鬼の思い出し笑い(其の壱)
今日は今年1年の来日演奏家を中心としたコンサートの思い出など。1月 巨匠の息子同士という組み合わせ(聞けば初顔合わせだったとか)のシューベルト「冬の旅」。東京2公演どちらも素晴らしかったのですが全く違う味付けになったのが面白かったですね(両方聴けた方はラッキーでした) 歴史的な学校講堂の響きも素晴らしかった!
2月 フォルテピアノ界の重鎮久々の来日はベートーヴェンプロリサイタル。白髪振り乱して熱演する姿はまるでベートーヴェン(少し横幅がありましたが・・・) TV収録してましたのでご覧になった方多かったのでは。
。
。
2月、「スイスのNaoki氏」とjモダンVn奏者のDuoが日本一の稼働率を誇る人気ホールの創立記念公演に登場。抜群のコンビネーションが大喝采、その後もDuo活動を継続中。来年は東京にも登場の予定。
。
。
3月、日韓の若手演奏家(Vn R Cem)と全国ツァー。皆達者な演奏ながらリコーダー2本吹きの妙技には感嘆(その後彼の師匠も来日して同じ技披露してましたね)。滅多に上がれない能舞台での演奏も良き想い出(新しい足袋を履かないと舞台に上げてくれない・・・)
。
4月、欧州で大評判の若き天才Cem奏者遂に日本に登場。その迫力ある姿から暴走気味の演奏を予想するも実際は実にファンタジー溢れる緻密な演奏でビックリ。意外にゆったりとしたゴールドベルグ変奏曲も素晴らしかったけどアンコールのフランス物が絶品でありました。TV収録ありましたが編集版だったそうで残演。次の来日が待ち遠しい!
4月、伊国水都のお馴染みの古楽オケと共に来日した古楽界では珍しい(?)マンドリン奏者の躍動感溢れる演奏にも度肝を抜かれましたね。激しいステージアクションもロックコンサート並み?で見応え充分。耳タコのはずのヴィヴァ四季をマンドリンでというアイデアも新鮮でありました。
。
4月、伊太利からFt Vc Cemという組み合わせの古楽アンサンブルが関西限定ツァーで来日。こちらは残念ながら私は参加出来ず未聴なのですが中々の演奏だったとか。
。
。
5月、モーツァルトが愛用していたという貴重なVnが日本にやって来てウチのフォルテピアノと共演。国宝級の楽器だけにその扱い実に厳重ながら(関係者以外絶対に触らせてくれなかったですね)その興味深い演奏を連日無料で公開しておりまして太っ腹なスポンサー様に感謝であります。
。
5月、毎年恒例の有楽町熱狂音楽祭、今回も古楽系グループ参加あり(当初な無いかもと言われていたのですが)。沢山の公演が同時進行で進む巨大音楽祭だけにスケジュールが実にタイト、その中で遅刻魔として欧州の音楽祭で名を轟かすベルギーの某グループ毎回ギリギリにしか姿を現してくれず裏方はヒヤヒヤの連続でありました。
5月、日本で最初の本格的Cem奏者であったエタ・ハーリッヒ=シュナイダーの昭和16年7月の大阪公演を歴史的洋館で再現するという企画を開催。かのブランデン5番のチェンバロ入り本邦初演は東京よりも大阪の方が早かった!など当時でも話題満載の公演だったようであります。
5月、本格的なクラヴィシンバロン奏者とご一緒する機会あるもその楽器運送方法に痺れました・・・。同じ鍵盤楽器関係者としては羨ましい限り。そう言えば国内でも何台もクラヴィシンバロン作られているようですね。是非広まってもらいたい楽器です。
。
5月、伊太利の伊達男が独逸の人気古楽オケを率いて再び来日。演奏と共に舞台上での立ち振る舞いが実に艶っぽい演奏家ですね。風格漂う圧倒的な演奏に酔いしれるひと時でありました。
« 年末の魚市場へ | トップページ | 鬼の思い出し笑い(其の弐) »
「チェンバロ」カテゴリの記事
- みちのくで温泉海鮮三昧(2024.12.13)
- チェンバロ界のレジェンド登場(2024.12.12)
- 師走恒例ゴールドベルグ変奏曲(2024.12.10)
- ご機嫌伺いしてみると(2024.12.09)
- 無事帰国(2024.12.08)
コメント