手ふいごのオリジナルオルガンを聴く
16日、素晴らしい空間とオルガンをお持ちのこちらで18世紀イタリア製のオリジナルオルガンのレクチャーコンサートを開催。南国イタリアらしい鮮烈で芳醇なオリジナルのパイプの音色に感嘆、また歌伴奏での人の声とオルガンの融合具合の素晴らしさにも驚いた次第。
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3オクターブ半のショートオクターブの1段鍵盤、プルダウン式の小さな脚鍵盤付きで6ストップというシンプルなスタイルのオルガンながら、その各音色の表情の多彩さはやはり数百年の年月を経たオリジナル楽器ならではの真価でしょうね。テンペラメントが気になって調べてみるとミーントーンでは無く比較的なだらかなナイトハルト系の様子(18世紀のままなのか近年のアレンジなのかは不明)。
そして何よりも注目だったのはふいご師による手ふいごでの送風による演奏でした。試しに電気モーターと手ふいごを交互に演奏しましたが明らかに音色も表現力も違いましたね。手ふいごによる演奏のニュアンスの豊かさに改めて感嘆!日本ではまず聴けない18世紀当時のオルガンの演奏スタイルを忠実に再現出来た貴重な機会でありました。
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