千秋楽は能舞台
31日、日韓古楽トリオのツァー安芸國の人気ホールで千秋楽。このホール、普通の舞台の奥に能舞台が収納されている凝った構造。能舞台の転換に時間掛かりますと言われていたのに自動で出て来るだけですぐでは?と見ていると舞台はナント秒速1cm(!)という実に優雅な速度で御出座しになりました。コリャ時間掛かる筈ですね。
普通の能舞台は余り音響良くない事が多いのですがこちらは音色といい残響といい実に古楽器に合うのでビックリ。流石日本独特の檜舞台は音の増幅と反射が素晴らしいですね。多分普段は通常のホールなので客席の残響が他の能舞台より優れているのが良い結果につながったのでしょう。古楽公演の穴場であります。
しかし伝統文化の象徴だけに色々制約も多いのは確か。まず白足袋でないと絶対舞台に上げてくれないですし(演奏家も白足袋でした)チェンバロも床に触れる部分を養生しないといけないですし・・・。本当は檜床にチェンバロ直置きする方がもっと豪快に鳴るのでしょうがそこが少々残念でありました(まあ柔らかな檜材なので仕方無いのですが)
ご当地はお好み焼の本場なので(関西人は本場はウチやで~と言いたいところですが)地元でちょっと評判という街外れのお店で味試し(街中の人気店は観光客相手ばかりのようですね)。中々庶民的なお店で机は会議用折畳机ひとつに丸椅子があるだけというシンプルさながらフワトロの焼きで量多くガーリックがしっかり効いた個性的な味で中々美味でありました。終演後すぐに帰路に就くも(プロ野球開幕戦でホテル満杯でした)途中の山陽道で雪に遭遇し仰天。まだ春は遠いようですね。
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