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30日、地元室内オケのリハ2日目。会場が自宅のご近所なので今日は徒歩でノンビリ出勤。川縁の遊歩道(ランニングコース?)を行くと家からホールまで信号全く無しで行ける超近道。
自然豊かな川には沢山の野鳥も飛来しているし川底には小魚(オイカワ?)も沢山泳いでいるし中々楽しい散策コースであります。
今回の公演は客演のVn奏者の仕切りながらドイツ人らしい徹底振りを発揮され連日各パートの配置の入れ替え有り。今日のチェンバロはフタ取り正面に。しかし晴天続きで異常乾燥止まらず遂に湿度20%台突入へ。
チェンバロの出番早く終わったので地元で御贔屓の隠れ家蕎麦屋でランチ。饂飩より太い蕎麦を溜り醤油で頂くという面白いスタイルで蕎麦好きには堪らないお店(細い蕎麦もあるのですが)。ツルツルと蕎麦を手繰るというよりは香り濃厚な太蕎麦をモグモグを噛みしめるの感じが実にユニーク。江戸前の粋な感じは無いものの「蕎麦食べた!」という充実感は満点であります。
ランチの後はこれまた地元の歴史的洋館巡りへ。まずは昭和13年に地元の富豪の私設美術館として建てられ今は市の公文書館として使用されているアールデコの建物を訪問。ここは明治からの膨大な資料を所蔵しており私もここから日本で最初のチェンバロリサイタルの貴重な資料など発掘出来た日本古楽史の研究家にとっては聖地のような所でもあります。
次は明治37年に某大学創立当初のチャペルとして作られ今は文芸館なっている洋館を訪問。地元関連の小説家の紹介展示の中には御贔屓の稲垣足穂の生原稿などあり見応え有り。
最後は地元出身のポップアートの巨匠の展覧会へ。もう80歳を超えるご高齢ながら全く創作意欲衰えないパワフルさには感嘆。大半が近作の中僅かに1960年代の作品もありその対比が興味深し。電車釣り広告ではさる部分が問題となりシールで隠されたという話題のポスターがこれ。
29日、久々に地元に帰ったので2年前のリニュアル後も未訪だった歴史的洋館をやっと見学。昭和8年建築後戦災と震災にも耐え地元民に愛され続けたユニークな外観の由緒ある公会堂が殆ど姿変えず今だ健在と判りホッ。天井高く漆喰壁で音響良さそうな部屋は蓄音器コンサートにはピッタリな雰囲気!歴史的洋館でのイベント東の明日館と共に西でも是非実現したいところであります。
この公会堂には戦前より地元でハイカラな洋食を出して人気を誇ったレストランが今だ営業中。今日は昔から名物のオムライスを注文。昔はこれが憧れのハイカラ料理だったのでしょうね。TVでの嘉納治五郎ブームもあり開店前から行列出来る人気店になっておりちょっとビックリ(昔は静かな隠れ家レストランだったのですが)
今日から始まる地元室内オケのリハに白フレンチで出動。ステマネのトラに業界の大御所がお越しでこれまたビックリ(先日も長野でお会いして驚いたばかり)今回はドイツからのソロVnを迎えチェンバロを始め御江戸からのゲストも含むかなり豪華な布陣での公演 との事。しかし前日雨で今日は真夏並みの暑さなのに舞台が真冬並みの乾燥となり楽器の御機嫌取りにひと苦労。まだ5月は湿度の上下激しい時期なので除湿器と共に加湿器まだ必要ですぞ。
26日、名古屋の日本で一番忙しい(年間約400公演?)ホールでのフォルテピアノによるショパンプロ公演に二百歳の老ピアノで出動。ワルシャワでのピリオド楽器ショパンコンクール第二位入賞後多くの方から注目浴びる若手奏者のリサイタルだけに早々と完売したという盛況振り、その期待に応える熱演でありました。実は来年1月にも愛知三重3公演予定されているも愛知郊外の公演は半年以上前に早くも完売したと伺いビックリ。三重公演は前売り無しの当日券のみの公演なので予約出来ず、今日と同じホール公演のみ事前予約可能との事、中部方面のフォルテピアノ人気に驚くばかり。
今日のホール、元々残響豊かな音響の良さは有名ながら今回確かめてみるとフォルテピアノソロは2階席が絶対お勧め!どのホールよりも舞台に近く1階席よりもダイレクトでダイナミックな音色を味わえる上に奏者のタッチが良く見える!こんな特等席は御江戸のホールにはありませぬ・・・。フォルテピアノの極上の音を聴きたければ是非名古屋までお越しください!
久々の名古屋なのでランチは恒例の御贔屓老舗鰻屋へと思うも開店3時間前に店を覗くともう10人もの行列が・・・、結局炎天下長時間並ぶ元気も無く鰻は諦めホール近くの地元名物あんかけスパのお店へ。相変わらず地元民には大受けのジャンクな味は健在。
名古屋と言えば実は今や全国でもここだけというオーディオショップ街散策も密かな楽しみ。デジタル全盛時代なのに数十年前に他では廃れたアナログオーディオがここでは今だに健在というのが実に不思議・・・。尾張人は古いもの好きなのかも?
24日、明後日の名古屋公演のリハの為オランダ在住の人気フォルテピアノ奏者がスタジオに登場(帰国したばかりだとか) 今回も1820年製ウィーン式のオリジナルフォルテピアノでのショパンプログラム、早々にチケット完売との事です。しかし中部地方の方に朗報!、2020年1月には同じフォルテピアノを持って愛知三重3か所巡るツァーが予定されてますので是非お越しください。明細はまだ出ていませんが日程はこちらをご覧あれ。
夜は食道楽の演奏家と池袋のディープな中華街の人気店で慰労会。店内お客も店員も中国語ばかりでとても日本にいるとは思えぬ本格的四川・東北中華料理のお店で本場内蔵料理三昧。唐辛子テンコ盛りで料理が真っ赤!辛さに怯えるもいざ食べてみると実にスパイシーで美味い!また紹興酒が相性抜群で酒が進む事!
23日、まだ半年先の事ながら早くも師走の公演2つご紹介。まずは12月13日(金)お馴染みの音響素晴らしい重要文化財の洋館での公演に登場するのは日本古楽界の重鎮、フルート有田正広とチェンバロ有田千代子のお二人。去年のヘンデルプロに続いて今回はオールフレンチプログラムであります。円熟味溢れるお二人の至高の演奏是非お楽しみください。詳しくは公式HPをご覧あれ。
同じ師走12月26日(木)には第1回ショパン国際ピリオド楽器コンクール第2位入賞以来大活躍の川口成彦フォルテピアノリサイタルを開催予定。まだプログラムは未定ながら1820年のオリジナルピアノを使って今回はショパンから一転ベートーヴェンやシューベルトなどウィーン派の作品に挑戦の予定。詳しくは公式HPをご覧あれ。
20日、春も海外から古楽系鍵盤奏者多数やってきましたが秋のチェンバロ奏者来日ラッシュはもっと凄い!(それもブルージュチェンバロコンクールの覇者達大集合の様相)まずは仏蘭西の重鎮クリストフ・ルセ が登場。ガンバとの共演ながらソロもあるとの事。10月16日東京すみだ 17日横浜 20日名古屋 24日米子 (もう1公演追加予定) そして同時期同じ仏蘭西の重鎮ピエール・アンタイ
も来日。10月19日東京 24日大阪 今回はこの重鎮2人を日本で連続で聴くなんて贅沢な事も可能であります。
大物2人のニアミス来日に続いて仏蘭西の新鋭ジャン・ロンドーも来日。10月30日豊田 31日東京 11月2日札幌 3日東京 4日兵庫 今回もまた派手なライオンヘヤーで現れるのか・・・?
ブルージュの覇者と言えばベルギーの実力派ジュリアン・ヴォルフス も10月に来日予定(アンサンブルでの演奏のみ)。10月3日豊橋、5日小金井 8日近江楽堂 詳しくはこちら をご覧あれ。秋は海外から古楽系のオケも多数来日するとの事。皆様の懐事情はちと心配なもののチェンバロマニアにとっては稀に見る豊作の秋になりそうであります。乞うご期待!
19日、埼玉郊外のお宅から都心へチェンバロ引越のお手伝い。ランチはご当地名物の武蔵野うどんを食べようと通り道に近い人里離れた隠れ家饂飩店を訪れるも休日の為か開店前に大行列でビックリ(そんな人気店とは知らなかった・・・)。それではと別の人気店を目指すもこちらは何とか行列出来る前に店内に滑り込み、野趣溢れる黒く歯応えある武蔵野饂飩を堪能。
都心のお届け先に向かうと周辺は三社祭一色で賑やかな事。噂通り派手なボディペインティングの方々が威勢良く闊歩されておられました。遠くからの見物でしたがこれが人生初三社祭。
今回運んだチェンバロは阿蘭陀では人気メーカーながら日本に初めて渡って来た2段フレミッシュ。丁寧な作りと艶の有る音色は流石であります。
16日、たった東西2公演ながら今までのフォルテピアノの概念を覆すような強烈な演奏を披露してくれた阿蘭陀のピアノ獅子王、一夜開けても興奮冷めやらず。今回の来日ではモダンピアノでの公演(皇帝でN響と共演、7月にTV地上波で放送予定)直後にフォルテピアノにスイッチしたもののタッチの切り替えが実にスムーズ’実は両者の奏法に余り違いが無いのかも)。しかしウチのワルターからすぐにあれだけの強靭で多彩なサウンドを引き出すのには驚愕するも本番前後に楽器をチェックすると全く叩かれた痕跡が無いのにも感嘆・・・。普通フォルテピアノで音量出そうと強めに弾くと調律が狂ったり鍵盤メカにダメージが起こったりするも彼の演奏ではそんな痕跡は全く無し(休憩中に調律手直し手間取ったのはほぼ満員のお客様の熱気からの変化の為でした)。彼のは完璧な脱力と敏捷な指のバネを併せ持つフォルテピアノにとって理想的な奏法なのでしょうね。
15日、久々の深夜移動も工事渋滞にハマり殆ど休みなく早朝やっと御江戸へ帰還。阿蘭陀の獅子王のフォルテピアノ公演も今日の御江戸公演で早くも千秋楽。獅子王から急に「君の他の楽器も見たい」と言われリハ前にスタジオまでお越し頂き二百歳の6オクターブの老ピアノと四十歳の中年5オクターブピアノの2台を試し弾き。ワルター同様2台のフォルテピアノを豪快に鳴らしてしまう技に改めて感嘆!どうやら次回の来日に老ピアノを使いたい様子。
昨日に続き御江戸の人気ホールでのリサイタル、フォルテピアノをモダンピアノと遜色無い程豪快かつ多彩に鳴らす獅子王のフォルテピアノの音色にお客様も圧倒された2時間。欧州古楽最前線の圧巻の演奏垣間見れて至福のひと時でありました。
14日、浪速郊外の博物館で開催中の戦前日本と欧州でVn・指揮・作曲と広範囲に活躍しながら早逝した天才音楽家・貴志康一の回顧展を拝見。ベルリンフィルを振ったとか銘器ストラディヴァリウスを所有していたとか驚きの逸話多数紹介されている中、日本で最初にチェンバロやクラヴィコードを弾いた方々と同時代にベルリンに滞在し同じヒンデミット門下だったという話にはビックリでありました。早くからバロック作品をVnで演奏していたという資料もありもしかすると彼も早くからチェンバロにも関心があったのでは?というのが私の淡い(?)推測であります。今後の貴志康一研究がさらに進む事に期待しております!
阿蘭陀のピアノ獅子王のフォルテピアノツァーは西の人気ホールから。ホール御近所(少し遠い?)にある御贔屓の隠れ家和食店でランチ。女将特製関西風の上品な味付けの惣菜多数のおまかせ定食が絶品であります。ここも余りに場所悪いので実に穴場の名店か。
獅子王今回のフォルテピアノツァーは西の人気ホールからスタート。ウチのワルターは数多くの演奏家に弾いてもらってますが楽器を鳴らすテクにおいては彼が断トツかも・・・。クリアな音色ながらその音のダイナミックさはモダンピアノにも負けない位か。先日のモダンでの皇帝の演奏(TV楽しみであります)といい今回のフォルテピアノでのハイドン&ベートーヴェンプロといい後世に語り継がれる名演だったのでは・・・。明日の東京公演もしチケット残っていれば是非お聴き逃しなく!
13日、関西はもう夏のような暑さ、西のスタジオにある楽器陣も梅雨入りに備えて湿気対策の準備。西の楽器は長期間梱包のままが多いので部屋の除湿と共に楽器内の湿気取りも行う2段構え。
久々の地元なのでランチは神戸中華街の少し外れにある御贔屓の中華料理屋へ。路地裏にひっそりある華僑老夫婦が営む小さなお店は味は良いのにいつもガラガラ(御江戸なら行列必至の腕前なのに)、ゆっくり料理食べれると重宝しているものの今日は昼時に先客1人という寂れ具合・・・、もう少し繁盛して末永く続いてもらいたい名店であります。
明日から始まる阿蘭陀のピアノ獅子王の来日ツァー のリハにワルターモデルのフォルテピアノで出動。昨日までN響とモダンピアノで共演していたとの事(皇帝! TVで7月頃放映予定とか)で今回彼もモダンピアノとフォルテピアノの二刀流での演奏。すぐにフォルテピアノに切り替え出来ないのでは?と心配するも何度も弾いてもらっている楽器だけに少し弾いただけであっさりリハ終了、どちらのピアノでもすぐに適応してしまうタフさに感嘆した次第。明日からの公演乞うご期待!
12日、みちのくでの温泉飽食チェンバロ旅も無事終了、今度は神戸へ移動し阿蘭陀のピアノ獅子王の来日ツァーの準備スタート。まずは地元に戻ったので早速長年御贔屓の蕎麦屋に飛び込みランチに名物「冷やぶっそ」。これまた先日の北茨城の海鮮料理同様量が異様に多い!しかし蕎麦なら簡単に完食出来た・・・。
リハの前日に諸事情で早くもフォルテピアノ会場入り。今回のフォルテピアノでの2公演どちらもチケット残僅かとの事。フォルテピアノ界の大御所久々の演奏是非お聴き逃しなく!
10日、午前中九州宮崎で強い地震発生というニュースにビックリ。まず心配したのは先日完成したばかりの横田氏のパイプオルガン、早速連絡するとまずは無事だったとの事(まだ直後で正確な状況判りませんが)。今日はまず先日阿蘭陀からやってきたばかりの2段ジャーマンのご機嫌伺いから。GW前後には恒例の異常乾燥が来てましたが(ここ最近も乾燥気味なのでご注意を!)部屋の湿温度管理を徹底されておられたお陰で今だヨーロッパの鳴りのまま、楽器の御機嫌は上々でひと安心。
ランチは先日天丼注文するも余りのデカ盛りで完食出来ず惨敗した漁師割烹をリベンジで再訪。前回女性が注文されていた海鮮丼なら大丈夫だろうと注文するもやはりこちらも異常なデカ盛り、何しろ沢山の刺身が切らずに半身のまま丸めて丼の中に詰め込んであるだけ・・・、何故か大食い選手権に出場しているようでとても「新鮮な刺身美味し!」という気分にはならず。いやトンデモナイお店でありました。
明日いよいよ本番迎える16fチェンバロと弦楽アンサンブルの公演の最終リハ。ハイドンの疾風怒濤のコンチェルトで豪快なチェンバロサウンドを堪能。
9日、みちのくのホールでのリハ2日目。今日から弦楽アンサンブルとチェンバロの合わせ始まるも16fチェンバロがモダン楽器に引けを取らないどころか音量で圧倒しているのが凄い!アンサンブルの中での圧倒的なチェンバロのサウンドが楽しめる公演是非お聴きあれ!
今回はモダンピアノでのリハもあり空き時間長い!それではとホール周辺の名所散策へ。まずはご近所の(ちと遠い?)評判の蕎麦屋でランチ。山奥のお店ながら開店と共に常連客押し寄せ大繁盛の様子。蕎麦の名産地近いエリアだけに合盛2種類の太さの蕎麦どちらもハイレベル、また御贔屓のお店発掘であります。
食事の後はホール御近所の寂れた元湯治場温泉でひと休み。昔は賑やかだった湯治場も今や小さな湯船1つだけで営業とか。実はこの狭さで混浴との事ながら幸い(?)今だ女性とは遭遇せず(一度全身ペインティングのその筋の方と混浴にはなった経験有り)お湯は良いものの寂れ具合と言い都会では有り得ない秘湯であります。
入浴の帰りに顔馴染みとなった温泉の亭主から「土産だよ」と採れたての立派な筍2本プレゼント(米糠付き)。たった500円の入浴料の倍以上のお土産を頂いた次第。筍はホールの皆さんに早速お裾分け。
帰りにこれまた噂の食堂を冷やかすも残念ながら営業終了で食事は出来ず・・・。しかし日本全国をB級グルメ行脚している私でもこんな凄い店がまだあったのか!と仰天した次第。どんな意味で凄かったのかは次回訪問時にご紹介の予定。
8日、お馴染みのホール所有の16f付きチェンバロでのリハに参加のため再びみちのくへ。今日は時間に余裕があるとの事でホール御近所の(かなり遠い?)噂の秘湯に寄り道。みちのくに入る手前北関東の端の人里離れた山奥にヒッソリとある温泉宿はナント今だに藁葺き屋根。相当古い建物の中を見ると現役の囲炉裏があるのにも仰天。源泉かけ流しのお湯はヌルヌルスベスベと肌に心地良く正に極上の秘湯でありました。
山奥から海岸に出ると同じく北関東の端の漁港へ。こちらで評判の漁師直営の海鮮割烹でランチ。噂の天丼を注文するもネタがテンコ盛りにそびえ立つトンデモナイ量に卒倒。大概のデカ盛りは完食の自信あったのですが余りの量に半分食べた所で無念のギブアップ(残った物は持ち帰りましたが)揚げたての新鮮な魚の天婦羅美味しかったのですが異常な量には降参でありました。
温泉海の幸と堪能してからホール到着。今回の公演では16fチェンバロはハイドンのコンチェルトで登場の予定。他の曲ではモダンピアノも出てきます。乞うご期待!
7日、12月4月と連続開催で大好評だった「ウィーン式フォルテピアノで聴くショパン」公演、この5月には同じ奏者と楽器(1820年製オリジナル)の組合わせで名古屋公演 開催予定。名古屋独自のプログラムのお陰かもうチケット完売間近との事。素晴らしい音響の空間でのフォルテピアノによるショパン演奏是非お聴き逃しなく!
4日、有楽町の音楽祭に出動のため皇居前を通るもやはり交通規制で近寄れず。厳重な警備もさることながら朝早くから押し寄せる参賀の皆さんの行列が物凄い!
音楽祭2日目は朝一番から仏蘭西の巨匠のリサイタル。昨日まで殆ど練習に来なかった御大今朝は予定より30分も早く練習に現れこちらが大慌て(アバウトな時間進行は仏蘭西風か?)しかし奇を衒う事無くストレートな表現ながらその作品の真髄の奥深さを明快に伝えてくれる御大の演奏には感嘆!このような格調高い演奏を聴くのはレオンハルト以来かも・・・。
夕方には初来日の仏蘭西の古楽アンサンブルの公演。古楽界のベテラン勢による成熟した演奏が見事。音楽祭中日ながら私はもう担当公演終了しお役御免。しかし御江戸は少し乾燥した程度ながら日本全国で異常乾燥が起こった様子。中には湿度一桁台と物凄い乾燥となった地方もかなりあったとか・・・。御用心あれ!
3日、有楽町の音楽祭いよいよ開幕!チェンバロの出番はまず実力派Cem奏者率いる仏蘭西の古楽グループの公演から。語りを交えてバロックの名曲でお国巡りという楽しいプログラム大受けでありました。しかし次々と演奏家が入れ替わるハードなスケジュールの中でチェンバロの調律時間が殆ど無いのには参った・・・。昨日に続き今日も最低湿度25%と異常乾燥だった模様ながら満員のお客様のお陰で余り楽器に影響出ずホッ。
もう1台のチェンバロは練習用の部屋をフルタイムで確保していたのに1人は2日間もリハをすっぽかすしもう1人は3時間も遅刻してくるし・・・、流石仏蘭西発祥の音楽祭だけに時間感覚も仏蘭西化しているのかも?
深夜のチェンバロ界の大御所のリサイタル、事前に曲発表無しという開けてビックリ玉手箱というプログラムは渋いフレンチ作品がメイン。格調高く濃厚な世界をチェンバロで紡ぎ出す御大の演奏を間近で聴けた至福のひと時。
御大の公演終了後隣のホールを通るとまだ「渋さ」熱演中、舞台裏にはこんな怪しい未確認飛行物体がフワフワ漂っておりました。いやこちらの舞台も凄そう・・・(折角隣にいながら今回も本番見れず残念)
2日、明日から開催の有楽町の音楽祭、海外から続々と演奏家が到着する中仏蘭西Cem界の重鎮が登場。リサイタル前にたっぷり練習するのかと2日前から楽器を準備するも御大一向に会場に現れず・・・、夜にやっと姿見せるとたった1時間弱弾くだけでもうOK!との事。私のジャーマンは良く知っているので弾かなくても本番は大丈夫という事なのでしょうがそのタフさには脱帽であります。
昨日からリハ開始のオリヴィエ氏今日は色々な演出を会場でチェック。大物俳優の語りを交えた凝った演出のプログラム中々面白そう。この2人のチェンバロ奏者のリハが同時進行で私は2か所を慌ただしく往復するもその途中の別会場では「脱ジャンルパフォーマンス集団」と分類されている「渋さ」もリハの真っ最中。地中海音楽や中世合唱の方々ともニアミス有り、余りにもジャンル違いの演奏が隣り合わせというのもこの音楽祭ならではの楽しみであります。昨日から雨続きで湿気凄かったものの午後晴れるといきなりGW特有の乾燥が始まったみたいで御江戸の最低湿度20%台まで低下したとの事。急な湿度異常低下は楽器へのダメージ大きいのでご用心を!
1日、労働者の日メーデー。「メーデーたい!(九州弁風)」と語呂合わせの為記念日を今日にした方もおられたとか・・・。間も無く開催の音楽祭のリハが今日からスタート。今年はチェンバロの大物2人が出演との事でまずはオリヴィエ氏が登場。コントロール難しい上にしばらく出番無く冬眠状態だった鳥の羽フレンチをアッと言う間に目覚めさせ豪快に鳴らしたその抜群の鍵盤捌きには感嘆!実にしなやかなタッチはチェンバロ関係者必見かも・・・。彼が率いる注目の古楽アンサンブルの艶やかな演奏も見事!
今回は古楽系が例年よりも少ないもののチェンバロの大物2人や地中海伝統音楽のグループ、中世音楽の合唱団など興味深い公演有りますぞ。今日の段階では初日(5月3日)の古楽系公演はまだチケット残っている様子、急いでご予約を!
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