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2017年7月

2017年7月31日 (月)

浪速の名建築

6_640x438_231日、浪速の名建築「旧迎賓館」(戦後の建物ながら贅沢な作りですね)でのイベントにウチの中では一番タフなチェンバロで出動。会場は豪華な本館では無く(残念!)庭園の中のガラス張りのチャペル。強力なエアコンあるものの湿温度の変化激しく生楽器には過酷な現場でありました(全天候型のチェンバロで助かった!)。

8_640x436浪速の渋滞激しい街中で信号待ちをしていると突然こんなモノが現れビックリ・・・。信号に合わせて悠然と国道を横断していきました。夜はベテラン製作家の工房へドッグ入りのチェンバロを東へお届けの為積込。

2017年7月30日 (日)

チェンバロ向けの美術館

4_640x42730日、地元の素敵な私設美術館でのアンサンブル公演に奏者のチェンバロ携え出動。大理石の床などチェンバロ向けの音響で以前より人気高かった会場ながら実に約10年振りの参上か。今回初めてお相手した仏国製のチェンバロ、もう日本に来て相当年月経つものの今だにフランスの香り漂う音色を維持しているのに感心。こちらの美術館には戦前からピアノ教師としても活躍されていた画家の資料が多数保管されており拝見していると仰天する写真を発見。神戸を代表する老舗ホテルには仏蘭西Erardのフルコンがあったとの話が伝わっていたのですが写真が残っておらず幻のピアノとなっていたのですが今日こちらから確かにErardのピアノがあったと判る証拠写真が多数出てきて大興奮でありました。

2017年7月29日 (土)

何故閑古鳥?

640x42729日、仏蘭西製のチェンバロの積込で個人宅を初訪問するも住所を一文字読み違えてしまい全く違う場所で迷子になりひと騒動。道すがら関西では珍しい本格的な越前蕎麦を出すお店があるとの噂を知り期待して入店するも昼間なのに先客無しの閑古鳥に仰天・・・。丁寧に打った蕎麦と痺れる程の強烈な辛味大根は流石本場の味だったのですが何故お客が少ないのでしょうかね?行列嫌いの私にはありがたい御贔屓蕎麦屋発見でしたが。

2017年7月28日 (金)

洋館でのチェンバロレクチャーまもなく

13_640x45328日、先日の第1回に続き歴史的洋館でのチェンバロレクチャー第2回目がまもなく8月3日に開催。2回連続でBachがテーマながら前回のインベンションから今度はフランス組曲を取り上げて舞曲について詳しく解説する予定。チェンバロに最適な音響の空間での日本古楽界の重鎮による本格的なレクチャー(ご本人が強く願って実現した企画でありますが)、まだ余り語られてこなかったチェンバロ演奏の真髄に接する事が出来る絶好の機会でもあります。まだ少し席に余裕ありますので是非ご参加ください。

2017年7月27日 (木)

猛暑と格闘中

2_640x43327日、西のスタジオも連日の猛暑で部屋の湿温度管理厳しい攻防戦展開中。電気代惜しまず24時間エアコン除湿器付けっ放しのお陰で何とかウチのチェンバロ陣夏前半戦はトラブル無く越夏中。スタジオ前の池は連日早朝から水蓮が多数開花中。夏の楽しみであります。

13_640x427ランチはご近所(少し遠い・・・)の卸売市場の場外食堂へ。刺身定食ネタの新鮮さは流石ながら何故か客前で親方と店員の大喧嘩が始まり少々げんなり・・・。魚河岸の方の気風の良さは判るのですがね。




2017年7月26日 (水)

日本で最初のチェンバロコンサート復元裏話

635x640_226日、先日の80年前に浪速で開催された日本で最初のチェンバロコンサート再現企画、色々な裏話もありました。まずどんなチェンバロを使ったかを調べていると独逸のメーカーから1936年9月にドイツから神戸に向けて我社のこのような製番とモデルのチェンバロを送ったという記録が残っているとの連絡がありビックリ(多分このチェンバロが海外から日本に納品された最初の楽器でしょう)。このチェンバロは今知られているモダンタイプとは少し違う特殊なモデルでそのタイプは現在日本に無いと判り当日の調達を断念。また共演者がヴィオラダモーレを演奏との事で当初楽器調達を心配するも神戸に楽器があり奏者もいるとの事で安心していると当日出てきた楽器が18世紀半ばウイーン製のオリジナルだと判りまたもやビックリ。そんな貴重な楽器が関西にあるとは知りませんでした。そしてコンサートには全国から多数のお客様がお越しになったのですが、昭和12年の公演の出演者であった加藤貞(MSop)のお嬢様がお越しになっていたと伺いこれまた仰天(ナント95歳でまたご健在だとか)。いや仕掛け人の私も驚きの連続の企画でありました。

2017年7月25日 (火)

80年前日本のチェンバロの夜明けはここから始まる

18_640x42625日、昨夜の日本で最初のチェンバロコンサート再現企画、80年前と同じ演奏プログラムをお話や貴重な映像も交えて紹介する事が出来ました。何よりも昭和12年の公演と同じ建物で開催出来た事は本当に画期的だったのでは。昭和8年建築のビルが戦災、震災をも乗り越え今だに浪速の代表的な名建築として君臨しているのが素晴らしい!昨日は開演前にビル完成の昭和8年当時の貴重なフィルムを特別に上映、まだ殆ど高層ビルが無く御堂筋が未完成の古き浪速の街並みをビル屋上から360度眺める映像には仰天。

Bp64__1933_640x45980年前演奏があったホールは残念ながら50年前に大幅に改装されてしまい以前の贅沢な内装はもう見れなかったのですが、僅かに残る写真から当時の豪華さが垣間見れました。写真の舞台上部の謎の文様は星座を模したデザインだとか。戦前のホールとしては実にハイカラな内装だったようですね。昨日司会担当だった関西古楽界の重鎮N氏は若い頃この舞台で演奏した事があるそうな(これにもビックリでしたが)。舞台は豪華だったけど裏は狭かったとの事。しかし戦前戦後の浪速の人気ホールだったもののどんな演奏家が出演していたのか殆ど判らないというのが実に残念。日本初のチェンバロコンサートは幸い当時のプログラムが現存しておりその明細が判明しており助かった次第。今後の研究の成果に期待しております。

13_640x427幾度もの大改装で戦前戦後浪速で人気を誇った豪華なホールの形跡は殆ど無くなっているもののビルの各所に昭和初期のモダンなデザインの形跡が・・・。日本有数の企業本社ながら今だに80数年経つ歴史的建築を大切に使い続ける浪速商人の心意気を垣間見る事が出来た次第。







2017年7月24日 (月)

日本で最初のチェンバロコンサート

1_640x42724日、浪速の昭和8年建築という歴史的ビルでの公演に仏壇フレンチで出動。公演前にまずは同じ建物内の浪速を代表する老舗レストランの一室で御前演奏ありそちらにチェンバロを提供(正にターフェルムジーク!)。

3_640x427御前演奏の合間に私もこのレストランでランチを頂く事に。こちらはカレーが有名ながらギリシャ料理のムーサカも名物。肉と野菜を独特の味付けで煮込んだ料理は中々美味。8階から眺める御堂筋の景色も実に絶景、昭和初期は庶民憧れのハイカラなレストランだったのでしょうね。

13_640x427今日は日本で最初のチェンバロコンサートの再現公演。80年前昭和12年7月24日の正に今日このビルにあった豪華なホールで行われたチェンバロとヴィオラダモーレと歌のコンサートを再現!残念ながらその会場はもう改装で無くなっているのですがビル自体は現存しており各所に昭和初期の面影が残っているのが素晴らしい!

18_640x42780年前の演奏はチェンバロ(日本初のチェンバロか?)とヴィオラダモーレと歌の共演。今日はその再現プログラムを演奏するも今でも珍しいヴィオラダモーレが18世紀のオリジナル楽器との事で仰天。関西はこんな凄い楽器が突然出て来るのが恐ろしい・・・。日本のチェンバロとヴィオラダモーレの歴史を語る上で重要な公演の再現との事でチケット争奪戦となり企画者としては嬉しい限り。








2017年7月23日 (日)

日本一忙しいホール

1_640x427_323日、名古屋にある日本で一番忙しいホール(年間約400公演!)でのNY在住チェンバロ奏者のチェンバロリサイタルにウチの箱入り娘の仏壇フレンチで出動。搬入EVが無いホールなので毎回人用にチェンバロ無理やり捻じ込むものの今回の楽器は巨大でEVに入らずいつもは階段上げながら誰もが考え付かなかった超裏技を発見し簡単に(?)搬入に成功。欧米の最前線で活躍するだけあり難易度高い鳥の羽のタッチを見事にコントロールした奏者の鍵盤テクニックに感嘆。

8_640x427リハの隙間にご近所の老舗店でランチ。あんかけスパという名古屋飯の代表メニュー、ホールスタッフから呆れられるB級グルメながら中毒症あるのか名古屋に来ると食べたくなる飯ですね。




2017年7月22日 (土)

フォルテピアノinゴルフ場

3_640x42722日、埼玉西部の山奥にフォルテピアノ携え出動。会場近くの御贔屓の古民家饂飩屋を久々に訪問するも相変わらずの繁盛振りで行列嫌いの私も仕方なく並んで入店。ツルピカで程良い歯応えの麺(量も多し)と具盛り沢山の贅沢な汁が素晴らしい!(上州でも武蔵野でも無い独自の麺か?)

5_640x427今日の会場は珍しくゴルフ場のレストラン。天井高い空間で秩父の山々の綺麗な夕暮れを眺めながら聴くコンサートは中々贅沢。オランダからこの公演の為だけに来たフォルテピアノとナチュラルホルン(オリジナルだとか)のデュオの演奏も聴き応え充分。古楽器初体験のゴルファーの皆さんにも大好評な様でナニヨリ。




2017年7月21日 (金)

お大師さんとHaydn

1_640x42721日、西のスタジオで久々の出番となるウチで一番タフ(?)なチェンバロの御機嫌伺い。もう1年以上空調無しの部屋に放置ながら全く問題無く快調でひと安心。もう30年近くもトラブル無く鳴ってくれているのはある意味驚異かも・・・。

3_640x427スタジオお隣の古寺も今日はお大師さんの縁日で露店も出て中々の賑わい。昨日の浪速の西端の夏祭りに比べると実にお淑やかな規模ではありますが・・・。しかし昨日の大賑わいの夏祭り、ご近所のオケ関係者も殆どご存じ無かったとの事でビックリでありました。

8_640x427今日は地元の有名ホールでの合唱団主催のHaydn公演本番。こちらのホール実は古楽の老舗オケLa Petite Bande約25年前の初来日の記念すべき初日公演を行った場所でもありました(私も初々しくチェンバロで参加しておりましたが)。その時もHaydnでしたね。演奏素晴らしかったのに記録的な不入りで大騒動でありました(実は私のギャラ踏み倒されたまま・・・)。イヤ思い出深いホールであります。






2017年7月20日 (木)

夏祭り

3_640x42720日、浪速でのHaydn公演リハにチェンバロで出動。3日間もリハ会場に楽器放置するもここはヨーロッパか?というような素晴らしい環境のお陰で(湿度43%!)御機嫌は上々、調律師にとっては非常にアリガタイ現場でありました。

1_640x427会場近くは庶民的な食堂が多く楽しみなエリア。今日も地元で人気の大衆食堂を初訪問。おかずテンコ盛りの看板定食の豪華さにまずビックリ。和洋中なんでもござれのメニューの多彩さにも感心。大衆食堂ながら女性の割合が多いのも地元民の人気の証拠か。

5_640x427食堂への途中にテキヤの方々が大結集しているので不思議でしたがご近所の神社の夏祭りでしたね。広い道路の両側にずらりと露店が並ぶ様は中々壮観(まもなく通行止めになる様子)。浪速の西端にこんな賑やかな祭りがあるとは・・・。

2017年7月19日 (水)

Kobeの中華

640x42719日、久々に地元を所要でウロウロ。ランチで地元で最近評判の新進中華レストランに伺うも1軒目は事前予約で満杯との事で開店時に伺うも入店出来ず・・・(有閑マダム御用達だった様子)、仕方なく河岸を変えて隣町のニューフェイスの店を訪問するとこちらは空きがあり無事入店(シンプルながら凝った味付けが流石)。神戸の新興勢力の中華のレベルの高さを実感するも行列してまで食べたくないなあというのが地元民の本音でありました。

2017年7月18日 (火)

浪速でHaydn公演リハ

1_640x42718日、浪速の某オケ練習場でのHaydn公演のリハに白フレンチで出動。こちらは残念ながら正規の搬入口が無く小さなEVに2段チェンバロを1人で無理やり立てて捻じ込みナントか搬入完了。しかし室内は空調完備で乾燥気味にキープされており調律師としては実にアリガタシ(本皮Timpを使う奏者が湿温度計を手元に置いて常時監視されているお陰か?)。

2_640x427こちらの練習場に訪れる楽しみのひとつはご近所の地元民御用達の老舗洋食屋。大振りのステーキとそびえ立つエビフライとタップリの野菜の豪華な名物ランチが素晴らしい!(行列大嫌いな私も珍しく開店前から並んで入店)


2017年7月17日 (月)

日本最初のチェンバロコンサートを再現する!

21_591x40217日、間も無く開催の日本で最初のチェンバロコンサートを再現するイベント、予想以上のチケット応募があり嬉しい悲鳴であります(多数の方が抽選漏れしたようで申し訳ありません)。80年目の記念すべき日に当時と同じ会場で(!)開催出来る事は大きな喜びであります(戦災や震災を乗り越え昭和初期の歴史的建物が奇跡的に現存するのが浪速らしいのですが)。早くも80年前に独逸から日本に渡ってきたチェンバロのお話なども当日詳しくご紹介する予定。乞うご期待!

2017年7月16日 (日)

上野に老ピアノ登板

1_640x42716日、上野の老舗ホールでの関西で活躍するVn&Fpのデュオ公演に二百歳の老ピアノで出動。モーツァルト&ベートーヴェン初期というプログラムで当初ウチのワルターが登場の予定が急遽老ピアノ(1820年製)にスライド登板。演奏曲よりは20~30年も時代差がありサウンドがマッチするか心配するも同じウィーン音楽の系列だけに違和感は全く無し。逆に同時代のピアノのサウンドよりもゴージャス感が増し聴き応えある演奏となった様子。ウィーンのピアノ文化絶頂期の頃の音色だけに表現力の高さは圧倒的ですね。

2017年7月15日 (土)

長いチェンバロにひと苦労

1_640x42715日、早朝蔵王の山から杜の都へ。折角海の幸の宝庫「みちのく」に来たのならと街中の魚市場の食堂で久々にモーニング海鮮丼。最初ワンコインという超安価に驚くも中身を見るとまあ値段相応のネタでありました。

3_640x427今日は独逸製ジャーマンモデルのチェンバロをみちのくから御江戸まで運送。250cmを超える巨大な楽器だけに普通サイズのチェンバロなら楽々通る所も閊えてしまい簡単には運べず四苦八苦。しかし今日から3連休ながら上りの高速道は殆ど渋滞無くスムーズなドライブでありました。


2017年7月14日 (金)

古老の証言

1_640x419_714日、ご近所の洋館を昨日に続き訪問。間もなく完成という講堂の外装を近くから拝見するも以前と殆ど変わらぬ姿に期待膨らみますね。来月から貸出再開との事、楽しみであります。

2_640x427夜はみちのく蔵王のチェンバロ工房を訪問、業界最長老の貴重な昔話を色々拝聴。50年近く前のお話を語れる方はもう業界でも殆どいらっしゃらないだけに後世に語り継がなければならない様々なエピソード多数伺う事が出来、ライフワークである日本古楽史研究にとって大収穫の一夜。

2017年7月13日 (木)

洋館でBachレクチャー

1_640x42713日、ご近所の重要文化財の洋館でのレクチャーに鳥の羽フレンチ携え出動。以前よく使っていた講堂の大規模改修工事もいよいよ終盤(数年掛かった大工事でしたね)。特別にまだ作業続く内部を拝見させて頂くも流石重文建築だけあって以前と寸部違わぬ見事な修復。あの素晴らしい音響も健在のようで嬉しい限り。8月から貸出再開との事。

9_640x427今日は本館の教室でのBachを題材のチェンバロレクチャー の第1回目。オリジナル楽器や鳥の羽の鳴らし方を熟知する重鎮奏者に掛かるとウチの鳥の羽フレンチ実に豪快な鳴りっぷりでありました。また会場の漆喰壁と古材の床の響きが立ち上がり鋭い鳥の羽のサウンドに実にマッチしており心地良し。やはりチェンバロはこういう空間で聴くべき楽器だと痛感した次第。

2017年7月12日 (水)

猛暑の湘南へ

12_640x42712日、サーファーで賑わう猛暑の湘南へ向かい個人宅のスピネットのご機嫌伺い。海辺の湿気の影響を心配するも最新の高性能エアコンと除湿器の併せ技で楽器に快適な環境を作る事に成功しひと安心。部屋の環境を診断するには正確な湿温度計が必須ですね。今日もエアコンを冷房にするか除湿にするかの判定に役に立ちました。

1_640x427作業の合間にご近所でランチは繁盛している魚屋が併設している食堂で海鮮丼。地元産の活きの良い魚のヅケやシラスなどをたっぷり載せた丼美味ながらこれまた安くてビックリ。下の魚屋も新鮮な活魚の他に地元産の練物などもあり地元民で繁盛の様子。また贔屓のお店発掘出来て大喜び。
2_640x427腹ごなしにとご近所の浮世絵コレクションを初訪問。公営の施設ながらさる著名コレクターの膨大な所蔵品を受け継いだとの事で広重や国貞の状態の良い銘品を惜しげも無く展示しておりその上拝観無料という太っ腹に感嘆!お土産グッズも超安価。これは美術マニアには嬉しい穴場ですね。
14_640x426帰りには湘南のビーチサイドを通るも、もう梅雨開けのような天気ながらまだ浜辺には海水浴客殆どおらず閑散としておりました(まだ海開きしていない海岸多いようですね)。湘南らしい夏風景はまだもう少し先かな?

2017年7月11日 (火)

洋館でチェンバロレクチャーまもなく!

6_640x42711日、久々のご近所の重要文化財の歴史的洋館でのレクチャー企画、まもなく(7月13日)開催であります。今回は日本チェンバロ界の重鎮による演奏を交えた解説でバッハの2声のインヴェンションを題材に取り上げます。チェンバロは東京での登場は久々となる鳥の羽フレンチを使用予定。チェンバロ表現の神髄に触れる絶好の機会であります。

2017年7月10日 (月)

楽器博物館リニュアルオープン

3_640x42710日、この春にリニュアルオープンした浪速の老舗楽器博物館を再開後初訪問。相当展示が縮小されるのではと危惧するも主要楽器はほぼ以前のままでひと安心。それに展示室の音響と環境は以前より大幅に改善されたのはナニヨリ。ただ大量の貴重な文献資料が他の部署に移動してしまったのは残念(日本有数のコレクションでしたので)

42_640x427帰りにふと見るとお隣に見た事あるような建物が・・・。そう!TVニュースで御馴染みの今旬なあの小学校でした。




2017年7月 9日 (日)

スーパー買出しに300km

1_640x4279日、全国の一部の通に評判という凄いスーパーがあると知り日本海側丹後まで車で往復300kmのお買い物。1円でも安く済ます為ほぼ一般道を走るも途中色々な興味深い物に出会い楽しいドライブ。まずは山奥で100年以上前の路面電車を拝見(他にも多数のSLがあるらしい)。

5_640x427現地に到着しまずは腹ごしらえと名勝天橋立近くの駅前老舗大衆食堂(旅籠も兼業とか)で刺身定食。有名店との事で開店前から大行列、地元産の新鮮な魚を御江戸では考えられぬ安価で提供するだけに人気に納得。

6_640x427追加で頼んだ岩牡蠣も大振りで実にミルキー、流石日本海の海の幸だと大満足(店の名物メニューらしく皆さん頼まれてましたね)。

12_640x427食後は腹ごなしにご近所の江戸時代の贅を尽くした商家を見学。栄華を誇った豪商自慢の屋敷から庭園隅々まで意匠を凝らした内装に驚嘆。

31_640x427特に感嘆したのが驚くほど豪華な仏壇でありました。まるで東洋バロック芸術の粋を集めたような出来栄え。いや江戸時代の芸術の凄さを改めて実感。

49_640x427次は日本で2番目に古い(120年前建築とか)天主堂を拝見。こちらも豪華な内装ながら畳敷の礼拝席が時代を感じます。

51_640x427そして苦労して(?)辿り着いた目的のスーパーがこちら。中はそれ程広くない店舗ながら置いている品々がどれも店が拘りのチョイスをした各地の銘品良品ばかり(逆に大手メーカーの製品の少なさに唖然・・・)。片田舎(失礼!)の普通の街道沿いのお店でこんな過激な品揃えで果たして成り立つのかを心配してしまいますが、もし近所にあれば毎日通う事間違い無し、イヤ凄いスーパーがあるものです。

52_640x427色々買い込んだのですがその中で面白かったのがこちら。熟成時にクラシック音楽を聴かせて作ったという黒糖焼酎。音響熟成というフレーズ気に入って購入するも実にまろやかで呑み易い味でした(呑み過ぎが怖いですが)


















2017年7月 8日 (土)

鳥の羽フレンチでリサイタル

2_640x4278日、浪速の駅前一等地の人気ホールでのNY在住の若手実力派奏者の帰国リサイタル本番。コントロール難しい鳥の羽フレンチを豪快かつ繊細に鳴らす鍵盤テクニック、バッハ・ヘンデルからフレンチプログラムまで的確に弾き分ける音楽的解釈共に実に見事。しかしこちらのホール、周辺のランチ事情は質量値段共に御江戸を差し置いて日本一の充実振りですね。

10_640x424終演後西のスタジオに戻りご近所の海岸を散策するともうビーチサイドの海の家が営業中。夕暮れに海風に吹かれて呑む地元の親父達の溜まり場でした。羨ましい!


2017年7月 7日 (金)

浪速の人気ホールでリハ

1_640x4277日、七夕。浪速の中心街ど真ん中の人気ホールでの明日のリサイタルのリハに鳥の羽フレンチで出動。久々にお伺いするこちらのホール、300席の半円形で2階席も至近距離の形状は実にチェンバロ向きながら古楽系の公演少ないのが残念・・・。

11_640x427今回の奏者は地元出身で現在NYとパリで活躍する実力派。コントロール難しい鳥の羽のタッチも実に達者(良く弾かれているとの事)、最近もオリジナルチェンバロ(デュモンやルッカースタスカン、グールマン)を使った公演に出演した所だとか。独特の魅力的な楽器の鳴らし方をされる注目の若手奏者ですね。今日はリハの他に写真撮影も。

15_640x427ホールは浪速最大の歓楽街の目の前、夜は目ん玉飛び出る程高額の飲食店ばかりながら昼は庶民的価格の食堂も少しは営業している様子との事で評判のステーキ屋を見つけ野口英世1枚のランチステーキ。大振りの肉も流石ながら玉子キムチ食べ放題というのが浪速らしい大盤振る舞いでありました。








2017年7月 6日 (木)

越夏中

640x4276日、前夜みちのくから御江戸に戻り今度は関西へ移動。西のスタジオで運送のチェンバロの入れ替え後明日出番の楽器の出動準備。ウチの楽器陣でも珍しいオフロード用(?)チェンバロ唯一空調無しの凄い湿気の部屋で元気に越夏中であります。

2017年7月 5日 (水)

10年断弦無し

2_640x4265日、みちのくのホールにある2台のチェンバロの御機嫌伺い2日目。楽器を総分解し各部を徹底的にチェックするも保管場所の完璧なコンピューター管理のお陰か楽器の御機嫌麗しく(納入後10年で2台共弦は1本も切れていない!)今だ新品同様の初々しさが残っており技術者としては実にアリガタイ!

2_640x427しかし巨大な16f付き2段チェンバロの方は限られたスペースに4列の弦とジャックを無理やり(?)詰め込んでいる為結構環境変化に敏感に反応して御機嫌斜めになるのが玉に瑕・・・。

2017年7月 4日 (火)

みちのくの16fチェンバロ

5_640x4274日、つい数日前に来たばかりのみちのくのホールに再び御江戸から参上しチェンバロ2台の御機嫌伺い。こちらのホールの楽器は保管庫が万全の湿温度コンピューター管理のお陰で常時安定しているもののある意味超箱入り娘状態。この時期の凄い湿気には楽器も少々へばり気味ですね。

263_640x469こちらのホールご自慢の楽器は日本には殆ど無いという16f付き巨大チェンバロ。これまた数日前の蓄音器コンサートで初披露したばかりのベルリンにあるかの16f付きのバッハチェンバロの音色に近い豪快な鳴りっぷりであります。18世紀ジャーマンチェンバロ特有の手裏剣マークもお揃いですね。


2017年7月 3日 (月)

部屋から出ない!

3_640x4273日、まだ僅かしか日本に輸入されていない伊国メーカーのフレンチ2段の引越を担当。以前お届けの際には苦労したもののギリギリ部屋に入ったはずが今日は何故か色々やっても出せず大慌て。結局窓から無理やり出すという荒業で無事任務完了。

1_640x409今回のチェンバロには海外製のチャック式完全梱包のカバーが付いていたのですが楽器を包むのに難易度高過ぎで使用を断念。小さく折り畳む事も出来ず結局荒川右岸のCem工房にお譲りする事になるも工房の楽器はサイズが合わず(数センチ長かった!)残念。このカバーのサイズに合わせてチェンバロを作れば良いのでは?と進言するも親方笑っておられました・・・。

8_640x505工房にお伺いしたついでにまたもや日本古楽史の調査のため親方ご夫妻の色々な回顧話を拝聴。昨日のイベントの際に沢山伺った興味深いエピソードをまた違う角度から解説頂き有り難し。







2017年7月 2日 (日)

蓄音器サウンドで読み解く20世紀チェンバロの歴史

3_640x4272日、20世紀チェンバロ復興の歴史を蓄音器で掛ける歴史的演奏と映像で読み解くというイベントにいつもの調律師としてでは無く弁士として出演。今回は珍しくチェンバロ関係者ばかりという事で(中には大阪からわざわざお越しになった方も)張り切って今まで誰も語らなかった「復元チェンバロ事始め」「モダンメーカー聴き比べ」「昭和初期の日本のチェンバロブームの検証」「20世紀前半のオリジナル楽器の活躍」など大ネタをズラリと並べるも余りにも範囲を広げ過ぎた為すべてを満足に語り切る事が出来ずちょっと残念(本当は2回分のネタでしたね)。しかし日頃の古楽史研究の成果を披露する事が出来た上に20世紀の貴重な文化遺産でもある蓄音器サウンドの魅力を皆さんにお伝えする事が出来嬉しい限り。

2017年7月 1日 (土)

みちのくで低音管楽器と共演

2_640x4271日、みちのくのホールでの低音管楽器レクチャーコンサートにチェンバロ調律で出動。キューバやトロンボーンの他にセルパンやサックバットの古楽器系や法螺貝・アルペンホルンまで登場する豪華ラインナップ。しかし梅雨時の舞台なので湿気の影響でチェンバロのピッチ上がる一方で調律の安定に四苦八苦。ご一緒の現代ピアノが1日経ってもピッチ全く変動しないのには羨ましい限り。

4_640x427仕事を終え昨日とは違う漁港に寄り道し港の人気食堂で海鮮丼。御近所の観光食堂とは違う良心的な質と値段も魅力ながら蟹を贅沢に使った味噌汁が絶品。




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