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29日、今日が千秋楽となる古楽器によるモーツァルトオペラ公演の前にスタジオご近所の歴史的洋館で開催中の我国音楽界の重鎮であった指揮者の回顧展を拝見。実はこの方戦前はVn奏者としても活躍されていたのですが昭和18年3月に日本滞在中のエタ・ハーリッヒ=シュナイダーとピアノ三重奏で共演していたという記録が展示されていると伺い慌てて参上した次第。戦時中ながらエタ・ハーリッヒ=シュナイダーは後の巨匠となる日本の若手実力派の弦楽器奏者達とアンサンブルで積極的に共演していた様子。しかし共演したはずの巨匠達の回想録に彼女の名前が全く出てこないのが謎ですね。
古楽器によるモーツァルトオペラ千秋楽。今日も器楽陣と歌手の充実した演奏で会場は大盛り上がり!舞台中央に陣取るフォルテピアノは「調布の王様がお弾きになる楽器」となっておりました。3時間という長丁場のオペラ終演後すぐにメンバーの一部は同じ音楽祭の別の公演でも演奏したそうな・・・。
28日、古楽器によるモーツァルトオペラ 本番初日。梅雨+台風接近とかなり悪条件ながら舞台の環境は意外に良好でフォルテピアノの御機嫌も良くアリガタシ!演奏会形式のシンプルな舞台ながら小粋な演出と堂々たる歌手の熱唱そして切れ味鋭い古楽器の演奏が合わさり圧巻のモーツァルトでありました。長年日本古楽界に関わっている裏方のオッチャンの正直な感想としては、コントロール難しい(はずの)古楽器を今や若手でも実に巧みに演奏する姿を見ると隔世の感に堪えない・・・のですよ。明日14時から2回目の公演あり!まだ日本では数少ない古楽器によるモーツァルトオペラ是非お聴き逃しなく!
スタジオに広い音域(バッハが存分に弾ける!)でヒストリカル仕様のタッチの国産スピネットがドッグ入り。この楽器見ると昔の量産モダン仕様スピネットとは音色もタッチも随分違うのに感嘆。
27日、御江戸西側で開催中の音楽祭、今日は主役2人がトークと演奏で盛り上げ管や弦のカルテットが競演する公演本番。直前に折角フォルテピアノが来てるなら主役のモーツァルト連弾に使いたいと言われ(当初はモダンPf使用だったそうな)オペラリハだけでなく急遽こちらの公演にも出動。しかしこちらのホール内装が大理石で残響豊か、客席の傾斜も理想的で実に古楽向けですね。
公演後は音楽祭のメインプログラムであるモーツァルトオペラ のゲネプロ。オケも歌手も国内外の実力派を揃えた古楽器による演奏はモダンオケでは味わえないような軽妙かつ色彩感溢れるモーツァルトに・・・。今日の指揮者弾き振りのフォルテピアノ、演奏よりは物語の中で重要な役目を負った派手な小道具の置き場として大活躍でした(笑)。いよいよ明日明後日マチネー本番であります。滅多に聴けない古楽器によるモーツァルトオペラ是非お見逃しなく!
26日、今日から古楽がメインの音楽祭に本格参戦。まずは由緒ある古寺本堂でのOb+Cemデュオ公演に出動。豪華な文様装飾のチェンバロと黄金色に輝く仏具装飾の組合わせが実に贅沢!満員のお客様来場との事で場内の蒸し暑さを心配し事前からキンキンに冷房で冷やして頂くも奏者の熱演のお陰かお客様の熱い反応のお陰か場内気温急上昇した様子で久々に本番中に急遽調律手直し有り(1音だけでしたが)。しかしリサイタルに自転車で会場入りされた方初めて見ました・・・(奏者の自宅すぐご近所でした)。
音楽祭のメインプログラムのモーツァルトオペラも指揮者弾き振りのフォルテピアノが入ってのリハ。明瞭で躍動感溢れる古楽器でのモーツァルトはモダンオケでは出せない世界か?今回参加の国内外の古楽系の歌手の充実振りも実に素晴らしい!本番乞うご期待!
22日、伊国老舗歌劇場ロッシーニ公演今日はハマの中華街近くのホールへ。連日の会場移動演目交代の為舞台セットはシンプルながら(セット転換ほぼ人力なのが微笑ましい)豪華歌手陣の強靭な歌声今日も圧巻。今回のベテラン鍵盤奏者ウチの1段ジャーマンえらく気に入ってくれたようでアリガタシ(イタリアンモデルだと思っていたようですが)。オペラにはイタリアン系の立ち上がりが早く音が残らない音色が合うようですね(ホールに良くあるフレンチモデルは嫌われるかも・・・)。ランチに中華街に繰り出すも余りに数が多くどれが真っ当な料理出す店か良く判らずすごすごと退散(マズそうな店はすぐ判ったのですが)。地元神戸の中華街ならそこそこ美味そうな店は外観で見分けられるはずがハマではその鑑定力が全く通じず・・・。
20日、伊国古都歌劇場ロッシーニオペラ2日目は渋谷の老舗ホールへ。余り縁が無いホールなので久々に来ると搬入口やバックステージの狭さに改めてビックリ(その代わりオケピットやたら広いのですが・・・) 今日もオペラの本場の豪華歌手陣の「オケに負けない強靭な歌声」大受けでありました。やはりあちらの主役級の歌手は体格からして違いますね。
仕事が無い限り足を踏み入れる事が無いお洒落な街渋谷に折角来たならばと食べ歩き。まずは妖しいホテル街のさらに裏路地奥の怪しいビルの中にあるフライ専門の定食屋へ。ハム、鳥カツ、コロッケの3種のフライの定食がナント650円!今時渋谷のど真ん中で昭和のままの値段のお店があるとは・・・。しかし流石渋谷らしく外人客多し。
夜はホールすぐ近くの珍しいちゃんぽん専門店へ。本場長崎の昔の味に拘るというこちらのちゃんぽん最近のチェーン店のような精練された万人向けの味では無いのは確かながら値段は長崎どころか立派な渋谷価格でしたね。値段も昔の長崎に拘って欲しかった・・・。
19日、まずは個人宅で季節跨ぎでトラブル発生というシュタインモデルのフォルテピアノの御機嫌伺い。梅雨の湿気が原因かと思いきや異常気象による湿度乱高下の可能性高し・・・。今やどの季節でも加湿器除湿器を用意し湿度計をこまめにチェックしなくては安心出来ない御時世かも?
今月号の月刊文芸誌新潮には昭和16年初めて来日した本格的チェンバロ奏者エタ・ハーリッヒ=シュナイダーと日本人初のノーベル賞受賞者湯川秀樹が登場するという小説が掲載されてます(この2人の関係が実に興味深いのでチェンバロ関係者は是非お読みあれ!)。その著者である作家の黒川創氏が今日スタジオ来訪。今回執筆された小説で主役として登場したエタ・ハーリッヒ=シュナイダー、ナチスからの亡命、ゾルゲ事件、東京裁判への関わり等謎の多い人物なのですが彼女を小説の題材として選び出し色々調査されたという著者の方と様々な情報を交換させて頂きありがたし。
17日、西で季節跨ぎのチェンバロの御機嫌伺いの1日。まずは地元の個人宅のK工房作の2段フレミッシュがお相手。少し冬眠気味だった楽器も総分解して埃取り、錆落とし、金属磨きと隅々まで手を入れるうちに徐々に目が覚めてきたようで最後明瞭で力強い音色が戻りヤレヤレ。
続いて古都(相変わらず外人観光客溢れてました)の個人宅のI工房作の2段フレンチがお相手。こちらは日本家屋ながら環境管理が上手くいっており厳しい冬も無事越せた様子。フタを殆ど開けていないとの事で響板の絵に埃が付かずいつまでも美しいのには感心。
今日のランチは古都の旧帝大近くのの路地裏にある老舗大衆食堂を久々に訪問。前回その凄さを知らずにフライ定食を頼むも余りのデカ盛りに大食漢の私でも沈没しそうになったのでリベンジの今日は無難な(?)日替わり定食を注文。それでもカツ、味噌茄子、揚げ春巻き、がんもどきとネタの多さには感嘆!これで520円!令和の世ながら昭和のままの食堂であります。夜はまたもや500km東へ爆走。
16日、伊国古都の歌劇場の引越来日公演初日となる浪速の老舗ホールにチェンバロで出動。歌劇本場の実力派揃いの歌手と百戦錬磨のオケによるロッシーニの演奏は実に圧巻。ロッシーニと言えばこの会場で4年前巨匠ゼッダ氏が振った名演が今だ忘れられず・・・。今回伊国のメンバーによる演奏だけにあの独特の「ロッシーニ節」が再び味わえたのが素晴らしい!
こちらのホール近くには浪速が誇るカレー屋があるので久々に訪問。こちらのカレーは一口目は甘さを感じるもすぐに心地良い辛さがジワジワと押し寄せて来る独特の風味が特徴。開店と共に飛び込みその味を堪能していると東京から遠征の舞台スタッフチームがドンドン来店。皆さん浪速に来たならとここのカレーを楽しみにされている様子。
14日、御江戸に戻り出陣前の演奏家宅の米国の名工作のフレンチ2台の御機嫌伺いへ。豪快な鳴りっぷりを誇っていたこの楽器を去年名工の弟氏(著名な演奏家で優秀な技術者でもあるのですが)がリサイタルで使う際自分で再調整したのですが。兄弟ながら「豪快な兄、華麗な弟」と二人の音色の指向が全く違うのにはビックリでありました。弟によって大変身した後の音色も中々魅力的であります。
九州旅では旨い蕎麦に出会えず欠乏症に喘ぐ中幸い今日の訪問先のご近所が蕎麦激戦区だったので人気店で久々に蕎麦を堪能。こちらの大盛は通常の3人前との事で流石に恐れをなして可愛く中盛を注文(それでも2倍あるそうな)。
今日の最後はまたもや米国のベテラン作の5オクターブのフォルテピアノの御機嫌伺い。この楽器もヤンキー魂溢れる(?)豪快な鳴りと堅牢なボディが特徴か。今日は米国製楽器尽くしでありました。
12日、朝起き抜けに港街の高台の宿から景色を眺めると町ひとつ分はあろうかという巨大客船が停泊中でビックリ。
今日はさる音大のチェンバロの御機嫌伺いの1日。我国チェンバロ製作の大御所H氏作のフレミッシュ2段、ヒストリカルの構造を忠実に模倣した作りは四半世紀経ても殆どトラブル知らずで実に堅牢。
昼はご当地名物ちゃんぽんが旨いと地元民に人気の街外れの年季の入った大衆中華へ。少しエグ味ある(?)濃い味は慣れれば癖になるのかも・・・。地元のある方はちゃんぽんの評判店沢山あれど一番美味いのは実は全国チェーンのリンガ-ハットだとおっしゃってましたね。
御江戸への戻りに途中下車し今回もさるフォルテピアノコレクションを拝観。今回は今話題のショパン時代のPleyelを弾かせて頂きアリガタシ。
11日、宮崎でのオルガン拝見の次は長崎でのチェンバロ御機嫌伺いへ。まずは球磨の宿近くの有名な駅弁屋(まだ駅弁売りがご活躍だとか)で鮎寿司をランチで購入。折角の九州横断なので高速使わず沿道の景色楽しみながら下道でノンビリ北上。
天草からフェリーで渡り長崎入りするも途中の雲仙は何故か温泉多いエリアなので(確信犯)仕方無く途中の立ち寄り湯で休憩。まずは雲仙の山中にある硫黄臭強く白濁した秘湯感満点の温泉へ。
次は海沿いの温泉街の路地奥の地元民ばかりの古びた公衆温泉へ(入浴料たったの150円!)透明ながら熱めの濃厚な掛け流しの温泉が素晴らしい。温泉で長距離ドライブの疲れを取って長崎入り。
長崎の街に入る前に少し離れた山奥にある蓄音器とアナログオーディオ、そしてレコードの膨大なコレクションを持つ博物館を訪問。SPレコードやヴィニール盤(LPやEP)も自由に聴けるとあってアクセス悪いながらも中々人気の様子。
こちらのご自慢の試聴用の最高級オーディオ陣。以前よりかなりグレードアップしているのに仰天するも聞けばコレクターからの寄付が多いとか。JBLやタンノイなどの最高級オーディオに交じって巨大なゴトウホーンなどもありアナログオーディオ好きには堪らない!数万枚のSP盤コレクションの中に私が長年探し求めているエタ・ハーリッヒ=シュナイダーの日本録音盤が無いか伺うもまだ在庫リストが出来ていないのでご自分で数万枚の盤の中から探してくださいねとの事・・・(汗)。
夕方やっとチェンバロの御機嫌伺いで演奏家宅に到着。長年の湿気によるダメージがかなり蓄積しており少々悪戦苦闘するも何とか楽器の機嫌も直りヤレヤレ・
夜は日本三大夜景に数えられている絶景の景色を眺められる温泉宿に宿泊。安部屋だったので夜景見れない方角だったものの温泉露天風呂から絶景を堪能、
今年3月にオルガン界の巨匠H・VOGEL氏を招いて完成披露された宮崎の教会にある横田宗隆氏製作の18ストップのパイプオルガンを念願叶ってやっと拝見する事に(今回の南国行きの大きな目的はこれでした)。長年世界中の歴史的オルガンを研究してきた横田氏がその豊富な経験から導き出した本格的な歴史的建造スタイルとそこからさらに進化させた氏の独創的なアイデアが詰まった見事なオルガンの出来栄えには感嘆。
殆どのパイプオルガンのような歴史的構造に現代テクノロジーを混ぜ合わせるような事はせずオルガン黄金期と言える18世紀ドイツのスタイルを忠実に復元した製作スタイルへの拘り様が音色、タッチ、楽器全体の鳴り方等あらゆる部分にも反映しており実に素晴らしい!
もうひとつ大きな特徴は足踏みふいごが備え付けられている事。人の力により送り出された風によって奏でられるオルガンの音色は実に表情豊かで一度聴けば虜になってしまうはず・・・。今回は特別にふいご師も体験させてもらうも中々難しい技術ですね。VOGEL氏による演奏の録音はこの足ふいごによる演奏だったとか。
完成したばかりながら横田氏が初めて日本で作った大型オルガンの噂を聞きつけた海外のオルガニストも早々に宮崎まで押し寄せているとの事。オルガン演奏家、製作家含め歴史的パイプオルガンに関心ある方はこの画期的なパイプオルガンを見に是非宮崎まで行くべきだと思います。実は5月に宮崎で震度5の強い地震があり完成したばかりのオルガンへの被害を心配したのですが幸い無事だったとの事で安心しました(阪神淡路大震災を経験した身としては心配で堪らなかったのですが)
このオルガンの詳しい情報はこちらのHPをご覧ください。宮崎ルーテル教会のHPはこちら
10日、快適な太平洋ナイトクルーズを経て南国日向國へ上陸。まずはご当地名物のうどんの超人気店へ。他の硬派の本場と違ってこちらのうどんは唇で噛み切 れる程柔らかい・・・。しかしその柔らかさのお陰でイリコ風味満点の個性的な出汁とのカラミ方が絶品、今日はこれまた名物ゴボ天をトッピング。
朝食後は今回の南国行きの重要な目的たる世界的な名工が日本で初めて作った大型オルガンを見学。詳しくはまもなくレポートの予定。
オルガン見学後は長年お世話になっているオルガニストと和食店でランチ。藁焼きの鰹のタタキ絶品でありました。二人で様々な話題で盛り上がる中私のライフワークである日本古楽史研究のネタで「昭和8年にクープラン一族が関わる有名なパリのサンジュルヴェ教会のオルガニストが世界初のオリジナルチェンバロの録音をした」というお話を紹介すると「先日そのサンジュルヴェ教会の今のオルガニストがウチのオルガン弾きたいとこの街にやって来て演奏後正にこの店でこの鰹のタタキ食べて大喜びだったわよ」と伺いその偶然にビックリ・・・。
オルガン見学後は先日コンサートで訪れるもご近所の全国に名立たる温泉エリアに足を向ける事が出来なかった無念を晴らすため(笑)山奥の秘湯温泉巡りへ。まずは炭酸泉が名物な温泉へ。強烈な炭酸で掛け流しのお湯がブクブクと泡吹くのにはビックリ。一番強い炭酸の湯に入ろうとするも余りの冷たさに浸かる事も出来ず・・・。
次も山奥の古い湯治場跡の温泉へ。強烈な硫黄臭の真っ青なお湯は秘湯感満点!露天風呂はどうやら混浴のようでしたが入る勇気無く大人しく内湯を堪能(幸い貸し切り状態でノンビリ出来ましたが)
温泉街から街に下る途中今もモクモクと噴煙立ち上る火山の近くを通過。そう言えば温泉にもいざ噴火の際の避難方法が張り出してありました・・・。
山を下りて球磨國へ。温泉街に行くと昭和中期にタイムスリップしたような歴史的遺産の湯屋が今だ健在!流石に湯疲れして外見見学のみで退散。
夜は温泉街に現存する昭和8年築という由緒ある老舗和風旅館へ(素泊まり安かった!)。宿自慢の温泉はとろみ溢れ硫黄臭漂うお湯が最高。少し深目の湯船の中にベンチイスが沈めて有りリラックスした姿勢で温泉に浸かれる工夫には感心。温泉巡りの〆に相応しい名湯でありました。
8日、モダンオケのモツレク本番にポジティフオルガンで出動。プログラムにはPfコンチェルトもありピアノの調律優先でオルガンの調律時間殆ど無いよと言われていたものの旧知のピアノ調律師の方が早めに仕事切り上げてくれ大助かり・・・。LED照明の下大ホール満員で舞台がどの位温度変化あるか判らなかったものの予想が見事に当たり本番でもピッチが変わらずホッ(オルガンのピッチ設定は本当に難しい!)。しかし滅多に聴かないモダンオケ+モダンPfによるモーツァルトPfコンチェルト、聴き馴染んだ古楽器の演奏と余りに違うのには正直ビックリでありました。作曲から200年の変化は途轍もなく大きいかも・・・。隣の中ホールで御贔屓の御江戸の噺家の独演会があったので楽屋のモニターで音声無し画像だけでチラ見するも内容全く判らず残念!
昼本番を終え久々に西のスタジオへ。楽器調整の前にご近所の居酒屋で目の前の漁港で獲れたての穴子、蛸、鯛、平目など新鮮な海の幸を堪能。やはり瀬戸内の魚が一番!
2日、先日拝見した大阪吹田で開催中の貴志康一回顧展(6月9日まで)に感銘を受け2006年に刊行されていた伝記を読むと私が研究する日本古楽史との接点が色々ある事が判明。彼が高校時代に室内楽の仲間として交流したのが後に日本で二番目にチェンバロを演奏した関西のピアニスト、またベルリン留学時代にも日本で最初にチェンバロを弾いた奏者と同門だった、帰国後のパトロンに日本チェンバロ史の重要人物徳川頼貞や大倉喜七郎などもいた・・・など興味深い話がゴロゴロ出てきて興味が尽きず。中にはかのゾルゲが貴志康一の演奏を聴いたとの話まで飛び出し仰天(ゾルゲも日本チェンバロ史のキーパーソンですね) 古楽史との関係は出てきませんが戦前の日本洋楽界において僅かの期間ながら大活躍した関西が誇る天才音楽家の生涯を知る絶好の機会でもありますので回顧展是非ご覧ください!
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