一世紀前のベートーヴェン祭
2日、コロナ騒動のお陰でコンサートが半年近く全滅状態となるもその期間を利用してライフワークとなっている歴史研究に邁進中。最近は集めるだけで長年放置していた膨大な資料の整理で格闘するも中々面白いブツを多数発掘。今日出てきたのは大正11年に日本初のパイプオルガン付きの私設コンサートホール「南葵楽堂」で開催されたベートーヴェン祭のプログラム。まだ洋楽が普及し始めたばかりの今から約一世紀前の日本でこんな本格的な企画が行われていたとは驚きであります(それも太っ腹で観客無料招待だったとの事)。改めて紀州徳川家の我国洋楽文化への貢献度に感嘆した次第。しかしこのベートーヴェン祭から1年も経たずに関東大震災でホールは閉鎖となってしまうのですよ。かろうじて助かったパイプオルガンは上野の奏楽堂に移築され現在も健在ですが。この南葵楽堂を作った紀州徳川家の徳川頼貞は昭和6年に欧州からチェンバロを運ばせて日本初のチェンバロ入りのコンサートを開催した御仁でもあるのです。その辺りのお話は8月29日のレクチャーで紹介する予定。日本のチェンバロの歴史に興味有る方は是非ご参加ください。
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