宮崎の横田宗隆氏製作のパイプオルガン
今年3月にオルガン界の巨匠H・VOGEL氏を招いて完成披露された宮崎の教会にある横田宗隆氏製作の18ストップのパイプオルガンを念願叶ってやっと拝見する事に(今回の南国行きの大きな目的はこれでした)。長年世界中の歴史的オルガンを研究してきた横田氏がその豊富な経験から導き出した本格的な歴史的建造スタイルとそこからさらに進化させた氏の独創的なアイデアが詰まった見事なオルガンの出来栄えには感嘆。
殆どのパイプオルガンのような歴史的構造に現代テクノロジーを混ぜ合わせるような事はせずオルガン黄金期と言える18世紀ドイツのスタイルを忠実に復元した製作スタイルへの拘り様が音色、タッチ、楽器全体の鳴り方等あらゆる部分にも反映しており実に素晴らしい!
もうひとつ大きな特徴は足踏みふいごが備え付けられている事。人の力により送り出された風によって奏でられるオルガンの音色は実に表情豊かで一度聴けば虜になってしまうはず・・・。今回は特別にふいご師も体験させてもらうも中々難しい技術ですね。VOGEL氏による演奏の録音はこの足ふいごによる演奏だったとか。
完成したばかりながら横田氏が初めて日本で作った大型オルガンの噂を聞きつけた海外のオルガニストも早々に宮崎まで押し寄せているとの事。オルガン演奏家、製作家含め歴史的パイプオルガンに関心ある方はこの画期的なパイプオルガンを見に是非宮崎まで行くべきだと思います。実は5月に宮崎で震度5の強い地震があり完成したばかりのオルガンへの被害を心配したのですが幸い無事だったとの事で安心しました(阪神淡路大震災を経験した身としては心配で堪らなかったのですが)
このオルガンの詳しい情報はこちらのHPをご覧ください。宮崎ルーテル教会のHPはこちら
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