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29日、浪速の古商都のホールでのフォルテピアノリサイタルは二百歳のオリジナルピアノによるシューベルト特集。フォルテピアノとの相性抜群の音響のお陰で5本ペダルを駆使して劇的に変化するフォルテピアノならではの音色の魅力がしっかりと客席まで届いた様子。私は12月の公演でもフォルテピアノ2台(ワルターとルイ・デュルケン)を提供の予定。
歴史誇る店多い古商都の中でも超老舗の蕎麦屋を訪問。1695年創業という圧巻の歴史持つお店ながら何故か外観はただの製麺工場?中は風情有る和風座敷というアンバランスさがまたユニーク。地元名物蒸籠蕎麦はやはりいつもの本寸法の江戸前蕎麦とは対極の食べ物というべきか・・・。
28日、浪速の古商都に出来た新しい音楽ホールでのフォルテピアノ連続シリーズの前日リハに二百歳の老ピアノで出動。去年からスタートしたこのシリーズ、1年目は4回共違ったフォルテピアノが登場したという贅沢な企画、2年目も3回で4台ものフォルテピアノが登場の予定。何よりも300席のホール音響良くフォルテピアノの繊細な音色が後ろの席でも堪能出来るのが素晴らしい!明日のシューベルト特集の公演まだ僅かにチケット有りとの事。オリジナルのフォルテピアノを間近でしっかり聴きたい方是非お越しあれ!
折角歴史ある街に来たのならとホールご近所の隠れ家蕎麦屋でご当地名物の蒸籠蕎麦。アツアツの柔らかな蕎麦を卵で溶いた出汁で食べるという江戸前とは掛け離れた風変りな味ながら一度はまると癖になる食感。他の街ではまず見る事が無いものの地元民には大人気というローカル感が堪らない・・・。
27日、30℃近い残暑の中久々に古都を訪問し各所徘徊。まずは百年以上の歴史を誇る元監獄の名建築を表敬訪問。ホテルに転用するという計画が延期になったとの事(コロナ無ければ今年開業だったそうな)、いつか監獄の独房に泊まってみたいモノ。
ふと見ると街を我が物顔で闊歩する鹿の代わりに山羊を発見。今後は餌を強請るだけで役に立たない鹿よりも雑草を食べ尽くす益獣の山羊を街に放すつもりなのか?
今日一番の収穫は白鳳時代に彫られたという笛奏者の拝観。千三百年前の演奏家の姿が垣間見れる貴重な歴史的遺産。
昼は何故か古都にある宮崎うどんの店を見つけ入店。讃岐や吉田うどんとは全く違う腰無い柔らかい麺ながら心地良い嚙み応えという不思議なうどん。麺も出汁も本場と変わらぬ絶妙な味わいで大満足。
西のスタジオに戻り湿温度チェックするもまだ残暑厳しい初秋仕様で良い様子。涼しくなれば除湿器もお役御免ながらまだ少し早いのか。帰宅すればお隣から故郷丹波の田んぼで自分で作って収穫したという新米を御裾分け頂きアリガタシ。
25日、今日は欧米で評価高い名工2人の楽器の運送を担当。まずはオリジナル銘器の完全な復元に拘るベテラン製作家作の珍しい初期フレンチモデルがお相手。400年前の贅を尽くした豪華装飾と滋味溢れる音色をほぼ完全に蘇らせようとした気が遠くなるような労力と超越した製作技術に脱帽であります。
次は一時期は世界中の演奏家やホールから注文殺到したという米国のベテラン製作家のフレンチ2段がお相手。厳しい階段上げも空中捻り回転という荒業で何とかクリア。ヒストリカルながら部分的に現代のテクノロジーを程良く取り入れたバランス優れた作風に感心。
運送途中通り掛かりにある噂の定食屋を初訪問。都心近くの庶民的なお店弁当と食堂2本立てでどちらも大人気、魚肉揚げ物焼き物どれも鮮度が勝負とばかりに手抜き無し、その上どの料理もデカ盛り寸前という豪快な量が圧巻。大衆食堂ながら35台もの大駐車場を持てるのにも納得。
18日、日本チェンバロ界大御所氏作の小型ながら884f3列バッハ音域という特注1段フレミッシュのご機嫌伺い。やはりこの方の(工房のと言うべきか?)作ったチェンバロの堅牢さは抜群ですね。湿温度管理が比較的上手くいっている部屋なら1年経ってもヴォイシングほぼ変化無し。大御所作のチェンバロ、ヒストリカルな作風と年月経っての安定感はもっと評価されても良いのでは・・・?
折角海の幸の宝庫に来たのならと仕事の合間に新鮮な海鮮丼に舌鼓。炙り系の刺身絶品!
ついでに温泉も。鄙びた元湯治場宿貸切状態でトロ味ある源泉かけ流しを堪能。余りの湯量で浴室自体が水没している・・・。
飯、温泉とくれば後は湧き水!今日もお江戸への帰路山越えの途中でキャンプ民から人気の湧き水発見、もう1件城下町の街中の歴史有る湧き水にも立ち寄り水汲み。信州湧き水味比べが楽しみ。
17日、台風接近との事でスタジオの湿温度管理再チェックへ。秋の長雨ながら涼しくなりエアコンの除湿機能が低下しているので要注意。帰りにご近所(チト遠い?)の超御贔屓の隠れ家パン屋で大人買い。僻地の小さな店ながら回転良く焼き立てに当たる率高くどれも美味い!
明日の訪問地遠方の為台風来る前に出来るだけ近づいておこうと早目に出発、秋の気配を味わおうとまずは山越え4時間のノンビリドライブ。稲刈り直前の黄金色の田んぼに曼殊沙華の紅が映え素晴らしい!
今日は現地まで辿り着かず隣の観光古都に泊。非常時ながらせめて美味い海の幸だけでも頂こうと閉店間際の居酒屋で酒無しで刺身盛り合わせを頂くもすぐ閉店と追い出され滞在時間たった15分・・・。
13日、スタジオにドッグ入りしたチェンバロはまたもや米国製。しかし余りワイルドなキャラでは無くどちらかというと端正な欧州テイストか。大型2段ながら通常の米国製程重くなくEVにもギリギリ押し込む事が出来殆ど汗掻かず運べホッ。
街を歩くと昨日の金木犀の香りに続き道端で曼殊沙華を発見。ちょうど咲き始めなのか夕方には花の数が増えてましたね。秋近しを今日も実感・・・。
チェンバロ運送の合間に街外れの隠れ家うどん屋を久々に訪問。お江戸で数軒しか無いという珍しい吉田うどん専門店、腰有り過ぎるハードな麺をキャベツ入りの味噌味汁で食べるという富士山北山麓の名物料理、馬肉や超辛い薬味「すりだね」のトッピングもユニーク。私は昔都留音楽祭の際散々食べ歩いた懐かしい味であります。しかし箸で摘み上げても全く形が変わらない超固麺が凄過ぎる・・・。
今日は日本古楽史研究でも収穫多し。まず久々に古本屋街のSP盤専門店を覗くと「こんな盤出てきましたよ」と見せられたのが日本最初の本格的チェンバロ奏者Eta Harich-Schneider の昭和16年日本で録音したというレコード。長年探し求めていた幻の盤だっただけにその姿が見れただけでも大感激!この日本古楽史における記念すべきお宝を喜び勇んで入手した次第。次は日本最初のフォルテピアノ製作家は誰?という謎を追い求めての調査、今日は最初に作った可能性高い某チェンバロ工房を訪問し聞き取り調査。色々な証言を照らし合わせるとどうも1985年頃には日本でフォルテピアノが作られていた様子。重要な証言を伺う事が出来大収穫。
6日、朝御江戸で国産2段フレンチの状態チェックをしてから昨夜積み込んだチェンバロと共に西へ移動、お届けの約束時間に間に合うようにと400km爆走するも集中工事や事故などで歩みは遅く殆ど休憩無しでギリギリ現地入り。今日2台目のお相手の米国製2段チェンバロ、その余りにもユニークな設計・ワイルドな作風・そして豪快な鳴りっぷりに仰天・・・。やはり欧州のチェンバロとは全く違うヤンキー魂溢れるテイストであります。最後今日3台目の国産1段ルッカースを積んでさらに西へ移動。
帰路途中先週見つけた有名古戦場跡近くの名水の汲み場に寄り道しタンク2杯持ち帰り。各地の湧き水それぞれ独自の味があるようで面白し。こちらの水はまろやかで澄んだ味か。
1日、秋になった途端気温下がりヤレヤレ。まずは独逸製2段フレンチの引越から。このチェンバロ実はウチの稼ぎ頭白フレンチと一緒に作られた一卵性双生児、外装の色は違えど他はほぼそっくりさん。こちらも堅牢なようでナニヨリ。
夜はお馴染み池袋の洋館での新たなチェンバロコンサートシリーズ第2段の本番。オランダと日本で活動する若手チェンバロ奏者の活きの良い演奏を堪能。2段鍵盤より長いというカナダ製大型1段フレミッシュの豪快な鳴りっぷりも好評だった様子。百年経つという歴史的洋館の響きと欧米製チェンバロの音色の相性の良さが実に素晴らしい!
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