オリジナル楽器の音色を体験する
8日、先日の浜松樂器博物館でのオリジナル楽器イベントでは博物館所蔵の多くの鍵盤楽器に触れる事が出来ましたが、一番感銘を受けた事は1788年製のオリジナルクラヴィコード(P.Lindholm)の表現力の豊かさと楽器のコンディションの良さでありました。20世紀後半に英国の名工により大規模な修復をされたとの事ながら見事な出来栄えであったようですね。歴史的遺産が現代においてもその真価を発揮している稀有の成功例でしょうか。その素晴らしい音色を堪能出来た貴重な機会でありました(音色を聴きたい方はCDで是非ご鑑賞あれ)。
次に開催するオリジナル楽器のコンサートは、10月16日(日)14時からつくば・バッハの森での18世紀イタリアンパイプオルガンのレクチャーコンサート。日本では数少ない(ここだけ?)18世紀様式のイタリア・トスカナ地方で作られた6ストップのパイプオルガンの鮮烈で芳醇な音色を聴いて頂きます。今回は特に出来るだけ18世紀の音色に近づくため電気モーターでは無く手ふいご使用での演奏を予定しております(人力でのパイプオルガン稼働のコンサートも滅多に聴けない貴重な機会であります)。まもなく明細発表予定。乞うご期待!
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そして次にはオリジナルチェンバロの東京・池袋の重要文化財の洋館での2公演(10月27日(木)チェンバロリサイタル、11月25日(金)Ft&CemDuo)を開催。チェンバロ工房の最高峰Ruckersファミリーの作と言われる秘蔵の2段チェンバロが久々に舞台に登場の予定(もうこれで最後の可能性大であります)。オリジナルフルートとオリジナルチェンバロの銘器の演奏を東京で間近に体験出来る貴重な機会、是非お聞き逃し無く!
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