国産最古のクラヴィコード?
12日、今日も西で早朝より楽器運送でスタート。朝一は小型チェンバロを段差無しのお宅にお届けで非情にスムーズ。その後浪速の音楽博物館を久々に訪問。こちらはこの9月に移転のため一時閉鎖との事、また移転先はスペースの問題で楽器展示や文献閲覧が規模縮小になりそうとの事で従来の充実した展示を見るなら今のうちでありますぞ(文献資料は日本有数の充実振りですね)。
その後日本の古楽界最初期に作られたクラヴィコード(現存する最古の楽器では?)を我国古楽史研究の為某所より譲り受け西のスタジオへ。殆んど情報や知識な無い中熱い情熱を持って作された楽器のようで随所にその苦闘振りが見受けられもはや演奏は殆んど出来ないものの製作家の迫力が伝わる貴重なクラヴィコードであります。
この約半世紀前に作られたクラヴィコードの作者は、私の研究ではクラヴィコードは日本で2番目に製作、もしかするとチェンバロは日本で最初に製作したかもしれない方ですね。関西の古楽事情は今まで全く研究されていなかっただけに調査進めば今までの通説を覆すような新発見が色々出て来る可能性大ですね。乞うご期待!
今日の神戸は気温が下がり冬並みの乾燥が戻ってきており楽器の御機嫌維持に一苦労。間も無く出番のジャーマン1段を恐る恐るチェックするも幸い部屋の湿度管理が順調で先日の東のスタジオの2段ジャーマンのような自然断弦も無くピッチも保っておりホッ。
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仕事の合間に西のスタジオ周辺の桜の名所を散策するもまだ完全には散っておらず頑張れば(?)花見出来る程の咲き具合でした。相変わらず地元民が静かに花見を楽しまれており隠れた穴場であります。
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