チェンバロ、魚、温泉の1日
24日、御江戸から演奏家をお連れしてみちのくのお馴染みのホールにあるチェンバロ・ポジティフオルガンの弾き込みの1日。ホール御自慢の16f付きヒストリカルチェンバロを弾いた演奏家から「ある曲では今まで普通のチェンバロでは良く判らなかったがこのチェンバロで弾くとバッハの作曲の意図が明確に判るような気がする、やはりバッハはこんなチェンバロを弾いていたのでは・・・」という感想を頂き嬉しい限り。またモダンチェンバロの為の近代の作品との相性も中々良い事が判り大収穫。
今日お越しの演奏家は食道楽の方ばかり。今回も喜んで頂こうとホール近くの漁港の魚料理のお店にお連れしてランチ。ここはデカ盛りのお店か?と思う程のテンコ盛りの海鮮丼が大好評。魚料理だけかと思いきや実は揚げ物も美味い事が判りビックリでありました。これだけCP高いお店ながら昼時に行列出来ないのがアリガタシ(御江戸でしたら大行列必至でしょうね)。
3台の楽器の調律を終え演奏家の方の弾き込みが始まると私はお役御免。その隙に以前より全国の温泉マニアの間では有名だと聞いて行きたかったホールご近所の隠れ家的鉱泉を初訪問。新興住宅地の中にありながらまるでつげ漫画に出て来るような昭和の田舎の湯治場の様な雰囲気にまずは仰天。
中に入るとまず目につく宿泊部屋はコタツと扇風機と布団があるだけという正に昔の長期滞在の湯治者向けの和室(多分冷暖房は無しかも)。それでも出張で良くこの街に来ますと言うと是非ウチに泊まってくださいねとの事。昭和の雰囲気を味わうテーマパークと思えば最高の設備であります(温泉入り放題!)
温泉は中々良い成分ながら冷泉なので沸かしているとの事。お湯が熱ければ備え付けのバケツの水でうめる、ぬるければ呼び鈴を鳴らしてくれれば薪をくべて加熱するという実にシンプルなシステム。湯船は3人も入れば満員という小ささ、夕方女性専門タイムがあるとの事ながらその他は混浴との事、しかし余りの渋さに女性客は殆ど来ないと思われ今日も私が口開けの客のようで貸し切りでありました。いやこんな面白い秘湯がご近所にあるとは驚きでありました。ちょっとヤミツキになりそうな温泉かも。
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