こんなマタイ聴いた事が無い!
5日、ベルギーが誇る老舗古楽オケLa Petite Bandeのマタイ公演初日にオルガン2台で出動。私はこのオケとは二十数年前の初来日からの御付き合いながらマタイ公演は初めて。メンバーが会場に現れると早速親方が舞台配置を悩みながら指示するもそこはベルギー流で時間が掛かる!やっと配置が決まるとそこからは流石老舗だけあってリハの短い事!
しかし今回の彼らの編成には仰天。まず指揮者無し(しかし親方はVn、Vgと掛け持ちで大活躍)、一番前に歌手、その次に管楽器、その後ろに弦楽器という配置(それも2つのオケが非対称なのですよ)、その上いつものようにチェロ、コンバス、ファゴット無しで低音楽器はオルガンと8fバスドヴィオロンのみ。1オケのオルガン奏者は立って弾くと言いだすし・・・。いや実に刺激的でありました。
しかし歌手も含めて最小編成の布陣ながら決して音は薄くならず色彩感溢れるサウンドになっていたのは流石!若き天才バンジャマン君のオルガンも冴え渡っておりました。何よりも古楽界有数の老舗となっても古楽本来のチャレンジ精神を忘れないシギス親方の音楽が素晴らしい!明日の横浜公演が千秋楽、聞けばまだ僅かながらチケットあるとか・・・。古楽界の至宝が奏でる空前絶後のマタイ、是非お聴き逃しなく!
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