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29日、今日は9月21日に池袋の洋館で開催の蓄音器コンサートのご案内。今回の蓄音器コンサートの特集は「ピアノ」、20世紀初頭のピアノ黄金期の巨匠達がどんな音色で弾いていたかを当時の音源と蓄音器で検証いたします。
当時の巨匠達は実は様々なメーカーのピアノを使って独自の音色を競っておりました。
今回は11社ものピアノメーカーの音色を巨匠達の演奏で聴き比べていただきます。
ピアノ演奏が一番華やかだった時代の個性的な演奏の数々を是非お聴きください!
28日、日本国内でオリジナルのチェンバロやフォルテピアノ、クラヴィコードに接する事が出来る貴重なイベントのご案内であります。8月6日(土)浜松楽器博物館で開催予定の各種イベントをご紹介いたします。
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まずはこの日午後(13時半、14時半、15時半)に展示スぺースの中のホールでオリジナルクラヴィコード(リンドホルム 1788年製)を使ってのレクチャーを開催。同時にチェンバロやフォルテピアノの比較演奏も予定有り。次に同じく午後(14時15時16時)に鍵盤楽器の展示コーナーでフォルテピアノやチェンバロなど多数のオリジナル楽器の演奏付きでの解説を開催。最近は鍵盤楽器のデモ演奏をしなくなっていたそうで久々にオリジナル鍵盤楽器の音色を聴ける貴重なチャンスでもあります。この2つのイベントは博物館入館者なら無料で参加可能(入館料は必要)。
博物館閉館後の17時からは参加者限定の特別楽器見学会を開催。こちらはオリジナルのチェンバロやフォルテピアノを専門家の解説付きでじっくりとご案内いたします。(参加者の試奏も予定しております)。貴重な歴史的銘器に触れる事が出来る絶好の機会であります。18時半からはこの日のメインイベントのオリジナルクラヴィコードコンサートを開催。特別楽器見学会は事前の申し込み制(無料)。クラヴィコードコンサートは有料です(一般2000円学生1000円)。お問合せ、お申込みは浜松楽器博物館、もしくはumeoka-gakki@nifty.com(梅岡)まで。新幹線も停まる浜松駅からすぐというアクセス便利な博物館、東京や関西からでも足を運ぶ価値有るイベントであります。
26日、みちのくのホール所有のチェンバロ陣のご機嫌伺い2日目。楽器の保管部屋はコンピューターで常時湿温度を徹底管理されているお陰でチェンバロ2台共ご機嫌非常に麗しく技術者としてはアリガタシ。
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チェンバロの調整を終えお迎えしたのは明日この楽器での公演を控えたこのお方。元々豪快に鳴る楽器をお好みの方だけにホールご自慢の16f付きチェンバロとの相性も抜群、実にダイナミックなBachの演奏でありました。明日の公演は2回共早々と完売との事。みちのくのこのホールでしか聴けない特別企画、本番実に楽しみであります。
25日、今日からみちのくのホール所蔵のチェンバロ2台のご機嫌伺いへ。渋滞恐れて早朝に東京を出発するも幸い道中は非常にスムーズ、現地に早く到着したので時間調整の為(確信犯?(笑))ホールご近所(?)の御贔屓の漁港食堂で朝食に海鮮丼。残念ながら昔のようなマエモンの獲れたての魚では無いものの盛りの良さは震災前と同じで食べ応え有り!まだまだ震災の傷跡が随処に残るものの街の復興の進み具合を拝見出来るのは嬉しい限り。しかし復興は道半ば、東北への復興支援の活動は続けましょう!熊本への支援もお忘れなく!
ホール所有の16f付き大型チェンバロのご機嫌伺い、巨大なボディながら普通よりも多い4列もの弦を備え持つだけあって構造は非常に複雑、いや良くこんな怪奇複雑な設計を考えたものだと改めて感心した次第。
23日、東京の西端エリアに出向いたので噂を聞いていた街外れの隠れ家蕎麦屋(探すのにも一苦労)を初訪問。小さなお店ながら内装も食器も主役の蕎麦も汁も店主の拘りが見事に発揮されておりどれも素晴らしい!今日は3種盛りの蕎麦を頂くも粉は仕入れが毎日変わるとの事でアンチョコに産地を書いて解説して頂く程でありました。
食後に出てきた蕎麦湯の器にもビックリ・・・。こんなユニークな蕎麦湯入れは初めて。伺うと器はすべて特注で焼かれたものだとか。いや凄い拘りのお店でありました。
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食後はご近所(?)にあるさる著名人の住居(現在は記念ミュージアム)を初訪問。都心近くながら自然に囲まれた贅沢な環境と故人が収集したという古今東西の銘品の数々をじっくり拝見。しかし関西と違って御江戸は涼しいようですね。夜ご近所の小学校で早くも盆踊り。
21日、ご近所KoreanTownのど真ん中のお馴染みの教会でのBocchriniプログラムの公演にワルターのフォルテピアノで出動。厳しい階段上げの会場ながら(チェンバロと違い重量ある楽器なので3人掛かり!)大好きな西班牙音楽がたっぷり聴けるとあって頑張ってフォルテピアノを運び入れ。真夏の公演なので本番中エアコン切るか悩むも(少々煩い空調でした)演奏家もお客様も楽器も暑いのは困るだろうとエアコン入れっ放しで本番突入、しかし演奏中にエアコンの風でVn奏者の譜面が吹き飛ぶハプニングが発生・・・。演奏止まるかと真っ青になっていると前の席におられたお客様(ベテランVn奏者の方でした)がすぐに譜面を拾い上げて頂き事無きを得た次第(Mariさんありがとうございます!)。
16日、最近古楽系の公演で人気の教会でのパリカル公演にフレンチチェンバロで初出動。天井高く石作りの舞台という空間の音響の残響の豊かさは噂通り。長いチェンバロ(250cm)も入ってしまう大きなEV付きもアリガタシ。こんな古楽向けの会場が地元にあったとは驚きでありました。
日韓混成の実力派アンサンブルによるパリカル公演(CD発売記念のツァーとの事)はもう横綱相撲の堂々たる演奏、客席も関西の重鎮が揃い踏みの豪華さでありました。最後の曲の最終楽章の最終フレーズで突然Vnの弦が切れるというこれまた劇的なエンディング(そのためアンコール無しとなったのは残念でしたが)
また驚いた事にこの教会は日蘭2台のチェンバロをお持ちで、1台は個性的な作風で人気高いO氏作という独逸ハンブルグの名工フライシャーのモデル!是非弾いてみたいと思っていた珍しいチェンバロが地元にあったとはこれまたビックリ。
15日、所要で久々に生まれ故郷へ。昔は海水浴場やヨットハーバーで有名だった浜はすっかり寂れてしまったものの江戸時代末期の砲台跡は今だ健在。ご近所で昔から古楽系コンサートを数多く開催させて頂いていた教会をこれまた久々に訪問するとお世話になっていた牧師先生が来年早々に退任されるとの事、響きの良い会堂なので先生の任期中にまたコンサートでお伺いしたいものであります。
昼は教会傍の老舗お好み焼き屋でランチ。子供の頃から50年近くご贔屓のお店は相変わらず地元民で大人気で繁盛の様子。昔は「LPレコードのような大きさ」が評判だったのですが3代目が焼くお好み焼きも中々のボリューム、神戸風の中までしっかり焼く流儀はやはり懐かしく美味。
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最後、西のスタジオで出番間近のチェンバロ陣のご機嫌伺い。厳しい梅雨時でも空調が順調で部屋の湿温度管理万全の様子、どのチェンバロも調律の手直しも殆ど不要でひと安心。
12日、東のスタジオにお越しの海外在住の演奏家からパリでのオリジナルチェンバロを使ったコンサート(トップチェンバリストが勢揃いしたとか)の様子を伺い興味津々。フランスでもオリジナル楽器の演奏を聴く機会は滅多に無いようで大きな話題になったとの事。その歴史的遺産でもある貴重なオリジナルのチェンバロやフォルテピアノを日本で聴く機会が8月(詳しくはこちら)、10月11月(詳しくはこちら)に開催予定ですので是非ご参加あれ!
8月の浜松楽器博物館でのイベントは夜のクラヴィコードコンサートがメインながら、その前に特別鍵盤楽器見学会を開催予定。日頃は触れる事が出来ない貴重なオリジナル楽器に接する事が出来る絶好の機会であります(見学会参加者は試奏可能の予定)。詳しくはこちらもご覧ください。10月11月は東京でルッカースチェンバロが登場の予定。乞うご期待!
10日、朝から都心の大ホールでの老舗合唱団の公演に白フレンチで出動。梅雨時は(もう終わっているような天気ですが)チェンバロが湿気と暑さのどちらの影響を受けるかで調律ピッチが随分変わるのですが今日は湿気の影響が勝ったようで途中でドンドンピッチが上昇した様子。まあ下がるよりは上がった方が調律師にとってはありがたいのですが・・・。
ランチはホールご近所にある創業明治10年(140年前!)という超老舗の甘味処兼食堂を初訪問。あんみつぜんざいお団子と甘物も充実しているも老夫婦が作る普通の定食も質量値段共に実に良心的で素晴らしい!今度は甘味に挑戦してみなくては・・・。
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午後からは新幹線も停まる大ターミナル駅近くのコンサートサロンでのCbリサイタルにジャーマンチェンバロで出動。120席の天井吹き抜けの広い空間は贅を尽くした内装(凝った床材が凄い!)のお陰で極上の響き、チェンバロや古楽器にも最適な会場ですね。同じ建物内に少し小さなこれまた残響豊かなサロン(80席)が備わっていると伺いその贅沢さに仰天。
オーナーのお話しによるとこの空間は古き良き時代のウィーンのサロンを模して設計されたとか。木の床、漆喰壁、鏡張りの壁面などは正に19世紀ウィーンの香り漂う空間ですね。会場は地下に掘り下げて作られただけに湿度温度も安定しており都心の騒音も聴こえないのが素晴らしい(録音に向いているかも)。都心にこんな素晴らしい空間があるとは知りませんでした・・・。
7日、七夕。幾つかの幸運が重なり以前より噂を伺っていた約90年前の独逸製の銘器(フルコン!)を拝見に浪速の某所を訪問。長い年月の経過を感じさせる状態ながらその個性的で魅力溢れる音色に感嘆。浪速が誇る大正時代開館のホールにも同じ同社のフルコンがあるので(今だに現役!)当時はさぞかし評判を取っていたメーカーだったのでしょうね。ピアノ黄金期の片鱗に少し触れる事が出来至福のひと時でありました。
久々の浪速訪問だったので昼はこれぞ地元ソウルフードというべき超人気洋食屋で名物カレー。怖いベテラン店員達の強引な客捌きは相変わらず、美味いかと聞かれると少々首を捻る味ながら浪速らしい食事をしたという意味では満足度高いお店であります。
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食後はキタに移動し浪速の歴史的建築散策。先程拝見したピアノの兄弟楽器をお持ちのホールを表敬訪問。残念ながらお目当てのピアノは拝見出来ず。
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6日、地元ご近所の鉄人(子供の頃大好きでしたね)と粉モン料理で有名な街の駅前ホールでのコンバスリサイタルにジャーマンチェンバロで出動。会場は照明が近く異常に暑くなる厄介な舞台ながら到着するなり「今日冷房壊れてます」と言われ仰天・・・。
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楽器を入れて昼は早速ホール近くの粉モン有名店(ソバ飯発祥の店だとか)でお好み焼き。こちらは時間を掛けて鉄板で丁寧に焼くのでもう中までカリッカリ、コテで食べ易いのがアリガタイ。(他所モンの方は箸で食べようとしても身が固くて切れず四苦八苦されてましたね) 久々に本場長田の粉モンを堪能。
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今日は独逸勢を中心とした海外組をメインとしたアンサンブル。空調不調のため舞台の温度湿度が不安定となってしまいリハではチェンバロのピッチがもうベルリンかウィーンのピッチかという程上昇してしまうも(A=446までいってましたね)独逸勢の管楽器奏者達は涼しい顔で演奏しておられ感嘆。イヤタフなもんです。
3日、西のスタジオで出動間近のチェンバロ陣3台のご機嫌伺いの1日。24時間空調除湿フル稼働の部屋で保管していても前回の出番から季節を跨ぐと相当コンディション変化しているものですね。今日はどの楽器もひたすらピッチ上げでありました。
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今日のお相手の1台は我が国のベテラン製作家Y氏1977年作(第1号機だとか)の初期フレミッシュ1段。40年前に日本で早くもこれだけオリジナルに拘った作りをされていたのかと改めて感嘆した次第。年月経ても未だに現役バリバリの楽器であります。
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作業の合間に近くを散策すると、ビーチにはもう賑やかな海の家も勢揃いし真夏気分全開。さすがに海水浴の姿はまだ少ないもののビーチボーイス&ガールスが結集しておりました。これを眺めるだけでちょっとしたリゾート旅行気分になれるのがアリガタイ。
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これもスタジオ近くの草むらで見つけた不思議な巨大マッシュルーム(15cm以上はありました)。食べられる種類なのでしょうかね。
2日、久々に遠州浜松の楽器博物館を訪問し素晴らしい楽器コレクションの数々を拝見(拝観?)。古今東西の多彩な楽器をズラリと展示している中で特に鍵盤楽器の充実振りが素晴らしい!
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チェンバロは有名なブランシェの他には17世紀イタリアンが面白そうですね。実は8月6日に展示楽器を触れる機会があるのですがそのご案内は最後に。
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19世紀のフォルテピアノは著名なグラーフ(伝)からワルター、フリッツ、シュトライヒャなどウィーン勢から英国のブロードウッド、フランスのプレイエル、エラールなどの欧州各国の銘器が勢揃い。こちらも8月6日に触れる機会アリ!
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実は8月6日にこちら浜松楽器博物館でクラヴィコードレクチャーコンサートを開催予定。昼の各種イベント(多数の展示鍵盤楽器のデモ演奏有り)から夜の博物館ご自慢の18世紀作の大型クラヴィコードによるコンサートまでが終日オリジナル楽器の演奏を楽しんで頂く予定。また特別企画として、夜のコンサートにお越しの方限定で展示楽器の特別見学会を開催。参加者にはいつもは見るだけで触れないオリジナル楽器を自ら味わって頂く予定。遠路浜松まで出向く価値が絶対ある特別企画であります。詳しくはこちらをご覧あれ。お申込みお問合せはumeoka-gakki@nifty.comまでどうぞ。日本でオリジナル楽器に触れられる絶好の機会をお見逃しなく!
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