歴史的録音で迫るショパンの真相
25日、ショパンのピアノ作品の本来の姿を当時のピアノを使って再検証しようという動きから行われたのが去年ワルシャワで開催された第1回ショパン国際ピリオド楽器コンクールでありました。確かにショパン時代のピアノを使えば当時の演奏を再現出来るのでは?というアプローチは興味深いのですが、果たして180年近く前のオリジナルピアノが年月を経てもショパンが弾いた音色を保っているかとなるとかなり疑問視される問題でもあります。消耗部品の劣化を考えるとオリジナルのままの状態のピアノは殆ど無い上に、現代の部品を使うなど適切でない修復をされたピアノは全く違う音色になっている事が多いようです。当時のピアノを弾けばすぐにショパンの音色が蘇ると期待するのはかなり危険であるとも言えると思います。当時の楽器からショパンの本来の姿を推測するのが難しいのなら、まだショパンの演奏が生々しく記憶に残されていた20世紀初頭の歴史的録音からその姿を推測するという方法はかなり有効ではと考え開催するのが蓄音器コンサート(2月28日池袋洋館)であります。どこまでショパンの真相に迫れるか乞うご期待!
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