Skowroneckのイタリアン
21日、出陣間近のチェンバロ陣の最終調整、今日は現代古楽界に大きな足跡を残した独逸のチェンバロ製作家Martin Skowroneck氏(1926-2014)作のイタリアン2台がお相手。1台は1958年製の小型楽器、180cmと超コンパクトなボディながら音量はウチで一番という鮮烈な鳴りっぷりが特徴か。90年代に製作家自身によって大改造されたので音色も実にフレッシュ!(もしかすると現代ヒストリカルチェンバロのレンタル楽器としては世界最古かも?)もう1台は1980年製で長さ250cm、5オクターブ(FF-g3)のスカルラッティ音域を持つ大型楽器でどんな時代地域の曲にも合う雄弁で芳醇な音色であります。
2台共鍵盤のネームボードの奥には味の有る(乱暴な?)走り書きの直筆サインが・・・。楽器もサイン同様結構豪快な作風であります。(緻密な作風の製作家達からは何故こんな粗っぽい作りの楽器から魅力的な音色が生まれるのか不思議がられていましたが)作りが粗いお陰で調整によっていくらでも音色を変化させられるのも面白い(その分調整はシビアですが) 最近はこの2台の兄弟楽器揃い踏みの出番多し、この秋もこちら(愛知、東京)やオペラ(新百合ヶ丘)で登場の予定。乞うご期待!
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