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2018年11月

2018年11月30日 (金)

エンドピン忘れた?

8_640x44830日、西でに室内オケのリハ3日目。ふと気が付くと今回モダンオケなのにチェロ奏者が皆エンドピン忘れてきた様子で仕方無く(笑)足で挟んで演奏してました。いやちょっとした事でも随分演奏の表情変わるモンですね。いよいよ明日本番、お得意のハイドンも素晴らしいですがぶっ飛んだCPEBachのチェロ協奏曲が圧巻であります。お聴き逃しなく!

3_640x427リハの合間の地元ランチ巡り、今日はホール近くの土耳古飯が名物というお店へ。カツ乗せ炒め飯に濃厚なデミグラスソースとタルタルソースを合い掛けしサラダ卵そしてスパゲッティが合わさるというボリューム満点ながら不思議な組み合わせで土耳古飯発祥地と言われる長崎とは少し違う様子。意外にも神戸が発祥かもという説まであるようですね。

4_640x462リハの合間に隣の資料館で昨日に続き戦前の日本古楽史の発掘調査。今日は昭和16年来日直後のEHシュナイダー女史が初リサイタルツァーの為来阪した際の紹介記事を新聞で発見。初めて世界的な奏者のチェンバロ生演奏が関西で聴けるとあってかなり注目されていた様子。しかし改めて当時の新聞読むともう戦時色にすっかり染まった記事ばかり、キナ臭い御時世の中で積極的にチェンバロ演奏を全国で展開しようとした彼女の苦労が偲ばれます。




2018年11月29日 (木)

室内オケリハ2日目

3_640x42729日、西のスタジオでドッグ入り中の御馴染み国産T社のスピネットの御機嫌伺い。環境変化にもビクともしないその堅牢な作りには改めて感心。約半世紀前に日本隅々の一般家庭にチェンバロを普及させた立役者である事は間違いないですね。

5_640x427今日も西の室内オケのリハーサルにチェンバロで参加。指揮者弾き振りで活躍するチェロは指揮者の恩師が戦前に入手したという17世紀の銘器だとか。古典派の曲でフォルテピアノのお相手では何度も拝聴しておりましたがガット弦でもモダン楽器相手に引けを取らない豪快な鳴りっぷりが素晴らしい!

1_640x427リハ会場の周辺は地元だけあってランチの御贔屓処多数あり迷う程。今日は開店前から行列出来る地元で大人気の小さな洋食店へ。揚げ物やハンバーグが絶品の上料理も御飯もデカ盛りというのが人気の秘訣か(後はスープが付いていれば完璧なのですが・・・) 

640x471今回のリハではチェンバロの出番は1曲のみ、空き時間はお隣の図書館で日本古楽史の調査を敢行。昭和12年の地元新聞をマイクロフィルムで眺めていると日本で初めてチェンバロを所有していた神戸在住の演奏家が初めてラジオに出演した際の紹介記事を発見。当時チェンバロは珍樂器だったようですね。








2018年11月28日 (水)

西で室内オケのリハスタート

3_640x42428日、西に戻り今日から地元室内オケ公演のリハに白フレンチで参加。今回の指揮者(Vc独奏も有り)実はこちらが地元でありました。チェロが活躍するチェンバロ入りのCPEBachのVc協奏曲、初めて聴く作品ながら指揮者自ら「変な曲」というだけあって激情溢れる変態的なフレーズが面白い。

5_640x427久々の地元でのランチはホール御近所にある「日本で他にこれだけ入り難い店があるか!」という凄い外観の食堂へ。何しろ入口に垂れ下がるボロ布(失礼!)が営業しているという目印の暖簾ですし・・・。店内も外観に負けず凄いのですがその年季の入り方も慣れれば快適であります。

4_640x427たった1人で切り盛りしている店同様相当年季の入った老店主がまた実にいい味出してます。店も料理も値段も昭和のままというお店でのランチはしのだうどん350円。神戸が誇る歴史的遺産見学に是非一度どうぞ!

12月6日池袋の洋館で開催の第1回ショパン国際ピリオド楽器コンクール入賞記念凱旋公演、チケット完売いたしました。ありがとうございました。(当日券販売予定はありません)





2018年11月27日 (火)

残席僅か・・・

640x42427日、間も無く開催の話題のフォルテピアノ奏者の冬の旅公演(1820年製オリジナルフォルテピアノ使用!)のリハにお付き合い。ワルシャワで行われた第1回ショパン国際ピリオド楽器コンクールでの色々な苦労話聞けましたが念入りな準備あったからこその第2位入賞だったと納得した次第。冬の旅公演は小振りなサロンでの開催とあってチケットほぼ完売だとか。12月6日開催のショパンリサイタルもTV放映のお陰で予約殺到、残席僅かであります。今最も旬なフォルテピアノ奏者の演奏是非お聴き逃しなく!

2018年11月26日 (月)

祭りは続く・・・

640x42726日、衝撃のカウンターテナー氏初来日ツァーも昨日で無事終了、いや世紀の美声に痺れトップ歌手の完璧な体調メンタル管理に敬服し欧州で大活躍の古楽オケの艶やかな演奏に感嘆した9日間でありました。ネット上でもフラ様祭り凄いようですね。実は先日のワルシャワでの第1回国際ピリオド楽器ショパンコンクールの特番がTV放送されたお陰で12月6日の凱旋公演のチケット申込が殺到しておりこちらもお祭り状態で嬉しい悲鳴(もう残席少なくなってきましたので予約はお早目に!) 今日はスタジオで出陣間近の楽器陣の最終チェックの1日。6オクターブオリジナルのフォルテピアノは話題のフォルテピアノ奏者の冬の旅公演に、5オクターブフォルテピアノは世界の名手揃うモーツァルトフィガロ公演(川崎 東京)、ジャーマンチェンバロは仏蘭西の実力派の日本初リサイタル(チケット早々に完売したとの事、かなり注目されている様子)へ提供予定。乞うご期待!

2018年11月25日 (日)

驚異のカウンターテナー公演千秋楽

10_640x42725日、驚異のカウンターテナー初来日ツァーも常陸国の人気ホールで千秋楽。昼本番ながら開演時間遅く午前中は空き時間となりホール周辺を散策。黄門様の街は少し足を延ばせば見所、味処多数有り!まずは幕末外敵からの湾岸警備で使う大砲製造の為作られた反射炉跡を見学、江戸時代の建物(復元)ながら中々ポップな外観が素晴らしい!

9_640x445次は太平洋に面した漁港の魚市場を訪問するも早朝から観光客で大賑わい(今日は連休最後でしたね)。そろそろ地元名物鮟鱇の季節ながらまだ寒くならない為か入荷が少なく店頭には殆ど姿無し。それでも地元で揚がった活きの良い魚がズラリと並ぶ様を見るだけで眼福のひとときであります(早朝から腹減った!)。

6_640x427存分に魚を見た後は魚市場の早朝から営業の食堂(大繁盛!)でモーニング海鮮丼。裏で「写真と実物とネタの盛りが違う」「観光地値段」などと言われるお店ながらまあネタは新鮮で満足(先日頂いた博多の市場食堂の海鮮丼の3倍の値段には痺れましたが・・・)。もし通常のランチタイムなら市場内でも競合店多くかなりお店選べたようですね。

17_640x470同じく隣の港町のガソリンステーションにはこんな看板が・・・。こちらはアニメを使った町興しの成功例ですね(どんなアニメか知らない者にはチンプンカンプンですが・・・)。相変わらずオタクの若人多数がアニメ上の街中名所旧跡巡りで大人気の様子。

21_640x427カウンターテナー氏の千秋楽公演はツァー初めての中規模ホール。今まで大ホールばかりでの公演だっただけに驚異のハイトーンヴォイスを至近距離で聴け実に贅沢な機会に。熱烈なファンの方には憧れの美声がハートに直撃し悶絶死寸前だったのでは・・・?彼の超絶技巧かつ実に深いニュアンス込めた歌を存分に堪能出来たひと時でありました。オケも相変わらず絶好調。

25_640x427注目のアンコールは1曲増えて3曲、今回初めて聴く曲を披露しお客様も大喜び・・・。いや今回の初来日公演どれも凄いステージばかりで今後10年は名演として語り継がれるでしょうね。(お江戸公演のアンコールでのハプニングには仰天しましたが) また是非日本で彼の驚異の美声聴きたいものです。










2018年11月24日 (土)

日本古楽史研究進展有り

4_640x42724日、某大学の煉瓦壁で有名な小ホールでのレクチャーコンサートにポジティフオルガンで出動。そろそろ寒さの為オルガンのピッチ合わせに苦労する時期ながら(今日はリコーダー相手にピッチの設定シビアでしたし)早朝から暖房入れて頂いたお陰で事前調律のまま殆ど変化無くアリガタシ。

3_640x427今日お伺いした大学には膨大な日本洋楽史の資料を所蔵する施設がありリハの合間に日本古楽史研究会のメンバーと資料調査を敢行。膨大な戦前の資料から日本チェンバロ導入史の貴重な証言を何件も発掘、昭和12年に早くもチェンバロ展示会があった事や、日本で最初に購入されたチェンバロの由来に関する証言など興味深い資料多く大収穫でありました。また近々戦前のチェンバロ導入史の研究発表イベント開催予定であります。乞うご期待!


2018年11月23日 (金)

歌手がいなくても凄かった!

1_640x427_223日、連日の驚異のカウンターテナーの日本来襲公演(笑)でこちらも切れ味鋭い演奏で共演の伊国水都古楽オケ、今日は伊国の施設内ホールでの単独公演。会場スタッフも伊国人なのですべてがまるで日本では無いような進行振りが実に楽し・・・(何故か本番前暗闇の中でチェンバロ調律する羽目になりましたが)。

7_640x417このオケ各メンバー揃って強者揃い、Vn、Vcのソロ多数披露の中今回初登場のリコーダー奏者(いつもはVn弾いてます)のぶっ飛んだ演奏に感嘆!リコーダーソロだけで充分やっていける程の圧倒的な演奏聴けたのが今日だけとはナントもモッタイナイ・・・。

640x360 いよいよ明日11月24日第1回ショパン国際ピリオド楽器コンクールの特番が放送であります。まもなく入賞記念凱旋公演控える第2位入賞の川口成彦氏の活躍振りに是非ご注目あれ!

2018年11月22日 (木)

驚異のカウンターテナー遂に御江戸登場!

1_640x42722日、衝撃の公演続くカウンターテナー氏ついに御江戸の人気ホールに登場!待望の初来日だけあってその歌声に注目が集まったのか今日のお客様の集中力が最初から異様に高かった・・・。しかし演奏始まればアッと言う間に驚異の高音ヴォイスで皆さんを自分の世界に引き込んでしまった歌手の実力には脱帽。今日はアンコールで噂の曲の前にアカペラまで披露、お客様よりエライ物渡されオペラさながらに演技したハプニングも有りと興奮と至福の2時間半の圧巻のステージでありました。後この驚異の美声聴けるのは25日の水戸公演のみ、今回の来日公演唯一の小さなホールでの公演、あの美声を至近距離で浴びるように聴ける贅沢な時間となるはず・・・。まだ未聴の方(そしてもう一度聴きたい方)是非お聴き逃しなく!(水戸は意外に近い!) 聞けば今日から数日首都圏古楽系の公演多数バッティングしている様子。どれにいくか迷われた方多かったのでは・・・。実は来年秋にも今回以上にトンデモナイ古楽系公演のバッティングある様子なのでご注意を!(どれも聴き逃せない公演なので貯金しておいてくださいね)

2018年11月21日 (水)

再び東へ

640x42721日、今日はカウンターテナー公演は無く博多から御江戸へ移動の1日。しかし今回主役の歌手の日常の自己管理の徹底振りが凄い!ステージで最高の歌声をお客様に届ける為には食事、睡眠、日常生活すべてそこまで厳しくコントロールするものなのか・・・。世界の檜舞台のトップ歌手はレベルが違う!ツァー後半戦も乞うご期待!今日も夜明け前から玄界灘海産物流通調査の為魚市場の場内食堂を訪問しネタの鮮度や価格を調査。今日のお店写真の海鮮丼650円と実にCP高く感嘆。食後18時間掛けて帰京。

2018年11月20日 (火)

驚異のカウンターテナー博多へ

1_640x42720日、驚異のカウンターテナー初来日ツァー2日目は博多へ。ホール入り前に昨日に続き素晴らしいオリジナルフォルテピアノコレクションを拝見、今日は鉄骨無しの最初期のベーゼンドルファー(現存数少ないだけに実に貴重な銘器!)を触らせて頂きアリガタシ。

11_640x427_3久々の博多なので玄界灘海産物流通調査の為(笑)卸売市場の場内食堂へ。安価ながら新鮮なネタ山盛りの海鮮丼+貝汁のランチ実に美味。他にもゴマ鯖を始めご当地の地魚どれも美味そうで目移りしてしまい困った・・・。こちらの食文化のレベルの高さは日本有数であります。

16_640x427博多初登場のカウンターテナー今日も驚異のハイトーンヴォイスと超絶技巧の歌唱で大受け。密かに注目のアンコールも大盛り上がり(博多の皆さん中々やりますぞ)。最後スタンディングオベーションで締め括り。いや歌手もオケも連日凄いステージ繰り広げております。東京 水戸 の公演も是非お聴き逃しなく!(例のアンコールの準備もお忘れなく!)

13_640x427博多と言えばラーメン!昼は長浜の超老舗店を久々に訪問、旨いかと言われれば首を傾げる味ながら何故か癖になる不思議なラーメン、今日も地元民で大繁盛でありました。夜は中洲の店に飛び込みで入るも日本語聴こえないのには少々ビビりました・・・。










2018年11月19日 (月)

西へ・・・

4_640x42719日、驚異のカウンターテナー初来日ツァー次の公演地へ向けて西へ移動。途中で某所にある19世紀オリジナルフォルテピアノの素晴らしいコレクションに立ち寄り銘器陣をじっくり拝見。弾くだけでなく特別にお願いして滅多に触れる事が出来ないオリジナル銘器何台かを調律させて頂きアリガタシ。

10_640x427夜はコレクションの近くの田園地帯の中にポツンとある鄙びた温泉を見つけて勇んで訪問。冷泉加熱ながら鉄分タップリの真っ茶なお湯が心地よく(有名な有馬温泉よりも色濃いとの事)長旅の疲れも吹っ飛びました。

2018年11月18日 (日)

カウンターテナーの千両役者!

Vbo_1_640x42718日、注目の歌手の初来日ツァー は西の人気ホールからスタート。大ホールながらほぼ満杯の盛況振り。主役登場と共にその余りの強烈な声に皆さん驚かれた様子。カウンターテナー特有の鮮明な高音ばかりでなく太い低音も出せる広い音域、そして観客を魅了しかつ泣かせる強靭かつ甘い歌声としなやかな演技に完全に客席はノックアウト状態。終演後のサイン会も記録的な動員だったとの事。正に「カウンターテナーの千両役者」振りを存分に味わえたひと時でありました。意表を突くアンコールにもビックリ・・・(これは毎回やるでしょうね)  次は11月20日(火)福岡公演 、衝撃のカウンターテナーお聴き逃しなく!

2018年11月17日 (土)

注目のカウンターテナー遂に日本上陸!

3_640x427_317日、今欧米で大活躍、最も注目されているカウンターテナーが遂に日本に登場!今日は明日から始まる初来日ツァーの関西の人気ホールでのリハにイタリアンチェンバロで参加。注目の主がどんな歌を聞かせるか興味津々でしたがいや噂に違わぬ存在感抜群の声とアクションが凄い!共演するもう日本で御馴染みの伊国水都古楽オケも絶好調、かなり衝撃的なステージになる事間違い無し!乞うご期待!

2018年11月16日 (金)

関西古楽史を紹介する展示会

13_427x640_616日、東から西への移動の1日。地元近く芦屋で関西古楽史の興味深い展示会が開催中と知り早速訪問。1960年代からルネサンス音楽と古典舞踏を始めた関西古楽の先駆者の回顧展。(公式HPが無いのが残念ですが) 今から半世紀前の古楽の先駆者の活動歴が判る上にドルメッチファミリーとの意外な接点も読み取れる貴重な展示会でありました。古楽ファンは是非ご覧あれ!

主催者の紹介文はこちら

日本におけるルネサンスのダンスと音楽の草分けの研究家で紹介者であった恩師・原田宿命(さだめ)先生の活動が、阪神間で古楽が定着し盛んになった1つの要因だとして、2018年11月に資料展示と記念演奏会が行われます。「芦屋の古楽の源流をたずねて〜ルネサンス時代の舞踊と音楽〜」  芦屋市とヨーロッパを行き来された原田宿命先生ゆかりの品と著作、資料展示 があります。
2_640x427_311/15〜21 (火曜休み)  平日と、土曜は9時から21時半まで、日・祝 17時まで、芦屋市民センター 別館3階 展示ギャラリーで 無料展示されています。 演奏会は11/17 2時から 500円 10/31までに芦屋市公民館まで要予約、多数の場合抽選、芦屋市民優先です。(チラシ画像添付します) 
原田宿命さんは、日本において最初にヴィオラ・ダ・ガンバを演奏されたという菊地俊一さんにガンバのレッスンを何度か受けられ、百瀬不二彦さんに最初のガンバを制作してもらっています。

23_640x427カール・ドルメッチやファミリーと親交を持ち、英国で1971年ごろから彼らのサマーセミナーを何年かにわたり受講し、そのテキストなども公開されます。1974年にカール・ドルメッチとサクスビーが来日演奏をした際には、東京、大阪ともに演奏会に行き、京都を案内されたりもしています。さらに、フランス、イタリア、ベルギーなどで、原典にふれ、踊りの友を得てルネサンスダンスの研究と普及活動をされました。

最晩年の2001年にイタリア文化会館で、イタリアからルネサンスダンスのグループ、イル・バラリーノを招いて公演が実現されたのも、創立者の舞踊家アンドレア・フランカランチさんと親交のあった原田さんのご協力によるものでした。





2018年11月15日 (木)

平均律漬けの日々

2_640x42715日、約2週間のミーントーン漬けの日々から一転今度は連日の平均律漬け、今日は現代ピアノ2台の御機嫌伺い。2年近くエアコン無しの部屋に置かれたピアノ久々に調律するも全くピッチ変化していないのには少々ビックリ、流石鉄骨入りの現代ピアノは堅牢であります。移動中御江戸有数の人気下町商店街の超老舗食堂(昭和10年創業とか)でちょっと珍しいレバ丼でランチ。和洋中に酒肴メニュー何でも揃っている上に店頭で焼き立ての巴焼を提供するというオールマイティの姿勢が素晴らしい!食後商店街冷やかすも惣菜の余りの安さに気が付けば大量の買い物して帰る羽目に・・・。

2018年11月14日 (水)

久々の音楽祭

3_640x42714日、久々に御江戸北郊外での音楽祭にフォルテピアノで参加。以前は音楽祭常連として王子の街を堪能していただけに何年振りかの今回は嬉しい再訪。しかし周辺散策するも街の様変わりに仰天。ホールすぐ近くの大通り沿いで派手な外観と超庶民的な品揃いで有名だったスーパーが間も無く閉店とは実に残念。

6_640x427しかしホール御近所の朝8時から営業という御江戸でも高名な老舗居酒屋は今だ健在。昼は定食も出すものの相変わらず入店するなり大将が最初に「何呑みます?」と聞き「食事だけ」と言うと残念そうにするのがお約束(笑)。周囲で朝酒楽しんでおられる中でフライ定食でランチ。居酒屋激戦区赤羽、王子を抱える北区の酒文化度の高さを改めて実感。

1_640x427今日は先日第1回ショパン国際ピリオド楽器コンクールで上位入賞した話題の若手実力派フォルテピアノ奏者の受賞後初のリサイタル。シューベルトの音楽を軸にリスト、プーランク、ブゾーニ、ゴドウスキーなど時代を越えた幅広い作品を1820年製のフォルテピアノで演奏するという意欲的なプログラム、ウィーン式のピアノならではの微音の美しさが際立った演奏でありました。12月6日にはコンクール上位入賞の凱旋公演が開催予定。今回と同じ1820年製のオリジナルフォルテピアノが登場予定。乞うご期待!







2018年11月13日 (火)

出陣前の楽器陣の御機嫌伺い

1_640x42713日、演奏家宅のフォルテピアノの御機嫌伺いへ。例年ならもう乾燥の季節ながらまだ湿度下がらず相変わらず不安定な天候続いてますね。今後は年中加湿器と除湿器を並べてその日の湿度によって使い分けなければいけないのかも・・・。

6_640x427スタジオに戻り出陣直前のイタリアンチェンバロ(話題のカウンターテナーの初来日公演に登場予定)、5オクターブフォルテピアノ(モーツァルトオペラに登場予定)、6オクターブフォルテピアノ(シューベルトリサイタルに登場予定)、ポジティフオルガンと4種類の楽器の御機嫌伺い。季節跨ぎした楽器陣この夏の猛暑のお陰か少し御機嫌斜めでなだめるのが結構大変・・・。

5_640x427移動中にぶくろで見つけた歴史的正統派スタイルの石焼き芋屋。薪替わりの廃材大量に積み込んだ人力リヤカーがまだ残っているのが凄い!(一体どこから来るんでしょうね・・・?)





2018年11月12日 (月)

オリジナルフォルテピアノ出陣間近

640x45912日、久々に御江戸に戻り間も無く開催のフォルテピアノ公演のリハにお付き合い。若手実力派フォルテピアノ奏者が1820年製のウィーン式フォルテピアノを使っての公演、まずは11月14日北とぴあでのシューベルトリサイタル。実にユニークな切り口のプログラムに乞うご期待!次は12月2日高円寺で冬の旅公演。最後は池袋の洋館での第1回ショパン国際ピリオド楽器コンクール第2位入賞の凱旋公演というべきショパンリサイタル。ワルシャワでの活躍が蘇る注目の公演であります。その第1回ショパン国際ピリオド楽器コンクールの様子が11月24日TVの特番 に登場の予定。こちらも是非ご覧ください!

2018年11月11日 (日)

酒蔵街でヴィヴァ四季

12_640x42711日、酒蔵並ぶ西の古都の新しいホール(実に豪華!)でのヴィヴァ四季公演に白フレンチで出動。指揮者弾き振りながら中々精通されているようで(チェンバロ持ってますとの事)ユニークなレジストレーション使われており感心。お陰で大ホールでもチェンバロの音がしっかりと届いた様子。

8_640x427ホール御近所は興味深い歴史的建造物多し。まずは5世紀頃の100m近い巨大前方後円墳を見学。建築当初の姿に再現されており周辺取り囲む埴輪がずらりと並ぶ姿は壮観。発掘された石棺がガラス越しに元の姿で見れるのも珍しいのでは・・・。古墳マニア興奮の逸品でありました。

15_640x427もうひとつ素晴らしいのはホール御近所が日本三大銘醸地のひとつながら他と違い街全体が昔の姿をそのまま残している事(西の自宅ご近所も日本最大の酒蔵地帯「灘」ながらもう昔の酒蔵は絶滅してます)。ホールから歩いてすぐなのでリハの合間に酒蔵散策するも利き酒出来ないのが残念・・・。





2018年11月10日 (土)

久々の平均律

2_640x42710日、芸州でのモダンオケのリハに白フレンチで出動。朝一にチェンバロ搬入したら昼過ぎまでフリーと判りそれならばと時間潰しに路面電車に1時間近く揺られて宮島参りへ。結局島に渡らず港で名物穴子飯を食べただけになるも「穴子少ない値段高い!」 まあこれも観光地の風情でしょうかね・・・。

3_640x427今回はお馴染みヴィヴァ四季を指揮者が弾き振り。2週間のミーントーン漬けから一転久々の平均律調律は新鮮でありました(笑)。リハ終了後公演会場となる芸州郊外の出来立てのホールにチェンバロ搬入に行くと御江戸で顔馴染みの舞台の方がおられビックリ。

2018年11月 9日 (金)

ミーントーン漬けの日々

3_640x4279日、浪速での独逸の人気古楽グループの高校生とのワークショップ2日目。古楽初体験の若者達をあっと言う間に惹き付けてしまう教え上手振りは流石!終了後少し練習したいとの事で見ていると何やら怪しげな映像撮ってましたね。先日の東京公演でもホール前の横断歩道を演奏しながら渡るという楽しい映像アップしてましたので今日の映像も出すのか?私は今日で2週間に渡る独伊のトップ奏者達とのミーントーン漬けの日々もやっと終了。いや純正3度を堪能した楽しいひと時でありました。夜は芸州の酒蔵並ぶ古都へ。

2018年11月 8日 (木)

若き世代と共演

2_640x4278日、強烈なインパクトを放ったヴェスプ口公演終えたドイツの古楽グループ今日は音楽高校の学生相手にワークショップを開催(私は今日もオルガン提供で参加)。古楽器初体験の若者にまず指導したのはリズム!しなやかなスイング感を全員で共有しながら醸し出すグルーブと緻密なアンサンブルが彼らの音楽の根源だと良く判った次第。最後に学生と一緒に演奏する事で彼ら流の古楽の魅力が存分に伝わったのでは・・・。

2018年11月 7日 (水)

欧州古楽最前線のヴェスプ口

4_640x4277日、浪速での独逸の人気古楽グループと合唱団合同のヴェスプ口公演本番。2年前ベルリンで大評判を取った演奏が遂に日本で聴けるとあって御江戸からも沢山お越しになっていた様子。今回は会場の特性をフルに使い歌や器楽が舞台だけでなく上から横から果ては後ろから聴こえたり、調弦中にいきなり指揮者が飛び込んで来て演奏に雪崩れ込んだりと凝った演出盛り沢山、器楽合唱陣の鉄壁のアンサンブルも見事、ソリストも華やか、何よりも指揮者が紡ぎ出すモンティヴェルディの世界が情感溢れひたすら美しい・・・。欧州古楽最前線のレベルの高さを垣間見た一夜でありました。しかしミーントーン調律なのにいつもとは随分違う響きに聴こえたのがちょっと不思議・・・。

2018年11月 6日 (火)

浪速でヴェスプロ直前リハ

4_640x4276日、浪速の人気ホールでの独逸の人気古楽グループと合唱団合同のヴェスプロ公演の通しリハにオルガン2台で参加。かなりユニークなモンティヴェルディになると聞いていたものの実際は挿入曲や演奏家の配置、様々な演出にひたすら仰天し興奮する2時間でありました。ソロ歌手陣や合唱も素晴らしかったが何よりもショームを踊りながら吹くカタリーナが最前列でけん引する器楽アンサンブルが凄い!明日の本番楽しみであります。

5_640x427リハの合間にホール御近所の庶民的な街「京橋」でランチは開店前から行列出来る人気食堂で日替わり定食。こちら400円台の定食が主流で500円という高額な(笑)日替わりはおかずの豊富さと豚汁付きという内容で実に豪華。流石浪速の庶民的な街は物価が昭和のまま?

2018年11月 5日 (月)

豪華な組み合わせのヴェスプロまもなく!

4_640x4275日、東西で大好評だった初来日のドイツ人気古楽グループがこれまた来日公演大好評という伯林の合唱団と合体しての浪速の人気ホールでのヴェスプロ公演のリハにオルガン2台で参加。昨日までの管楽器メインからVn、Vg,ヴィオローネなど弦楽器とサックバット、ツインク、リュードなどが増員し大編成に。豪華なソリストと強力な合唱団を交えて迫力あるモンティヴェルディを披露。

3_640x427今回特筆すべきは両サイドのバルコニーなどホール各所にオルガンを含む器楽隊(オルガン上げ大変!)と歌のソリストを配置し舞台の演奏と天から降り注ぐ音が立体的に交わる演出ですね。豪華な内装を誇るこちらのホールならではの独特の響きになりそうであります。流石に今回1回だけの豪華特別編成の公演だけにチケットもう残数僅かとの事。お聴きになりたい方はすぐにご予約を!

2018年11月 4日 (日)

ドイツ人気古楽グループ御江戸初登場!

1_640x4274日、御江戸西郊外の超人気ホールでのドイツから初来日の人気古楽グループの公演にオルガンで出動。ショーム・ドゥルツィアン・サックバット・コルネットという初期管楽器にリュート、オルガン、パーカッションという編成のアンサンブルが歌と多彩な演出も交えて実に強力!今欧州で人気絶大というのも納得の舞台でありました。このグループ次は浪速で大編成(器楽陣倍に増えるとの事)でのヴェスプロ公演を予定。かなりユニークなモンテヴェルディになると思われます(ポジティフオルガン2台使用ながら1台をオルガンギャラリーに上げろと言われ仰天中・・・)。乞うご期待!

2018年11月 3日 (土)

バーゼルの古楽グループ千秋楽

1_640x4273日、バーゼルの古楽グループの来日ツァーは都心の小振りなホールで千秋楽。ホール側から終演後なるべく早く搬出してくださいねと言われ?と思うも夜にまた古楽系の公演がありそちらに使うオルガン出来るだけ早くに搬入したいのでとの事。同じホールで1日に2台ものポジティフオルガンが来るとは珍しい・・・。

4_640x427今回のバーゼルの若手3人の高いレベルの演奏に感心するも何よりも驚いたのは若きイタリア人のコルネット。コントロール難しいはずの楽器をいとも簡単に多彩な表現で吹き分ける能力は今までこの楽器奏者の中でもずば抜けており、間違いなく今後のコルネット界の中心として活躍するはずの逸材でありました。是非ご注目あれ!

6_640x427終演後急いでオルガンを車に積み込み郊外の人気ホールに搬入。






2018年11月 2日 (金)

ドイツとバーゼルの古楽グループが関西で激突?

2_640x4272日、ドイツの人気古楽グループの初来日公演初日が浪速で、バーゼルの若手グループの来日ツァーが古都京で開催、両方にオルガン提供となったので久々に分身の術で両公演を担当。浪速の贅沢なホール、前夜からオルガン舞台に置いておくも朝全く調律狂っておらずビックリ。今時24時間空調入れてくれる太っ腹のホールでありました。

6_640x427京の人気ホールも舞台の環境安定しており古楽器には実にアリガタイ!照明LEDでも無く特別な仕掛けも無いのに舞台暑くならないのが不思議・・・。しかし流石古都のホールだけに内装は寺のお御堂をイメージしたとか。確かに和風のテイストであります。

5_640x427今日は2か所の公演共に初期バロック以前の曲をオルガンと管楽器と歌でという同系統の演奏であります。どちらに行こうか迷った方も多いのでは?浪速はフランス系(?)のコルネット奏者が活躍。

9_640x464_2京の方は若手ながら実力派として大活躍中のイタリアのコルネット奏者が素晴らしいソロを披露。1日に海外のコルネット奏者2人の演奏を続けて聴けたのは役得ながら貴重な体験でありました。ドイツの古楽グループは来週浪速で豪華メンバーによるモンティヴェルディのヴェスプロ公演も予定されております。乞うご期待!

2018年11月 1日 (木)

独逸の人気古楽グループ初参上!

1640x427_21日、バーゼルのコルネット、ソプラノ、オルガンのトリオの来日ツァーに続き(まだ京都・東京2公演残ってます!)、浪速の人気ホールでの古楽シリーズ第1段、ドイツの人気古楽グループの初来日公演の前日リハにオルガンで出動。改装工事のための長期休館を終えリニュアルオープンしたこちらのホール、バブル期絶頂の建築だけに内装も実に豪華、音響も極上であります。

640x441中世、ルネサンスから初期バロックまで幅広いレパートリーを持つという今回初登場のグループ、ショーム・ドゥルツィアン・サックバット・コルネットなどの管楽器をメインに実にゴージャスで躍動感溢れる演奏を披露。流石欧州で超人気だけある鉄壁のアンサンブルは聴き応え充分。乞うご期待!しかし明日は京都大阪でコルネットが競演、聞けば同時期もう一か所でもコルネットの演奏あるそうです。滅多に聴けない楽器なのにこの重なり具合は何故?


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