フランスピアノとオリジナルモダンチェンバロ
28日、楽器見学の1日。早朝より気温氷点下という極寒の軽井沢に向かいフランスでの豊富な修復経験を元に帰国後フランスピアノ専門で活躍する修復工房を初訪問、まずは修理を終えたばかりのショパン時代のプレイエルピアニーノを拝見。このモデルだけでも4台も修復されたとの事で貴重な経験談を御教授頂きアリガタシ。
工房にはこれまた修復間も無しというフランスの銘器ガボー社の小型グランド も。1945年製と戦争期の製造ながら材木は上質の物を使用しており(材料のストックが充分あったのだとか)小振りな割に鳴りもゴージャス、何よりも仏蘭西近代風の洒落たデザインが素晴らしい!興味深い修復中の様子はこちらをご覧あれ。
もう1台仏蘭西ピアノ黄金期とも言える1860年製のプレイエルグランド(ショパン時代に近いモデル)も・・・。こちらはまだこれから修復する予定だとか。完成が楽しみ。
軽井沢の次は山を降りて高崎へ。途中山中の古びた旅籠兼食堂に立ち寄り御当地名物のマス料理と蕎麦の定食。自前の養殖池から獲れたてというニジマスの蒲焼素朴な味ながら中々美味。
山を降りて次はさるピアニストの個人スタジオを訪問。仏米独日の希少な歴史的フルコン4台がずらりと勢揃いする壮観のコレクションに仰天。ここでも仏蘭西の銘器ガボーに遭遇。有名なErard,Pleyelに隠れて地味な存在ながら実はフランス3大メーカーで最後まで製造続けたのはガボーでした(Pleyelは別会社として復活していましたが)
最後は海外ピアノを豊富に在庫の大手ピアノ店を訪問。数十台のピアノを拝見するも実は本当のお目当ては絶滅寸前というオリジナルの革のツメのままのノイペルト社のモダンチェンバロ。やはり革のツメはデルリンとは違うクリアながら暖かみのある魅力的な音色でしたね。お隣にはワルターモデルのフォルテピアノも・・・。
「チェンバロ」カテゴリの記事
- チェンバロ界のレジェンド登場(2024.12.12)
- 師走恒例ゴールドベルグ変奏曲(2024.12.10)
- ご機嫌伺いしてみると(2024.12.09)
- 無事帰国(2024.12.08)
- ハンブルグ美術工芸博物館(2024.12.06)
コメント