日本で最初のチェンバロコンサート復元裏話
26日、先日の80年前に浪速で開催された日本で最初のチェンバロコンサート再現企画、色々な裏話もありました。まずどんなチェンバロを使ったかを調べていると独逸のメーカーから1936年9月にドイツから神戸に向けて我社のこのような製番とモデルのチェンバロを送ったという記録が残っているとの連絡がありビックリ(多分このチェンバロが海外から日本に納品された最初の楽器でしょう)。このチェンバロは今知られているモダンタイプとは少し違う特殊なモデルでそのタイプは現在日本に無いと判り当日の調達を断念。また共演者がヴィオラダモーレを演奏との事で当初楽器調達を心配するも神戸に楽器があり奏者もいるとの事で安心していると当日出てきた楽器が18世紀半ばウイーン製のオリジナルだと判りまたもやビックリ。そんな貴重な楽器が関西にあるとは知りませんでした。そしてコンサートには全国から多数のお客様がお越しになったのですが、昭和12年の公演の出演者であった加藤貞(MSop)のお嬢様がお越しになっていたと伺いこれまた仰天(ナント95歳でまたご健在だとか)。いや仕掛け人の私も驚きの連続の企画でありました。
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