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29日、前日25℃近くの暖かさから一転今日は朝から激しい雪!(昨日は信じられなかったが天気予報当たるもんです)雪まみれの満開の桜の花見も中々乙なもんですな・・・(外出自粛令発令中ですが)。
今日は大雪の中まずスピネットの3階階段上げから。雪降る外階段を1人で担いで上げるも何度も滑りそうになりいつもの倍の時間掛かる難作業に。
続いて連日の英国製モダンチェンバロの銘器の復活プロジェクト、今日やっと8f1列音が出るようになり早速試奏。英国らしい気品漂う明瞭な音色に感心。この楽器は古楽復興の開祖ドルメッチの本拠地ヘーズルミアで入手されたのだとか。現代古楽史の生き証人のようなチェンバロであります。
コロナ対策で都心戒厳令(?)が出されている中スタジオ近くの御贔屓の洋食屋を覗くもやはりいつもは大繁盛のお店も閑古鳥が鳴いている・・・。いつもは元気一杯の巨漢のマスターも意気消沈のご様子。料理すぐに出て来るのはありがたいものの店潰れない事祈るのみ。
都心を移動すると満開直前の桜が突風で飛ばされ花吹雪の様相。週末が絶好の花見頃のはずがコロナ騒動のお陰で自由に外も出歩けず勿論花見するなどは非国民!という扱いなのでまあ花が早目に散ろうが仕方無し・・・。
今日は先輩技術者と共同での英国製モダンチェンバロの銘器の復活プロジェクトの続き。モダンチェンバロの象徴だったもののいつのまにかデルリンに差し替えられてしまい絶滅寸前だった革のツメを使っての修復、その今時珍しい革のツメの作業をネット上で公開すると世界中から称賛、驚き、呆れ等の熱い反応が届いているよとの事(ツメ交換は先輩の担当)。今日やっとメイン8fの音が出るようになり興味津々。ヒストリカル以上に繊細な削りを要求される革のツメの調整実に面白い!
25日、間も無くコロナ対策の為首都閉鎖かも?という情報を得てCem奏者・技術者4人と共に私の車でいち早く御江戸を脱出しみちのくまで疎開へ・・・。というのは嘘でいつものようにみちのくのホールのチェンバロ陣の弾き込みに参上。ホールに入る前これまた恒例のランチはホール近くの漁港前の食堂で豪華海鮮丼。新鮮で多彩な刺身メガ盛り凄い!(そして安価!)
ホール所有の16f付き大型2段、1段ジャーマン、4ストップポジティフオルガン、クラヴィコードを交代で半日存分に弾けるとあって毎回多くの演奏家の方が参加のこの催し、出番少ない地方ホールの楽器にとっても鳴りを維持するには効果絶大であります。
演奏家の方が弾き込みの間空き時間にこれも恒例のホール御近所の温泉巡りへ。今日は目指す老舗旅館の温泉がコロナの為営業自粛との事で地元民御用達の共同浴場へ。硫黄の香り濃厚な源泉かけ流しのお湯素晴らしい!4台の鍵盤楽器と海の幸と温泉を堪能し深夜帰京。
21日、フォルテピアノ関係者及びファン必読の本がまもなく発売であります。ピアノ文化全盛期とも言える19世紀初頭のウィーンを舞台に最新データに基づいた製作家や演奏家の興味深い話を多数紹介、中でもベートーヴェンを筆頭に数多くの音楽家と関係深かった製作家シュトライヒャ一族の詳しい解説が素晴らしい! コロナ騒動で外出も憚れる時こそ読書に勤しむべし!
18日、明日からのみちのくでの仕事に備えて今日は移動日。このご時世少しでも内需拡大に貢献しようと早朝から御江戸を出発。まずはみちのく手前まだ雪残る茨城の山奥の鄙びた秘湯を訪問。今だに藁葺屋根や囲炉裏があるという歴史的遺産と言うべき建物が素晴らしい!
こちらの温泉、少し白濁しほのかに香るトロトロのお湯が絶品!流石にこの時期僻地までお客は殆ど来ないのか貸し切り状態でゆっくり極上の湯を堪能。(入湯料500円)
山奥から海に向かい北茨城大津漁港近くの海鮮食堂でランチ。この辺り魚料理のレベル高く超激戦区、御江戸周辺とは比べ物にならない程CP高し!今日のお店は初ながら海鮮丼ネタ新鮮で盛りも良く大満足、今後御贔屓になりそう。
みちのくに入りこれまた「つげ義春的寂れ具合」がマニアに大受けの街外れの湯治場跡の温泉へ。廃墟寸前(失礼!)の古びた建物が久々に訪れると改装され小奇麗になっており仰天。温泉主は「良くなったでしょう」と自慢気でしたが折角の売りの寂れ感が無くなってしまいマニアの客が減るのでは・・・と心配であります。相変わらず濃厚な源泉を薪で焚いたお湯が素晴らしい(入湯料500円)
次はみちのくの厳選した地酒を豊富に取り揃える御贔屓の酒屋で晩酌酒を選択。9年前の震災で蔵を失い苦労の末復活した地元の酒蔵の本が出版されたとの事で今日はその酒を購入。実は普段は会津の酒が御贔屓であります。
あちこち渡り歩いてやっと宿に到着。最近は街中のビジネスホテルよりも温泉街の旅館の素泊まりの方が安価、老舗高級旅館などは部屋も豪華(今日は20畳の大部屋独占)で源泉かけ流しの温泉入り放題とかなりお得。海の幸と温泉三昧で少しは内需拡大に貢献出来たかな?
17日、コロナ騒動で3月のコンサートは全滅、4月はまだ様子見の所多し、5月の中止もボチボチ・・・。気が滅入る知らせばかりのこの時期こそどんな事でも幸せを感じるひと時を持つ事が重要では・・・(コロナに負けない自己免疫力向上にもつながる筈)。私は今日某所で入手したチェンバロ界最初の大スターWランドフスカ女史の1929年パリでのリサイタルのプログラムとチケットが到着し狂喜乱舞。20世紀チェンバロ復興の幕開けとなる重要な時期の貴重な資料、しかし誰の所有だったのか知りたい所。戦前巴里でランドフスカのリサイタル聴いたという日本人のレポート何件か公表されているのでそのどなたかの所有だったのかも。
プログラムの裏には大きくランドフスカ女史がパリ郊外で開設した私設音楽学校の宣伝が!この頃はまだチェンバロと共にピアノ演奏も積極的に行っていたようですね。リサイタルでもチェンバロ演奏の中でモーツァルトはピアノで弾いたとの事。他にも色々興味深い事多数記載されており私にとってチェンバロ関係資料の中でも超一級の宝物に!いつか皆様にも見て頂けるはず・・・。
14日、朝久々に蔵王のベテランCem製作家にお電話したら「今冬は全く雪積もらなかったよ、こんなの初めて」と伺い仰天。除雪用のマイブルトーザーまでお持ちという有数の豪雪地帯なのですがね。次にニュースで記録的な早さで桜開花!との事。これはもうこのまま春になるので雪タイヤ外そうかと思うと雨の予報のはずがいきなり都心に激しい雪!令和になって想定外の事が多過ぎる・・・?
ランチはご近所(ちと遠い?)で噂の街外れの隠れ家老舗大衆中華店初訪問。老夫婦経営の昭和の香り濃厚なお店の看板メニューはどうやら炒飯、しかしメニューには天丼のように「上」「並」があるようなので上炒飯を注文するとデカ盛な上に唐揚げキャベツが盛大に付くという大サービス(それに超安価)。結構繁盛しているものの誰も麺類を注文せず皆炒飯ばかりというのも納得。大不況の中でもこういう僻地のお店が立派に生き残っておられる姿には脱帽であります。
12日、所用で都心各地を車で移動。Cem工具仕入れにピアノ部品工具屋訪問。伺うとピアノ調律師業界は余り今回のコロナ騒動の影響出ていない様子との事(本当か?)。まあダメージ少ない業種有るのは喜ばしいのですが・・・。久々に神保町通ったので寄り道しランチ。大行列必至の超有名カレー屋駄目元で覗くと開店時間に待たずに入店出来ビックリ。これも騒動のお陰か?相変わらず絶妙な辛さの真黒カレー美味し!しかしオフィス街意外にもマスク姿少ない!(マスク入手困難なせいか?)昼なのに薬屋でトイレットペーパー積み上がっておりこれもビックリ。
誘惑多い危険な(?)古書街に来てしまい思わずフラフラと古円盤屋と音楽書専門店へ。幸い高額な円盤や古書は買わずに済んだものの古楽系のコンサートプログラムの山を見つけ多数購入。ガーディナーやホグウッド、古い所ではビンシャーマンの来日公演などどれも実に興味深い!中には私が若かりし頃ホグウッドとご一緒した思い出深いツァーもありました。しかし古書街はコロナ騒動のお陰でかなり危機的な状況だとか・・・。
11日、東日本大震災から早9年目。本来は未曽有の災害の犠牲者を追悼しその体験を語り継ぐ日のはずがあの大震災をも超える国難となりつつあるコロナウィルス騒動で国内外右往左往。センバツ高校野球も異例の中止との事、阪神淡路大震災の直後でも中止しなかったのに今回はそれをも超える危機状態という事でしょうね。今の状態ではコンサート開催の復活はまだ難しいのでは? お客様が公演主催者の感染対策を信頼し感染リスクを共有してくれる常連ばかりの小規模な公演は開催可能でしょうが、大規模な規模で主催者との信頼関係が余り強くない一般の方が多い公演は、感染リスクがほぼ払拭出来るような治療ワクチンの流通や感染防止策の確立等の保証の目途が立たない限り開催は中々難しいのでは・・・?というのが現時点での私見であります。そうなれば御上の自粛要請が終わる?4月でも余り状況は変わらないのでは?
6日、修理中の約40歳の国産1段チェンバロ、総分解して内部点検してみるも埃も無くどこも実に綺麗。前のオーナーのお話では新品で購入した直後少し弾いただけであと約40年間蓋も開けず部屋の飾り物になっていたのだとか。外装は綺麗でも鳴りは完全に冬眠中の様子、すぐに目を覚ましてくれるだろうか?
こんなご時世こそ日頃行けない行列店に行くべし!と今日も地元で大人気の洋食屋でランチ。いつもは開店前から大行列ながら今日はすぐに入店。ここは味も絶品ながらデカ盛りの聖地でもあるのを忘れてました。ライスの並が他店の特盛、小⇒大盛、小小⇒並なのに日頃健啖家を自負する身としてはライス小や小小とは恥ずかしくて言えずつい並をオーダーしてしまいちょっと苦しい・・・。
英国の家族から支援物資第2段はまたマニアックな業務用マスクでありました。そろそろ欧州でもコロナ肺炎騒動蔓延中なのに日本のマスク不足の惨状を聞いて無理して掻き集めて送ってくれてます。感謝!
5日、日頃は外人客で大混雑の地元温泉街が閑散としているので急遽安部屋に1泊し温泉三昧。中規模の人気ホテルながら大浴場貸し切り状態にはビックリ、日本有数の人気温泉街ながら今回のコロナ騒動で閑古鳥が盛大に鳴いている様子。のんびり温泉楽しみたい方は今が狙い目かも・・・。こういう時期こそ温泉でも入って美味い物食って体力と英気を養わなければ!
温泉でリフレッシュした後西のスタジオ近くの漁港でランチ。魚市場の食堂で地元名物蒸穴子や鯛の刺身など盛り沢山の定食頂くもご近所で瀬戸内の新鮮な海の幸が簡単に食べれる有難味を実感。しかしこちらも閑古鳥?
食後魚市場で恒例の海産物流通調査へ。大阪湾で記録的な不漁がニュースとなっていたイカナゴ、こちらでは去年よりは漁で揚がったようでどの店も威勢良くこの時期の地元名物「イカナゴのくぎ煮」売出し中でありました。
同じくここ最近記録的な不漁というこれまた地元名物の蛸、少し獲れるようになったのか店頭にかなり並んでおりました。まだ元気に動き回る獲れたてのの地魚を見るだけでこちらも元気になりますね。
市場にはたけのこの姿も・・・。この暖冬で例年よりも少し早く出回っているのか?
スタジオでは長年放置されていたという国産1段チェンバロの修理がスタート。5オクターブながらコンパクトなサイズは有難いものの堅牢に作り過ぎた為?重いので組み立てにひと苦労。
4日、西も東も肺炎騒動のお陰で店頭から物が消えてしまった為今日は思い切って山越えて丹波の農村エリアでドラッグストア巡りの1日。相当奥地に分け入っても中々商品見つからず苦戦するも最後やっとトイレットペーパーもティッシュペーパーもウェットティッシュも入手に成功。もうまるで終戦後の食料買出しの気分でありました。
買物の後山奥の古民家蕎麦屋でランチ。地元近くから肺炎患者が出ておりガラガラではと期待するも急な休校で暇を持て余した学童を連れた家族が多数来店しており意外に繁盛。こちらのお店丁重に打った蕎麦も絶品ながら濃厚な蕎麦湯も素晴らしい。
丹波からの帰り年貢納めを無事終えた自分へのご褒美にとご近所の超人気温泉でひと休み。最近まで主力だった賑やかな外人勢が殆ど姿消し昔の落ち着いた雰囲気が復活か。こちらの名物泥のような濁り湯金泉と透明な銀泉両方を交互に堪能、塩辛く色も効能も濃厚な金泉がやはり圧倒的に素晴らしい!
3日、間も無く開催予定だった西の人気ホールでのオリジナルフォルテピアノでのリサイタル、残念ながら中止との事。新型肺炎騒動の中直前まで決行すると伺っていたのですが数日前地元初の感染者出たとの事で(それもホールのご近所でした)急遽開催断念になった様子。
公演中止で混乱続く中納税意欲満々の私は律儀に税ムショに向かい年貢納めへ(納というより節という文字が好きなのですが・・・)。税ムショ例年通り大行列かと思いきや殆ど人がおらず拍子抜け、肺炎騒動で提出期限延長にもなり皆さん納税よりもトイレットペーパー買出しに忙しいのか・・・?
今日ついに我が街にも新型肺炎患者が出たとのニュースが出て地元もますます消費は落ち込むはず・・・。そんな時こそ日頃大行列で中々入れない繁盛店に行くべし・・・とご近所の卸店直営の鰻屋を久々に訪問。真っ当な鰻が相場の半額近い激安で頂けるとの事で大繁盛のお店も今日は昼時なのにガラガラでゆっくりと美味な鰻賞味出来アリガタシ。皆さんも今しか出来ない事を探すべし!
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