チェンバロ界の重鎮公演続く!
6日、ここ最近のチェンバロ界の重鎮来日ラッシュ。まずはRヒル氏とPアンタイ氏の公演が終了。御二方共楽器の調整に実に拘る煩型でありました(改造魔とも言う?)。初来日のRヒル氏、兄が伝説的な製作家で一緒に作っていた事もあるとの事で調整に煩い演奏家というより演奏も出来る製作家の域でしたね。私が面倒見ている楽器も見違えるように改造してしまいましたし、立ち会っていない国産楽器使用のリサイタルでも結構拘った様子。
片やアンタイ氏、毎回ウチの楽器を自分の物のようにイジリ倒す方だけに今回もナニをやらかすか戦々恐々でありました(笑)。数か月前ラモーのデュオで散々イジッタばかりだったのでその調整のままで渡すもラモーとスカルラッティではタッチの好みが違うのかまた随分変えてましたね。しかし本番の舞台に調律ハンマーとt共にヴォイシングナイフなど調整工具一式を持ち込むのは彼だけ!(一体本番中に何をしようと思うのでしょうかね?)
チェンバロ界重鎮3人目は伊太利の巨匠ギエルミ氏。彼は調整には余り口出ししない代わりに調律への拘りが凄まじい!以前もリハ終了後に「この音だけ1セント変えて!」と言われ唖然(1セントなどは調律誤差の範疇でしょう)。今回もオリジナルのユニークな調律法をリクエスト(純正少なく実に絶妙なグラデーションの割り振りでしたね。広い5度まで有るのにはビックリ)。アンタイ氏のスカルラッティリサイタルで豪快な鳴りっぷりを披露したウチのジャーマン、今度はギエルミ氏の卓越した鍵盤コントロールでどんな鳴り方をするか実に楽しみであります。名古屋 兵庫 東京 の3公演是非お聴き逃しなく!
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