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2020年8月29日 (土)

戦前日本のチェンバロ事情を探る

22-398x307_2020082920190129日、日本古楽史研究会の例会本番。まずは1930年英国製の蓄音器試聴会からスタート。現在のデジタルサウンド全盛の時代に負けないアナログサウンドを見つけようとSP盤とCDの聴き比べを行うも百年経つ木の床漆喰壁天井の音響抜群の1921年建築の洋館で聴くパソコン再生のCDサウンド意外に心地良く蓄音器の圧勝とはいかず・・・。今回は参加者持ち込みの貴重盤も多数拝聴。昭和10年エタ・ハーリッヒ=シュナイダーの日本デビュー盤(伯林フィルと共演)や90年前のオリジナルチェンバロの録音など凄いお宝盤も登場。

5-640x427_20200829202701「戦前日本のチェンバロ事情を探る」というテーマで開催の今回のレクチャー、裏テーマは「日本チェンバロ界の礎を支えた5組の功績者達」でした。エタ・ハーリッヒ=シュナイダー、大倉喜七郎、フランク&ムーラ、徳川頼貞と続いた研究発表最後は最近発掘した日本最初のガンバ所有者「南葵文庫」最初のチェンバロ奏者「エレーヌ夫人」最初のガンバ奏者「ベリエ子爵」という大ネタ披露。昭和12年銀座でのチェンバロ展示会、大正13年宮沢賢治とガンバの関係など今まで解けなかった古楽界の謎解きにも挑戦。そしてオマケに研究発表3日前に発見した凄いネタ(?)「明治41年上野でのチェンバロ演奏記録」も勢いで披露。戦前日本の古楽への情熱の高さが垣間見れたひと時でありました。

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