超える超老舗の店主から伺う昔話も宝物でした!
古書街で歴史に浸った後のランチはやはり老舗の暖簾のこちら。檜のカウンター、御櫃御飯、目の前で揚げる天婦羅と昔ながらの風情満喫、いつまでも存続して欲しいお店。
22日、三河の駅前ホールでの古楽アンサンブル公演本番はシェークスピアが主役の英国特集。久々のチェンバロ・オルガン同時使用ながら舞台の乾燥激しくピッチ合わせひと苦労。しかし楽器も乾燥に慣れてしまうと調律も安定し本番休憩中の手直し無しというご機嫌振り。
ご当地は鰻の本場との事で街外れの卸売市場で早朝より開店の鄙びた鰻屋でモーニング鰻。近年大幅に値上げしたそうながら今時鰻丼1300円という値段に仰天!(それも肝吸い・コーヒー付き!)。当初品書きに天然鰻1800円より~とあり少し奮発して天然にしようかと注文するも「今ある天然は大きいので7000円!」と伺い卒倒・・・。まあ真っ当な天然ならその位になるでしょうね。1300円でも大満足。
19日、スタジオに試奏でCem奏者来訪されしばし楽器談義。所有楽器は鳥の羽をお使いとの事ながら最近入手出来る羽の質が悪いと嘆かれるので私のストック分を少し御裾分け。幸い私は品薄になる前にチェンバロに向く大型の羽を一生分確保していたので安心か。本来は1本の鳥の羽から約20本ものツメが削れたのが今入手出来る貧弱な羽は半分以下なのだとか。小さな羽だとしなりも弱く力強い音も出ないでしょうね。以前は何とか国内でチェンバロに使える羽を調達しようと模索されていた方もおられたのですが海外から入るような大型猛禽類の羽の入手は難しかった様子。北海道離島に住むワタリガラス(raven)は大型で使えるかも?という話を聞いた事あるも捕獲が難しいか。海外で「日光にいるカラスがチェンバロに最適」という噂も聞くも国内のカラス(crow)は小型で使い難いはず、霊験あらたかな鳥の羽なら良い音が出るのでは?というジョークだったのかも・・・。
12日、うどん県の朝は早い!朝飯で立ち寄った中心街で人気トップの有名店6時開店から行列が。名物の黒胡椒が強烈な釜玉バターはうどんと言うよりもイタリア風味か。
朝の2軒目は不便な山奥の隠れ家うどん店へ。こんな僻地でも開店時から行列が・・・。今だに薪くべて茹でるうどんと多彩な天婦羅どれも絶品(確かうどん捏ねも足踏みだった?)。
朝飯後100km強を下道で走破し南国のコンサート会場に到着。早速リハのためにチェンバロを舞台に設置、外は30℃越えの猛暑の上2夜車中泊で心配するも1段ジャーマン調律が全く崩れておらず拍子抜け。
会場のご近所に日本のサクラダファミリアとか九龍城とか言われる不思議な建物があると知り早速訪問。素人が自力で建てたという複雑怪奇な構造のマンション、外観だけでもその凄さと怪しさが全開!こんな所に一度は住んでみたいもの。
夜ホテルご近所の路地奥の隠れ大衆食堂で夕飯。旧式のガラスケースの中のおかずを取りおでんを注文しメシを取って食べるという昭和の飯屋のスタイルそのままの歴史遺産の様なお店、勘定の際はご高齢の看板娘?が算盤弾いて会計してくれます。
11日、海外?での公演に向けてチェンバロ積んで西へ移動。今年はコロナの割には北へ南へと海外公演?多し。
海を越え今日は目的地まで辿り着けずうどん県中心街で泊まる事に。それでは!と今回はドンブリ箸持参が必須という激渋製麺所巡りへ。まずは郊外の田園地帯の農機具屋が実は製麺所という不思議なお店を訪問。店内も雑然としておりただの倉庫の様ながら声を掛ければ奥で作り立てのうどん玉を手渡したドンブリに入れてくれる方式。
モチモチとした弾力ある歯応えと程良い塩気のうどんは絶品ながら値段はたったの80円!(最近2回も値上げしてこの値段だそうです)うどんに掛ける醤油はサービスで用意されていてそれがまた郷土色強い味で美味い!引き続き激渋製麺所数軒訪ねるも売切れ、時間外、要予約などが続き空振りばかり。
それではとこれまたご当地独特のセルフうどん店へ。空のドンブリにうどん玉を入れるだけで後は湯掻くのも掛ける出汁もお好み次第というスタイルはよそ者にはベストのやり方判らずかなりハードル高し。しかし片隅の古ぼけた店も驚くほど美味いのが流石。うどんの後は郊外の山裾にある温泉でひと休み、トロ味ある濃厚なお湯が素晴らしい!
スーパーで見つけた「ホンマカイナ?」という日本酒、早速怖い物見たさで購入し試飲するも感想は「本気で言ってますか?」でした(笑)。
7日、久々に神田古本屋街の古レコード屋を訪問し日本チェンバロ界の大恩人Eta Harich-Schneider のソロ初録音(1938年伯林で吹込み)のSP盤を入手。実はこの盤は輸入盤屋でもう入手済みながら今回の盤は日本でどなたかが所有していた可能性高くもしかすると奏者の身近の関係者だったのでは?と期待して2枚目を購入。残念ながら元の所有者の手掛かりは無く盤の素性は判明せず。
古本屋街はまたカレー激戦区、今日は街一番の老舗でスマトラ風カレーのランチ。年期入った程良い辛さと深みある味は素晴らしいものの牛丼屋以上に速い配膳と食べ終わるとすぐに食器を引き上げてしまう慌ただしさがチト残念・・・。
スタジオに米国の人気製作家作の2段チェンバロがドッグ入り。日欧の製作家とは全く違う豪快な作風と鳴りっぷりが圧巻。深夜突然の凄い地震に仰天するも幸い被害無し、CDが数枚落ちた程度でした。
6日、今月は珍しくチェンバロ・オルガン2台提供の公演が連チャン。コロナ無ければ日本と欧州で活躍する実力派達のグループの2年毎の来日ツァーがある時期ながら今秋は海外組来日出来ず日本の実力派だけでの公演となった様子。いつもは鍵盤楽器3台という贅沢な布陣ながら今回は2段ジャーマンとオルガンの2台のみ。
このグループ例年なら初台のお馴染みのホールに苦心して自作した「立体演奏台」を持ち込んでのユニークな公演開催のはずが今年はそれが見れず残念・・・。
5日、都心の人気ホールでの合唱公演にチェンバロとオルガン2台で出動。ホール前の卸売市場がいつのまにか巨大駐車場になっており余りの景色の激変に仰天。音量バランスが難しいモダン楽器相手のCem協奏曲独逸製フレンチで対等に渡り合えたようでホッ。オルガンも最近出番増えてきた為ほぼ鳴りが目覚めた様子。しかし久々にお伺いしたこのホール、名物(?)の舞台上の風で譜面が吹っ飛び慌てる場面も・・・。
以前はこのホールに来ると市場の場内食堂探訪が楽しみだったのが今や場外に残る観光客相手の店ばかり。しかし昔から表通りにある大鍋で赤味噌仕立てでグツグツ煮込むホルモン屋は今だ健在、行列無しでサクッと食べれる丼も昔のままか(値段はチト今風でしたが)。
最近のコメント