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2018年7月

2018年7月31日 (火)

みちのくへ

2_640x42731日、みちのくのお馴染みのホール所有のチェンバロ2台のご機嫌伺いに出動。この2台が独逸からやってきて早10年、今まで全く断弦知らずだったのがついに先日1本プッツン(余り使わない4fでしたが)。今年の猛暑での厳しい環境変化が原因の様子。夕方突然グラリと来てビックリ(ご近所が震源で震度4だったとか)。

8_640x427_2今回久々のみちのく訪問なので恒例のご近所漁港食堂で「モーニング海鮮丼」をと勇んで早朝から現地入りするも何故かどこも休業で空振り。それならばと夜にご近所の有名温泉地で評判の割烹を初訪問し刺身定食。噂通りの大振りな刺身テンコ盛りに大満足。

11_640x427海の幸で満腹になった後は温泉のはしご。街外れにある地元民しか行かないというマニアックな公衆浴場をやっと訪問。数人入るともう満杯という小さな湯船に入るも余りの熱さに数分でギブアップ(地元民は全く平気なようですが)。硫黄臭が濃厚な湯は少し入るだけでもポカポカと温まり実に心地良し。もう1件人気の公衆浴場はそれ程の熱湯でも無くこちらも快適。





2018年7月30日 (月)

異種ジャンル録音セッション

5_640x42730日、都心の大手スタジオでの録音セッションに白フレンチで出動。まだ情報非公開ながらいつもとは全く違うジャンル(古楽よりもずっとメジャーかな・・・)の演奏の中でのチェンバロの音色は中々存在感あって面白し。CD?がどんな風に仕上がるのか実に楽しみ!

2018年7月29日 (日)

コレクション拝見

23_640x45629日、さる演奏家のお宅を訪問し素晴らしい楽器コレクションを拝見。長年愛用されていたというチェンバロ陣にも感心するも日本古楽史の研究家としては周辺の壁に収納されていた膨大な資料や書籍にも目が行ってしまい(どれも一級品の資料ばかり)困った次第。

1_640x427スタジオに戻ると某演奏家が録音セッションで使うチェンバロの選定で来訪。2台弾き比べの末奏者当初ご希望の阿蘭陀製ジャーマンでは無く独逸製フレンチを使用する事に。独製フレンチは最近弾き易くする為全体的に爪を弱くするもかえって音量上がってしまったのが不思議であります。







2018年7月28日 (土)

日本のフォルテピアノの歴史を紐解くレクチャー

640x42728日、台風接近を恐れて外出の用事は午前中に済ませ午後からは8月10日洋館での蓄音器レクチャーの為の準備。当初海外から初めてチェンバロを持ち込んだ日本人、徳川頼貞と大倉喜七郎の2人の特集を予定しておりましたが、ここ最近日本のフォルテピアノ史での重要な発見が続いており急遽我国のフォルテピアノの歴史についても時間を割いて語るつもりです。今から90年前に早くもオリジナルのフォルテピアノ(モーツァルト時代の楽器か)のレコードが日本で発売されていた事や、今から50年前にGrafやStein、Broadwoodなどベートーヴェン時代のオリジナルのフォルテピアノが日本に持ち込まれていた?など驚きのお話を多数披露の予定。チェンバロやフォルテピアノ関係者必聴のレクチャー、是非ご参加を!詳しくは公式HPをご覧ください。

2018年7月27日 (金)

創業百年の老舗食堂の最後に間に合わず

1_640x42727日、上野の老舗ホールでの独逸在住奏者のリサイタルにジャーマンで出動。猛暑一段落で楽器運送も楽になるもホール前の蝉の大合唱が凄い!弾くのが久々の楽器ながらサラッと曲を通して弾くだけでもう本番に臨む奏者のタフさに感心。しかし本番中にモニターで黒い影を見たり終演後救急車が来たりホールから水漏れがしたりと日頃無い事が連発しゾク・・・。

5_640x427折角上野に来たならと食いしん坊仲間とご一緒にご近所ながらディープなエリア稲荷町へランチで出撃。美味しい店よりもオモロイ店に行きましょうと創業百年という御江戸でも超老舗の大衆食堂に向かうも何故か暖簾が上がっていない・・・。

2_640x486店頭の張り紙を見れば今日で閉店とか。本当は夜まで店開けるつもりが老舗の最後を見届けようと馴染み客が開店から殺到したようで昼過ぎにはもう食材出尽くしたので営業終了したとの事。僅かな差で老舗の最後を看取る事が出来ず実に残念。







2018年7月26日 (木)

四半世紀前のフェス

1_640x42726日、猛暑一段落ですね(でも台風接近が心配ですが)。 今日は季節跨ぎの独逸製フレンチがお相手。頑固な程の堅牢さを誇る作風だけに数か月放置で環境激変するも全く変化無いのには感心。

2_427x640今日も作業の合間に長年貯めていた膨大な資料書籍の整理。次々にお宝資料発見してはつい見入ってしまい中々進まない・・・。今日一番懐かしい物はこれ!1993年インマゼール氏がアントワープで主催した鍵盤楽器フェスのパンフ。5日間に渡りフォルテピアノ、チェンバロ、クラヴィコードの公演、展示会、レクチャーが多数開催されたという素晴らしい企画(もう四半世紀も前か)。参加した私もここで世界のトップ奏者の演奏やオリジナルや一流の復元楽器に多数触れる事が出来大いに刺激を受けた印象深いイベントでした。フォルテピアノの魅力に開眼したのもこの時か。この9月に来日のジョス氏には感謝しなくては・・・。

2018年7月25日 (水)

リサイタル直前

640x42725日、間も無く上野の老舗ホールで開催のソロリサイタルに出陣のジャーマンの最終チェック。猛暑の中でもスタジオはヨーロッパのような乾燥気味の湿度を保っておりチェンバロも御機嫌麗しくひと安心。早目に仕事終えたので増えすぎた資料書籍を収納する為長年散らかっていた部屋の一部を片付け(実は私捨てられない病なのです)。要らない物が大量に出てくるも一番邪魔な酒瓶の山を処分するため10数年前のビールやら日本酒やらを大量に破棄、ウチの下水は実に酒臭かったでしょうね(勿体無い・・・)。

2018年7月24日 (火)

西も東も猛暑

Img_2562_640x42724日、夜明け前東を目指して500kmのドライブへ。西の猛暑も記録的と思ってましたが東の殺人的な暑さに仰天。連日の季節跨ぎのチェンバロの御機嫌伺い、今日のチェンバロは自然断弦も無く比較的御機嫌麗しくホッ。

2探していた昭和13年刊の楽器解説書を遂に入手。古今東西の楽器紹介と言いながらチェンバロなど古楽器多数掲載、今から80年前の日本でこれだけ古楽器が詳しく紹介されていたとはと仰天。私が常日頃主張する「戦前に古楽ブームがあった!」という事を証明出来る貴重な資料でありました。珍しい写真の中にはまだ演奏可能だった頃のBachチェンバロの写真も有り。8月10日洋館でのレクチャーでこの奇書(?)を紹介する予定。

2018年7月23日 (月)

猛暑でトラブル多発

6_640x42723日、季節跨ぎのチェンバロ4台まとめての御機嫌伺いの1日。この記録的な猛暑のお陰でチェンバロ陣も相当ダメージ受けていたようでフタを開けてみると自然断弦3本、調律中の断弦1本と今までに無い中々の惨状。まだ夏は前半戦、今年の夏の楽器管理は例年並みではかなり危険でいつも以上の警戒が必要か。

5_640x427ご近所では先日の7月西日本豪雨の爪痕がまだ多数残っておりました。こちらは電車脱線寸前だった山崩れ現場。豪雨当日の車大渋滞はどこでも語り草になっている様子。何時間も動かなかったのは震災以来か。

2018年7月22日 (日)

丹波を往く

2_640x42722日、山間部の某所にある音楽堂を見学するもウェディング専用の様子。ヨーロッパ調の風景は素敵ながらアクセスがネックか(車でもちょっと不便?)。今日は猛暑のお陰か隣のプールが朝から家族連れで大賑わいでした。

5_640x427ここまで来たならとご近所の御贔屓蕎麦屋へ。山奥の古民家蕎麦屋の老舗ながら豊かなな自然に囲まれたロケーションの本格的な茅葺屋根と立派な囲炉裏が並ぶ店舗は見事。鋭利な包丁で引き切るという独自の技法で打った細蕎麦もトロトロの蕎麦湯も美味し。

8_640x427帰りご近所の陶芸の街に寄り道し古今の陶芸作品見学。現役の巨大登り窯迫力ありますね。


2018年7月21日 (土)

薪茹でと七輪

4_640x42721日、昨日に続き日本フォルテピアノ史研究で各地を移動。色々な資料が出て来るとフォルテピアノ最初期は御江戸よりも関西の方が動きが活発だったと判明。近々この研究成果はこのイベントで発表の予定。移動中立ち寄ったのが街外れの古びた食堂。昼時なのに貸し切り状態というのは寂しい限りながら中々強者のお店。

5_640x427今でもうどんは薪の釜で作っているとの噂(店奥まで確認出来ず)、おでんも今は殆ど見かけない七輪でした。薪釜でゆでたうどん、さぞかしシャキッとしていると思いきやここは関西なのでユルユル・・・。しかし今時こんなお店残っているとは。

2_640x441西のスタジオご近所のビーチはもう海水浴客で大賑わい。今年は夜でも泳げるようにとプール付きの海の家まで登場。



2018年7月20日 (金)

浪速で日本フォルテピアノ史を探る

1_640x46620日、現在取り組んでいる日本古楽史研究、今日はフォルテピアノ史を調査の為浪速の南にある業界のレジェンド氏の修復工房兼サロンを久々に(十数年振りか?)に訪問。日本で一番早くにフォルテピアノに取り組みヨーロッパの本場で修行されたという先駆者の証言は驚くような事ばかりで大興奮。

2_640x427フォルテピアノのために設計された天井高く素晴らしい音響のサロンには相変わらず19世紀オリジナルピアノの銘器陣と丹念に復元されたクリストフォリコピーが勢揃いしており壮観。今回は殆ど知られていない日本のフォルテピアノの歴史を伺うもチェンバロ同様その歴史が関西が主導していたと判明しビックリ。日本最初のクラヴィコード奏者として注目していた方がフォルテピアノでも先陣を切っていたとは知りませんでした。

4_640x427お話を伺った後工房でのお仕事を拝見すると9月の公演でお披露目という銘器Grafの修復の真っ最中。かなり手の掛かる状態から試行錯誤しながら丁寧に蘇らせているという苦労話を伺うとその完成した演奏楽しみであります。

8_640x427帰路の途中超老舗の有名蕎麦屋でランチ。蒸したままの柔らかく暖かな蕎麦をすき焼きのような卵とじを入れた濃い汁で食するという粋な江戸っ子が聞くと仰天するような蕎麦が名物、美味いかと言われると少々首を傾げる味覚ながら(苦笑)蕎麦の異端児としての存在感は充分あり。








2018年7月19日 (木)

日本フォルテピアノ史

3_640x41119日、朝から御江戸で日本フォルテピアノ史を電話リサーチするも各方面から驚きの情報が多数届き収穫多し。充分な成果上がれば8月10日のレクチャーで発表出来るかも・・・。午後は久々に綺麗な夕焼け見ながら西へ移動。

2018年7月18日 (水)

洋館でフォルテピアノ

4_640x42718日、池袋の重要文化財の洋館での久々の東日本大震災復興支援コンサート。もう7年も続けてますが最近は東日本への支援だけで無く2年前の熊本地震の際は急遽そちらにも義援金を送ったりしましたが今回は大阪地震と西日本豪雨水害と連続して発生したので義援金の送り先迷う処。これからも様々な被災地に微力ながら音楽での支援を継続していくつもり。

3_640x427今回は百年近い洋館の小部屋でのフォルテピアノソロ。古い洋館特有の天井高く漆喰壁と木の床のお陰か二百歳のオリジナルフォルテピアノが驚くほど魅力的に鳴りますね。19世紀サロンでの演奏はこんな雰囲気だったのでは・・・。日本では有数のフォルテピアノ向きの空間であります。実に贅沢はひと時。


2018年7月17日 (火)

シュタイン3台弾き比べ

1_640x42717日、都内各所を回り3台のシュタインモデルのフォルテピアノを弾き比べの1日。まずは米国製シュタインからスタート。このピアノは長年シュタインと思われていたが最近ルイ・デュルケンの偽作だと判明した楽器を米国のベテラン製作家が復元。オリジナルシュタインよりも堅牢で調整に融通利く設計が特徴か。

6_640x427次は日本製シュタインを拝見。3台の中では一番オリジナルに忠実な設計ながらその分調整のし難さも併せ持つ事も判明。現代の殆どの製作家がシュタイン製作時には調整し易いように各所色々改造してしまっている中では貴重な存在かも・・・。

12_640x427最後は独逸製シュタインを拝見。かなり早くからフォルテピアノ製造に取り組んでいたメーカーだけに同じシュタインながら各所に堅牢さを確保する為の改造アイデアを取り入れているのが興味深い。実はこの楽器こそが私が最初に調律したフォルテピアノでもありました。米日独3か国の個性違うシュタインモデルを連続して弾き比べが出来大収穫の1日。





2018年7月16日 (月)

次はシューベルト&ショパン

1_640x42716日、久々に現代ピアノの御機嫌伺いで埼玉へ。頑なに手作りの誠実な製造を続けるメーカーの50年前のピアノは年月経つも実に堅牢でその寿命の長さに感嘆。猛暑の中ランチの店探すも今日は祝日でどこも休み。辛うじて開いていたのは武蔵野うどんの超人気店(ガラガラでしたが) いつもはもりを注文する事多いのですが今日は暑気払いにあえて熱いうどん。腰のある麺と濃い出汁美味し。野菜意外に多かった!

2_640x427午後からは明後日に迫った池袋の洋館でのオリジナルフォルテピアノ公演のリハーサルにお付き合い。昨日までの銀座でのシューベルティアーデ公演に続きピアノ連投ながら(シューベルト特集から次はシューベルト&ショパンへ)奏者によってこれ程音色変わるのかと改めて驚愕。皆さん独自の音を持っているのですね。ショパンの作品とウィーン式フォルテピアノとの相性の良さも聴いてビックリですぞ!乞うご期待!


2018年7月15日 (日)

シューベルティアーデin銀座

640x42715日、銀座の老舗ホールでのシューベルトと同時代のオリジナルフォルテピアノを使ってのシューベルティアーデ公演本番。日本古楽界の実力派5人がソロ、デュオ、トリオ、五重奏と多彩なプログラムで名人芸を披露。「ます」「アルペジョーネソナタ」というシューベルトの超人気曲連発で早々とソールドアウトというのも納得でありました。

2018年7月14日 (土)

5弦チェロでアルペジョーネソナタ

1_640x42714日、銀座の老舗ホールで明日本番のフォルテピアノ入り室内楽公演の最終リハ。今まで古楽系公演少なかったこのホール実は残響豊かで実に古楽向けですね。特に2階席は極上の特等席であります。今回の公演早々とチケット完売との事で今から是非お越しを!と言えず残念・・・。

3_640x427今回のオールシューベルトプログラムの公演、目玉は何と言っても「鱒」と「アルペジョーネソナタ」でしょうか?4月の仏蘭西の重鎮Vc奏者の来日公演では奇跡的に現存するオリジナルのアルペジョーネが登場しましたが(先日TVでも放送されましたね)、今回の日本の重鎮は5弦チェロを使用。フレット無く通常の4弦チェロと全く調弦違う楽器であの難曲を軽々と(?)弾きこなす重鎮の圧倒的な力量に脱帽でありました。


2018年7月13日 (金)

日本チェンバロ史名所巡り

5_640x48613日、銀座の人気ホールでのフォルテピアノ入り室内楽公演のリハ続く中折角銀座に来ているならと日本チェンバロ史由来の名所巡りを敢行。まずは昭和12年5月に日本で初めてチェンバロの展示を行った銀座の老舗楽器店跡地を訪問。最近発掘したこの驚きの新事実、詳しくはまもなく発売のアントレ最終号をご覧あれ!

11_640x473次は昭和13年頃に日本人が初めて購入したチェンバロが収められていたのがこちら(建物はもう立て替えられてました)。銀座のど真ん中にある当時最高の贅沢な防音空調完備の部屋に独逸アンマー製のチェンバロがあったとの事。最新の調査ではこのチェンバロ、日本に来てから間も無くラジオ放送なので活躍していた様子。

5_640x427そしてこちらが昭和5年英国から帰国しいち早く日本で古楽演奏を開始した黒澤敬一氏の本拠地ビル(今回のホールのすぐ近くでした)。 戦時中にチェンバロを避難させていたとも聞いている先代の歴史的ビルは(現在は立て替えられてます)明治42年に日本初の鉄筋コンクリートとして建てられたオフィスビルだったとか。関東大震災、戦災にも生き延びた実に頑丈な建物だったそうな。

31_640x427チェンバロ名所散策の最後はもうすっかり新しく模様替えしてしまった銀座の中でまだ戦前の姿を残している貴重なお店を訪問(ホールの隣でした!)。私が御贔屓のビール会社経営の店内は正に戦前の銀座の栄華を伝える貴重な生き証人の様子、その重厚な内装と雰囲気が素晴らしい!





2018年7月12日 (木)

銀座でシューベルティアーデ

1_640x42712日、銀座の人気ホールでのシューベルティアーデ公演のリハ初日に二百歳の老ピアノで出動。少しづつ古楽系公演増えてきたこちらのホール、残響豊かで客席数も程良く実に古楽器向けの空間であります。今回実力派が集まりシューベルトの名曲を弾くプログラムとの事で早々にチケット完売したそうな。

2018年7月11日 (水)

特殊工具使える?

1_640x46911日、今週末に銀座の人気ホールで開催のフォルテピアノ入り室内楽公演の事前リハに6オクターブオリジナルを提供。二百歳の老ピアノからとは思えぬ溌剌として音色を引き出す奏者の鍵盤コントロールに感嘆。

3_640x427移動中に音楽芸術関係充実の御贔屓古書店を久々に冷やかすも本の横で不思議な工具を販売しているのにビックリ。伺うと廃業した町医者(泌尿器科だとか)の機器を引き取ってきたとの事。もしかするとフォルテピアノに使えるかもと面白い形状の特殊工具いくつか購入。使えればラッキーですが・・・。


2018年7月10日 (火)

二百歳のウィーン式ピアノでシューベルトとショパンを!

640x42710日、今度7月18日に池袋のお馴染みの重要文化財の洋館で開催の「二百歳のウィーン式ピアノでシューベルトとショパンを」という公演のリハーサル。プレイエルやエラールという仏蘭西製がショパンに最適なピアノと思われがちですが若かりし頃に愛用していたウィーン式ピアノとの相性も中々素敵であります。今年九月ワルシャワで行われる第1回ショパン国際ピリオド楽器コンクールでもウィーン式フォルテピアノは公式ピアノに採用されていますね。どんな音色のショパン演奏になるかは聴いてのお楽しみであります。乞うご期待!

2018年7月 9日 (月)

日本で初めてのフォルテピアノ、タンゲンテンフリューゲル

4_640x4279日、久々に浪速の某楽器博物館を訪問。先日の大阪地震での展示楽器の被害を心配するも23年前の阪神大震災での被災状況を教訓にした地震対策が功を奏しほぼ被害無しだったと伺いホッ。鍵盤楽器はガチガチに床に固定するよりも揺れに身を任して少し動く位の方が安全だとか。参考になります。

5_640x427膨大な資料を所有するこちらの博物館で今回も日本古楽史の調査。今日の大きな収穫は今から50年前日本で初めてのフォルテピアノのコンサートの記録を発掘しその楽器も確認出来た事。やはりチェンバロと同じく関西からその歴史は始まった様子。もうひとつ、日本初のタンゲンテンフリューゲルのコンサートが27年前にこれまた浪速のホールであったとの資料も発掘。この楽器は私も以前見た事があるのですが今どこにあるのか不明。今日は日本フォルテピアノ史に関する重要な発見が続き大興奮の1日。

14_640x448お隣には一時期TVで見ない日は無かった程話題の建物がひっそりと現存(まだ解体していないようですね)。一体どうするつもりなのでしょうね。勿体ない・・・。

1_640x427ランチはご近所(少し遠いのですが)の珍しい越前蕎麦専門店へ。素朴で黒く固めの蕎麦と超激辛の大根おろしがタップリ入った出汁の組み合わせが実に魅力的。








2018年7月 8日 (日)

浪速でイタリアンチェンバロ出動

1_640x427_28日、浪速都心のホールでの人気歌手と人気古楽アンサンブル共演公演に大型イタリアンで出動。今回は珍しく(初めて?)平均律で演奏するAnthonello聴けるもいつもの古典調律のテイストとの違いが良く判り大収穫(調律講座の教材にしたい位)。今日の浪速は豪雨での交通網マヒがほぼ解消しお客様もほぼ満席。2日前の公演では半分以上のお客が来場出来なかったとか。それより半月前の大阪地震で被災し閉鎖中のホールが複数あると伺いビックリ。先日の地震はかなり被害大きかったようですね。今回の豪雨被害といい西日本は災難続き、支援活動やらなくては!

8_640x427ランチはホール傍のカレー屋訪問するもナゴヤメシの代表格「あんかけスパ」があると知り早速注文。お馴染みの姿で出て来るも本場にある「美味いけど体に悪そう・・・」という罪悪感が少々希薄な上品な味で残念。本場はもっとジャンク感溢れる食い物ですぞ。







2018年7月 7日 (土)

豪雨の爪痕深し

3_640x4367日、七夕なんて呑気な気分吹き飛ぶ記録的豪雨。昨夜のリハ後演奏家の皆さん電車も道路も殆ど動かない状況で帰宅に相当苦労された様子。中には家に戻れたのが明け方だったという方まで(日頃30分で帰れる道が10倍時間掛かったそうな) 今朝は流石に昨日の惨状に懲りたのか皆さん車の利用控えたようで思いの外時間掛からず会場入り出来ヤレヤレ。

5_640x441まだ雨も止まず周辺の大半の鉄道運休続く中果たしてコンサート開けるかと心配するも多くの方に足場悪い中来場頂きアリガタシ。しかし豪雨のお陰で会場は湿度80%超えの凄い湿気で朝来てみると弦は切れるは音は出ないはチェンバロからも悲鳴が・・・。終演後再び西のスタジオに向かうもまだすべての高速通行止め続く為僅かに通行可能な国道に車殺到しており周辺未だに絶望的な大渋滞。ご近所で避難指示多数出ており予断許さぬ事態継続中。この豪雨災害の影響当分続くのでは? 東では地震!


2018年7月 6日 (金)

豪雨直撃!

3_640x4276日、西のスタジオに出陣直前のチェンバロの最終チェックに向かうも豪雨のお陰で交通網がズタズタになっており大混乱。特に主要な高速、幹線道路が通行止の為通行可能な道路に車が殺到してしまい神戸市内の西行き、北行きの各道路が全く動かず麻痺状態。こんな様子は震災以来か?

4_640x427午後から豪雨の隙を見てチェンバロ積込み大渋滞の中リハ会場へ。今回ご一緒するオルガンは以前私が愛用していた懐かしい楽器、相変わらず健在な姿にひと安心。しかし豪雨の為リハ開始時間になっても電車バス動かない為メンバー半分以上会場に辿り着けず殆ど練習出来ないまま自然散会に。


2018年7月 5日 (木)

ここはヨーロッパか?

640x4275日、初めての梅雨を迎えた個人宅のフォルテピアノの御機嫌伺いへ。湿気の影響出ているのでは?と心配するも気密性高い防音室で常時冷房除湿ONという理想的な環境のお陰でまるでここはヨーロッパか?と言いたくなる程乾燥気味の環境を維持しておりフォルテピアノの御機嫌上々でひと安心。

2018年7月 4日 (水)

ぎっくり

640x4274日、気候変化激しい時期だけに楽器の御機嫌取りも難しいながら数日前我が身が軽いぎっくり腰再発し(クーラー病?)慌てて主治医の鍼灸院に駆け込み治療。治療中に中国鍼と和鍼の違い(私は和鍼派)、最近の鍼灸界の堕落振り、本来の鍼灸の極意など興味深いお話を多々拝聴。今回のぎっくり腰は重症で無くホッ。その後スタジオで出番控えた二百歳の老ピアノの御機嫌伺い。今度はこの公演この公演に登場の予定。乞うご期待!

2018年7月 3日 (火)

Mozartオペラ千秋楽

2_640x4273日、都心老舗劇場でのMozartオペラ本番千秋楽。梅雨も明け暑いながら湿度安定しており長丁場の公演でもフォルテピアノの御機嫌は上々でひと安心(何故かスタッフの皆さん少し眠そうでしたが…(笑))。

4_640x427公演の合間に某所で19世紀ウィーンピアノの銘器の試奏会。今日の奏者同じメーカーの少し年代違うピアノで録音した事があるとの事でこの楽器の特徴を良くご存じだった様子。


2018年7月 2日 (月)

日本古楽史レクチャーイベント

822日、次々と色々な新発見がある日本古楽史研究、まもなく発刊のアントレ最終号に現時点での調査報告を発表の予定。今まで全く知られていなかった日本に於けるチェンバロ事始めなど書いてます。またアントレの記事と関連して英国製最高級蓄音器でレコードを聴きながら日本古楽史をレクチャーするイベントを8月10日池袋の洋館で開催いたします。昭和初期に日本にチェンバロを持ち込んだ立役者の2人「紀州の殿様・徳川頼貞」と「バロン大倉こと大倉喜七郎」。大富豪ながら余りの桁外れの散財のため激動の人生を送ったというチェンバロ界の大恩人の事を中心にレクチャーの予定。乞うご期待!

2018年7月 1日 (日)

真夏なのに寒い!

2_640x427_31日、西でのBach口短調ミサ公演にオルガンで出動。猛暑の中で運搬し内部までホッカホカになったはずの楽器を心配するもホール内の冷房が強力過ぎてオルガンのピッチが冬のように下がるのには参った・・・。

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