名手の残り香
22日、先月Cルセ氏と共に全国を廻った鳥の羽フレンチ、次回の登板の為A=410から392へピッチ変更へ。鍵盤移動の都合で結局5Hzものピッチ上げとなり断弦しないように(この楽器切れ易い!)慎重に調律を繰り返し何とか安定。しかし下げる時は簡単に安定するも上げる時はかなり回数重ねても落ち着かない・・・。結局5回も調律する羽目に。
今回も名手の残り香を存分に味わいながら調律するも連日マレやフォルクレ(ソロ素晴らしかった!)でタップリ弾き込んでくれた上に少し低いピッチはチェンバロに取っても居心地良かったようで1カ月も放置していたのに今だに明瞭で豪快な鳴りっぷりには持ち主もビックリでありました。オリジナル楽器や鳥の羽に精通する名手ならではの技なのでしょうね。
鳥の羽フレンチ、次回の登板は日本古楽界の重鎮デュオ有田正広・有田千代子コンサート(12月13日池袋明日館)。今回は17~18世紀フレンチプログラム、音響素晴らしい重要文化財の洋館での日本の名手達の演奏楽しみであります。日本で唯一オリジナルチェンバロに精通している奏者の楽器の鳴らしっぷりにもご注目あれ!
今日は鳥の羽フレンチに続きキットをベースに日本で作られたというフレンチ2段がドッグ入り。早速総分解し内部まで点検するもキットだけあって部品や設計の安定度が抜群で中々堅牢な作りに感心。
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