日本のチェンバロの歴史は関西から始まった!
6日、私のライフワークでもある日本古楽史研究、最近また凄い新発見をしまして大興奮であります。日本に初めて訪れた本格的チェンバロ奏者であったエタ・ハーリッヒ=シュナイダー女史は昭和16年5月の来日直後より精力的に演奏活動を開始し、6月の東京での2夜連続のリサイタルに続き7月には京阪神3か所連続リサイタルを開き大成功を納めました。特に関西公演ではバッハの名曲ブランデンブルグ協奏曲第5番をチェンバロで初演し大きな話題になったようですね。そして9月には山田耕作氏の推薦で大阪の相愛女学校の教師に就任、戦時中も頻繁に関西に教えに通っていたようです。今回昭和16年9月に相愛に赴任した際の記者会見の貴重な写真数点と、その場におられた方のこれまた貴重な生証言(76年前!)を入手する事が出来ました。日本でも数少ない古楽器科がある音大が76年前にいち早く世界的なチェンバロ奏者を教師に招いていたとは驚きであります。このエタ・ハーリッヒ=シュナイダー女史の大阪でのブランデンブルグ協奏曲第5番初演の再現公演をこの5月に同じ大阪で開催いたします。詳しくはこちらをご覧ください。2つのコンサートで実は日本のチェンバロの歴史は関西から始まったという驚くべき歴史を検証する予定です。貴重な資料も当日展示予定。乞うご期待!
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