獅子王公演終えて
16日、たった東西2公演ながら今までのフォルテピアノの概念を覆すような強烈な演奏を披露してくれた阿蘭陀のピアノ獅子王、一夜開けても興奮冷めやらず。今回の来日ではモダンピアノでの公演(皇帝でN響と共演、7月にTV地上波で放送予定)直後にフォルテピアノにスイッチしたもののタッチの切り替えが実にスムーズ’実は両者の奏法に余り違いが無いのかも)。しかしウチのワルターからすぐにあれだけの強靭で多彩なサウンドを引き出すのには驚愕するも本番前後に楽器をチェックすると全く叩かれた痕跡が無いのにも感嘆・・・。普通フォルテピアノで音量出そうと強めに弾くと調律が狂ったり鍵盤メカにダメージが起こったりするも彼の演奏ではそんな痕跡は全く無し(休憩中に調律手直し手間取ったのはほぼ満員のお客様の熱気からの変化の為でした)。彼のは完璧な脱力と敏捷な指のバネを併せ持つフォルテピアノにとって理想的な奏法なのでしょうね。
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