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2019年3月

2019年3月31日 (日)

高速マタイ

Img_7153-640x427 31日、西の古楽系公演多数開催で人気のホールでの地元合唱団のマタイ公演にオルガンチェンバロで出動(今日は2段積み)。搬入直後車中泊で冷え切ったオルガンを暖めようと本番照明付けてもらうも最新鋭の「LED照明」なのでちっともピッチ上がらずヒヤリ(幸いリハには間に合った!)。今回の指揮のライプチヒのカントール氏のテンポが余りにも早いのにはビックリ、今時のイケイケ古楽勢でもこんなに早くは無いゾ!という程の勢いでありました。

2019年3月30日 (土)

バーゼルの古楽デュオ千秋楽

1-640x427_3  31日、久々に御江戸に戻るともう桜満開近しながら直前に雪に遭遇した信州と気温が殆ど変わらないのにはビックリ。これだけ寒いと花見気分出ないのでは・・・。

2-640x427_2 バーゼルの古楽デュオの来日公演 も今日の御江戸西郊外の古楽系公演が多い人気ホールで千秋楽。こちらのホール、今まで古楽系の公演多数開催されていたのに古楽に強い企画担当者がやめられたとかで今後の動向が気になる所・・・。是非今まで同様他では呼べない渋い古楽系をドンドン呼んでもらいたい所であります。

3-640x427_2 バーゼルの古楽デュオ、今回最後までしなやかで肉声的な音楽を聴かせてくれ、欧州古楽最前線の成熟振りを垣間見る事が出来た次第。来年9月にはチェンバロのKeller氏 がスイスからチェンバロ持参でソロリサイタル全国で開催の予定。オリジナルルッカース2段チェンバロ(移調鍵盤)の本来の音色が聴けるはず!乞うご期待!

2019年3月29日 (金)

2段鍵盤Ruckersチェンバロはこんな音色だった!

4-640x427_1 29日、バーゼルの古楽デュオの来日ツァー も明日の武蔵野公演で千秋楽。日本ではまだ無名ながら欧州古楽最前線で活躍するVnとCemの演奏予想を遥かに上回る好演ですので是非お聴き逃し無く!今回圧巻のチェンバロを聴かせてくれたJohannes Keller氏 来年秋に今度はソロリサイタルで来日が決定であります(2020年9月全国各地6ヶ所で開催の予定)。

Keller-ruckers-3   次回の来日ではスイスからチェンバロを持参の予定。そのチェンバロがまた凄い!かのチェンバロの名工ファミリーRuckers一族の楽器の中でたった2台しか現存しない2段鍵盤楽器のフルコピー(1638年ヨハネス・ルッカース作移調2段鍵盤 エジンバラ)。現在チェンバロ製作家で最も評価高いドイツの名工 が復元した力作との事。

Keller-ruckers-6 オリジナルRuckersの2段鍵盤はその構造が実にユニーク、通常の2段鍵盤とは全く違う仕様なので一体どんな演奏が出来るのか興味津々であります。映像 ではもうその演奏が紹介されていますので是非ご覧ください。 多分日本初となるオリジナル2段Ruckersでの演奏乞うご期待!その前に明日3月30日武蔵野でのデュオ公演も是非お聴き逃しなく!

2019年3月28日 (木)

バーゼルの古楽デュオ信州へ

4-640x427 28日、バーゼルの古楽デュオの来日ツァー も終盤戦、今日は信州の新しいホールでの公演。古楽器には程良い空間で音響良いのもありがたいながらお隣に巨大ショッピングセンターがあり食料買出しが実に便利で大助かり(直前のホールがコンビニまで徒歩10分という超不便な所だったので余計に感動・・・)。

1-640x427_2  ホールの周辺は名湯激戦区でもあり温泉好きには堪らない!早速リハ前にご近所(?)ながら山奥の鄙びた温泉街の立寄り湯へ。硫黄臭漂う濃厚なお湯が最高でありました。今年は暖冬で雪少なかったと聞いていたのに温泉街で思い掛けず雪に遭遇しビックリ。そう言えば昨日訪問した越後の豪雪地帯のチェンバロ製作家より私が帰った直後に雪降り出し一面銀世界になったと連絡有り仰天したばかり・・・。やはり雪国の3月はまだ油断ならず。

3-640x427_1 信州と言えば名物はやはり蕎麦!地元の人気店に伺うと何やらメニューが変・・・。もり蕎麦の値段が小、中、普通、大という順に首を傾げるもまず大は4人分あるからやめとけと店員から指導有り、では普通をと注文するもそれでも3人分はありそうなメガ盛りに仰天。どうやら中が普通の大盛、小が普通の並といった様子。野趣溢れる太く歯応えある田舎風蕎麦を存分に堪能。いや今回のツァー、チェンバロ、蕎麦、温泉と私の好物オンパレードであります。

2019年3月27日 (水)

越後のチェンバロ工房訪問

3-640x427 27日、バーゼルの古楽デュオのツァー今日は公演無く越後から信州への移動日。折角近くまで来たのでと越後のチェンバロ&クラヴィコード製作家 の工房を久々に訪問。今までチェンバロはイタリアンやジャーマンタイプばかり作って来た方が初めて作ったという2段フレンチ(ブランシェ1730年)をやっと拝見、そのオリジナルに拘った丁寧な作りと豪華な装飾が素晴らしい楽器でありました。

9-640x427 楽器談義の合間に工房ご近所の隠れ家蕎麦屋でランチ。豪雪地帯の人里離れた相当辺鄙なロケーションながら結構繁盛の様子。工房の近くに美味い蕎麦屋があるとはナントも羨ましい限り。

11-640x427  こちらはご近所に美味い蕎麦屋だけでなく山奥の秘湯温泉まであるという贅沢さ。早速入浴で訪問するも貸し切り状態の上雪見露天風呂で極上のひと時。最後信州の雪の難所を通過するも道路周辺もう雪殆ど消えており快適なドライブ。

 

2019年3月26日 (火)

古楽デュオ越後へ

2-640x427_126日、バーゼルの古楽デュオの来日ツァー 3日目は越後へ。桜開花した御江戸を早朝出発するも途中の山間部はまだ一面銀世界で仰天。幸い越後の街はもう雪無しながらまだ油断ならないよと地元民(数日前にも降ったのだとか)。

6-640x427_2現地に早く着き過ぎたので(確信犯?)時間調整の為朝食に街中の魚屋の片隅にある食堂で海鮮丼。メインの丼は並ながら切り身丸ごと入ったアラ汁が豪華。続いて港の魚市場も冷やかすも新鮮で美味そうな海の幸多し・・・。先程食べたばかりなのに思わずもう一食分買いそうになる程。

7-640x427今日のホール、随分前に来た際EVが狭く搬入苦労した覚え有り。久々にお伺いすると楽勝で入る大型EVがあり別のホールと勘違いかと思いきや最近搬入EV新設したとの事でやはり同じホールでした。古いホールながら思ったよりは音響良し。

8-640x427_1こちらのホール実はチェンバロ所有との事で特別にお願いして拝見させて頂く事に。全国でも珍しくモダンチェンバロを動態保存されておりつい先日もこの楽器でコンサート開催されたばかりとか。モダンチェンバロの代表メーカーN社製では無くW社の楽器結構ヒストリカル楽器に歩み寄った作風でした。

37-640x430バーゼルのVn+Cemの古楽デュオ今日も素晴らし演奏を披露。卓越した演奏テクニックとしなやかな音楽性も素晴らしいものの2人の調弦がもう立派な芸であります。いきなり曲を弾き始めるも実はそれがVnの調弦の為の即興というのが何とも洒落ておりスマート。調弦だけでも一聴の価値有りですぞ。

38-640x427 公演終わり宿泊は旧市街の真ん中の老舗ホテルへ。こちら実は昭和16年10月12日エタ・ハーリッヒ=シュナイダーによって日本で最初にクラヴィコードのリサイタルが行われた日本古楽史にとって聖地とも言える所でもあります。

 

2019年3月25日 (月)

ベートーヴェンとチェロの関係

1-640x427_125日、連日のチェンバロでのミーントン調律から一転今日は初台の人気小ホールにワルターモデルのフォルテピアノで出動。昨日の能舞台の明瞭ながらドライな響きとは大違いでこの会場の空席時の長~い残響に改めて驚いた次第(客が入ると激変するので楽器の位置決めが大変ですが)。

6-640x427_1今日はベートーヴェン研究の会の例会でチェロが主役。ベートーヴェンの最初期のチェロ作品をメインに彼に縁のあるチェロ奏者の作品も含む珍しいプログラムを演奏。チェロだけでなく弦楽器が5台も登場するという贅沢な演奏でありました。今日の会実は由緒ある組織だったようで会場に業界の重鎮の方が多数おられこちらもかなり緊張・・・。

2019年3月24日 (日)

能舞台に古楽デュオ登場

3-640x44024日、バーゼルの古楽デュオ来日ツァー2日目は素晴らしいオルガンを持つ愛知の企業城下町ホールの能舞台で。舞台周辺土足厳禁どころか白足袋でないと上がらせてもらえない厳しい掟がありいつものような台車でのチェンバロ搬入が出来ず長距離をひたすら手運び。チェンバロもイスも神聖な檜舞台に傷を付けてはいけないとクッション材を張り付けて舞台へ(折角共鳴する床なので直置きの方が音は良いはずなのですが・・・)。しかし演奏してみると予想以上に客席まで音が届いたようでひと安心。この能舞台10月には仏蘭西チェンバロ界話題の新鋭がリサイタルで登場の予定。乞うご期待!
7-640x448バーゼルのVn+Cemのデュオ今日も絶好調!古楽最前線バーゼルの若手奏者達のレベルの高さが垣間見れる演奏であります。ルッツァスキ。シュタイクレーダー、ロニョーニなどかなり渋い作曲家からフォンターナ、バッハ、ムファット、そして最後にタルティーニまで有名どころまで幅広く自在に料理してしまう2人のテクニックに感嘆。滅多に使わない1/5ミーントーン調律意外にどの作品にも対応してしまうのにもビックリでありました。

2019年3月23日 (土)

ハードな移動?

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23日、バーゼルの古楽デュオの来日ツァー昨日初日の名古屋公演無事に終え今日は移動日。いつものツァーなら1日五百km千kmの移動が当たり前ながら今日の移動は1日でたった25km・・・。歩いても行ける距離ながらチェンバロ積んだ車放置する訳にも行かず日中は暖房掛ける為走り続けないといけないので仕方無く尾張巡りの1日。まずは早朝卸売市場の場内食堂でモーニング海鮮丼。たった850円ながらネタ数多い豪華な丼素晴らしい!
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朝食の後はまず郊外にある最古の現存天守閣の城を初訪問。小振りながら保存状態も良く流石国宝!しかし階段の急勾配がキツかった・・・。最近まで個人所有だったというのも凄い話ですね。
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城近くのからくり人形の資料館も面白かった!現存しない江戸時代の人形を資料を元に出来るだけ忠実に再現するもゼンマイに使う鯨の髭がもう入手出来ないので金属で代用しているという話はチェンバロにも通じる話でした。しかし伝統文化である人形を復元する際に現代部品を安易に使う修復はしないという姿勢には感心。
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次はタイルの産地で有名な街にある御贔屓の建築家設計のユニークな外観の博物館を訪問。その大胆でコミカルな姿は何度見てもインパクト充分、全く公共の建物らしく無いのが素晴らしい!
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最後は明日の公演地を支える日本最大の企業Toyotaのミュージアムを初訪問。モタリゼーション百年の歴史を飾る世界の名車の数々が展示され壮観。多くの車が動態保存しているのには感嘆しましたがどれも年月を経た姿のままでは無く大胆に修復し製造された当時の姿に戻して展示するという姿勢にはちょっと疑問が・・・。ピカピカの状態が本当に新車当時の姿かと言うと結構怪しいのでは?

2019年3月22日 (金)

バーゼルの古楽デュオ来日公演始まる!

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22日、バーゼルの俊英古楽デュオ(Vn+Cem)の来日ツァー今日名古屋からスタート。数年前魅力的なカウンターテナー氏をフロントに立てた伊国古楽アンサンブルのリーダーとして来日済みのCem奏者、今回はますます貫禄増して豪快にイタリアンチェンバロを鳴らしてくれました。私は初めて聴くVn奏者全く力み無い奏法で実に情感溢れる演奏を披露、流石欧州古楽の中心地バーゼルで活躍するコンビだけあって実に活きの良い演奏聴かせてくれました。ツァーはこの後豊田、新潟、上田、そして千秋楽に古楽公演で御馴染みの武蔵野と回る予定。欧州古楽最前線の実力派の演奏得日お聴き逃しなく!
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演奏旅行の楽しみは全国のご当地名物の探訪ですね。今回はナゴヤ飯を頂こうと街外れの老舗食堂で味噌煮込みうどん。ちょっと贅沢に海老天婦羅、餅、牛、鳥、など具沢山の贅沢メニューを注文。甘いだけかと思っていたこちらの味噌は甘味の中にも複雑な苦み味があるのが面白い。
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2軒目はこちらもご当地飯の代表たるあんかけスパの元祖店へ。野菜多そうでも健康には良くなさそうなB級感が地元民には堪らないのでしょうね。深夜でも結構繁盛しておりました。こちらでこれだけ人気なのになぜ他の街には広まらないのでしょうね・・・。

2019年3月21日 (木)

明日TV放映

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1月に来日しその鉄壁のアンサンブルと芸達者なステージパフォーマンスを披露した古楽アンサンブルの公演が明日3月22日(早朝!)TV番組で放映されます!舞台狭しと駆け回ったコッポラ氏の爆笑演技果たして見れるのか?乞うご期待!
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ここ連日の陽気に誘われ御江戸の桜遂に開花!とのニュース流れるも都心移動中に見掛けた桜は何故かもう見頃でありました(早咲きの品種?)。桜もこの冬の異常気象に惑わされてしまったのか・・・。

2019年3月20日 (水)

バーゼルの俊英古楽デュオ来日ツァーまもなく

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20日、まもなく始まるバーゼルの俊英古楽デュオ(Vn&Cem)来日ツァーで使用の大型イタリアンの出陣前最終チェック。今回は奏者の指定で私も初体験という珍しい調律法(ミーントーン系)を使用。純正が全く無しながらかなりミーントーンテイストを併せ持つという面白そうな調律法の様子、果たしてコンサートではどんな響きで聴こえるか楽しみであります。しかし昨日からのこのBlogサービスが大規模障害発生、当初リニュアルの為半日だけメンテナンスで止めますと言ったまま2日も機能回復せず大混乱。読みが甘かったのか・・・。

2019年3月19日 (火)

高速新路線開通

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19日、早朝より楽器満載で東へ移動。途中新名神の鈴鹿で新路線開通。トンネル多く景色はイマイチながらほぼ直線、走り難くかった東名阪をパス出来るので運転は快適であります。これで東名名神の東京西宮間の内御殿場から草津までの2/3が新路線になったのか・・・。静岡でも新開通あった様子。御江戸に戻れば春の陽気にビックリ(関西まだ寒かった)。今年の桜の開花は関東の方が早いでしょうね。

2019年3月18日 (月)

ベルギー製の大型クラヴィコード

3_640x44018日、某演奏家のスタジオでベルギーの名工作の大型ブントフライのクラヴィコードの御機嫌伺い。日本に来てから約5年、当初は気候が合わなかったのか少々御機嫌斜めだったもののやっと落ち着いて来たのか豪快な鳴りと敏捷なタッチを併せ持つ完成度高い仕上がりになりつつあり感心。

2019年3月17日 (日)

たった200席の贅沢な空間

2_640x427_217日、西の古都郊外にある開館32年の老舗小ホールでの若手演奏家リレー公演にチェンバロで出動。天井高くゆったりとした容積ながらたった200席というバブル期ならではの贅沢な作りの空間はチェンバロには最高の音響でありました。しかし不思議な構造の楽器搬入口に今回もひと苦労。外が雨ながら舞台が乾燥する「普通の冬のホール」も今年久々か・・・。

6_640x427終了後欧州で長年活躍の演奏家宅スタジオで季節跨ぎの仏蘭西製チェンバロの御機嫌伺い・・・のはずが欧州古楽最前線の裏話が面白過ぎで中々作業に取り掛かれず困った・・・。

2019年3月16日 (土)

開館30周年記念公演

1_640x42716日、伊豆半島最南端の港町ホールでの公演本番。早朝ホール御近所のカフェ(?)で朝食頂くも流石漁師町だけあって魚が飛び切り美味し。皆さん魚定食ばかり注文するせいか店入るなりマダムから注文も聞かず「アジ?サンマ?どちらにするの?」と言われビックリでありました。

2_640x427ホール開館30周年記念公演との事でモーツァルトプログラムに地元大合唱団も参加し満員のお客様で大賑わい。30年前と言えばバブル全盛期で豪華なホールが全国で次々出来た頃でしたね。



2019年3月15日 (金)

伊豆へ

1_640x42715日、伊豆半島最南端の港町のホール30周年記念公演のリハにオルガンで参加。夜明け前に御江戸を出発し半島の海沿いの曲がりくねった街道をひたすら南下。海から見える日ノ出中々絶景、しかしいつも朝食食べる御贔屓の街道筋の大衆食堂が臨時休業(?)で名物の干物が食べれず残念。

3_640x427_2こちらは名湯多いエリア、途中で太平洋を望む大海原の波打ち際にある露天風呂温泉でひと休み。前回来た時は前日の台風で建物が吹き飛ばされており入浴出来ず今回がやっと初体験。噂に違わぬ開放的な眺めと体に染み入る名湯が絶品。しかし海だけでなく街も結構見えるようで電車の駅からは丸見えの様子。道理で見える方が男湯でしたね。こちら最近まで混浴だったそうな(その時代に来たかった・・・)

7_640x427こちらは早咲きの桜で有名なのですが暖冬のお陰でもう花は散ってしまっており全く風情の無い葉桜の花見となり残念。本物の桜の花見まではまだ少し早かったようですね。

8_640x427現地に入り早速ランチ。漁港の街なので普通の寿司屋でも美味かろうとホール御近所の普通のお店で地魚のちらし寿司。ちゃんと地元訛りの魚は新鮮で美味いものでした。

11_640x427ホールの記念公演のモーツァルトプロにポジティフオルガンで参加。早めに楽器搬入し楽器を充分暖めてから調律しようとするも「暖房付けてませんでした」と言われ大慌て。暖房無しで調律せざるを得ないもその後8℃も温度上昇し調律は大崩れ、仕方無く短い休憩の間に金管楽器陣が真横でで賑やに練習する中調律手直しする羽目に・・・。












2019年3月14日 (木)

アリガタイ冬でありました

3_640x42714日、ドッグ入りしていた1段フレミッシュが出て行き入替で出陣直前の2段ジャーマンを引っ張り出して御機嫌伺い。今冬の殆ど乾燥しなかった異常気象のお陰で例年よりも越冬中の楽器の御機嫌はずっと麗しくひと安心。楽器的にはアリガタイ冬でありました。

6_640x427夜は再び運送屋となりさるお宅でチェンバロの厳しい階段上げ。通常のサイズなら絶対無理という狭く曲がりくねった階段も人の背丈程の小型チェンバロならギリギリ通りホッ。部屋でもまたもや楽器配置のパズル状態ながら何とか納める事が出来ヤレヤレ。


2019年3月13日 (水)

古楽復興の生き証人

1_640x42713日、ドッグ入り中の1段フレミッシュの調整完了。ツメのヴォイシングやタッチをかなり自分好みに仕上げる事が出来満足。少し冬眠気味の様子なので後は弾き込んで目覚めてもらえればOKか。

4_640x427次にご近所の洋館にある舶来のピアノとチェンバロ(?)両方の音色が出せるという小型鍵盤楽器の御機嫌伺いへ。ピアノともチェンバロとも違う独自の構造で設計されているので調整にひと苦労。この楽器約半世紀前の独逸製との事、20世紀前半の欧州での第1次古楽ブーム(リコーダーが中心か?)の際に家庭でも簡単にチェンバロの演奏を楽しめるようにと開発された普及版の鍵盤楽器のようですね。古楽復興の生き証人でもあります。

9_640x427夜調整仕上がったチェンバロの試奏にご近所の演奏家が来訪。自分で弾いて聴くのと弾いてもらった音色を離れて聴くのでは随分印象違いますね。予想以上のまとまり具合にひと安心。





2019年3月12日 (火)

運送屋稼業の1日

2_640x42712日、今日は運送屋稼業の1日。まずはさるお宅に大型2段チェンバロをお届けに。1階で簡単に楽器入れる事が出来たものの部屋に大型ピアノが陣取っており今回もパズル状態で苦労してチェンバロを設置。簡単には動かない現代ピアノの重量には参りましたが・・・。

7_640x427午後はさるお宅から1段チェンバロを運び出し。小型なルッカース1段だけに階段降ろしも全く苦にならず。ドッグ入りしてすぐに総分解して内部をチェック。作られてから殆ど運んだ事が無いというだけあって外装は新品同様。


2019年3月11日 (月)

またもや雪に遭遇

1_640x42711日、南国での公演を終え再び楽器運送で雪国へ。ノンビリ山間部の景色を眺めながらのドライブのはずがいきなり高速事故通行止めでかなりの距離を迂回する羽目に。その上信州は前夜からの雪でチェーン規制まで。幸い迂回で時間掛かった為通過する頃には路面の雪は融けたのでヤレヤレ。春近しとは言え信州の3月はまだ油断大敵。

2019年3月10日 (日)

南国でBachカンタータ公演

4_640x45610日、南国でのBachカンタータ公演本番。早朝出動前に日曜恒例の露天市を散策。店に並ぶ海の幸山の幸どれも御江戸では味わえないような美味そうな物ばかり・・・。鰻の炭火焼き串を頬張り素朴な田舎寿司をパクつき朝から土佐の味覚を堪能。

5_640x427郊外のホールでの地元のアンサンブルによるBach公演にオルガン、チェンバロの調律で出動。内装に石が使われたり中々音響素晴らしいホールながら駅から遠くバスも殆ど通らないという僻地にあるので車族以外はアクセスにひと苦労だとか。何しろチラシには最寄りのバス停からタクシーに乗って下さいとの案内を出す程バスでも不便な様子。それでも満杯のお客様が来場は流石!来年東京公演開催予定だそうです。


2019年3月 9日 (土)

南国へ

1_640x4279日、前日の銀世界の信州から一転海を渡り南国土佐でのBachカンタータ公演のリハにオルガンで出動。早朝は流石に寒かったものの昼はもうコート不要の暖かさ。

2_640x427極寒の信州で4夜車中泊してきたオルガンは心底冷え切っており暖房の部屋に入れても中々暖まらず・・・。それを読んで音出しから随分前にオルガンを会場に搬入し暖まり具合を読んで調律するも長年の勘が勝負ですね。

3_640x427リハの合間に地元の海の幸探訪へ。街の中心街のお店が中々観光客相手の商いばかりと伺うので今日は逆に観光名所傍のいかにも・・・というお店を訪問するもかえって良心的な料理を出していたのでは・・・。鰹のタタキ美味し!

5_640x427ガタンゴトンと走る路面電車の停車場に地元出身の人気漫画家の作品が・・・。










2019年3月 8日 (金)

目が覚めれば外は銀世界!

1_640x4188日、この冬の信州は暖かいと地元民に伺い安心していたのに朝起き抜けに外を見ると一面銀世界と化しており仰天。流石雪国だけあって冬の気候の変動早い・・・。幸い昼には雪は融けてしまい移動に支障無くホッ。

5_640x427モダンの室内アンサンブルの録音セッションいよいよ収録開始。300席で中々音響良い今回のホール、地下にあるお陰か乾燥厳しい冬場なのに湿温度の変化少なくチェンバロも殆ど調律狂わないのがアリガタシ。

2019年3月 7日 (木)

ロマンスカー

4_640x4277日、信州での録音セッション2日目。今朝も昨日初訪問で気に入った湯治場跡の隠れ湯で朝風呂。今日は早朝の為か誰もおらず極上の温泉を独り占めとなり気分良し。少し寒さが戻ったので噂の冷泉という露天風呂に入る勇気無く源泉掛け流しの内風呂を存分に堪能。

10_640x427信州のまだ新しいホールでの録音セッションリハーサルは順調に進行。300席弱の小ホール音響中々素晴らしい!今日は地元の子供達向けの公開リハも有り。実力派揃いの爆音モダンアンサンブルの中でチェンバロとリュートかなり頑張ってます・・・。

11_640x427_2リハの空き時間にホール御近所の地下鉄(?)に初乗車。今時自動改札では無く駅員が切符にスタンプを押す上に本数少ない電車が着くまで改札が開かないシステムにビックリ。何よりもプラットホームに懐かしのロマンスカーが止まっているのには仰天。こちらの電鉄は各地の名車を引き取って再利用しているのだとか。鉄チャン興奮間違い無しの路線でありました、






2019年3月 6日 (水)

信州へ

6_640x4276日、録音セッションに参加の為信州の門前町へ。雪怖いと夜明け前に御江戸を出発するも旅に支障無くかなり早く現地到着したため時間調整で(確信犯?)まずはホール御近所の湯治場跡の隠れ湯へ。鄙びた建物は風情満点、脱衣所が湯船の前というのにも驚くも内風呂から露天風呂(混浴)へ行くには裸で外を歩いてねというのにも仰天。しかし濃厚な成分のお湯は素晴らしく御贔屓の温泉発掘でありました。

36_640x427信州と言えば蕎麦!早速街外れの本寸法のお店を訪問。中心地から離れているので観光客は来ないようで行列無しで入店。野趣触れる黒く締まった田舎蕎麦とトロトロの蕎麦湯が絶品でありました。

51_640x427リハの合間にも空き時間多いのでとホール近くの古寺にのんびりと牛に曳かれて(?)参拝へ。実は有名観光地ながら参拝は初めてでありました。門前近くにある噂の古書店も訪問(素晴らしい品揃え!)。

58_640x427初訪問の真新しいホールにチェンバロ搬入すると舞台には東京のオケマネ重鎮氏がいるは事務方に顔見知りの方が何人もいるはでビックリでありました。録音セッション今日チェンバロはピアノ庫での個人練習だけのはずが急遽舞台でのリハに使用する事に・・・。最後に今日立ち寄った先のショットをご紹介。

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2019年3月 5日 (火)

1段フレミッシュ

17_640x4275日、間も無くドッグ入り予定の日本のベテラン製作家作の1段フレミッシュを拝見。コンパクトなサイズながら8+8+4fバフ付きピッチ3段階可変とフル装備で響板の装飾も豪華。狭いEVでも階段でも簡単に運べるのもアリガタシ・・・。

20_640x427昨日までの雨から一転穏やかな晴天となり春近しという気配漂ってきてますね。訪問先ご近所で思い掛けず花見(梅?)が出来ました。しかし富士山はまたもやしっかりと綿帽子姿に戻ったとの事。まだ春は遠いのかも・・・。




2019年3月 4日 (月)

次の蓄音器コンサートは・・・

83_640x6404日、先日のショパン特集も好評だった大型蓄音器を使って歴史的音源を聞いて頂くレクチャーコンサート、次回は4月20日神楽坂でのモダンチェンバロ特集であります。私が最も研究を進めております20世紀前半のチェンバロの歴史を、ランドフスカやエタ・ハーリッヒ=シュナイダーなどの名手の歴史的音源と共に今回はノイペルトのモダンチェンバロの生演奏も一緒に聴いて頂く予定。余り語られる事が無い20世紀チェンバロ復興の歴史をたっぷり語るつもりであります。乞うご期待!

2019年3月 3日 (日)

ジグソーパズル

4_640x4273日、雛祭り。チェンバロお届けでお伺いした先には別の大型チェンバロが鎮座しておりもう1台大型チェンバロ入れるのがジグソーパズル状態でひと苦労。スペースが限られているので通常の搬入方法が使えずチェンバロ本体を宙に浮かせてその下で脚を組み立てるという裏技でやっと設置完了。午後はさる演奏家のお宅で現代ピアノの御機嫌伺い。今時珍しいオープンリールをお持ちとの事で作業後アナログオーディオ談義に花が咲き止まらない・・・。最後はスタジオで若き世代の楽器試奏有り。

2019年3月 2日 (土)

独逸製ジャーマン

3_640x4272日、ドッグ入り中のドイツ製ジャーマン、冬の乾燥で少々御機嫌斜めだったのが居心地良いスタジオに戻ると随分鳴りが変わりましたね。堅牢な独逸製も厳しい日本の冬には平然とはいられない様子。

1_640x427実は車を入れ替えました。新車に換えたものの楽器運搬用として内部を大幅改造。様々な楽器運搬に対応する為以前と全く同じ内装に改造するもお陰で全く新鮮味無くなりまるでそのまま前の車に乗っている感じ・・・。ナンバーは偶然(?)業界人なら絶対すぐ覚えて頂ける数字をゲット。

4_640x427ご近所の御贔屓の大衆洋食屋を久々に訪問。地元の星「ギャグ漫画の帝王赤塚画伯」御用達だった店だけあって路地奥の不便な立地ながら今だに地元民で大繁盛の様子。味も中々素晴らしいのですがガッツリ系のデカ盛りが一番の人気の秘訣か?


2019年3月 1日 (金)

窓から搬出

640x4501日、独逸製ジャーマンモデルの2段チェンバロがスタジオにドッグ入り。運び出し先のお宅の部屋から通常の方法ではどうしても楽器を出す事が出来ず窓から無理やり搬出。その代わりいつもは苦労するEVでの運送が珍しく台車に乗せたまま乗る事が出来る広さがありこちらは楽勝・・・。

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