立体ステージ
8日、日欧混成グループの全国ツァー千秋楽は古楽系一番人気の都心の小会場で昼夜2公演。これまでのイタリアンプログラムから一転今日はテレマン特集との事で鍵盤楽器3台使用は同じながらチェンバロ1台は小型イタリアンから大型2段ジャーマンへ差し替えの上オルガンチェンバロ2段積みとなり運送屋兼調律師にとってハードな1日。しかし豪華な通奏低音隊と華やかな旋律隊のアンサンブルは実にゴージャス!
しかしこのグループただ贅沢に楽器沢山使うだけでは無く中々創意工夫上手、今回も変形舞台のお陰で音響バランス取り難い会場に演奏家専用お立ち台(?)を用意して旋律楽器とガンバがチェンバロより高い位置で演奏するという立体ステージを設置し極上のバランスを確保。しかしそのお立ち台を見るとよくぞそんな高くて狭い所で長時間演奏出来たなあと感心・・・。
このグループの鍵盤奏者ジュリアンはかのブルージュチェンバロコンクールの覇者でもあります。今日初めてウチの2段ジャーマン弾いたところ非常に気に入ってもらったようで2公演の合間の休憩時無人の会場で勝手にゴールドベルヒ變奏曲を弾き始め一人リサイタル状態。私は舞台裏でコッソリ聴き惚れてましたが流石はブルージュの覇者だけあって実に素晴らしいBach!。いつかはソロで来日してもらいたいものであります。
« 独逸の古楽トリオ唯一の来日公演 | トップページ | 名手の残り香 »
「チェンバロ」カテゴリの記事
- 来日チェンバロ奏者2人TV登場(2025.03.11)
- 情報交換(2025.03.08)
- 日本最北端のチェンバロ技術者(2025.03.01)
- チェンバロご機嫌伺い(2025.02.27)
- 千秋楽(2025.02.23)
コメント