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31日、久々に御江戸に戻るともう桜満開近しながら直前に雪に遭遇した信州と気温が殆ど変わらないのにはビックリ。これだけ寒いと花見気分出ないのでは・・・。
バーゼルの古楽デュオの来日公演 も今日の御江戸西郊外の古楽系公演が多い人気ホールで千秋楽。こちらのホール、今まで古楽系の公演多数開催されていたのに古楽に強い企画担当者がやめられたとかで今後の動向が気になる所・・・。是非今まで同様他では呼べない渋い古楽系をドンドン呼んでもらいたい所であります。
バーゼルの古楽デュオ、今回最後までしなやかで肉声的な音楽を聴かせてくれ、欧州古楽最前線の成熟振りを垣間見る事が出来た次第。来年9月にはチェンバロのKeller氏 がスイスからチェンバロ持参でソロリサイタル全国で開催の予定。オリジナルルッカース2段チェンバロ(移調鍵盤)の本来の音色が聴けるはず!乞うご期待!
29日、バーゼルの古楽デュオの来日ツァー も明日の武蔵野公演で千秋楽。日本ではまだ無名ながら欧州古楽最前線で活躍するVnとCemの演奏予想を遥かに上回る好演ですので是非お聴き逃し無く!今回圧巻のチェンバロを聴かせてくれたJohannes Keller氏 来年秋に今度はソロリサイタルで来日が決定であります(2020年9月全国各地6ヶ所で開催の予定)。
次回の来日ではスイスからチェンバロを持参の予定。そのチェンバロがまた凄い!かのチェンバロの名工ファミリーRuckers一族の楽器の中でたった2台しか現存しない2段鍵盤楽器のフルコピー(1638年ヨハネス・ルッカース作移調2段鍵盤 エジンバラ)。現在チェンバロ製作家で最も評価高いドイツの名工 が復元した力作との事。
オリジナルRuckersの2段鍵盤はその構造が実にユニーク、通常の2段鍵盤とは全く違う仕様なので一体どんな演奏が出来るのか興味津々であります。映像 ではもうその演奏が紹介されていますので是非ご覧ください。 多分日本初となるオリジナル2段Ruckersでの演奏乞うご期待!その前に明日3月30日武蔵野でのデュオ公演も是非お聴き逃しなく!
28日、バーゼルの古楽デュオの来日ツァー も終盤戦、今日は信州の新しいホールでの公演。古楽器には程良い空間で音響良いのもありがたいながらお隣に巨大ショッピングセンターがあり食料買出しが実に便利で大助かり(直前のホールがコンビニまで徒歩10分という超不便な所だったので余計に感動・・・)。
ホールの周辺は名湯激戦区でもあり温泉好きには堪らない!早速リハ前にご近所(?)ながら山奥の鄙びた温泉街の立寄り湯へ。硫黄臭漂う濃厚なお湯が最高でありました。今年は暖冬で雪少なかったと聞いていたのに温泉街で思い掛けず雪に遭遇しビックリ。そう言えば昨日訪問した越後の豪雪地帯のチェンバロ製作家より私が帰った直後に雪降り出し一面銀世界になったと連絡有り仰天したばかり・・・。やはり雪国の3月はまだ油断ならず。
信州と言えば名物はやはり蕎麦!地元の人気店に伺うと何やらメニューが変・・・。もり蕎麦の値段が小、中、普通、大という順に首を傾げるもまず大は4人分あるからやめとけと店員から指導有り、では普通をと注文するもそれでも3人分はありそうなメガ盛りに仰天。どうやら中が普通の大盛、小が普通の並といった様子。野趣溢れる太く歯応えある田舎風蕎麦を存分に堪能。いや今回のツァー、チェンバロ、蕎麦、温泉と私の好物オンパレードであります。
27日、バーゼルの古楽デュオのツァー今日は公演無く越後から信州への移動日。折角近くまで来たのでと越後のチェンバロ&クラヴィコード製作家 の工房を久々に訪問。今までチェンバロはイタリアンやジャーマンタイプばかり作って来た方が初めて作ったという2段フレンチ(ブランシェ1730年)をやっと拝見、そのオリジナルに拘った丁寧な作りと豪華な装飾が素晴らしい楽器でありました。
楽器談義の合間に工房ご近所の隠れ家蕎麦屋でランチ。豪雪地帯の人里離れた相当辺鄙なロケーションながら結構繁盛の様子。工房の近くに美味い蕎麦屋があるとはナントも羨ましい限り。
こちらはご近所に美味い蕎麦屋だけでなく山奥の秘湯温泉まであるという贅沢さ。早速入浴で訪問するも貸し切り状態の上雪見露天風呂で極上のひと時。最後信州の雪の難所を通過するも道路周辺もう雪殆ど消えており快適なドライブ。
26日、バーゼルの古楽デュオの来日ツァー 3日目は越後へ。桜開花した御江戸を早朝出発するも途中の山間部はまだ一面銀世界で仰天。幸い越後の街はもう雪無しながらまだ油断ならないよと地元民(数日前にも降ったのだとか)。
現地に早く着き過ぎたので(確信犯?)時間調整の為朝食に街中の魚屋の片隅にある食堂で海鮮丼。メインの丼は並ながら切り身丸ごと入ったアラ汁が豪華。続いて港の魚市場も冷やかすも新鮮で美味そうな海の幸多し・・・。先程食べたばかりなのに思わずもう一食分買いそうになる程。
今日のホール、随分前に来た際EVが狭く搬入苦労した覚え有り。久々にお伺いすると楽勝で入る大型EVがあり別のホールと勘違いかと思いきや最近搬入EV新設したとの事でやはり同じホールでした。古いホールながら思ったよりは音響良し。
こちらのホール実はチェンバロ所有との事で特別にお願いして拝見させて頂く事に。全国でも珍しくモダンチェンバロを動態保存されておりつい先日もこの楽器でコンサート開催されたばかりとか。モダンチェンバロの代表メーカーN社製では無くW社の楽器結構ヒストリカル楽器に歩み寄った作風でした。
バーゼルのVn+Cemの古楽デュオ今日も素晴らし演奏を披露。卓越した演奏テクニックとしなやかな音楽性も素晴らしいものの2人の調弦がもう立派な芸であります。いきなり曲を弾き始めるも実はそれがVnの調弦の為の即興というのが何とも洒落ておりスマート。調弦だけでも一聴の価値有りですぞ。
公演終わり宿泊は旧市街の真ん中の老舗ホテルへ。こちら実は昭和16年10月12日エタ・ハーリッヒ=シュナイダーによって日本で最初にクラヴィコードのリサイタルが行われた日本古楽史にとって聖地とも言える所でもあります。
15日、伊豆半島最南端の港町のホール30周年記念公演のリハにオルガンで参加。夜明け前に御江戸を出発し半島の海沿いの曲がりくねった街道をひたすら南下。海から見える日ノ出中々絶景、しかしいつも朝食食べる御贔屓の街道筋の大衆食堂が臨時休業(?)で名物の干物が食べれず残念。
こちらは名湯多いエリア、途中で太平洋を望む大海原の波打ち際にある露天風呂温泉でひと休み。前回来た時は前日の台風で建物が吹き飛ばされており入浴出来ず今回がやっと初体験。噂に違わぬ開放的な眺めと体に染み入る名湯が絶品。しかし海だけでなく街も結構見えるようで電車の駅からは丸見えの様子。道理で見える方が男湯でしたね。こちら最近まで混浴だったそうな(その時代に来たかった・・・)
こちらは早咲きの桜で有名なのですが暖冬のお陰でもう花は散ってしまっており全く風情の無い葉桜の花見となり残念。本物の桜の花見まではまだ少し早かったようですね。
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現地に入り早速ランチ。漁港の街なので普通の寿司屋でも美味かろうとホール御近所の普通のお店で地魚のちらし寿司。ちゃんと地元訛りの魚は新鮮で美味いものでした。
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ホールの記念公演のモーツァルトプロにポジティフオルガンで参加。早めに楽器搬入し楽器を充分暖めてから調律しようとするも「暖房付けてませんでした」と言われ大慌て。暖房無しで調律せざるを得ないもその後8℃も温度上昇し調律は大崩れ、仕方無く短い休憩の間に金管楽器陣が真横でで賑やに練習する中調律手直しする羽目に・・・。
13日、ドッグ入り中の1段フレミッシュの調整完了。ツメのヴォイシングやタッチをかなり自分好みに仕上げる事が出来満足。少し冬眠気味の様子なので後は弾き込んで目覚めてもらえればOKか。
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次にご近所の洋館にある舶来のピアノとチェンバロ(?)両方の音色が出せるという小型鍵盤楽器の御機嫌伺いへ。ピアノともチェンバロとも違う独自の構造で設計されているので調整にひと苦労。この楽器約半世紀前の独逸製との事、20世紀前半の欧州での第1次古楽ブーム(リコーダーが中心か?)の際に家庭でも簡単にチェンバロの演奏を楽しめるようにと開発された普及版の鍵盤楽器のようですね。古楽復興の生き証人でもあります。
夜調整仕上がったチェンバロの試奏にご近所の演奏家が来訪。自分で弾いて聴くのと弾いてもらった音色を離れて聴くのでは随分印象違いますね。予想以上のまとまり具合にひと安心。
10日、南国でのBachカンタータ公演本番。早朝出動前に日曜恒例の露天市を散策。店に並ぶ海の幸山の幸どれも御江戸では味わえないような美味そうな物ばかり・・・。鰻の炭火焼き串を頬張り素朴な田舎寿司をパクつき朝から土佐の味覚を堪能。
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郊外のホールでの地元のアンサンブルによるBach公演にオルガン、チェンバロの調律で出動。内装に石が使われたり中々音響素晴らしいホールながら駅から遠くバスも殆ど通らないという僻地にあるので車族以外はアクセスにひと苦労だとか。何しろチラシには最寄りのバス停からタクシーに乗って下さいとの案内を出す程バスでも不便な様子。それでも満杯のお客様が来場は流石!来年東京公演開催予定だそうです。
7日、信州での録音セッション2日目。今朝も昨日初訪問で気に入った湯治場跡の隠れ湯で朝風呂。今日は早朝の為か誰もおらず極上の温泉を独り占めとなり気分良し。少し寒さが戻ったので噂の冷泉という露天風呂に入る勇気無く源泉掛け流しの内風呂を存分に堪能。
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信州のまだ新しいホールでの録音セッションリハーサルは順調に進行。300席弱の小ホール音響中々素晴らしい!今日は地元の子供達向けの公開リハも有り。実力派揃いの爆音モダンアンサンブルの中でチェンバロとリュートかなり頑張ってます・・・。
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リハの空き時間にホール御近所の地下鉄(?)に初乗車。今時自動改札では無く駅員が切符にスタンプを押す上に本数少ない電車が着くまで改札が開かないシステムにビックリ。何よりもプラットホームに懐かしのロマンスカーが止まっているのには仰天。こちらの電鉄は各地の名車を引き取って再利用しているのだとか。鉄チャン興奮間違い無しの路線でありました、
6日、録音セッションに参加の為信州の門前町へ。雪怖いと夜明け前に御江戸を出発するも旅に支障無くかなり早く現地到着したため時間調整で(確信犯?)まずはホール御近所の湯治場跡の隠れ湯へ。鄙びた建物は風情満点、脱衣所が湯船の前というのにも驚くも内風呂から露天風呂(混浴)へ行くには裸で外を歩いてねというのにも仰天。しかし濃厚な成分のお湯は素晴らしく御贔屓の温泉発掘でありました。
信州と言えば蕎麦!早速街外れの本寸法のお店を訪問。中心地から離れているので観光客は来ないようで行列無しで入店。野趣触れる黒く締まった田舎蕎麦とトロトロの蕎麦湯が絶品でありました。
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リハの合間にも空き時間多いのでとホール近くの古寺にのんびりと牛に曳かれて(?)参拝へ。実は有名観光地ながら参拝は初めてでありました。門前近くにある噂の古書店も訪問(素晴らしい品揃え!)。
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初訪問の真新しいホールにチェンバロ搬入すると舞台には東京のオケマネ重鎮氏がいるは事務方に顔見知りの方が何人もいるはでビックリでありました。録音セッション今日チェンバロはピアノ庫での個人練習だけのはずが急遽舞台でのリハに使用する事に・・・。最後に今日立ち寄った先のショットをご紹介。
4日、先日のショパン特集も好評だった大型蓄音器を使って歴史的音源を聞いて頂くレクチャーコンサート、次回は4月20日神楽坂でのモダンチェンバロ特集であります。私が最も研究を進めております20世紀前半のチェンバロの歴史を、ランドフスカやエタ・ハーリッヒ=シュナイダーなどの名手の歴史的音源と共に今回はノイペルトのモダンチェンバロの生演奏も一緒に聴いて頂く予定。余り語られる事が無い20世紀チェンバロ復興の歴史をたっぷり語るつもりであります。乞うご期待!
2日、ドッグ入り中のドイツ製ジャーマン、冬の乾燥で少々御機嫌斜めだったのが居心地良いスタジオに戻ると随分鳴りが変わりましたね。堅牢な独逸製も厳しい日本の冬には平然とはいられない様子。
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実は車を入れ替えました。新車に換えたものの楽器運搬用として内部を大幅改造。様々な楽器運搬に対応する為以前と全く同じ内装に改造するもお陰で全く新鮮味無くなりまるでそのまま前の車に乗っている感じ・・・。ナンバーは偶然(?)業界人なら絶対すぐ覚えて頂ける数字をゲット。
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ご近所の御贔屓の大衆洋食屋を久々に訪問。地元の星「ギャグ漫画の帝王赤塚画伯」御用達だった店だけあって路地奥の不便な立地ながら今だに地元民で大繁盛の様子。味も中々素晴らしいのですがガッツリ系のデカ盛りが一番の人気の秘訣か?
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