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2017年4月

2017年4月30日 (日)

千秋楽

2_640x48030日、まずは某所で正にショパン時代の19世紀前半とピアノ絶頂期と言える20世紀初頭に作られた2台の仏蘭西の銘器Pleyel社製のピアノを拝見。どちらも今の現代ピアノでは失われてしまった肉感的で香り高き音色が素晴らしい!

6_640x480午後からは某歌劇場でのRssiniオペラの千秋楽へ。いつもは異常乾燥始まる時期ながら今年は余り乾燥しないようで調律師にとっては大助かり(と言っても油断大敵、加湿器のご用意怠りなく!)。しかしGWに入ってから首都圏の高速を利用するも殆ど渋滞無いようですね。好景気のお陰で皆さん国内よりも海外旅行へ行かれているのか?余りの不況で車での外出も控える程の節約モードになっているのか?某隣国からのミサイルを恐れて外出を控えておられるのか?例年に無い不思議なGWのようです。




2017年4月29日 (土)

日本のチェンバロの歴史は関西から始まった!

458x64029日、間も無く開催の「日本のチェンバロの歴史は関西から始まった!」というイベントの準備で大わらわであります。日本最初のチェンバロコンサートが昭和12年に大阪で開催されたという事や(80周年に当たる記念日に当時と同じ会場で再現コンサートを開催予定)、チェンバロでのブランデン5番が日本で最初に演奏されたコンサートも大阪だったという事など(昭和16年に大阪で開催されたコンサートを再現)を2つのコンサートでご紹介する予定であります。今まで全く知られていなかった日本古楽史創世記の知られざる真実を色々な角度から解き明かしてみますので乞うご期待!

4_640x480午後は某歌劇場でのRossiniオペラ公演初日。過去チェンバロでもフォルテピアノでも参加した経験有るRossiniオペラですが19世紀初頭の作品なのでもうチェンバロは過去の楽器となりつつある時代の作品ながらどちらの楽器が合うかはまだせめぎ合いの時代だったのでは?というのが正直な感想ですね。


2017年4月28日 (金)

舞台で大活躍のチェンバロ

1_640x48028日、まずはGW恒例の有楽町熱狂音楽祭に提供予定の楽器をスタジオで最終調整。事前には古楽系殆ど無しとの噂だったもののフタを開ければCem・Or合計4台も提供、チェンバロリサイタル有りベルギーの古楽グループの参加有りと例年よりは少し寂しいものの私的にはまあ賑やかな音楽祭となりそうです。

6_640x480午後からは某歌劇場でのRossiniオペラ公演のリハへ。今回舞台で大活躍のチェンバロはこちら!1manualで音域FF-c3。弦もジャックも無いのでピッチやレジスターは不明・・・、鍵盤動きません(笑)。しかし外観中々良く出来てるチェンバロであります。帰り都心の高速大渋滞、もうGW始まっているようですね。


2017年4月27日 (木)

チェンバロがいっぱい

7_640x48027日、某歌劇場でのオペラ公演リハに白フレンチで出動。会場に到着すると先に搬入口にチェンバロが届いており仰天(それも剥き出しで外に放置!)。これは他の業者とのダブルブッキングかと危惧するも大道具用のチェンバロでした。

6_640x454_2しかし舞台にはもう1台チェンバロが・・・。聞けば当初予定していたチェンバロが脚グラグラするのでもう1台楽器を持ち込んでそちらの脚だけを移植するのだとか。白と木目という全く色が違う楽器の脚がすぐに使えるのか心配するもいきなりペンキを塗ってOKでした(笑)。流石オペラの大道具は話が早い!





2017年4月26日 (水)

1100km日帰りドライブ

556x40625日、東では驚異のマンドリン奏者+伊国水都古楽オケの来日公演終了(やはりヴィヴァルディはヴェネチア人の演奏に限る?)、西では伊国の中堅古楽グループの来日公演(どの公演とも大入りだったとか)も私の担当の関西3公演(流石に分身の術を使いましたが)は無事終了。今日は出動していたチェンバロの入れ替え等で東西のスタジオを日帰りで往復(1100km走り放し!)。途中楽器受け渡しの際に御仲間と夜明け前に寒空の下で3時間も楽器談義。深夜やっと東へ帰還。

2017年4月25日 (火)

築地で千秋楽

Vbo_5_640x48025日、伊国水都古楽オケとマンドリンの全国ツァーも築地市場のお隣の人気ホールで千秋楽。素晴らしい音響のこのホール、実は前回いつ来たのか忘れる程のご無沙汰でありましたが今年後半はチェンバロの公演で何度か訪れる予定であります。チェンバロマニアはこのホールにご注目あれ!

Vbo_1_640x480久々に築地を訪れたので空き時間に市場周辺を散策するもいつも大行列の場内食堂が何故か閑散としておりビックリ(昼過ぎとしても少な過ぎ)。特にいつも押し寄せている中国系観光客が殆どいない・・・。某隣国の暴発Xディの噂を恐れて観光控えているのでしょうかね?

Vbo_2_640x480お陰でいつもは慌ただしい場内食堂でゆっくり昼飯食べれました(某隣国騒動のお陰か?)。 市場の片隅のカウンターだけの小さな洋食屋でミンチカツを注文。観光客がいないと昔のノンビリした時代の築地に戻ったようでアリガタシ。





2017年4月24日 (月)

西で伊国古楽アンサンブル公演

363x27924日、東西の伊太利勢の来日公演、今日は東のマンドリン+伊国水都古楽オケの公演はお休みで西での公演のみ。こちらは今日からVcも加わり4人でのアンサンブル、関西では明日の京都の古楽系に人気のホールでの公演が最後であります。乞うご期待!

2017年4月23日 (日)

今日は伊太利Day!

Vbo_2_640x48023日、伊国水都古楽オケの来日ツァーも東へ移動し御江戸西部の人気ホールでの公演にMARTIN SKOWRONECKのイタリアンで出動。今日はお隣のライバルホールも古楽公演があったようで図らずもヴェネチアvsウィーン、ヴィヴァルディvsベートーヴェンの対決となった次第(ベートーヴェンにはチェンバロの出番無いので当然私はヴィヴァルディ派でありましたが)

Vbo_5_640x480今日も今回のツァーの主役のマンドリン奏者が舞台上で大暴れの活躍でお客様に大受けでありました。しかし激しいアクションで弾くのにマンドリンはストラップ無しというのは驚きであります(そんなに軽い楽器なのでしょうかね?)。あれだけ早いパッセージを楽器を支えながら弾いているのが信じられないのですが・・・。

Vbo_7_640x431また今回の影の主役はたった1曲ながらド派手なマンドリンに押される事無く見事に吹きまくるソプラノリコーダー!少しオカリナのような潤いのある音色が実にチャーミングでありました。彼女はヴァイオリンもリコーダーも鍵盤楽器もソリスト級というトンデモナイマルチプレーヤーとの事。いや凄い演奏家がいるもんです。

570x415_2今日は実はウチにとって伊太利Day、西でも伊国から来日のリコーダーとチェンバロのアンサンブルの公演にイタリアンチェンバロを提供(東西ともMARTIN SKOWRONECKのイタリアンでありました)。こちらのグループは明日明後日も公演があるので関西の古楽ファンは是非お聴き逃し無く!

Vbo_1_640x480私の中では音響の良さと共にご近所に素晴らしい食べ物屋があるかがホールの評価の重要なポイントであります。そう言う意味では今日のホールは実に高ポイント!最近見つけた朝6時からやっているという安価で美味な庶民的定食屋に今日も朝から出撃。これだけ食べてほぼワンコインというのも素晴らしいものの相当ご高齢で体折れ曲がっておられながら店を仕切る老女将の実に見事な接客も味わい深いですね。













2017年4月22日 (土)

オルガンの銘器の下で

1_640x48021日、伊国水都古楽オケのツァー2日目は愛知郊外の企業城下町の駅前有名ホールへ。ご自慢の米国の名工の日本唯一という銘器オルガン今回も眺めるだけで音を聴く事が出来ず残念・・・。舞台が昨日のED照明から通常の照明に戻った為温度上昇激しく楽器も昨日との落差(温度が5℃も違いましたね)に仰天した様子。

4_640x479今日も華やかなマンドリンの演奏は大受けでありました。ヴィヴァルディがメインのプログラムでヴェネチア風味溢れる演奏だったのですが、明るくも少し哀愁を帯びたマンドリンの音色は地中海音楽の香りも漂わせていたような気が・・・。


2017年4月21日 (金)

今回のマンドリン凄いぞ!

1_640x480_221日、今日はまもなく久々にコンサートに登場するという季節跨ぎのチェンバロの御機嫌伺いから。まだ春前半の気候続く日々で乾燥の影響心配するものの幸い同居のワンちゃんの為終日空調完備という理想的なお部屋のお陰か楽器の御機嫌麗しくひと安心。

4_640x480午後からは西の人気ホールでの伊国水都古楽オケの来日公演初日にデカイタリアンで出動。最近照明機器が最新のLEDになったとの事で照明強くても舞台の温度が殆ど変化せずチェンバロ調律師としては実にアリガタシ(ただまだどんな変化が起こるかの経験値が少なく不安なのですが)。

15_640x465今回の主役のマンドリン実に力強く明瞭な音色で最初から大受け、メインの「ヴィヴァ四季」の演奏など元々マンドリンの曲でしたと言われても納得のハマり様。また意外だったのはマンドリンとソプラノリコーダーの共演での相性の良さ、実にヴェネチアン風味の香り高い好演でありました。そしてアンコール最後の怒涛のマンドリンソロが凄かった!平均年齢少々高めの西のお客様が手拍子で喝采するのには仰天・・・、イヤ今や人気絶頂のマンドリン界のスターのパフォーマンスに圧倒されっ放しの2時間でありました。





2017年4月20日 (木)

主役はマンドリン!

9_640x46620日、明日からの全国ツァーで来日の伊国水都古楽オケの直前リハにデカイタリアンチェンバロで出動。今回のツァーの注目のソリストは古楽系では珍しいマンドリン奏者!先日のチェンバロ界の若獅子に続く爆発ヘヤーでテンション高い演奏を聴かせてくれそうであります(まるでロックスターのようなアクションも見所ですぞ)。

2_640x480ホール御近所には美味しいお店多数あるものの公演中は中々訪問出来ず悔しい思い続く中、今日はリハとの事で隙を見て抜け出しホール御近所の超人気店で看板メニューのカツカレー蕎麦のランチ。洗面器かという程の巨大な器に大判のカツが乗るデカ盛りで濃厚なカレー味が実に美味!





2017年4月19日 (水)

再び西へ

1_640x48019日、毎年お手伝いさせて頂いているGW恒例の有楽町熱狂音楽祭の打ち合わせで久々に会場を訪問。今年は「舞曲」がテーマとの事で古楽系公演目白押しかと思いきや途中の噂でチェンバロ出番無いかも?・・・と伺いガッカリ。しかし蓋を開けると多少古楽系公演もあるようで(ベルギーの老舗古楽グループ今年も登場するとの事)ウチから合計4台の楽器を提供予定。乞うご期待!

2_640x441打ち合わせの後まもなく始まる伊国水都古楽オケの来日公演のため西へ移動。いつもはチェンバロ積むのに今回はコンバスだけの身軽な積荷で500kmのドライブ(チェンバロは西のスタジオで用意済み)。しかし湿度も温度も微妙な日々続くので楽器管理難しい時期ですね。御用心あれ!


2017年4月18日 (火)

約80年前に日本に来たチェンバロとクラヴィコード

32_640x48018日、以前より訪問を懇願していた日本古楽界の黎明期より多大な貢献をされていた御一家のお宅を念願叶って初訪問。所有される約80年前に独逸から海を渡って日本に来たという重要文化財級のチェンバロを早速拝見。このチェンバロを取り巻く様々なエピソードを伺がっているとこの楽器の遍歴が正に日本のチェンバロの歴史そのものだと判り大興奮。

36_640x480日本最初のクラヴィコードもまだ演奏可能な状態で維持されており興味深く拝見。こちらの御一家と古楽復興の巨星ドルメッチ一家や日本最初の本格的チェンバロ奏者だったエタ・ハーリッヒ=シュナイダーとの親密な交友のお話も存分にお聞かせ頂き日本古楽史研究家としては収穫多いひと時でありました。




2017年4月17日 (月)

抜歯

2217日、ここ最近痛み続いていたのでついに歯医者に駆け込み問題箇所を抜歯。歯痛の恐ろしさを存分に味わった事があるだけに(昔余りの歯痛で救急車呼んだ経験有り)まどろっこしい治療よりも抜歯を選択した次第。午後はスタジオにシューベルトプログラムの楽器選定の方が来訪。偶然か前週に続きアルペジョーネソナタを予定の方でした。

2017年4月16日 (日)

気温上昇ながら乾燥注意!

8_640x48016日、今日は春を通り越して真夏のような陽気となるも湿度は各地で真冬並みの異常乾燥となった様子。中には湿度一桁(!)というトンデモナイ乾燥となった地域もあったとか・・・。まだまだ加湿器の出番あるので御用心!

2017年4月15日 (土)

軍港

5_640x48015日、早朝より季節跨ぎでご機嫌斜めの個人宅のチェンバロの往診治療から。乾燥しない日も多かったこの冬は例年に無い湿度の乱高下で楽器へのダメージが蓄積してしまったようですね。タフな独逸製チェンバロでもトラブル起こるのかと少々ビックリでありました。

7_640x480今日は軍港傍の人気ホールでの「ヴィヴァ四季」公演に白フレンチで出動。予定では今日は目の前の某大国駐留基地の一般開放日だったのに何故か直前に中止になったそうな・・・。やはり緊張高まる国際情勢に備えての緊急事態なのでしょうかね。

11_640x480こちらのホールのすぐご近所に昭和の香り漂う素晴らしい雰囲気の居酒屋食堂があり今日も勇んで訪問。日の高い内から御機嫌で一杯やっている皆さんに囲まれて店ご自慢の牛スジの定食を注文。しっかり煮込まれた牛スジは少し濃い味付けながら酒のアテには最高ですね。







2017年4月14日 (金)

日本のチェンバロの歴史は関西から始まった!

635x640_214日、今や私のライフワークとなった日本古楽(チェンバロ)史研究、まもなくその成果を発表するイベントが近づいて参りました。2回のイベントで昭和初期に早くも日本で一大古楽ブームが起こっていたという事や、日本のチェンバロの歴史は実は関西から始まっていたという事など今まで殆ど知られていなかった日本古楽史をご紹介する予定。その1つは日本で最初のチェンバロコンサートが行われた日(1937年7月24日)から80年目の正にその日に奇跡的に現存している同じ会場で当時の画期的なコンサートを再現いたします。

Photo80年前のそのコンサートでは、日本人最初のチェンバロ奏者が演奏したようです。今回は80年前に何故いち早く関西にチェンバロ奏者が登場したのかという謎にも迫る予定です。奇跡的に倉庫の片隅から最近発見された貴重な写真を交えて日本人初のチェンバロ奏者の素性をご紹介いたします。

496x640また日本初のチェンバロコンサートに遅れる事4年、欧州で活躍していたチェンバロ奏者エタ・ハーリッヒ=シュナイダーがチェンバロを携え来日し本格的なチェンバロ演奏を初めて日本で披露しました。特に昭和16年7月には京阪神で3夜連続のリサイタルを開催。その公演でかのブランデンブルグ協奏曲第5番の初演を含めチェンバロに関心が高かった関西の音楽ファンを熱狂させたようです。今回はその大阪での公演の再現演奏もいたします。日本のチェンバロ史のルーツを検証する2つのイベント、是非お聴き逃しなく!詳しくは公式HPをご覧ください。



2017年4月13日 (木)

チェンバロからフォルテピアノへ

1_640x48013日、仏蘭西の若獅子Cem奏者の初来日ツァーを終え(ここ最近稀に見る逸材でしたね)スタジオでチェンバロからフォルテピアノに入れ替えて楽器の御機嫌伺い。夜は昨日までのチェンバロ奏者と交代で同じパリ在住のフォルテピアノ奏者が来訪、チェロの大御所を交えての来日全国ツァーの打ち合わせ。実現すればシューベルトプログラムで6オクターブオリジナルピアノが活躍する予定。

2017年4月12日 (水)

若獅子渋谷来襲!

5_640x480_212日、気候の変わり目でチェンバロ御機嫌斜めです!というSOSを頂いた個人宅へ往診訪問。エアコン除湿器加湿器完備と言う万全の体制で部屋の環境を管理されているも今年の冬の湿度乱高下には楽器も音を上げた様子。当初乾燥しない安全な冬と思ってましたが終わってみればチェンバロへのダメージ大きい厳しい冬となってしまいましたね。まだ加湿器除湿器併用が安全ですぞ。

10_640x480夜は渋谷の大型CDショップの店内で昨日ツァー終えたばかりのチェンバロ界の若獅子氏が生演奏+サイン会。どんな曲を弾くのか注目でしたが(何も決めていなかった様子)冒頭違うフロアから漏れ聴こえるBGMのメロディーを元にした即興からスタート、その後は19世紀アレンジのバッハやフランス物(ルイ・クープラン絶品でしたね)など幅広いレパートリーを演奏しその剛腕振りを披露(すべて暗譜なのにもビックリ)。本公演ではゴールドベルグ変奏曲だけでしたので(アンコールは毎回フランス物でしたが)色々なレパートリーを聴けたお客様は幸運でした(公演前のリハーサルではもっと色々弾いていましたが)。イヤ本当に凄いチェンバロ奏者が現れたものです。

2017年4月11日 (火)

ゴールドベルグ変奏曲ツァー千秋楽

3_640x48011日、仏チェンバロ界の若獅子の初来日ツァーは名古屋の稼働率日本一を誇る人気ホールで千秋楽。若獅子氏今日は髪を束ねず噂のライオンヘアーで登場、連日の公演でヒートアップしてきたのか幾分テンポアップした軽快な演奏を披露、若干25歳で超売れっ子となった実力の真価を存分に見せつけてくれました。今から次回の来日が待ち遠しいチェンバロ奏者であります。

1_640x480名古屋に来て楽しみと言えば鰻!今日も楽器搬入前に御贔屓の超人気店を訪問。以前は開店30分前に行けば簡単に入れたお店も今や1時間前から並ばないとすぐに入店出来ないハードルの高すぎるお店になってしまい大変。今日も1時間前から先客が並んでおり2番目で入店。しかし2段どころか3段重ねの豪快な盛りのバリッと焼き上げられた鰻は最高でありました。



2017年4月10日 (月)

ゴールドベルグ変奏曲ツァー2日目

19_640x48010日、午前中は日本古楽史の研究仲間と久々に情報交換会。まだまだ新発見の大ネタが次々出てくるので油断ならないですね。昨日に続き仏蘭西の新鋭Cem奏者のゴールドベルグ変奏曲ツァー2日目は上野の老舗ホールへ出動。搬入前にホール周辺を散策するもまだ桜散り始めで充分花見出来ました。

22_640x480ホールご近所で最近見つけた御贔屓の京丹後の魚専門店で刺身テンコ盛りの丼のランチ。胡麻をまぶした新鮮な刺身に卵を乗せたシンプルながら豪快なメニュー、少し街外れにあるお陰でランチタイムでもそれ程混んでおらずゆっくり食べれるのがありがたい。

20_640x480御江戸初登場の新鋭奏者の公演はその評判が伝わっていたのかほぼ満員大入り。今日も意表をつく冒頭の演奏から始まり濃厚なゴールドベルグ変奏曲でお客様を魅了、最後音が止まってから約1分弱もの静寂の後熱狂の拍手喝采となった次第。次世代を担う新たなチェンバロ界のスター誕生といったところでしょうか。

25_640x480今日の演奏は某国営放送局が映像収録しており、5月19日BS(?)で放送予定だとか。注目の切れ味鋭いタッチも随所手元アップで見れるようですので番組是非ご期待ください。

34_532x640そしてもう一度東京で彼の演奏を聴きたい!今日の公演見逃した!と言う方に朗報!明後日12日に渋谷で無料のミニライブが開催予定。乞うご期待!











2017年4月 9日 (日)

ゴールドベルグ変奏曲ツァー初日

4_640x4809日、仏蘭西から初来日のチェンバロ界の新鋭のゴールドベルグ変奏曲ツァーが西の人気ホールからスタート。奇抜な写真で紹介される事が多い奏者なので演奏もイケイケなのでは?という予想に反して自由奔放ながら丁寧で細かいニュアンスに富んだ演奏で観客を魅了。意表を突いた冒頭にも驚かされましたが徐々に奏者独特のBachの世界に引き込まれてしまい最後演奏終えても約1分近い静寂が続き皆さん素晴らしい演奏の余韻に浸っておられたのが印象的でありました(関西のお客様のレベルの高さでしょうね)。またゴールドベルグ変奏曲リサイタルにしては珍しくアンコールもありこれまた大受け(アンコールだけでも聴きに来た価値があったのでは?) 噂に違わぬ若き実力者の圧巻のステージでありました。実は今日のホール数カ月の修繕工事を終えて久々の参上でありましたが照明が新しくLEDになったにとの事で舞台上の温湿度変化が以前と全く変わってしまい一苦労。

2017年4月 8日 (土)

若獅子登場!

5_640x4798日、花祭り。朝から小型チェンバロのお届けにさるマンションへ。雨の中でも晴れ男の念力が効いたのか運ぶ段には雨が上がり安心するもEVに数cm差で楽器が真直ぐ入らず苦心の末無事チェンバロをお届け。夜は明日から初来日ツァーが始まる仏蘭西のチェンバロ界の若獅子のリハーサルにジャーマンで出動。事前の噂では獅子のような爆発ヘアーと伺っていたのですが現れてみるとこんなすっきりヘアーでありました。

8_640x480昨日香港で同じプログラムのリサイタルで演奏したばかりというのでリハも短時間かと思いきや、実に丁寧な練習を長時間行い流石今や業界トップの売れっ子はコンサートに取り組む姿勢が違うと感嘆。明日からの公演では実に刺激的なゴールドベルグ変奏曲が聴けるはず・・・。乞うご期待!





2017年4月 7日 (金)

湿度急変要注意!

3_640x4807日、年度初めで某大学のチェンバロ・クラヴィコードの御機嫌伺いへ。除湿加湿にいつも気を付けておられる学校なので安心していると日独白製の楽器3台共ピッチが10Hz以上上がっており仰天(珍しく断弦まで発生)。最近湿度が乱高下している中で寒いからと加湿したのが裏目に出てしまった模様。ここしばらくは湿度両極端に走るので加湿器除湿器両方を用意した方が良いようですぞ。

12_640x508次は国産T社のスピネットを雨の中運送するもお届け先で調律チェックしてもまったく変化しておらずその堅牢さに改めて感嘆!最後は西のスタジオに戻る途中の桜の名所に少し寄り道し車中から花見。地元で有名な桜のトンネルも咲き具合見事ながら人出少なくノンビリ見れました。

26_640x480仕事を終え西のスタジオの周辺の名所の夜桜見学。4日前にはまだ蕾だったのが春の陽気であっと言う間に七歩咲きまで進みましたね。残念ながら春雨で宴会組殆どおられず静かな花見でありました。





2017年4月 6日 (木)

日本のチェンバロの歴史は関西から始まった!

Photo6日、私のライフワークでもある日本古楽史研究、最近また凄い新発見をしまして大興奮であります。日本に初めて訪れた本格的チェンバロ奏者であったエタ・ハーリッヒ=シュナイダー女史は昭和16年5月の来日直後より精力的に演奏活動を開始し、6月の東京での2夜連続のリサイタルに続き7月には京阪神3か所連続リサイタルを開き大成功を納めました。特に関西公演ではバッハの名曲ブランデンブルグ協奏曲第5番をチェンバロで初演し大きな話題になったようですね。そして9月には山田耕作氏の推薦で大阪の相愛女学校の教師に就任、戦時中も頻繁に関西に教えに通っていたようです。今回昭和16年9月に相愛に赴任した際の記者会見の貴重な写真数点と、その場におられた方のこれまた貴重な生証言(76年前!)を入手する事が出来ました。日本でも数少ない古楽器科がある音大が76年前にいち早く世界的なチェンバロ奏者を教師に招いていたとは驚きであります。このエタ・ハーリッヒ=シュナイダー女史の大阪でのブランデンブルグ協奏曲第5番初演の再現公演をこの5月に同じ大阪で開催いたします。詳しくはこちらをご覧ください。2つのコンサートで実は日本のチェンバロの歴史は関西から始まったという驚くべき歴史を検証する予定です。貴重な資料も当日展示予定。乞うご期待!

2017年4月 5日 (水)

季節跨ぎの御機嫌伺い

640x4805日、西に続き東のスタジオでも楽器陣の季節跨ぎの御機嫌伺いを敢行。御江戸は気温も上昇し乾燥収まりつつあるので関西とは違い支障無く春仕様の調整が出来ました(まだ全国各地で厳しい乾燥続いているようですが)。来月出動のワルターモデルのフォルテピアノはモーツァルト愛用だったという国宝級のVn2台と共演の予定(無料公演なので是非お聴き逃しなく!)。最後は先日西から運んできたお引越しのスピネットとクラヴィコードを転居先にお届け。納める予定の部屋が凄い量の段ボールで埋まってしまい楽器が設置出来ず、仕方なく段ボールの隙間に無理やり(?)押し込んで退散。

2017年4月 4日 (火)

桜満開

1_640x4894日、久々に所要で御江戸の街を走ると関西では全く咲いていなかった桜が満開近いのにはやはりビックリ。東西でこれ程桜開花の時期がずれたのは記憶に無いですね。一週間後に花見の名所上野にこのリサイタルで行くのですが桜まだ咲いてますかね?(花見がまだ出来ると凄い混雑でこれまた困るのですが・・・)

3_640x480スタジオに戻りまもなく始まるチェンバロ界の若きスターの初来日公演に提供予定のチェンバロの仕上げ調整。果たして噂の俊英がどんな刺激的なゴールドベルグ変奏曲を聴かせてくれるか今から楽しみであります。同時にどんな髪型で登場してくれるのかも密かな楽しみなのですが(笑)。


2017年4月 3日 (月)

開花から満開へ

6_640x4803日、西でチェンバロ、スピネット、クラヴィコードを積み込み東へ向かうもまずは季節跨ぎで少々御機嫌斜めの個人宅のチェンバロの調整の為に古都に途中下車。この冬は湿度乱高下した為意外に乾燥期間は短かったものの楽器へのダメージは例年以上だったかもしれませんね。今日やっと桜開花宣言が出た「寒い」神戸からもう満開という「暖かい」御江戸へ10日振りに舞い戻るも夜は結構冷えますね。寒さに震えながらの夜桜花見をして東のスタジオに帰還。
 

2017年4月 2日 (日)

チェンバロ弾き比べ

1_640x4802日、スタジオにドッグ入り中のチェンバロ2台の試奏で千客万来の1日。片や約40数年前に我国にチェンバロブームを巻き起こした大量生産の雄、もう1台は同時期ながらオリジナルルッカースを忠実に模倣したベテラン製作家拘りのヒストリカルモデル(1号機だとか)。我国のチェンバロ製造史の変遷を象徴するような両極端の楽器を並べての弾き比べは中々興味深いものでありました。

3_640x480ニュースで御江戸の桜もう満開との報を聞くもスタジオ近くの桜の名所(明治大正時代は「新吉野」と呼ばれ全国に名立たる花見の人気スポットだったのですが)はまだ開花前。温暖な天気となった今日は絶好の花見日和となるも全く色付かない桜の下で気合で(笑)宴会されている集団もおられました。来週末が見頃でしょうか。




2017年4月 1日 (土)

時期尚早

6_640x4801日、スタジオでドッグ入り2台を含む独蘭仏日4か国合計7台のチェンバロの御機嫌伺いの1日。当初の予定では各楽器を冬から春仕様の調整に変更する予定のはずが今だに気温も湿度も低く加湿器が要る冬仕様のままでありました。こりゃ近日中にもう一度衣替え調整必要な気配・・・。また空き時間にご近所の桜の名所に花見に行くつもりがこちらも時期尚早で殆ど花咲いておらず蕾見物のみ。

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