ゴールドベルグ変奏曲なのにチェンバロの出番無し・・・
15日、独逸から初来日のバロックと現代両方のレパートリーを全面に出すアンサンブルの上野の老舗ホールでの初日公演に白フレンチで出動(ハンブルクのグループにはハンブルク製のチェンバロを提供出来ました)。新旧作品が並ぶ中メインプログラムはバッハのゴールドベルグ変奏曲ながら(この1カ月で3回目!)チェンバロの出番は無し(弦楽バージョンでした)、CPEバッハのFt協奏曲のみの出番でありました。しかしコンサートで邦人現代曲を聴くのは久々か。
注目の東京裁判ドラマ、前回まで準主役級の扱いで登場していたチェンバロ奏者エタ・ハーリッヒ=シュナイダーが最終回はまさかの殆ど出番無しに正直拍子抜けでありました。彼女がナチスやゾルゲなど第2次世界大戦周辺の重大事項に深く関わり正に歴史に翻弄された人生を歩んだ興味深い人物ではありましたが東京裁判という一大歴史的イベントにおいて重要人物であったかと言うとそれ程大きな関わりを持っていなかったのでは・・・というのが自伝を読んだ正直な感想でありました。勿論ドラマで是非取り上げたいと思わす程の波乱万丈な人生を歩んだ方には違いないのですが。今彼女の自伝の邦訳が密かに進行中でありまして前半部はもう公表されており間も無く後半部も翻訳終える予定であります(入手は困難かもしれませんが)。日本にも大きな関わりを持った世界的なチェンバロ奏者であった彼女への関心がこのドラマで広まる事を切に祈る次第であります。
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