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2020年10月

2020年10月31日 (土)

訃報

2-640x47831日、海外演奏家の招聘で活躍されていたムジカテミスの西澤新氏の突然の訃報 を知り驚きました。西澤氏とは欧州チェンバロ界の実力派Francesco Corti氏の来日で何度もご一緒させて頂いておりました。Corti氏のソロでの来日が続きいよいよ彼率いる古楽オケの日本デビューのツァー(3回公演)が来年1月に決まっていたのですがコロナ禍のお陰で来日中止。つい先月「今回は中止になりましたがいずれ招聘しますのでよろしく!」とのご連絡頂いていたばかりでした。コロナ禍を乗り越え念願のCorti氏と古楽オケの初来日公演をご一緒に祝うはずが実に残念・・・。ご冥福をお祈りいたします。

2020年10月30日 (金)

浪速でフォルテピアノ連続シリーズスタート!

640x427_2020103017480130日、まもなくスタートする浪速の新しいホールでのフォルテピアノの連続シリーズの開幕戦に出陣予定のワルターの御機嫌伺い。本来なら今年は生誕250周年で賑やかになるはずだったベートーヴェンのフォルテピアノ企画、結局コロナ騒動のお陰で私はこの1回のみ。この連続シリーズはフォルテピアノが4台も登場する豪華なラインナップながら注目は最近修復を終え蘇った銘器グラーフ!新しいホール(300席)の音響も楽しみであります。

2020年10月29日 (木)

加湿器の出番

1-640x427_2020102922470129日、楽器の御機嫌伺いの1日。県境越えの大移動も街中を避けて秋の気配漂う山越えのドライブを堪能。今日も秋桜の群生を発見。大観光地の超人気寺院のご近所にお伺いするも日本人だけながら観光客かなり戻って来ている様子。

2-640x427_20201029225501秋本番の10月に入るも湿度下がらない異常気象が続く中関西では急に湿度20%台の乾燥が始まり余りの湿度の急変化に御機嫌斜めになったチェンバロも多いはず・・・。今日拝見した堅牢な米国製も流石に異常乾燥で調整が変化したようでピッチ低下発音止音不良発生と少々ゴネ気味。加湿器の出番到来でした。

2020年10月28日 (水)

阿蘭陀からチェンバロ到着

2-640x427_2020102817460128日、阿蘭陀から到着のチェンバロを受け取りに空港へ。空輸の木箱は時に雑な梱包でトラブル招く事もあるも今日のは環境変化防止の為楽器をビニールで密閉した上に巧く固定してあり満点の出来。

7-640x406チェンバロお届け先は去年まで押し寄せていた外人消えてもGOTOナンチャラと遠足か修学旅行?の集団で意外に混雑していた某観光地へ。

6-640x427_20201028175601ランチは御当地名物の生姜醤油で食べるおでんが人気という老舗食堂へ。飯+汁+おでん+オカズ追加が定番という「古き良き飯屋」のスタイルがまだ健在、勘定時にはソロバンが登場すると言うマニアには堪らないお店、一時期は大繁盛だったのが(広い駐車場が証拠か)コロナのお陰が昼時も空席目立つ寂れ振りがチト心配。

9-640x427_20201028180601出来たてホヤホヤのジャーマン2段。まだ完全な阿蘭陀訛りの明瞭で力強い音色が素晴らしい!最初の半年の楽器管理に成功するとこの欧州訛りがしっかりと楽器に染み込み豪快な鳴りに育つのですよ。

2020年10月27日 (火)

関西乾燥注意!

81_2020102717300127日、今日は関西で秋特有の乾燥が襲来した様子。最低湿度大阪で22%、奈良で24%、京都で28%と軒並み異常乾燥との事。例年よりも湿度高めの日々続いていたのでこの乾燥でかなりチェンバロ等御機嫌損なう可能性大!加湿器の準備怠りなく!

2020年10月26日 (月)

秋桜&蕎麦

11-640x427_2020102617170126日、久々に素朴な蕎麦でも食おうと郊外へ。途中一面満開の秋桜という絶景に遭遇、見物客もまばらな穴場で秋の香りを満喫。

6-640x461山裾野にある座敷からの眺望抜群の古民家蕎麦屋、お出迎えは看板娘(?)の可愛いウリ坊達。横には狸も。かなり辺鄙な場所ながら開店すぐにほぼ満席という繁盛振り。

7-640x427_20201026173001こちらの野趣溢れる蕎麦肌黒くゴワゴワした舌触りながら濃厚な汁との相性も良く美味し(十割なのでボソボソで上手く手繰れないのが玉に傷?) お隣の方が注文されていた猪肉炭火焼きも実に美味そうで参った・・・(他にも鹿・雉などあるそうな)スタジオに戻り空調を冷房から暖房へ切り替えるもまだ用心の為除湿器作動中。

2020年10月25日 (日)

異常乾燥!

1-640x427_2020102517010125日、都心の大ホールでのモダンオケ公演本番。チェンバロは冒頭のヴィヴァ四季(春冬のみ)だけ、後半にショパンのピアノ協奏曲との事でピアノとご一緒。やはり大ホールで音量有るモダンオケに対抗出来る現代ピアノの爆音に圧倒されフォルテピアノがいかに繊細な鳴りかを改めて痛感!コンサートにお客が戻らないと言われる中そこそこのお客様の入りに少し安堵(座席半分でしたが)。

3-640x426_20201025170801今日の御江戸はやっと秋晴れで心地良い天候ながら湿度急低下、舞台でも久々に20%台の異常乾燥に。幸い堅牢な独逸製チェンバロは全く動じず調律もピッチも不動でホッ。

2020年10月24日 (土)

オケ中チェンバロ

1-640x427_2020102418160124日、都心のホールでのモダンオケのリハに白フレンチで出動。コロナのお陰で現場の勘が鈍っているのか搬入時隣のホールと間違えそうになり冷や汗(隣に別のオケが搬入中で勘違い)。久々の大ホールでのオケ中チェンバロながら「良く聴こえるがPA入れてるのか?」と疑われる程楽器は絶好調!まあ休養充分で仕上がりは万全でしたからね。

2-640x399チェンバロの出番は1曲のみとの事でリハの合間にご近所の古書街で古雑誌、古円盤漁り。ランチはカレー激戦区の中でも一番の老舗(創業百年近い?)でポークカレー。中々渋い味わいは好印象ながら大行列の慌ただしい雰囲気ではカレーも洒落た内装も落ち着いて味わう事が出来ずチト残念。

2020年10月23日 (金)

楽器よりも体のメンテが難しい

640x427_2020102317400123日、チェンバロ出陣前の最終チェック、楽器・調律・車皆OKながら唯一心配なのが我が身かと掛かり付けの鍼灸院に駆け込むも「パソコンばかりで眼球疲労」「座り放しでギックリ腰寸前」「運動不足過食気味で骨盤大ズレ」と散々な結果が出てしまい慌てて治療。楽器よりも体のメンテの方が難しい? 久々に都心郊外の蕎麦激戦区を通ったので豪快な盛りで有名なお店でせいろ中盛り。この店で流石大盛は躊躇しますね。節制を!と言いながら蕎麦は別腹だ!

2020年10月22日 (木)

90年前のガンバ評

4-640x46622日、現在取り掛かっているのが「20世紀前半日本のヴィオラダガンバ導入史」研究。古い資料を掘り起こしていると中々興味深い文に遭遇。昭和8年の月刊誌のドルメッチ一家のガンバ演奏の日本盤レコード評「何かしらゆらゆらと揺らめく蝋燭の灯を見るような趣きがある」と上品に褒めているかと思えば「ヴィオラダガムバはどちらかといふとアマチュアの樂器でこれに名演奏等といふものを期待すべきものではないから特に下手でない限り普通に演奏して居ればそれ以上巧拙を問題にすることはない~」と酷い腐し様の文まで・・・。しかしこんな文を書くにはそれなりの元ネタを海外から仕入れていたのでしょうね。この時期日本でも古楽への関心高かったようです。

2020年10月21日 (水)

裏通りの蕎麦屋

1-640x427_2020102117230121日、外出中偶然見つけた裏通りのかなり古びた小さな蕎麦屋。こんな辺鄙な店昼前なので貸切か?と思いきや先客有り。庶民価格のカレー南蛮注文すると大盛?という程の凄い量にビックリ、蕎麦も出汁も器も店舗同様年季の入った良い味出てました(お盆が素晴らしい!)。しかし意外にも出前の店員はフル回転の様子、店も昼には満員の繁盛振り。

2-640x427_20201021173501食後にサービスで出てきたのが珈琲・オレンジ2切れ・ゼリー!価格安い上そんなに大盤振る舞いして大丈夫?と心配するも裏通りで長年繁盛する超老舗の貫禄なのでしょうね。コロナ時代でも逞しく生き抜く姿見習いたいモノであります。

 

2020年10月20日 (火)

戦前音楽雑誌

52-460x64020日、今日も日本古楽史ネタを。戦前の音楽雑誌を読んでいるとランドフスカやドルメッチなどの古楽スターの記事の多い事!評論家もバッハのブランデンのレコードが出始めると欧米の録音に向かって「バッハなのに何故チェンバロを使わない」「5番はランドフスカやドルメッチに弾かせろ」などと中々煩い・・・。さる日本のレコード会社はブランデン6番の宣伝に「この録音のガンバは誰々が弾いてます」と驚く程マニアックな説明入れてますし。これはやはり昭和8年前後は我国の第1次古楽ブームと呼ぶべきでは・・・と思う次第。

9-427x640戦前の音楽雑誌から古楽関連の記事を検証してますが同時に11月23日の蓄音器レクチャーに向けて輸入ピアノの広告も検証中。戦前独逸を中心に欧州から実に多くのピアノメーカーが競って輸入されていた様子。意外にもスタインウェイやベーゼンドルファーなど現代の有名処よりもエラールとブリュートナーなど今ではマイナーなメーカーの方が派手に宣伝していたようですね。演奏家が個性が違うピアノを自由に選択出来ていた幸せな時代だったのかも・・・。

2020年10月19日 (月)

戦前のヴィオラダガムバの記事

58-640x54219日、戦前の古楽関連の資料調査、今日は戦前の月刊音楽誌をチェック。まだ戦時色が希薄な昭和8~10年頃はレコード良く売れた人気スターランドフスカのお陰でチェンバロの記事が毎月登場、意外にもヴィオラダガムバの記事もかなり掲載されておりビックリ。この時期バッハのブランデンのレコードが人気で何種類か発売されたのですが6番ではガンバ使用してますね。ドルメッチ一家が古楽器復興の象徴としてランドフスカに負けない程注目されていたのも大きいかも。

2020年10月18日 (日)

昭和4年日本発売のオリジナルフォルテピアノのレコード

17-411x64018日、久々に日本古楽史ネタを。19世紀末からの欧米での古楽復興運動は大正期には雑誌記事として日本に伝わって来ておりランドフスカのチェンバロ演奏なども同時期に輸入盤レコードでいち早く聴いていた愛好家もいた様子。昭和に入り日本にレコード会社が次々と設立されるとすぐにランドフスカの国内盤が発売、日本でのチェンバロなど古楽への関心の高さが伺えます。しかし驚くのはオリジナルのフォルテピアノ(1790年製との事)の演奏盤が昭和4年に早くも日本で発売されていたそうな・・・。そして今まで2種類の盤が発売されていたと判明していたのですが今日偶然もう1種類合計3種類ものフォルテピアノ盤が発売されていた事を発見。その後オリジナルチェンバロ(1737年製フレンチ)の盤4種類やヴィオラダガンバの盤を連発するなど昭和初期の日本ポリドール蓄音器商会の超マニアックな古楽好きには驚くばかり・・・。

2020年10月17日 (土)

オリジナルと見比べて・・・

90-640x48017日、連日試奏中の小渕晶男氏作の2段鍵盤ペダル付きクラヴィコード、オリジナルはライプチヒの楽器博物館の所蔵楽器。博物館訪問時面白い楽器だなと感心して見た憶え有り、そう言えば写真あったなあと昔の写真帖を捲っていると出てきましたね。確か1990年代ベルギー・ブルージュの楽器展示会などにこれのフルコピーの楽器を持ち込んだ製作家がいて盛んにデモ演奏していたような記憶有り。

2-640x426_20201017164901写真を見比べて小渕氏の細部までオリジナル通りに拘った作りに改めて感嘆した次第。このクラヴィコードまだ試奏可能です。ご希望の方はご一報ください。

2020年10月16日 (金)

ペダル付きクラヴィコード試奏会&武蔵野うどん

3-640x427_2020101617120116日、今日も3人の希望者をお連れして2段鍵盤ペダル付きクラヴィコードの試奏会。オルガン奏者が弾かれるとまた一味違う視点でクラヴィコードと向き合われるのが興味深し。クラヴィコードの後は3台のチェンバロ(ジャーマン・フレミッシュ・イタリアン)の試奏も。

1-640x427_20201016173301うどん激戦区まで来たのでと今日も武蔵野うどん行脚へ。田園地帯の中にヒッソリとある隠れ家古民家饂飩店、いつもは昼時大行列の超人気店だったのに空席目立つ寂れ振りにビックリ。肌黒く歯応え抜群の田舎風麺と絶妙な風味で具沢山の汁相変わらず絶品ながら閑古鳥鳴いているのが不思議。長いコロナ禍の影響はこんな繁盛店まで来ているのか。

2020年10月15日 (木)

東京でも蓄音器レクチャー開催決定!

1-431x64015日、先日紹介しました11月13日京都の音大での蓄音器レクチャー(お陰様で好評の様で残席2枚だそうです)に続き11月23日(月・祝)東京でも蓄音器レクチャー開催決定! 京都では「ショパン特集」との事でショパン直系の弟子達の歴史的名演を聴いて頂く予定。意外にも今時の音大生が蓄音器や古いショパン演奏に興味持ってくれたようで参加多く嬉しい限り。

2-500x640東京のレクチャー のお題は「戦前日本のピアノ事情を探る」~コンサートピアノはスタインウェイだけでは無かった!~。今やコンサートのピアノはスタインウェイかヤマハばかりですが戦前はブリュートナー、ベヒシュタイン、イバッハ、エラール、プレイエルなど演奏家が自分の好みの音色のピアノを選んで弾いていました。演奏家同士が自分で選んだピアノの音色の個性で競い合っていた時代だったとも言えます。戦前どんなピアノが輸入され人気を得ていたかを蓄音器による名演と共にじっくり解説いたします。まだ各所に秘蔵されている歴史的銘器の興味深いエピソードなども紹介予定。1930年英国製の大型蓄音器の迫力あるアナログサウンドを是非ご堪能あれ!

2020年10月14日 (水)

暖房除湿?

212-640x48014日、猛暑の夏が終わりやっと快適な秋が来た!と思うも今年は湿度が一向に下がらずスタジオは遂に暖房入れながら除湿器フル回転(エアコンの除湿機能は気温下がれば殆ど役に立たず除湿器が頼り)。例年ならそろそろ加湿器の出番か?という時期なのにこの湿気はやはり異常気象か?しかし楽器的には辛い秋ながらコロナ的にはこの季節外れの湿気が飛沫感染防止に多いに貢献しているのだとか。

2020年10月13日 (火)

ペダル付きクラヴィコード試奏会

8-640x46913日、某所に保管中のペダル付き2段鍵盤クラヴィコードの試奏会初日(申し込み多い為何度か開催予定)。試奏トップバッターのマルチ鍵盤奏者T氏が半時間弾き込むと少し寝ぼけ気味だったクラヴィコードがパッチリと目覚めてきたのに感嘆!2段鍵盤の明快な音色の違いも楽しいものの16f付きのペダル鍵盤の迫力が圧巻! この珍しいクラヴィコードまだ試奏可能です。

1-640x427_20201013201801連日の麺修行今日は東の郊外にある武蔵野うどんの人気店へ。具沢山のつけ汁と揚げたての野菜天婦羅も美味ながら武蔵野では珍しい純白の麺のモチモチ感が絶品!

3-640x427_20201013202401試奏前に立ち寄った武州奥地の廻船問屋の豪邸跡の資料館。明治時代の贅を尽くした内装がそのまま残っており見応え有り。月1回して公開しない秘蔵の上階の部屋はもっと豪華だとか。

2020年10月12日 (月)

左右非対称

2-640x44812日、某所で拝見させて頂いたさる著名人愛用の眼鏡、左右非対称というユニークなデザインが素晴らしい。こんな眼鏡掛けても映える老人になりたいもの・・・。

11-640x424昼は連日の蕎麦屋行脚。今日は山手高級住宅地近くに最近出来た(?)小さな本寸法のお店でせいろ。注文するといきなり大きな器と鮫皮おろしを渡され生山葵を自分で擂って蕎麦が来るのを待つようにとの事。山葵を一生懸命擂っているといよいよ真打の登場。こちらの蕎麦はしゃきっと歯応えもあり濃厚な味。大盛頼むと2枚来たのでこれは山手値段では?と身構えるもかなり良心的な値段でホッ。今後御贔屓にしなくては。

2020年10月11日 (日)

梅雨並みの湿気に御用心

24-640x46811日、今日は25℃超えの少し汗ばむ陽気ながら街を歩くと色付く秋の気配も・・・。そろそろ気温も下がってもらいたいところながらまずは湿度下がって欲しい!梅雨時並みの湿気でチェンバロも結構危ない状況ですぞ!

19-640x464道往く途中可愛い蟷螂発見。カメラ向けると中々挑発的なポーズ。

23-640x427_20201011173701ランチは某ホール傍の隠れ家蕎麦屋へ。名物天ざる相変わらずメガ盛り天婦羅が圧巻(2人前以上?)、新蕎麦も美味し、トロトロの蕎麦湯も絶品。塩だけで食べると美味しいぞと強要(?)する名物大将の客席乱入パフォーマンスも健在。こんな美味くて楽しい蕎麦屋どのホールの傍にも欲しい!

2020年10月10日 (土)

気温差10℃以上

1-640x433_2020101017110110日、台風接近の中西のスタジオへ移動。途中の三重では豪雨で高速通行止めに遭遇するも神戸では台風一過の好天で拍子抜け。しかし東西の気温差がナント10℃以上で西はまだ半袖多し。西のスタジオもう秋仕様の湿度管理に変更していたもののまだ湿気多く慌てて夏仕様に逆戻り。もうしばらく除湿器仕舞えずか・・・。やはりこれも異常気象?

2-640x474少し蒸し暑い夕暮れ虹を発見。

2020年10月 9日 (金)

オルガン百歳のお祝い

3-640x4679日、上野の日本最古のコンサートホール訪問。本来ならこの秋ドイツの若手古楽グループ伊国の巨匠と日本人Vn奏者デュオ公演がここで開催されるはずがコロナのお陰で中止となり実に残念。しかしこのホールにある「日本最古のコンサートオルガン」が今年百歳になる事を祝い記念イベントが開催されるとの事。記念公演の他にも11月8日~12月2日には、百年前このオルガンを英国から購入した「紀州の音楽の殿様」の企画展も開催されるとの事。この殿様は日本初のオルガン付き私設コンサートホールを建てただけでなくいち早くヴィオラダガンバやチェンバロも日本に持ち込んだという古楽界の大恩人でもあります(古楽と殿様の関係はまだ謎多く現在鋭意調査中)。この殿様の桁外れな音楽人生は是非皆さんにも知って頂きたいものであります。

1-640x427_20201009175401上野に来たならと久々に街外れにある御贔屓の海鮮食堂へ。京丹後の食材に拘るお店との事で新鮮な魚と地元米の組合わせ絶品の海鮮丼に大満足。しかし少し遅めの昼時に早貸切とはちと不安に・・・。コロナに負けずいつまでも美味い魚食わせてください!

2020年10月 8日 (木)

京都で蓄音器レクチャー開催

83-640x640_202010081609018日、来月11月13日(金)に京都の音大で蓄音器のレクチャー(参加無料 要予約)を開催する事になりました。今回は「ショパン特集」。いつもならフォルテピアノを携えて当時の音色や演奏法を語るのですがこのレクチャーでは敢えて楽器を使わずショパンの演奏スタイルを色濃く引き継ぐ直系の弟子達やショパンの生演奏を聴いたという19世紀に活躍した巨匠ピアニストなど、現代のショパン演奏とは全く違う貴重な歴史的音源を解説付きで1930年英国製の大型蓄音器で聴いて頂く予定。

3-4-507x640ショパンの直系の孫弟子として名を成したローゼンタールやコチャルスキー、ショパンの演奏を聴いたというプランテ、20世紀初頭ショパン弾きとして絶大な人気を誇ったパハマンなど滅多に聴けないピアノの名演が多数登場予定。ショパン自身の音色や演奏スタイルを検証する際現存する当時のピアノを弾く事も有効な手段ではありますがショパンが弾いた頃とかなり違う音色で修復された楽器も多く実は確実に信頼出来る方法では無いとも言えます。その点ショパンの演奏スタイルを色濃く引き継ぐ直系の弟子達の録音からはショパン自身が思い描いたピアノ作品の実像をかなり正確に知る事が出来るのではと思います。蓄音器による歴史的演奏がフォルテピアノ演奏にどこまで迫れるか是非お楽しみあれ!詳しくはこちらもご覧ください。

2020年10月 7日 (水)

2年後は元通り?

640x4387日、最近公演打ち合わせあれどかなり先の件多し。今日は2022年の打ち合わせ(チェンバロ界の大物!)でした。その頃には完全に元の活気有るコンサート業界に戻っている事を願うのみ・・・。昼は通り掛かりに23区内ながら郊外の小さな蕎麦屋でランチ。相変わらずご婦人客多い大衆店ながら実はもり蕎麦大がピラミッド盛りでマニアには有名で、蕎麦も汁も私好みで凄い量も飽きずにスルスル入るお気に入りのお店。

2020年10月 6日 (火)

秋の気配?

2-640x427_202010061720016日、ご近所で見つけた秋の気配、ナラタケなのかナラタケモドキなのか?

1-640x401同じくご近所の公園池ではまだザリガニが元気!冬眠するのはまだ先なのか・・・。

2020年10月 5日 (月)

老舗中華健在

1-640x427_202010051648015日、ご近所ながら駅遠く周辺店も殆ど無い陸の孤島のような場所で老夫婦が営む小さな老舗中華。潰れていないだろうかと定点観測のつもりで久々に訪問するも開店前から行列出来すぐに満席という大繁盛振りに仰天。こんなご時世でも安くて量多く真っ当な料理出せば人は来るという事ですね。ただ入店順注文順関係無く調理の都合で順番決まる上に大将手抜き無しで丁寧に作るのでハズレ引くとエラク時間掛かるのはご愛敬か?外食産業に逆風吹き荒れる中こういう店が元気なのは嬉しい限り。

4-640x427_20201005170201近くにはこんな公衆電話も・・・。

2020年10月 4日 (日)

もしや世紀の大発見?

640x427_202010041510014日、先日某大物演奏家の遺品整理のお手伝いの際に出てきたのが正体不明の7インチビニール盤(331/3回転!)。ラベルに何も記載無く外袋に演奏家名が書かれているだけながらそのメンバーに日本洋楽史の重鎮達がズラリ。中には日本最初の古楽器奏者のお名前もあり、もしこれが豪華メンバーの未発表演奏レコードなら世紀の大発見!日本最古のリコーダーかガンバの演奏が聴けるかも?と期待しながら盤をターンテーブルに乗せてみた結果・・・、葬儀の弔辞の録音でありました(笑)。いや残念!

2020年10月 3日 (土)

伊国勢の来日中止続く

5123日、長引くコロナ騒動で中々海外演奏家の来日が実現せず・・・。今回も2組の伊太利勢の来日中止の報が(泣)。11月に来日予定だった伊国の鍵盤の大御所と欧州で大活躍の日本人Vn奏者のデュオ公演 が正式に中止決定。同時に大御所のオルガンリサイタルも中止。

17-640x47521月に自ら率いるアンサンブルでの初来日が予定されていた伊太利の俊英Cem奏者の公演(東京他)も早々と中止決定。年明けには海外演奏家の来日状況もかなり好転しているのでは?という期待もあったのですがまあ色々事情もあったのでしょう。残念!

2020年10月 2日 (金)

SPレコード蒐集家

Img_5722-640x4272日、最近私は鍵盤楽器技術者、歴史研究家、蓄音器&SPレコード蒐集家と色々肩書持つ身ながら今日は3番目の役で戦前より活躍されていたピアニストの遺品の古レコードの鑑定に出動。やはりピアノ盤が主というコレクション拝見すると師匠のクロイツァーよりもコルトーの盤の方が多いのが不思議・・・。お弟子の方も先生がコルトー好きとは知らなかったとの事。巨匠の名曲演奏の他にもお弟子の発表会の録音盤など珍盤多数出て来るもSPレコードだけあって欠けたりひび割れたりと演奏不能な盤多く残念。

Img_5718-640x427鑑定後はまだ演奏可能な盤の嫁ぎ先を見つけに神保町へ。こちら先日閉店が大騒動となった老舗洋食屋の後継店を初訪問。店舗は変われど店頭には例の象は鎮座しているし調理場にはお馴染みの顔が並び名物の黒いカツカレーもほぼ同じ味でひと安心!変わった事と言えば以前は刻みキャベツをスプーンで食べる謎のスタイルだったのが箸でも食べれるようになった位か? ご近所の音楽専門古書店の老店主も古音盤専門店のスタッフも健在を確認、エタ・ハーリッヒ=シュナイダーの戦前の日本録音盤の復刻CDを見つけて購入。

2020年10月 1日 (木)

神戸の名物ステマネ

17-2 1日、地方自治体初の弦楽合奏団として1981年設立された神戸市室内合奏団(現神戸市室内管弦楽団)で長年ステマネとして活動を支えてこられた齋藤信夫氏が9月29日にお亡くなりになったとの事。バロック物を沢山演奏する合奏団だったのでまだ駆け出しのチェンバロ調律師だった私も大変お世話になりました。モダンオケながら意外にも多くの古楽器奏者が参加していたのでこの名物ステマネをご存じの方も多い筈。この合奏団のブランデン全曲CD(2011年録音Gボッセ指揮)は名盤であります(そして多くの逸話を持つ録音でもあったのですが・・・)。長年地元神戸の文化の振興に貢献された齊藤さん、ご冥福をお祈りいたします。

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