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28日、新型肺炎蔓延防止と称する御上のイベント自粛要請の影響で次々と中止となっている古楽系公演、私が参加するはずだった海外グループの全国ツァー3月だけで2つも来日中止に。伊国の重鎮ビオンディ(彼は結局京の1公演のみでしたね)と日本でガチンコの「四季」対決するはずだった仏国の実力派Aベイエの全国ツァー も残念ながら中止。是非彼女の衝撃的なヴィヴァ四季をもう一度聴きたかった!
東京神奈川京都広島と回るはずだったバーゼル在住の若手日韓古楽トリオの全国ツァー も中止。今回も珍しい能舞台での公演予定されてたのですが・・・。
そして今日公演でお伺いしたホールの隣で間も無く開催予定だったカウンターテナーの大物公演もポスターにこんな張り紙が・・・。過去何度かの来日でご一緒させて頂いていただけにその素晴らしい歌声と魅力的な器楽アンサンブルが再び日本で聴けなくなったのは実に残念!
各地で開催中止が続く中私は無観客での開催となった公演にフォルテピアノで参加。どんな形であれこの時期に演奏出来るという事は実にアリガタイ!
27日、御上からのイベント自粛要請のお陰で各地で公演中止蔓延中(まるで新型肺炎と同じ勢いか?)。公共ホールは仕方無いとしても民間の公演は是非開催に踏み切ってもらいたいものです。御上がおっしゃる3月15日までの自粛期間を過ぎれば事態が回復しているかと言うと多分より深刻な事態が表面化するだけだと思います。そして日常的に国民全員が感染の危険性に対峙せざるを得ない事態は相当長期間続くのでは・・・? そうなれば感染拡大防止のため延々とイベント自粛を続けていく事も限界となるでしょう。お客様や演奏家にとって安心な感染防止策を充分に施した上でイベント開催を継続していくのが今後のベターな方向だと思います。そして何よりも今我々が一番優先すべきは感染しないあらゆる努力、感染の危険性ある場所を避ける、自己免疫力を高めるといった事でしょうね。もうひとつ重要な事はストレスを溜めない事!(実は現代人はこれが一番難しいかも?) 楽天家の私はこんな時こそ楽しい事を!と日頃混み合う人気洋食店で美味三昧。案の定繁盛店なのに昼時客少なくノンビリ食事出来ました。
26日、御上からの新型肺炎蔓延防止の為のイベント自粛要請(命令?)が出た途端堰を切ったように続く公演中止の報の嵐。早速ウチにも何件かの中止の連絡有り。現場の企画担当者は何とか公演開催したいと思っていても上層部が右へ習えと中止を決めてしまうと逆らえない様子。イベントの中止だけで交通機関等を止めないままだと感染の危険性は余り変わらないと思うのですが御上は自らが痛みを伴わない指令を出してやるべき事はやりましたと頬かむりするつもりなのでしょうね。まだ自粛要請出たばかりで各主催者は中止にするか迷っている所も多いようです。どの公演も正式な発表を待たれよ! そして自主公演の主催者へ。ひも付きの公演は御上の意向には逆らえないので中止は仕方無いところですが自主開催なら主催者の意向を明確にすれば開催も充分可能だと思います。会場での感染防止策の徹底、感染の疑いの有る方の入場自粛要請と払い戻しの実施等を明確にすればお客様も安心して公演に参加して頂けるはず。まずは出来るだけの事をやった上で開催しますので皆さまも感染防止にご協力の上是非お越しくださいとの宣言をすべきでしょうね。しばらくは音楽関係者にとって苦境が続くと思われますがお互い頑張って道を切り開きましょう!
23日、西の古都郊外にある200席の贅沢なホールにジャーマンで出動。こちら音響は最高ながら楽器搬入が中々厄介。ナンでも1人でやる私がここだけはお手伝いをお願いしてやっとこチェンバロを舞台に設置。
今日は伊国古楽界の重鎮Vn奏者率いるグループの「四季」公演来日初日。肺炎騒動にも負けず無事メンバー全員元気に現れてくれて内心ホッ(直前はトルコで四季だったそうな)。豪快な鳴りっぷりの重鎮のVnを中心に鉄壁のアンサンブルが見事!古楽系四季公演はこのグループと3月のベイエ率いるラテン混成軍団の一騎打ちの様相、同じ古楽ながら両者全く違う攻め方のようで是非続けて聴き比べすべし!ホール隣のコンビニに弁当買出しに行くとナント御江戸では姿消しているマスクが売ってました!(流石関西か?)慌てて購入し舞台スタッフの方にお伝えするもすぐに姿は消してしまっていたそうな・・・。
22日、西に移動してスタジオで楽器メンテナンスの1日。仕事の前にご近所の(ちと遠い?)御贔屓の饂飩屋でランチ。色とりどりの野菜を豪快に放り込んだカレーうどん絶品。御江戸なら大行列の人気店ながら昼時でも殆ど待たずに座れるのが関西ならではか・・・。
今日はエアコン・加湿器無しの部屋で3か月放置のチェンバロの御機嫌伺い。例年なら冬の乾燥でかなり御機嫌斜めのはずが暖冬のお陰で殆どコンディション崩れておらずビックリ。やはりこの冬は稀に見る異常気象だったのでは・・・?(楽器的にはアリガタイ冬でしたが)
例年なら今頃花見の時期というご近所の梅の名所の天神さん。さぞ満開かと意気込んで向かうも余りの暖冬で花は散り始めており今冬は見頃を逃してしまい残念・・・。
19日、実はご近所ながら再開後まだお伺いしていなかった元オリゴ(現在はチェンバロ・フォルテピアノ付き貸しスペースとして活動中)を久々に訪問。オリゴの開設者故鍋島先生の膨大な遺品の整理を継続中との事ながら、それとは別に7年前に亡くなられたチェンバロ製作家柴田雄康氏のチェンバロ関連の遺品が大量に保管されておりビックリ。行き場が無く困っておられたので引き取ったとの事。
柴田氏の遺品今日は少し拝見しただけながらチェンバロ関係者にとってはもう御宝の山!今や絶対入手出来ない貴重な資料も多そうですね。近々その御宝を皆さんの前で御開帳するイベントを開催しようと密談中・・・。マニアには堪らない放出品も同時に見て頂く予定。乞うご期待!
14日、上野の日本最古のコンサートホールに楽器持ち込まず調律のみというミッションで出動、本来は電車で行けるはずがこのご時世人混み怖い!とわざわざ車で移動(駐車場高し!)。待機時間に御近所の資料室で日本古楽史の発掘調査。今日の最大の収穫は「日本人初のチェンバロ奏者関西在住ながら作曲コンクール入賞で話題になったのか東京でも知名度はあった様子」。他にも戦前の邦人チェンバロ奏者(今日は3人)の経歴が少しづつ明らかに・・・。
今日は日本越南合同アンサンブルの公演でホールチェンバロの調律。女性奏者のアオザイの衣装実に艶っぽく素晴らしい!舞台の幕が下りた中でのチェンバロ調律客席の騒音シャットアウト出来大助かり。この日本最古のコンサートホール、今秋には海外から来日の大物古楽公演連続で開催予定。乞うご期待!
13日、銘器ながら日本には殆ど入っていない英国製モダンチェンバロ(半世紀以上前の作?)の修理の依頼を頂きベテラン技術者とご一緒に楽器拝見へ。2段鍵盤5列(16+8+8+8+4f)7本ペダルという仕様はヒストリカルに比べて中々重装備。モダンチェンバロで代表的な独逸N社の大量生産の機能的ながらドライな作りとは違い18世紀から続く英国の銘器Jブロードウッド社の伝統を引き継ぐシックな木目外装が素晴らしい!
このチェンバロ、オリジナルの革のツメがすべて残っており実に貴重!(16f付きモダンチェンバロで革のツメが残っている楽器日本では殆ど現存していないはず・・・)長年冬眠していたお陰でかなり御機嫌斜めな状態ながら修理後この歴史的銘器が果たしてどんな魅力的な音色を奏でてくれるか実に楽しみであります。
10日、みちのくでの16fチェンバロのリサイタル を明日に控え今日は舞台で念入りなリハーサル。二百席の贅沢な空間でチェンバロに精通した名手が奏でる16fチェンバロの豪快な鳴りっぷりに感嘆!遥々みちのくまで来なければ聴けない異次元のチェンバロのサウンド是非お聴き逃し無く!(東北とは言えいわきは意外に近いですぞ!)
リハの合間にホール御近所で評判ながら未発掘の鮮魚店経営の海鮮食堂で初ランチ。お勧めの海鮮定食ネタも新鮮で中々豪華(実は御飯あら汁お代わり自由だったとの事)。いやみちのくの海の幸の豊富さはやはり素晴らしい!夜も演奏家と晩酌ご一緒するもチェンバロ界のレジェンドが披露する取って置きの業界裏話が面白過ぎ・・・。
リハの前に御近所の阿蘭陀製チェンバロの御機嫌伺い。この冬の乾燥知らずのお陰でコンディションそれ程崩れておらずひと安心・・・。去年夏のみちのくでの台風豪雨の被害が間近に迫っていた話には仰天でありました。
9日、みちのくのお馴染みのホールでの16f付きチェンバロを使ってのマスタークラスに調律で参加。ホールにチェンバロが入った十数年前には市内にチェンバロ経験者が殆どおられなかった事を思うと今回の多数の受講者聴講者が参加の盛況振りを見てホールスタッフの皆さんの長年の市民へのチェンバロ普及の努力に頭が下がる思い。
今回は新たにホール楽器に加わったクラヴィコードも登場、講師を務められた大御所の奏者によってお披露目演奏も・・・。
昼休み調律あるので演奏家とランチご一緒出来ず、仕方無くホール御近所の喫茶店で持ち帰りのサンドウィッチを注文。中華、オムライスとデカ盛り激戦区のこの街でこのサンドウィッチも有名なそうな・・・。フワフワの玉子サンドは絶品。マスタークラス終了後皆さんとみちのくの海の幸で一杯。今や日本古楽史の生き証人たる大御所先生から沢山の興味深い想い出話伺う事が出来大収穫。
7日、浪速の北にある新しいホールでの「四季」公演リハにジャーマンで出動。今年に入ってもう3つ目の四季ながら今日はヴィヴァルディでは無くハイドン。ヴィヴァ四季公演はこの後すぐヴィオンディとベイエと古楽系公演も続くのですが・・・。しかし今になって四季ブーム再来なんでしょうかね?
このホール近くには大の御贔屓の隠れ家蕎麦屋があり今日も勇んで訪問。ここの天ざる打ち立ての蕎麦の美味さもさる事ながらテンコ盛りの天婦羅が量・味共に凄すぎる!また大将と女将の掛け合いがまるで上方漫才で実に楽しい・・・。本当は大将の店内乱入パフォーマンスも見物ながら(蕎麦は塩で食べろとか色々客に注文付けてくるのがまた楽し)今日は蕎麦打ちで忙しく残念ながら見れず。
3日、モダンオケの仏蘭西プログラム2日目は上野の老舗ホールへ。昨日の赤坂も今日の上野も音響の素晴らしさが売りの大ホールながら同じ演奏が全く違う聴こえ方するんですね。どちらも席の位置でもかなり印象違う様子。しかしラモーとルベルというフレンチバロックのプログラムではモダンのダイナミックさと古楽の切れ味を上手くミックスした仏国指揮者の棒捌き素晴らしく多分バロック嫌いが多いモダンオケファンにも大受けでありました。
こちらの老舗ホール、歴史的な建物ながらその斬新さは今だ健在、実はお客様は見られないバックステージも見物であります。来演した世界中のオペラ・バレー・オケの記念プレートが壁や天井所狭しと飾られている様子は実に壮観!またそれぞれが実に贅沢に作られており毎回来る度に見惚れてしまう程。
このホールの楽しみは御近所のランチ巡り、今日も稲荷町に繰り出し御江戸では珍しい京丹後の魚専門の割烹で海鮮丼。大味な外海の魚では無く繊細ながら濃厚な山陰の地魚の味実に美味し。
2日、赤坂の名門ホールでのモダンオケ公演に白フレンチで出動。大ホールで大編成の爆音モダン楽器陣に囲まれながらチェンバロは生音勝負!ラモーやルベルというフレンチバロックの作品をモダン楽器で見事に調理した仏蘭西人指揮者の棒捌きが圧巻!明日は上野の名門ホールで同プログラムの公演有り。
チェンバロ以外にもラベルの曲で使用の楽器陣が舞台にズラリ。チェレスタ、シロフォンなど鍵盤楽器との共演は滅多に無く興味津々。
去年11月新百合ヶ丘のオペラハウスで上演され大好評だったAスカルラッティのバロックオペラ「貞節の勝利」。2月21日にFMラジオで放送されるとの事。最近発表された音友の2019コンサートベスト10でも多くの方がこのオペラを挙げておられましたね。上演後に絶賛の噂を聞いて聴き逃したと悔しい想いされた方には朗報であります。ほぼ引越公演並みに本場伊太利のテイスト満載、メインの伊国勢に引けを取らなかった日本勢の歌手器楽陣の充実振りも素晴らしかったバロックオペラ、是非ラジオでお楽しみあれ!
1日、地元で長年Bachのカンタータを演奏し続けているグループの公演本番。舞台は冬特有の異常乾燥でチェンバロはボディーが捻じれ始め音が出なくなるなど悲鳴を上げる程・・・。悪条件の中での2台調律も難易度高く久々にハードな現場。
今回のホールのご近所には地元でも有数の活気有る商店街があり今日も週末の買い物客で大賑わい。メイン通りの裏にも老舗の市場があったものの間も無く閉鎖との事で別れを惜しむ為久々に訪問(40年前御近所に住んでおり良くお世話になったものでした)
市場は殆どシャッター通りと化しており閑古鳥が鳴いてました・・・(涙)。最後とばかり蒲鉾屋で昼飯買うも僅かな買い物なのにおまけで揚げたてを付けてくれたりと人情溢れる商いは昔のまま、イヤ市場閉鎖実に残念!
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