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24日、試し弾きや新企画の仕込みの為チェンバロ・フォルテピアノ計6台移動の1日。まずは240cmの日本製フレンチと独逸製170cmのチビイタリアンを運送。並べてみると親子程の身長差。それでも音量はチビの方の圧勝でしたが・・・。
移動中郊外のうどん激戦区でランチは武蔵野うどんの大箱店へ。讃岐には及ばないものの安価でモチモチの腰有る麺の豪快な盛りは武蔵野ならではか・・・。
3か所の楽器保管場所を回り多数の楽器を入れ替え最後に日本製フォルテピアノ、日本製フレンチ2段、仏蘭西製1段フレミッシュをスタジオに。3台も来るとスタジオは楽器満杯となってしまい仕方無く押し出された1台はしばらく車中でキャンプ生活に。
21日、先日縁あってウチにやって来たフォルテピアノは日本チェンバロ界大御所H氏の1号機でありました。この楽器が日本で最初に作られたフォルテピアノかと思いきや同じ大御所の別のH氏の方が早いのでは?との説があり今日ご本人に直接お話伺うも「いつ作ったかはもう忘れたなあ・・・、でも当時他に作った人はいなかったと思うよ」との事。日本フォルテピアノ史における重要な案件ながらたった40年近く前の事を誰も記録しておらず真実が闇の中とは誠に残念。日本古楽史研究会ではその様な謎を解明すべく調査研究を進めておりまして皆様からの古楽史における色々な情報の提供をお待ちしております。
17日、今日も小型ながら重量あるチェンバロ2台運送。お届け先のチェンバロ工房では珍しく20世紀タイプの独逸製チェンバロが3台揃い踏み。現在修復中の1台を拝見すると16f付きのフル装備で今や絶滅寸前のオリジナル仕様の革のツメを使用との事。私も殆ど聴いた事が無いオリジナルの革のツメの音色は想像以上にまろやかで艶っぽい!比較の為デルリンツメを装着した音も聴かせて頂くもデルリンは味気無く雑味が耳障りな音色で革のツメの方が圧倒的に魅力有り!ただ革の素材の選択と削り方が難しいそうでベストの革の素材を見つけるのには相当苦労されたとの事。しかしこの革のツメの艶っぽい音が本当の20世紀タイプのチェンバロ(俗称モダンチェンバロ)の真髄なのでしょうね。修復終われば絶滅寸前の革のツメの音色をコンサートで聴けるのでは・・・?
11日、早朝から異国の絶景見学。宿泊地から僅かに車で走るだけでこんな景色が見れるとは・・・。
地元の方からドライブ中は鹿の飛び出し注意と散々言われていたものの今日初体験。幸い寸前で止まれたものの鹿は平然と森の中へ。
次は道端で狐と遭遇、珍しい動物を続け様に見れたので次は熊を見たいと申し上げるも地元民からはそれは危険なのでやめときなとの事。まあチラ見だけでは済まないでしょうね。
湖畔ではいたるところで温泉が噴出しているようで天然の露天風呂を発見。ただ余りの開放的なロケーションの為今日は見学だけで退散。
昨日お届けした独逸製スピネットの最終チェック。ピアノと並んでいるので良い機会とミーントーンとヴァロッティと平均律の各調律の聴き比べにチャレンジ。チェンバロ初心者でも古典調律の魅力を感じて頂けた様子。
夜は露西亜近くの鄙びた温泉旅館に宿泊。こちらの温泉無臭ながら紅茶色でトロ味ある濃い成分。どうも貸切状態で温泉独占気分良し!
10日、港街に来たならとまずは朝一に漁港食堂でモーニング海鮮丼。観光客相手のお店の半額とは実に良心的(あちらがボッタクリか?)
地球を約半周して到着したばかりの白耳義製チェンバロを個人宅にお届け。スエズ運河事故の影響で約半月遅れでの到着でありました。
もう1台30年前に地球半周してやって来ていた独逸製のスピネットも個人宅へお届け。こちらは到着後長期の冬眠状態からやっと目覚めたばかり。しかし生まれ故郷に近い環境の新居には大喜び?
今朝は気温8℃と寒かったものの昼は30℃越え、この気温変化はまるで欧州の様。夜は今日も温泉三昧、強酸性の温泉お湯に浸かるだけでピリピリする強烈さが堪らない・・・。御近所では硫黄吹き出す異界の景色が。
9日、チェンバロ積んでの海外遠征、今日は500kmを走破し最初の目的地へ。途中余りに景色良いので高速使わずすべて一般道走るも殆ど信号無く実に快適。人気観光地の湖畔の向こうにはかすかに雪山の姿が・・・。
山越えするとまだ道端に雪が残ってました。まさか夏に雪を見るとは・・・。
途中少し寄り道して活火山見学。盛んに立ち上る噴煙が間近に見れます。しかし大観光地どこも閑古鳥鳴いてますね。
昼は途中の港町の漁港食堂で海鮮丼。ほっき貝が名物との事ながらどの魚も新鮮で美味。海の幸で精を付けて再び山道へ。結局500kmを休憩入れて約10時間で走破、実に一般道とは思えぬ高速並みの速さでありました。
夕方予定より早めに目的地へ到着するも晴天ながら気温11℃と冬並みの寒さに仰天。暖を取ろうと宿近くの洋食屋へ(少し海の幸も飽きた?)。噂では地元民のソウルフードと言われている「カツスパ」を注文。熱々の鉄板に乗った豪快なカツとミートソースの組合わせが凄い。しばらくすると底の方がカリカリの揚げ麺になるのもご愛敬か。
8日、海外に向けて爆走中、深夜山間部では気温は10℃以下となりセーター着てもまだ寒い。明け方やっと北端の港町に到着。
港近くの魚市場では夜明け前から毎日朝市が立つとの事で新鮮な北の海の幸がズラリ。朝6時から開店の海鮮食堂に飛び込み平目漬丼で朝飯。新鮮な平目がこれ程美味いとは知らなんだ・・・。
海を渡るフェリー、いつもは長距離便を利用するものの今回は最短距離を渡すローカルフェリーを初利用。1日2便しか出ないとの事で時間調整の為乗船口近くの(ちと遠い?)有名な霊山を初訪問。近付くだけで強烈な硫黄臭漂う荒涼とした景色は確かに現世では無い様な・・・。
この霊山には温泉も有るとの事で早速突撃。掘立小屋の温泉混浴ながら窓や扉開けっ放しで外から丸見えという凄いスタイルながら幸い貸し切りでノンビリ入浴。窓の外では地面から硫黄の煙が立ち昇る地獄絵図の様相。イヤ凄い温泉!
海外行きのフェリーは1時間半で到着。港に上がり有名な海鮮市場で遅い昼食を取ろうとするもコロナのお陰で殆どの店は早仕舞い、辛うじて開けている店は観光客相手のボッタクリ店ばかりで仕方無く駅弁を購入。人気のいかめし昔は現地以外では入手難しかったものの今やどこでも売っているのか・・・。相変わらず美味ながら有難味が半減か?
まだゴールまでかなり距離残すも今夜はホテル泊、御近所に噂の渋い温泉あるとの事で今日2件目訪問。入口で声を掛けるも誰も出てこず立ち往生していると通り掛かりのご近所の方が「料金置いて黙って入っても良いよ」との事で勝手に入浴。大正時代の年季の入った建物も凄いが微かな油臭が混じる濃厚な泉質と昔の湯治場のままという鄙びた雰囲気の浴場が絶品。こちらも混浴ながら貸切でした。旅はまだ続きます。
4日、みちのくで明日開催のゴールドベルク変奏曲リサイタルの前にホール御近所の美術館でリハーサル。ロビーは石の壁と床で吹き抜けのチェンバロに取っては理想的な空間、コロナのお陰で会場変更となったもののここでの美術作品に囲まれてのチェンバロ演奏是非体験して頂きたかったですね。ホール御自慢の16fチェンバロでのゴールドベルク変奏曲リサイタルは楽器お披露目の西山まりえ嬢、この楽器でCD録音した武久源造氏(この楽器での2枚目のCDも発売中)、去年同じ会場で映像収録した山名敏之氏に続き今回で4人目。
実は今日美術館のロビーでゴールドベルク変奏曲の映像を収録。ナントカメラ9台も使っての凝った映像となる予定で夏にはネットで無料配信するとの事。明日の公演に来れない方是非映像で演奏お楽しみください!
3日、みちのくで馴染み16fチェンバロを使ってのゴールドベルグ変奏曲リサイタルのリハがスタート。実は本番会場が御近所の美術館ロビーから小ホールに変更となるも訳あってリハは美術館で。巨大な16fチェンバロにとって2度目のお出掛けとなるも今回も8人掛かりでの御神輿担ぎのような物々しい運送に。この公演早々にソールドアウトだったのが会場変更のお陰で少しチケット出せそうとの事。名手による他では聴けないゴールドベルグ変奏曲是非お聴き逃し無く!
会場近くでランチは最近御贔屓の激渋大衆食堂へ。何しろ店内がまるで普通の古びたお宅の座敷。そこにお住まいの老夫婦のまかない料理の様か。
しかし出て来る料理は中々美味い!名物のタンメン絶品であります。開店と共に入店するも来客無く貸切状態ながら出前の電話はジャカスカ掛かってきてましたので結構繁盛しているのかも。昭和の古き良き時代の香り高く文化遺産のようなお店。
夜はホール御近所の温泉街の安部屋に宿泊。夕飯は海鮮割烹で刺身定食。魚屋経営だけあって量が豪快。しかし久々に店で酒呑んでいるお客を見たぞ。
1日、今日から夏!相変わらず西は梅雨なのに異常乾燥継続中。いつも無人の西のスタジオ除湿フル回転出来ず困った・・・。御近所の(ちと遠い?)紫陽花の名所の神社に立ち寄るもいくら今年季節の巡りが早いとは言えやっと咲き始めか。
ランチは地元民御用達の人気漁港食堂で名物穴子丼。以前はいつも満席の繁盛店も厳格な座席制限もあり(3人だったのに2テーブルに分かれろとの事)閑散とした様子。まあゆっくり食事出来るのでアリガタイのですが潰れないでね・・・。
ランチの帰り漁港市場で趣味の海産物流通調査へ。一時期記録的な不漁で騒がれた地元名物の蛸が沢山店頭に並んでおりひと安心。しかし観光客激減で魚市場の活気の無いのが心配。
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