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22日、チェンバロトラブルSOSで出動、今日は堅牢さが売りの国産T社のスピネットがお相手。比較的環境良いお部屋での自然断弦だったとの事、やはりGW前の異常乾燥から梅雨のような湿気への急激な湿度変化に楽器が驚いたのが原因か。
訪問先ご近所にざっかけない牛丼屋の様な鰻屋があると知り初訪問。開店時を狙うとカウンターだけの小さな店も貸切状態。並丼を注文すると口開け客なのに牛丼並みにすぐ出て来て仰天、しかしテイクアウトの注文引切り無しに来るので客居なくても次々と焼いていた様子。サクッと大振りな鰻堪能して店を出るまでたった10分・・・、正にざっかけないお手本のようなお店、御代はそれなりながら(牛8杯分?)久々の鰻に大満足。
14日、昨日皆様に調査協力お願いした約100年前に日本に来たと伝わる謎のバスガンバ、中に張られたラベルの製造年の部分のアップがこちら。19〇6と読めるのですが3番目の数字が判らない・・・。
ちなみに製造番号の表記はこんな様子。最初の5と次の36の筆跡が違うような気もするのですが・・・。私は先の製造年も実は後の加筆跡があるような気がしているのですがどう思われますか?我こそはこの謎解明するぞ!という方是非お見立てをご一報あれ!
13日、某所で昭和4年日本人が最初に入手したガンバと伝わるアーノルド・ドルメッチが製作した貴重な楽器を拝見。多分20世紀初頭作と思っていたら附属の資料には1956年製と記載されており伝わっていた話と違う事が判明。
中のラベルを見ると1956と思われた数字の5が0にも見える・・・、もし0なら1906年製として辻褄があうのですが確信持てず。3や5の可能性もありそう。製造番号536は確実なのでそこから製作年を探るしかないのですが、どなたかArnold Dolmetsch製作のガンバの製造番号のデータをお持ちではないでしょうか?海外の方で情報お持ちの方がおられるようでしたらお尋ね頂けるとありがたいです。20世紀前半製作のArnold Dolmetsch作の他のガンバの情報でも結構です。
意外にもオリジナルに忠実な作りで歴史的な価値が高そうな楽器でありました。日本の古楽史における重要文化財級のお宝の謎の解明に是非ご協力ください!情報は梅岡(umeoka-gakki@nifty.com )まで!皆様からのご連絡お待ちしております。
Does anyone have any infomation on this?
Bass Viola da gamba by Arnold Dolmetsch.
Serial number 536
The year of munufacture is 1906 or 1936 or 1956?
Please contact me if you have a data.
Toshihiko Umeoka umeoka-gakki@nifty.com
7日、チェンバロ・クラヴィコード製作家の高橋辰郎氏が4月7日食道癌でお亡くなりになられました。2年近く闘病されておられたそうです。ご葬儀は家族で済まされたとの事。オリジナル楽器の安易な模倣では無く独自のスタイルに拘った日本では稀な実に個性的な製作家だったと思います。木工技術も国内外の製作家の中でも屈指の腕前をお持ちでした。楽器製作だけでなく木製のオブジェ作品もお人柄が沁み出て来る素晴らしい物でした。最後まで手を掛けられ完成した2段ジャーマンが工房に2台残されたようでいつかその音色を舞台で聴いてみたいと願っております。楽器工房 は以前より父と一緒に活動していた息子孝郎(あつお)氏が引き継ぐとの事、奥様高橋尚子さんの工房サロン「舟江斎」でのコンサートも継続していくそうです。ご冥福をお祈りいたします。
6日、間も無く開催の名古屋での蓄音器講座でお見せする予定の超小型携帯用蓄音器。多分約70年前の物で勿論電気不要のゼンマイモーター&アコースティック再生。言えばWalkmanやipodの御先祖様か・・・。
5日、厳戒令?の中リハの為オルガン携え御江戸下町へ。リハ会場に附属する90年前に登場したという日本最長老のキャラの資料館休館中で見学出来ず残念、実は戦争を挟んで半世紀以上も連載続いていたとは驚き。
オルガンの登板は久々か。冷暖房不要の今の時期調律殆ど変化せず実にアリガタシ。本当は今週末本番の予定が緊急事態宣言のお陰で月末に延期となった次第。オケメンバーももしや自粛延長かもと他の公演の中止延期の話題で大騒動の様子。
会場近くでフラリと入った裏通りの古惚けた一膳飯屋、恐ろしく年季の入った店内で完璧な下町言葉でしゃべり倒す女将さんと黙々と素朴な家庭料理の様なオカズを作る大将の組合わせはもう御江戸昭和テーマ館の様相で実に味わい深い!地元常連客の方は何やら泡立つ御茶を御飲みになっていたような・・・。
3日、例年なら音楽祭などが集中してんてこ舞いのはずのGWも去年に続きお茶挽きの日々。しかしコロナ禍のお陰で日本古楽史の研究は順調に進展中。最近の研究テーマは日本人で最初にチェンバロリサイタルを開催した人物の解明。実は戦前に伴奏でチェンバロを演奏した奏者は何人かは確認出来ているもソロリサイタルを開催したという資料はまだ未発掘。ただ昭和12~3年頃独逸でリサイタルを開催した可能性有るピアニストは特定出来ており現在調査中。戦前に活躍した某Sop歌手の伝記の中に昭和12年の渡欧時同行したそのピアニストと一緒に巴里郊外のランドフスカの自宅サロンでの公開講習会&演奏会に行ったという記述を発見、そのピアニストはそこで初めてチェンバロの魅力を知りその後留学先の独逸に渡った際わざわざ某チェンバロ工房を訪れたようでどうやら訪問時に工房のある街でチェンバロリサイタルも開催したようだとの事。そのチェンバロ工房の社長が工房に伝わる話として私に教えてくれたのですが詳しい内容を伺う前にお亡くなりになってしまいまだそのリサイタルの正体は判らないままなのが残念。
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